長いので、嫌いな方はスルーしてください。
数年前、久しぶりに小学校時代のA先生を見かけた。
懐かしかったので話しかけた。
その時の会話の要約↓
私「A先生!こんにちは!」
先「あらあら、お〜!」
私「私田です、覚えてますか?」
先「うんうん、覚えているよ(ニコニコ)今は何をしているの?」
私「〇〇で働いてます」
先「そうか〜。元気で頑張るんだよ」
久しぶりに会った先生は、多少年老いてはいたものの、ニコニコした顔は変わっていなかった。
懐かしい気持ちになり、小学校時代のことを思い出しながら、ほわほわした気分でその日は過ぎた。
そんなことも忘れかけた頃、職場の代表電話が鳴った。
ちょうど電話番をしていた(いつもは別に担当者がいる)私が受話器をとった。
私「はい、〇〇でございます」
相手「Aと申します。私田さんはいますか?」
私「はい、どういった…。(あれ?この声は、A先生?)
もしかして、A先生ですか?」
A先「あ、私田さんかい?実はね…」
先に述べておくと、私が勤めている職場は、一般の人は特に用事は無いようなところ。
A先生が何の用だろう、と不思議に思い、話を続けた。
私「…え?」
A先「どうにかしてくれないかな?」
私「…」
私にどうしろと…。
さっぱりわからなかったので、その時はそばにいた上司に話して、変わってもらった。A先生と上司は何やら話していた。
電話を切ったあと、
上司「あの人はどういう関係?」
私「小学校のころの先生ですけど…何だったんですか?」
上「あの人ねぇ、イっちゃってるよ。たぶん精神病」
ショックだった。知ってる人がまさかそんな…。
しかも、イってしまってる人は、一回人の名前を覚えたら、その人にしつこく付きまとう、みたいなことを
上司から言われた。
上「きっと、あの人からまた何かあるよ」
そう宣言された。
しばらくは、何事もなく過ぎていった。
「私田さんに、お客さんが来てますよ」
もしやと思い、遠くからそっと受付窓口を見てみると、A先生がいた。
すぐに上司に話すと、上司が代わりに出ていってくれた。
何やら話している上司とA先生。しばらくして、A先生と上司の怒鳴り声が聞こえた。
A先「いいから、私田さんを出せと言っているじゃないですか!!!!」
上「私田はいないと言ったでしょう!!?」
A先「そうか、君たちは私田さんをいじめているんですね!?」
上「違いますから。私田はおりませんので、どうぞもうお帰りください!!いいから、もう帰りなさい!!」
A先「私田さん、聞こえているかい!!!?先生は私田さんが頑張ってるのを知っている!!!そうだよ、世界中のみんなが私田が頑張ってることを知ってるんだ!!!負けるな!!!負けるな、私田ぁぁ!!!!!!」
そう言うと、A先生はすんなり帰っていった。
その後は特に何もなく、しばらくしてから風の噂で、A先生が入院したと聞いた。
優しかった先生が、精神病を患ったことに衝撃的かつ、少し切なくなった思い出でした。
大したことなくてすみません。
入院してよくなればいいけど。
泣けた。怖いけど泣けた。精神を病んでもなお優しい先生だね。
統合失調なら、薬でできるだけ良くなるといいね。