俺「美樹さんは、山田桃子のこと、ホントに知らないの?」
美樹「聞いたこともないよ、ホントだよ」
俺「恵美子って人とは、LINEでやりとりしてたの?」
美樹「え、いや、あたし恵美子のLINE知らないから」
友人「ハイ?」
俺「じゃあメールで連絡取り合ってたの?」
俺「そんなしばらく連絡とってなかったの?」
美樹「うん、もう3年くらいはね」
俺「そんなにかあ」
美樹「うん」
俺「え、二人は実際ホントに看護学校の先輩後輩なんだよね」
美樹「ホントだよ、ちょっとそこまで疑うのー?」
友人「そうだぞ、ほどほどにしとけよ」
と、いう感じで、二人の関係は本物っぽかった。
で、次に美樹がメンヘラの可能性があるかどうか聞いてみた。
俺「俺はてっきり、恵美子さんがなんか心が病んでて、偽名を使ったりしてんのかなって思ったんだけど」
美樹「えー。あの子はそんなキャラじゃないよね、友人君」
友人「おう、そんなキャラじゃないよ」
俺「でも看護師ってさ、けっこうキツいっていうじゃん。なんか職業うつ病になっちゃったりしてさ」
美樹「いや、それはないんじゃないかあ?」
どうやらそんなキャラでもないらしい。
まあ、そうだとは思ってたんだけど。
そしたら美樹がなんか言い出した。
美樹「つーか、今からここに恵美子呼べばよくない?」
友人「え!? ちょっとそれはまずいよ!!」
美樹「だって居もしないやつのこと話してても埒が明かないじゃん!」
友人「いやでもまずいよ!!」
美樹「なんで?」
友人「いや、だってほら、俺の将来のお嫁さんになるかもしれないんだよ?」
美樹「だから?」
友人「いろいろ考えちゃうじゃん!」
なんか急に友人が必タヒになりだしたのが気持ち悪かったけど、俺としてはそれに越したことはないと思った。
俺「はっきりさせないと俺想像が膨らんで怖くて眠れないんだよね」
友人「いやでもさ、向こうからしたらこの場に俺がいるのも、お前がいるのもちょっと失礼だと思うんだけどね」
俺「」
なんか友人は相当深い恋愛観を持ってるらしい。
全く理解できなかったけど。
そんなことをいってるうちに、美樹がケータイを取り出した。
そんなことを良いながら電話をかけ始める。
美樹「あ、かかったみたい」
俺「……」
友人「……」
美樹「あ、もしもーし。あたし、美樹だよ。○○美樹。うん」
美樹「え、そんな久しぶりでもないじゃんー」
美樹「仕事終わってるよね、暇だったら駅前の××きなよー」
美樹「え、秘密ー。うん、待ってる。じゃあね」
ケータイを置いた後で、美樹がケロッと「来るって!」といった。
友人はすごい顔をしてた。
俺としてもこの超展開に驚きを隠せなかった。
こっからが恐ろしかった。
店員さんが「10卓お連れ様ご来店でーす」といった瞬間、俺と友人はマジで固まってたと思う。
緊張して振り向けない感じ。
恵美子「あーーー、美樹センパーーーーイ!!」
恵美子が俺と友人の背中側から小走りで走ってきた。
背が小さくて、綺麗というよりは可愛い感じの人だった。
で、しばらく恵美子はこっちを見ずに美樹と2人で少し話をしてた。なんかみた感じ美樹は少し引き気味の対応で、ん?って思った。
で、恵美子が友人と俺をみて、「はじめましてー」って言ったんだよね。
え?ってなった。
で、俺若干パニックに陥った。友人も、「は、はじめまして」とかいってた。
恵美子「先輩の友達?彼氏さんですか?」
訳がわからないまま、だけど本題になかなか触れられずに自己紹介までしたわ。
なんか美樹も口を濁すというか、今までの威勢はどこいったんだってくらい静かに相槌を打つくらいになってた。
みんなが何を考えたのかわからないけど、マジでそこに触れちゃいけない空気が漂ってた。
俺はパニック状態だったけど、とりあえず恵美子のビールを頼んだ。
美樹「ホントよく来たね。半分無理だろうなと思ったんだけど。今日は仕事は?」
恵美子「毎週水曜日は当直ないんですよ、あたし」
美樹「あ、そうなんだー」
恵美子「センパイが呼んでくれなかったらあたしひとりで自棄酒しようとしてましたよ。っていうか、ホントに久しぶりですね、何年ぶりっていうレベルですね」
もう訳がわからなかった。
恵美子は、マジでここ数ヶ月の記憶がないんじゃないかとか思った。
解離性遁走ってのが精神病のひとつにあるんだけど、そういった類のものなんじゃ。
あるいはマジで解離性同一性障がいとかなのかな、と思った。
21時か22時ごろに多分また来ます。
続報待つ。
気になるよ続き。
てっきり恵美子別人だと思ったんだけど違うのか?
