彼氏のマンションのカギを預かって、料理や洗濯掃除などに通っていた。
気分は一足早く新婚さん。
ある日、ゆで卵を丸ごと包んだコロッケに挑戦。
変なふうに空気でも入っちゃってたのか、揚げてる最中に軽く破裂。
胸元に油が跳ねて火傷した。
慌てて冷やしたけど手遅れで、直径一センチくらいの水ぶくれが二つできた。
結婚式のドレスは、胸元が空いたデザインのもので決定済みだったので
結婚式までに痕が消えるかな、ああなんでエプロンしなかったんだと落ち込んだ。
もう病院は空いていない時間だったので、
とりあえず彼氏の部屋の救急箱からオロナインと絆創膏をもらって手当。
彼氏が返ってきたら慰めてもらおう、と(今思えば)甘ったるいことを考えていた。
そうこうしてるうちに彼氏が帰宅。
「おかえりなさい、あのねー」と泣きつこうとした私を凝視する彼氏。
いきなり私の髪の毛を掴んで、地面に引き倒しビンタしてきた。
そして「ふざけんなよこのクソアマ!」と怒鳴って、私の胸元の絆創膏を引き剥がした。
髪の毛掴まれて引き倒されて殴られて、何もできずに固まってたけど
火傷の痛さで我に返って、悲鳴を上げた。言えたのは「火傷!痛い!」くらいだったけど。
そしたら彼氏、みるみる青くなって謝ってきた。
いきなりこんな暴挙に出たのは、「浮気した」と思ったからなんだそうだ。
胸元に絆創膏
↓
キスマーク隠し
↓
俺は付けてない
↓
浮気!
という思考回路だったそうだ。
「誤解から酷いことをした、ごめん」と謝罪はされたし反省もしてるようだったけど
普段温厚な彼氏が見せた鬼のような顔、
疑惑から検証せずのノータイム暴力がちらついて、もう生理的に無理になった。
前述のとおり結納済みだったので、最終的にお互いの両親が出てくる事態に発展。
延々と話し合った挙句、彼母の
「いいじゃない責任取って結婚すれば文句ないでしょ」という発言を潮に完全決裂。
結局、結納金と結納返しを差し戻し、治療費だけ受け取って示談。
結婚式のキャンセル料は向こうが持った。
火傷はシミみたいな感じで痕に残ってる。
なぜ!?と思ったら、浮気の疑いかけられたのか・・・
それは破談して正解だったね。
絆創膏貼ってる=キスマーク=浮気って、どこまでエロ漫画脳なんだ。
しかも問答無用の暴力。
もし結婚しちゃってたら今頃どうなってたか・・・
火傷は残念だけど、おかげで人生と命を守れたと言っていいのかな。
「最近やたらと尽くしてくるから…そういう時は浮気してるって聞いたことがある」
だそうです。
素敵な奥さんの予行演習してたんだよ馬鹿。
殴られた傷(心も体も)は大丈夫?
DV男なんだよ、そいつ
絆創膏を剥されるときに、彼氏の爪で抉るように毟られたことと
病院の受診が翌朝になり、処置が遅れたために火傷跡が残ってしまったようです。
心のほうは、少し男性不信になりました。
お付き合いしようと思っても構えてしまうので、双方疲れて破局します。
ぼちぼち生涯独身の覚悟を固めないといけないなと思ってます。
気休めにしかならないけど、そんな男の方が少ないよ。
大抵の男は自分より明らかに弱い女に暴力は振るわない。
偶然できてしまったその火傷が、結果的にあなたの一生を守ったんだ。
それは本当に出会うべく人と、出会うための天の配慮ってやつかも知れないよ。
諦めるのではなく、まして無理して誰かを探すのでもなく、
そんな姿勢でいいんじゃないかな。
>そして「ふざけんなよこのクソアマ!」と怒鳴って、私の胸元の絆創膏を引き剥がした。
>髪の毛掴まれて引き倒されて殴られて、何もできずに固まってたけど
たとえ疑ったとしてもまず事情聞けよと思う…
何も言わずに暴力に走るあたりお察しだわ