勇次郎「あぁ~?そんなのオリャ聞いてねえぞ」
俺&友達「いや、最初から週三日の火、木、土でお願いしてたじゃないすか?そーっすよね配車係さん?(最初の面接はこいつがやってくれて、その時こいつに伝えて了承してもらってた)」
勇次郎「配車ぁ、そーなんか?」
配車係「聞いてません」
俺&友達「?!!!!!!!!!!!!!」
勇次郎「テメーらホラ吹いてんじゃねーぞ」
これには俺&友達もぶちギレて
俺&友達係「テメー配車ふざけんじゃねえぞ。ホラ吹いてんのはテメーだろが。何とか言えや」
配車係「君達仕事舐めてるの?うちはみての通り今ドライバー不足で忙しいし、勝手に休まれちゃ困るんだよね。それに週三日とか聞いてねーよ」
この言葉に更にぶちギレた俺達二人はやってらんねーと思い金はいらねーから辞めると配車&勇次郎に言って帰ろうとしたその時。
勇次郎が事務所にあったソファーを蹴って
「こら小僧共、バックレてんじゃねえぞ。立場が理解できてねえみたいだから教えてやるよ」
5分後
俺達は顔を腫らして正座してた。
スキ見て逃げようかとも思ったが友達残して行けないし、逃げても履歴書から家の住所ワレてるし、暴れて逃げようにも勇次郎はツエーしコエー。
どうすっかと考えていたら閃いた。
そーだこのバイト紹介してくれた先輩だ。
明日先輩に連絡して何とかしてもらお。
こんな理不尽な話し先輩に言えば何とかしてくれるに決まってる。
そう思ったら気がラクになって勇次郎の「毎日しっかり働いてくれさえすりゃ俺は何も言わねえ」って言葉に「わかりました」って返事をしてしまった。
これが後々非常にまずかった。
そして、俺はこの運転代行の会社の正体をこの時はまだ知らなかった。
書き込み時間見るとニートの妄想にしか思えないけど
大工だよ。
入院してるからそりゃいつでも書けるからな。
考えなくてもわかるだろーが。
1000まで回数稼げるから煽りは大歓迎だけど、煽るならもう少しヒネリきかせろや。
クソつまんねー。
テメーもだ。
大工と土方の間の存在だな
すまん。俺んとこだけかもだが型枠も普通の大工も総じて大工って呼んでる。
その癖で大工って書いてしまった。
あれだ、10トン車だろーがトレーラーだろうが乗ってりゃトラック運ちゃんで括るだろうが。それと一緒だ。
てかすまん。
今スマホゲームも並行してやってて、そのイベントがチョイチョイ入るからゲーム終わって続き書く。
町場の工務店やってる大工なんだけど、型枠大工と一緒にすんなよ
すまんすまん。悪気はない。
やってることは美人局と同じ
DQNじゃなくて犯罪者だったなスマソ
俺に対する自分の意見書いてどうすんだ?
俺はDQNなの。自覚もあるし自分がイイ人なんざ思ってもいない。
ゲンコツしてやろか~?
暇だからあきる訳ねーだろが
ゲームだよゲーム
面倒くせーからそう張り合うな。
どっちも同じ、しょせん頭のワリー俺達みたいなのが就く仕事だ。
引き延ばしが一番嫌われるぞ
気が付いた時にはこのスレには誰もいなくなって
言い争いさえなくなる
ちゃんと読んでますかね?