1です。
昨日は酔っ払ってタヒんでたわ。
ゴールデンウィークなんてなかった。
続き書くけど、仕事やりながら書くからもっと簡潔になると思う。
質問あったらあとで返します。
で、どういうことだよと聞いたら、友人の返事も要領を得ない。
「似てるんだけど違う」「いや、本人だとは思う」みたいなことを言ってた。
で、かなり長い間話し込んでたから、疑われると思って戻ろうとせかしたんだけど、友人はもう戻りたくないって言ってた。
しばらくトイレ近くでうだうだしてると、美樹から友人にLINEが入る。
そんなメッセージだった。
友人も戻るのを渋ってたんで、そのまま2人で外に出る。
で外で他愛のない考察をしながら時間を潰した。
で、ふたりで話してるうちにだいぶお互い落ち着いてきて、ぶっちゃけ冗談みたいな話だよなって話した。
もう帰ろうぜって話になってたんだけど、2時くらいに美樹からLINEの電話で連絡が来た。
戻ってこいとのことだったんで、また店に入る。
もどったら、恵美子はもういなくなってた。
と、前置きが入ってから美樹の説明が始まる。
俺と友人がトイレに言ってる間に、美樹が街コンのことを聞いてみた。
そしたら、恵美子は街コンには出てないし、美樹にも声をかけてないという。
で、美樹がメールを確認したら、恵美子のアドレスじゃなかった。
いつまでたってもまともに聞いてくれないから、美樹は友人の説明と、街コンからの全部の流れを説明した。
恵美子は最初一種の創作を聞いてる感じだったそうだ。
美樹がホントのことを言ってないとか、からかおうとしてると思ったんだと思う。
で、美樹が山田桃子っていう名前を出した瞬間、恵美子の表情が一瞬で消えた。
説明もしづらいし、事実だけ書いてくわ。
・恵美子は山田桃子を知ってる。
・山田桃子も、恵美子も実在する人物。
・山田桃子は恵美子の元同僚で、半年くらい前まで一緒に働いていた。
・恋愛のイザコザが原因で、恵美子は山田桃子からかなり陰湿な嫌がらせを受けてた。
・去年の10月くらいに一回だけそれででかい騒ぎが起きて、それが原因で山田桃子は辞職。
ということだそうだ。
美樹は整形したのかもしれないって言ってた。
実際に友人も、「本人だとは思う」とか先刻で言ってたし、その可能性もある。
化粧で似せただけかもしれないけど。
恵美子は大分ショックだったらしく、体調が悪くなったようだったので、タクシーで帰ったとのこと。
美樹が「恵美子」から街コンの誘いが来たのが、11月の終わり。
その前に「恵美子」のアドレスはもう美樹の電話帳の中に登録されてたらしい。
もう履歴が残ってないから、いつから「恵美子」のアドレスを登録していたかは不明。
でも、電話番号は恵美子のままだったわけだから、アドレス変更メールをして、成りすました可能性があるんじゃないかと。
もしかしたら、このときに恵美子のアドレスに入ってる人ほとんどに送ってる可能性もある。
んで、11月の終わりに恵美子に成りすまして美樹を街コンに誘う。
という流れなのではと。
だとしたら、目的はなんなんだろうねって話になったけど、結局憶測だからもやもやはする。
で、俺はまあこれも縁ということで、協力できることがあれば手伝うよと伝えた。
友人は、「山田桃子をまだあきらめない」といってた。
まあ、さすがに冗談だとは思うが、山田桃子に変な事を漏らさないように釘をさしておいた。
で、3時くらいに解散。
意外な展開だった。
語ってくれてあざす。
生きてる人間が一番怖いものですな。
いえいえ。
ス㋣ーカーだよな、むしろ。
恵美子の気持ちになって考えると、マジで怖いよね。
以上、今まであった出来事でした。
まあ、俺も立場が立場なんで、積極的にこの件に関して何かをするって事はないかも。
友人の問題っていうより、俺の知らない第三者同士の問題になってしまったわけだし。
それでも手伝えることがあったらやるつもり。
なんかあれば報告にくる、と思う。
質問あれば答えられる範囲で。
欲しがったり真似したりする女いるよねー。
しかしそこまでやるかと。
というかまず街コン時点で美樹が気が付けと。
声が違うんじゃないの?
