クラスに病気で手術を繰り返している生徒がいたんだけど
次に入院することがあれば、もう命が長くないと常々言われてたらしい。
そしてついに、入院せざるを得ない日がやってきた。
夫はその知らせを聞いた日、帰宅したら
2歳の息子を抱きしめておいおい泣いた。ご飯も食べずに泣いてた。
夫の泣くところを初めて見た。
夫はその知らせを聞いた日、帰宅したら
2歳の息子を抱きしめておいおい泣いた。ご飯も食べずに泣いてた。
夫の泣くところを初めて見た。
「お気遣いなく」と言ったものの
「遠慮しないでいいから。こういう時は人に甘えるものですよ」とか言って
どうぞとも言ってないのにズカズカ上がり込んで
「おいおいおい」と言う間もなく冷蔵庫開けて中に入れた。
そして「他に困ってることない?何でも言ってね」って笑顔を向けてきた。
義兄嫁は私の手術の日を義父から聞き込み、わざわざやってきて
子供達に「お母さんが氏んだらどうするの?うちでは引き取れないわよ。」と
言ったそうだ。
激怒した上の息子に「たとえ乞食になってもあんたの世話にならん!」と
追い返えされたそうだ。
旦那がそれを聞いて義兄に猛抗議して、私の入院中に近寄らせないようにしたらしい。
で、俺には妻とは別に幼馴染の元カノも近くに居た。
妻と出来婚するまで同時進行で会っていた。まぁ、ぶっちゃけ二又だ。
ただ、元カノは妻の存在を知りつつだったけど、妻には元カノの存在を知らせなかった。
私と友達(以下、友)は中学と高校が同じ、家も近所、一人っ子同士で母親同士も友達
高校を卒業してからは大学も就職先も離れていたし、さらに結婚してからは夫の仕事の都合で引っ越したり、子供が生まれたりして、年賀状のやり取りと、年数回の電話くらいの付き合いになっていた(メールやラインが普及する前の話)
私の娘が幼稚園の年長さんのある日、友から電話がかかってきた
いつもの近況報告かと思ったら、妙に硬い声で「入院することになったの」と言う
友のところは娘より一歳下の女の子が一人(以下、友子ちゃん)
私が「もしかして、友子ちゃんに弟か妹が?」と考えかけたら
友「わかんない病気 検査入院なの」
私「えっ!?」
友は最近体調不良で、医者にかかってみても原因がわからず、紹介状をもらって大きな病院で検査入院することになったそうだ
「あれま、でもここではっきりさせておいた方が後々安心じゃない?」と言うと「そうだね……」と元気がなかった
医学のことは詳しくないから友から聞いた話をはしょって書くと、検査入院してもわからず、他の病院を紹介してもらってまた検査入院してというのを繰り返し
かなり具合が悪くなったころ、ある大学病院に行きついた
そこでやっと、病名がわかった
驚くことに、日本で数例しか症例のない、珍しい病気だった
友「道を歩いていたら宇宙から降ってきた隕石に当たった、くらいの確率よねー」
病気の治療というのは統計と経験値だそうで、そんな数少ない症例は治療法が確立されていない
しかし放っておいたら友は確実に命を落とす
家庭のほうが仕事より遥かに難しいね。
こんな俺でも仕事はなんとか順調に遂行している。
親父に嫁が体調が悪くてそっちに行けないからと伝えた。
地元の親戚オバが手伝ってくることになった。母の容態は落ち着いている。
出張は一週間、嫁は気の弱いところがあるので罪悪感は感じるだろうが
子供もいるし気にするなと言っておく。
先に娘と帰宅していた嫁が帰宅直後に俺に言った。