俺は頼まれて書いてるだけで自慢なんぞ一切してねえ。
2時までって書いてたけど、忙しけりゃ土曜だけは次の日休みだしラストまでいいって事で配車には伝えてた。
そして、次の日すぐに先輩に電話した。
状況をキレ気味で先輩にはなした。
俺「あ、お疲れっす。今大丈夫っすか?」
先輩「おー俺か、どうした。バイトは頑張ってるか?」
俺「とうしたもないんすよ、そのバイトの件なんすよ!」
先輩「何興奮してんの?落ち着けや」
俺はこれまでの経緯を先輩に話した。
俺「ね?あいつら頭おかしーっしょ?特に勇次郎のやろー何も悪くねえ俺らを力一杯ぶん殴りやがって。先輩、何とかあいつらに言ってやって下さいよ」
先輩「マジか…され男、結論から言おう。頑張って働けや」
俺「はい??何でなんすか、何で俺らがあんな訳わかんねえとこで頑張って働かなきゃワリーんすか?」
先輩「フロントなんだよ」
俺「……」
先輩の言った事を要約すると、運転代行の会社はその筋の業界人が運営する会社。
でもまあここらの常識だし俺達も知ってると思ってた。
もし知らなくても、そーいうのには免疫力あるだろうから大丈夫だろ。
あとバイトのシフトの件は俺達が毎日シフトに入るだろーと勝手に思ってたらしく、勇次郎と配車係に「若くて活きのイイの二人紹介しますからガッツリ使ってやって下さい」みたいに伝えてたらしい。
ほぼケンカ状態でもっと色々やり取りしたが、簡単にまとめるとこんな感じだ。
ちなみに本職は勇次郎のみで、配車はカタギとの事だった。
かといってバックレりゃ殺されちまう。
先輩との電話を切ったあと、ソッコーで友達に電話。
友達はどうなったのか相当気になってたみたいでワンコールで出た。
俺は先輩とのやり取りを友達に話した。
友達絶句。
しばらくあーじゃないこーじゃない言い合った結果、二人で出した結論は…
ぶっ殺されたくないから、しばらくは真面目に働こう
これだった。てかこれしか思い浮かばなかった。
こんな時に限って昼間の仕事の現場が片道一時間半の場所で、遠いからその分早く会社に行かないといけない。
とりあえず昼休み、出勤前、少しでも時間が空けばバイトの為に仮眠を取ることに集中し、全てを犠牲にして昼間の仕事以上にバイトでヘタうたないよう全力で頑張った。
友達も同様だった。
すまん、1000まで我慢するか別に消してくれてもいい。
前にも書いたが俺は書きたくて書いてる訳じゃねえ。
頼まれてたから書いてるだけだ。
だからここが突然消えても何も困らない。
まあ大変だったよ
それもすまん。389に書いた通りだ。
不倫の話はもう終わってるぞ?
勇次郎に対する恐怖心で不本意ながらバイトを続ける俺達は当初の目的であるバイクの免許取得とバイク購入の事などどうでもよくなっていた。
ひたすらさっさと辞めたいと思いつつ強制労働をこなしていたある日、初めての給料日が来た。
手渡しで封筒に入ってた。会社が会社だから中身も期待できねえと思ってた俺達だが、開けてビックリした。何か多くね?
会社が会社なだけに信用ならなかった俺達は作業日報とは別に、働いた日、労働時間を別に自分達で控えて計算し(時給)給料を誤魔化されないように対策を取ってた。
しかしその計算よりあきらかに多い。
使っちまった後で返せとか言われてもイヤだから配車に間違ってないかたずねると
「あーそれね。間違ってないよ。勇次郎さんから言われて、君達って最近の若いもんに比べると根性あるから時給に色付けとけって言われたんだ」
よくある手口で自分は絶対騙されねえって思ってても、人間極限状態になりゃコロッといく。
俺達は今まで
勇次郎+配車=大嫌い、だったのが
勇次郎+配車=もしかしてイイ人?に一瞬にして変わった。
もっと言えば勇次郎+配車=人間根っから悪はいない。
この人達も俺達と同じ血が通った人間だ。
てかコイツら実はイイ奴等じゃん。
に俺達の中で昇格してた。
プルルル←を忘れないでくれ!
それは申し訳ない事をした。
以後気を付ける
プルルル、俺「はいもしもし」
電話の相手は勇次郎だった。
勇次郎「俺か?休みなのにワリーな、お前今夜暇か?」
俺の中での勇次郎に対する評価は上がっていたものの、バイトはキツいし、辞めたい気持ちは変わってなかったし、でも勇次郎に対する恐怖心でそれを言えない事もあり基本的にはあまり関わりたくなかった。
ましてや今日は休みだ。疲れていた俺は家で久々の自由な時間を満喫したかったが
俺「いや別に何もないっすけど」
勇次郎「じゃあよ、奢ってやるから飲み行かねーか?友達も呼んどけや。何でも好きなもん食わせてやる」
俺またコロッといく
「マジですか?!じゃ早速友達にも言っときます!」
勇次郎「おう、本当だ。7時に会社来いや」
俺「了解っす!」
勇次郎に狙われたされ男達、貞操は守れるか?
掘られてしまうのか!
お前エスパーか?