普通、ミキが声で気づかない?
昔話も当然するのにミキが鈍感すぎる
声と会話で気付くだろうと
なんで気付かなかったのか。
俺としては山田桃子にも会って、ふたりがどれくらい似てるのかみてみたい。
>>1の友人もなんだかおかしい
その友人なんか隠してんじゃない?
ま、勝手な想像だけど
友人は高校時代からの縁だし、すごい俺を慕ってくれてるから、大丈夫だとは思うけど。
向こうが電話で相談してきたし。大丈夫だと思いたい。
女は化粧で化けるからねえ。
>>1にはまだ執着してる友人の後日談を期待しておく。特に女の側が何考えてたか知りたいところだ。
そんな話もあるのか。
少しみてみたいわ。
進展があればだけど、報告するつもりです。
メイク、服装、髪型、喋り方からどんどんその彼氏を取った友達に似ていったよ。
その子の中では
「彼をとられたのは自分より友達のが可愛いから」
「自分の容姿のままではその友達がいる限り男は友達の方を好きになる」
=友達の容姿になればいいんだ!
って考えにいたったらしいよ。山田桃子の場合は知らんが・・・
なんかみんな似たような話を知ってるんだな。
その子もそうだけど、自己統一性に欠けるんだろうか。
自分がないから、成り代われるのかもしれない。
特に女は化粧で大分変わるからね、声は難しくても。
なかなか面白い話をありがとう
自分も既に誰かが言ってる映画「ルームメイト」を思い出したけど
似た話は意外とあるらしい(事件にまで発展したケースの再現ドラマも見た)
また何か進展あったら報告希望
まじか。
俺もいろいろ調べてみよう。
今週中にでもこのあいだの4人で集まることになった。
ちゃっかり俺も入ってる。
友人も忙しいらしいけど、うまいこと時間をつくると。
俺もまあ何かあれば協力するといった手前、断りづらいし。
傍観者の立場でいたほうが良かったかもしれないと今になって思ってる。
どうやら山田桃子は友人の他にも恵美子と偽っていたらしい。
集まってどうこうなるわけではないと思うんだけどな。
あざす。
なんかよく分からんけど、今からってことになってしまった。
ちょっと出てくる。
帰ってきて書く気力があったら報告する。
書いていくわ。
なんかどうやら恵美子と美樹が今日二人でもともと会っていたらしい。
んで、向こうから今までの事情を話してきた。
山田桃子には長いこと付き合ってた男がいたらしいんだけど、その男が恵美子にほれ込んでしまった。
で、しばらく経って恵美子と付き合いだした。
恵美子は男が山田桃子と付き合ってたことは知ってたそうだけど、しっかりと別れてくれるなら特に問題はないと思ったそうだ。
それから陰湿な嫌がらせが始まる。
まあ、具体的には無視やら陰口やら。
最初のうちは直に飽きるだろうと思って放っておいたそうだが、どんどんエスカレートしてった。
盗難やら、コルセット(?)とかを捨てられたりとか。
まあ、見てみぬふりというか、やんわりと注意はしてたそうだ。
でもまあ、恵美子はかなりストレスになってたらしく、職場の人に訴え続けてた。
んで、9月ごろに山田桃子が恵美子の予防衣に何かを塗りたぐってるところを医局の人に目撃されて、呼びだしを受ける。
それからすぐに山田桃子は仕事をやめたそうだ。
それ以来山田桃子は姿を消した。
恵美子は山田桃子に対して怒りとか恐怖の気持ちはあったんだけど、
もう対面することはないだろうし、まあいいかと思って今までいたそうだ。
別人だった。
あれは絶対に顔をいじってたな。
化粧であれだけかわるんなら俺人間不信になるわ。
その中で、その違うアドレスと連絡を取り合ってた人もいたそうだ。
街コンに誘われてた人もいたとのこと。
とりあえずその人たちには詳しいことは言わなかったそうだけど、「なりすましだから」というようなことは送っておいたそうだ。