夫に妹がいるんだけどこいつが大嫌い。お金遣いも荒いし、ロも悪い。嫌がらせもされた。
夫婦両方の病気で子どもを授かることはできなかったんだけどそれをいつもチクチク言ったり。
ただ飛行機の距離の関係なので疎遠にしていた。でもたまに義妹の子ども、甥の話は聞いていた。
甥は他の親族もロをそろえていうくらい大人しい、おじさん(夫)似と言われる性格(顔は全く違う)
なので母親があれじゃあな・・・というのもあってたまに会った時にはお小遣いとして図書券とかあげていた。
(お金は義妹が取り上げちゃうから)
「おばさん、高卒で就職先がある学校ってどこだろう?」って。
その一言で義妹が甥っ子の教育費、私たちに負担させたいって考えているのが分かった。
頭に少し血が上ったけど甥の話を聞いた。
まだやりたい仕事が決まらない。でも普通科も普通程度の学力だし、さして優秀でもない。
だけど家のお金的に大学は無理かもしれない・・・とのこと。
中学生だからそんなもんだと思う。多分夫(大卒の研究職)なら普通科に行けと言うと思う。
でも私はそうは言わなかった。
「それは職業高校でしょ?甥くんは手先が器用だし頭もいいから調理科かなんかいいんじゃない?
前に料理をするのも好きだって言ってたし。」
甥はびっくりしてたけど私は高校はいじめや家庭の事情もあって定時制高校に行ったんだよね。
だから結構職業高校の中のことも知っていて(そういう学校に勤めていた教員も多かったから)いろいろ話してあげた。
大学を出てから調理師をとってもいいけどやはり現場に出る時間が長い方が有利。
店を自営するならば調理師まではいらないけれど雇われるならば大卒よりも調理師資格の方が現場ならば役に立つ。
また調理師科のある学校とかは普通科よりも高級ホテルや航空会社の就職先があるはず、この辺りに就職したら
大変だけど一生安定した収入になる・・・
みたいなことを話したらだんだん甥っ子は調理科に興味を持った。
特に航空会社で機内食を作る仕事は日本にいながら世界中の料理に触れることが出来る、と言ったのが効いたらしい。
それで結局甥っ子は高校は調理科へ行って、高校卒業後は航空会社の機内食を作る工場へ就職。
大変だったとは思うけど、同年代と比べたら大分お給料もいいらしいし、移動はあるけど定年までいることが出来るらしい。
しかも様々な食材や調理法を若いうちから触れられるのはありがたい、と言っている。
甥はそういうこともあってことあるごとに「おばさんのお陰で調理人になれた。ありがとう」と言ってくれるし、
時々勤めている会社の美味しいお菓子を送ってくれるんだけど・・・そのたびにちょっと胸が痛い。
義妹の学費出せ!を回避するために調理科を勧めたことは誰にも言ってない。
甥の為、というわけじゃなく自分の懐と義妹が嫌いという感情だけで甥に調理科を勧めたんだから。
うまくいったのは甥の努力の結果。私はむしろ害悪だったと思う。これだけ頑張れる子なら普通科に
行っても成功したと思う。私は甥の人生を狂わせた1人だと思ってる。
今年の四月からうちの近くの工場に甥が移動になるらしい、と連絡があったので吐き捨て。
具体的な夢と希望が見いだせたのは、ひとつの可能性を教えてくれた人がいたからじゃないかな
結果オーライ>>547GJ
GJだったかはわからない。でも確かに目的なく高校や大学に行ってたら詰んでた可能性もわかる。
でも自分は中学、高校の時にやりたい勉強があったのに金がないし、就職に不利だからと進路変更させられた。
それと同じことをしてしまったのかな、と思うと墓場まで持っていくしかない。
幸い甥にとって適職だったのはありがたい。甥は努力家だから。
でも548さんにそう言われて少しホッとした。どうもありがとう。
義妹がどう思ってるかは知らんけどw
いくらすすめたって本人が興味持てなければそこに進学しなかったと思う
高卒で就職なら手に職はホントに強い
世界を変える発明家になる頭脳があったかもしれない
しかしそんなことやってみなきゃわからないし、やったところで自分の好きなものではないかもしれない
だからあなたの思惑が何であれ、甥にとってみれば神からの啓示だったんだと思うよ