ソフトな話しだが、あとでゲイも登場するぞ
すまん、され男
俺、勇次郎!久しぶり
勇次郎がゲイじゃなくて、別の奴がゲイだったんだ。
これまでの流れを整理しておく
アホが単独スレを建ててしまった
単独スレなんか建てずに該当スレに書き込めば
サーバーに負担をかけないのに
まあ、建ててしまったからには1000まで使って落としてしまわないと、いつまでも残ってしまいサーバーに負担をかけ続ける事になる
浮気の話はもう終わってしまったので(だから浮気の話で単独スレを建てるなってことだが)それ以外の話をして責任を持って1000まで書くことになった
それについては深く反省してる。
本当にすまん。
あと代わりに説明してくれてありがとう。
俺「勇次郎が奢るから飲み行かねーかって。
何でも食わせてくれるらしーぞ」
友達「マジか?!了解!」
スムーズに友達も捕獲し約束の時間にバイト先に着いた。
それからその夜はパラダイスだった。
まず回転寿司じゃない普通の寿司屋に連れてってくれた。
俺んちは昔から貧乏だったから普通の寿司屋なんて入った事なかったし、何よりも味に驚いた。うめえ。
寿司なんて刺身を握った米に乗っけて醤油つけて食うだけじゃねえか、回転寿司のサーモンの方が絶対うめーって思ってたが世界は広い。
友達と貧乏な国の腹すかしてるガキなんじゃねーかってくらいガツガツとガッついて食った。
腹がふくれりゃ次は酒と女って相場は決まってる。キャバだ。
そこの店も俺らが普段会社のオッサン達と通う安いブスしかいない店じゃなくて、芸能人並のカワイイ子揃いの店だった。
俺&友達「いや~俺ら勇次郎さんのこと誤解してたっすよ」
勇次郎「最初に会った時があんなだったしな~。でもやっと俺の内面をわかってくれただろ?
俺は別に無茶言う人間じゃねー。
お前らみたいにバイトだけど、社会人として会社の為にしっかり手を抜かずやってくれりゃあ俺は何も文句はねえし、頑張ってる奴にはこうやってたまには骨休もさせてやってる。
金の事は気にしねーで今日は目一杯騒げ。遠慮はいらねー」
俺&友達「はい!あざーす!」
その言葉に俺達はもはや勇次郎を尊敬し、カッコいい大人だと感じ、まだ30代後半くらいだったが、若くしてやり手オーラ全開のコイツを崇拝していた。
友達は連れてってもらったらしい。
あとから聞いたが、その店もとてもじゃないが貧乏人が行ける店じゃなかったらしい。
それから相変わらずキツい日々が続くものの、睡眠不足が日常化した事がある奴はわかると思うが人間慣れてくる。何ていうか睡眠をうまくやりくりができるようになる。(ちなみにこの当時俺は20代前半)
昼間は昼間で働いて金を稼ぎ、夜は夜で稼ぐ。
半年位してバイト代だけで約80万貯まった。
これくらい貯まれば免許取れるし余った金は頭金にまわしゃいいし、もうバイトはいっかなってなってた。
それに睡眠不足の生活に慣れたといったものの、キツいのにはかわらない。
お前DQNのくせに真面目だなw
そー言ってもらえると書く甲斐があるわ
みんなお前みたいにいい奴ならもっといいんだけどな
他の男にマタを開くんだから
まあ確かに結果としてはマタ開いたけどダイレクトに人に言われるとヘコな
見舞いにきてるのはDQN仲間ばっかじゃね?
毎日来てくれるよ。
見舞いはDQNだけじゃなくて普通の仕事関係とか子供のパパ友だっているぞ
仕事関係やパパ友も来るなら
日曜に病院抜け出して花見行ったら駄目だろw
別にいいんじゃね?
来たら運悪くいなかったってだけだろ。
お子さんいるんだね。
まだ小さいのかな?
かわいいでしょ?
いるよ。
嫁との関係が改善された事で子供ながら雰囲気に気付いたのか、最近はかなりのパパっ子になったよ。
普通の真面目な女だよ
金もたまったされ男、前から念願のHK手術をする事になったが?
