Aさんという「痴漢冤罪を撃退した」武勇伝を持つ人がいた
飲み会のテッパンネタで、ちょっとでも酔ったら毎回この話
しかも男社員がこの話大好きで、「あの話しろ!」とヤンヤヤンヤの喝采
女がどんなにクソだったか、どんなに華麗に撃退してザマァだったかを
話しながら、Aさんと取り巻きでニヤニヤ女社員の方を見る
でもAさんの話はあちこちおかしいんだよね
7時間くらいかかった
Aさんの話みたいに小一時間で帰れるとかどこの警察署?って感じだし、
被害者と容疑者を面と向かって対決させたり言い合いさせたりなんて絶対ないし
その場で「異議あり!」みたいに責めて、
刑事が相手の女を手錠かけて逮捕なんて何のドラマ?としか
女が泣いて土下座して謝ったとか、慰謝料ガッポリとか
ネットのネタじゃん?みたいな話だし、
親まで土下座したとか、細部が話すたび微妙に違う
女の間では「あれ絶対嘘だよね」とヒソヒソしてたけど
面と向かって言うと逆ギレしそうだから我慢してた
仕返し?してくれたのは異動してきたBさん
Bさんが来た時からAさんは挙動不審だった
Bさんは以前Aさんがいたのと同じ支社からの異動で、
その支社にいた頃にAさんは痴漢冤罪を撃退したはずだった
Bさんの歓迎会で
Aさんの取り巻きはBさんに「Aの例のあれ知ってるんだろ?」と振った
Aさん「その話はいいから…」
この時点で女社員たちはワクテカだった
Aさんは「Bはもうとっくに知ってるから空気読め」みたいなことを
取り巻きに言って、止めようとしたが
取りまきが代わりに「Aが痴漢冤罪を撃退した話」と発言
Bは「え?おまえ車通勤だったじゃん」とAに言った
以前の支社はAの地元だったから実家から車で通っていて
「電車通勤じゃなかったじゃん」とB
ちなみにBは経理なので通勤手当を把握してないといけない立場だし、
マイカー通勤と電車バスの通勤じゃ額が違う
Aは「車検に出した日に電車で通勤して…」とモゴモゴ
B「取調べで休んだなら届出は?出したっけ?」
A「一日かかったわけじゃなく、一時間程度の遅刻だったから…」
このへんで空気読めないふりして女数人で乱入
「痴漢被害で警察行ったことあるけど一時間でなんか済みませんよ〜」
「痴漢されたっていう立証に7〜8時間かかるのに、容疑者がたった一時間で解放?」
「前から思ってたけどおかしな点だらけですよね」
「刑事がその場で『偽証罪で逮捕する!』手錠ガチャって、韓国ドラマの見すぎですかって感じー」
皆で言ったらA完全沈黙
Aの取り巻きは最初はA擁護してたけど、Aが貝になったのを見て取り巻きも黙った
以後Aの持ちネタ武勇伝は封印されて、社内黒歴史として完全になかったことにされ…
ようとしたけど、たまにお局様がAをちくちくイビるネタに使ってた
「Aさんはすぐ話を大きくするから…いえ大きくするも何も
ふくらます元もないんだっけ…フゥ〜(ため息」みたいな感じ
Bさんは淡々とした人でその後も普通に働いてた
乱文すみません、以上です
今って繊維からDNA検出できるから冤罪なんて起こり得ないらしいね
冤罪ガーはそろそろ情報アップデートした方がいいと思う…
つじつまあわず
ホラ話
女性の証言が圧倒的強い中世みたいな時代なのに何言ってんだか
痴漢冤罪で裁判になればたとえ無罪になろうと職も社会的地位も失うんやで
そもそも裁判まで行くケースのが少ないしあの映画だって司法制度のあり方についての問題点を問う映画だったのに「痴漢冤罪はこんなに怖い!」って言い張るための道具に使われてるし逃げた犯人じゃなく被害者の女の子に批判が行く始末
第一示談金で小遣い稼ぎ目的に痴漢冤罪でっちあげなんて実際に取り調べやらなんやらを考えれば割に合わないことくらいすぐわかると思うけど
ここ最近まで警察とグルで無かったことにしてたんだから、それくらいのことで
キーキー言うなよ
過去の痴漢野郎を怨め