次回、迫る彼女(元嫁)
予告、迫る彼女(現嫁)
離婚どころか今回の一件で仲良しになったわ
この頃、俺達が文句も言わず普通に働くし、むしろ勇次郎にはなついてた事もあり勇次郎との関係も極めて良好。
配車係ともプライベートで遊びに行く位バイト先に溶け込んでた。
だから仮に辞めると言っても「そうか、残念だけど仕方ないな。また金が必要になれば、いつでも戻ってこいや」くらいで、どうかしたら送別会でもやってくれるんじゃねえかとさえ思っていた。
例えば年末年始、お盆、花見シーズン等はみんなも経験があるだろうが、代行業者がつかまり難い。
俺達は世話になったバイト先(勇次郎にも)に迷惑はかけれないと、ヒマな時期を狙って辞める旨を伝えようとし、ちょうど年末年始が過ぎた1月一杯で辞めさせてもらおうと話し合ってた。
その時は、12月上旬だったが次の人員確保の為にも早目に言っといた方がいいだろって早速次の日配車係に言った。
俺&友達「配車係さん、いきなりワリーんすけど、来年の1月一杯で俺達辞めようと思うんすけど」
配車係「あーそうなんだ。勇次郎さんには言ったの?」
俺&友達「いや、まだっすけど後で電話しようかなって思ってます」
配車係「ふーん、わかった。じゃあまた後でどうなったか教えてね」
何か配車係の反応は冷たかった。
最初は少しモメたとは言え、勇次郎と仲良くなるにつれて配車係ともそれなりに付き合いしてて、悩み事とかも相談に乗ってもらう間柄にもなってたから、
もっとこう「え?!マジで?でももう決めたんでしょ?寂しいけど仕方ないか。事務所にはいつでも遊び来てもいいから」みたいな感じに言われる自信さえあっただけに戸惑った。
機嫌ワリーのかな程度に考え、気を取り直して勇次郎に電話した。
俺「あ、勇次郎さんすか、お疲れっす」
勇次郎「おー何か用事か?」
俺は配車係にも言った様に勇次郎にも伝えた。
しつこいが辞めると言っても、勇次郎は「そっかー、まあお前らが決めた事だし、お前らの人生だ。寂しくなるがしゃーねーな。バイク買ったら見せに来いよ」←これくらい気持ちよく送り出してくれる自信があった。
しかし、勇次郎は静かに明日一時間早く出勤する様に言うと電話を切った。
先に事務所に着いて勇次郎を待った。
配車係は相変わらず冷たい感じ。
何なんだろうなと思いつつ待ってると勇次郎が来た。
二人ほど手下連れてて、事務所に入って来るなり手下に髪の毛掴まれ「テメーか?辞めるなんて寝言言ってるバカってのは」と言われた。
俺&友達「???????」
勇次郎「おい、手下1やめろ」
手下1無言で手を放す
俺&友達「何すかいきなり?勇次郎さんどうしたんすか?なにキレてんですか?」
勇次郎「俺はお前達の事が可愛くて今まで散々目にかけてきたのに、まさか裏切られるとは思わなかったよ」
俺&友達「裏切っただなんて誤解っすよ!それに俺達仕事だって手を抜かずに毎日頑張ってこなしてきてたじゃないすか?」
勇次郎「どうしても辞めるなら今まで飲み食いさせてやった分返せや」←月2回ペースで飲みに連れてってもらってた。しかも毎回払ってる金額が軽く20万は超えてる。
何を言っても挙げ足を取られて、理屈が全く通用しない。
反面、勇次郎は静かにドスの効いた声で淡々と挙げ足を取ってくる。
服の襟口、袖口、てか透けて見えてるが、ビッシリ入ってるのもわかって、これも俺達の恐怖心を煽るのには効果てきめん。
今でこそざらにいるが、当時は和柄のロンTかな?って間違える程の彫り物はほぼ本職さんだけだった(俺の知る限り)。
精神的に限界だった俺達をひとしきりびびらせた勇次郎達は今度はうって変わって妙に優しくなった。
勇次郎「まあここまで色々言っちまったが、俺は今でもお前らの事は買ってるんだぜ?」
手下1「こいつらなかなか見処ありますよ。なんせ俺らからこんだけ追い込みかけられてんのに全くビビってねえっすからね」
手下2「お前らなかなか肝すわってんな」
勇次郎「まあコイツら最初の方に俺にケンカ吹っ掛けて来たくらいだからな」
手下1&2「それ本当ですか?おいお前らなかなかスゲーな」
こんな感じで褒められたりして、さっきまで怖かった勇次郎達に対して少し安心感を覚えた。
手下1&2「勇次郎さんずりー」
勇次郎「お前らももちろん連れてくよ」
手下1&2「わーい」
勇次郎「行くだろ?いいよな配車?」
配車係「いいすよ」
俺&友達「でも…俺達…辞めるって言ってんのにまた奢ってもらう訳には…」
勇次郎「バカ、もうその話はヤメだ。とりあえず行くぞ。続きは飲みながら話そ。な?」
俺&友達はひょっとしてやっぱりこの人達そんな悪い人じゃなくて、ちゃんと話せばわかってくれるんじゃねえか?
さっきは自分達がいきなり辞めるとか言い出したから怒ったんだ。
そーだ、ちゃんと話せば勇次郎さんの事だきっとわかってくれる。
こんな感じで自分達が悪い事をしたんだ。
もう自分の我を出すのはやめよう。
自分が我慢すれば全て丸く治まる。
みたいになってた。
この時の心理状態は今でもハッキリ覚えてる。
余談だが、この落として上げるやり方は、後の俺の必殺技として数々のモメ事を勝利へと導く決め技になる。
俺なら絶対に無理だ
猿みたいな頭脳にしか成し得ないな
まーな
手下1&2「かんぱ~い!」
俺&友達「お疲れっす…」
変なテンションだった。
勇次郎「まぁあれだ。世の中需要と供給って言ってだな…」
勇次郎は独自の経済論を人に聞かせるのが大好きだった。
タイミングを読んで、俺&友達「あの勇次郎さん…今日も…誘ってもらってすみません。んでさっきの続きなんすけど、もしできりゃ辞めさせてもらえるとありがたいすけど…無理ならあと1ヶ月は頑張ろうと思うんすけど…それで何とか勘弁してもらえないすか?」
勇次郎「ん~どうしてもダメか~」
手下1&2「お前ら一体何が不満なんだ?」
俺&友達「職場に不満はないんですけど、そもそもの目的は…」バイクの話しをした。
手下1&2「何だよお前ら、それなら早く言えばいいじゃねえかよ(さっき事務所で散々言った)。要するにお前らはバイクが欲しいから金がいる。けど昼間と夜の仕事の掛け持ちはキツい。金も貯まったしボチボチバイトはいらねーし、昼間の仕事だけで充分だってことだろ?
だったら今昼間やってる仕事辞めてウチ(運転代行)の別会社にこいや。大工やるより稼げるし楽だぞ」
俺&友達、大工やるより楽で稼げるに反応した。
だいたい大工なんてやりたくてやってる訳じゃない。
ろくに勉強してこなくて仕方なくやってる仕事だ。
手下1&2「お?!何だよ急に元気になったな。でもお前ら大丈夫かな?」
俺&友達「大丈夫っす!内容聞かねえと何とも言えないすけど、大丈夫っす!」←日本語おかしいだろ?もはや運転代行辞めれるのと、あわよくば楽して稼げると言う言葉に対してブラックバス並みに食いついてる。
お前鋭いな。
もしかして当時の同業者か?
今35だ
昼過ぎに目が覚めて会社に電話し、電話越しだが今日限り辞めるっつって辞めた。
電話で社長は何か言ってたけど、「うるせーグチグチ言ってっとコロスぞ。昨日までの給料はキッチリ振り込んどけや。払わなかったら記録録ってるから労基に訴えんぞ」ってな感じであっさり辞めた。
ちなみにこの口上は手下1の入れ知恵だ。
金貸しやってたぜ
あの当時はまだ色々ゆるい時代だったよな
何の仕事かわからなかったけど、勇次郎達と同じ土俵に上がれた様な気がして、大工?地道に働く?ダセー、これからは頭使ってスマートに稼ぐ時代だみたいな感じのバカ丸出しで友達と指示された会社に出勤した。
会社に着くとキレイな事務所に若い事務員の姉ちゃんもいて、大工みたいな汗臭い仕事してた俺には衝撃的だった。
んで手下1から仕事を教わった。
俺の仕事は勧誘だった。
手下1は顔に似合わず仕事は丁寧に指導してくれた。
先に書いておくが、俺と友達はここに勤めたせいで逮捕された。最悪だった。
ちなみに勇次郎も手下1&2もみんな捕まった。
他の社員も似たような奴等ばっかで非常に気が合い人間関係は快適な職場だった。
びっくりした事は、元々社会不適合者が集まるこの職場だが、何故かみんな仕事に励んでた。
ノルマもキッチリ達成、何かトラブルが発生すると自然と従業員同士で対策を取り合い、終いには自主的にリスクヘッジの為の会議、親睦を深める為の飲み会も行われていた。普通の会社だ。
てか勇次郎がそういう風に指導してた。
あいつ今考えりゃロクなやつじゃなかったが、普通の会社で管理職やらせりゃピカイチだったと思う。
難波金融道の世界だな