でも彼はちょっとあがり症なところがあって挨拶に行くにあたって不安だったらしい
ここ一番の大事なイベントだから外せないし練習しとけば大丈夫だろって
妹も婚約者さんもなるほどー!って旦那のアドバイスを受け入れたのでせっかくだし練習にも付き合った
「娘さんと結婚させていただきたく、ご挨拶に参りました」とか色々セリフも用意して準備万端にした
そして当日、実家の客間に通された婚約者さんは父と対面して開口一番「娘さんをいただきに参りました!」と大声で宣言した
緊張し過ぎてセリフが半端に飛んだ上に勢い余っちゃったらしい
しかも挨拶の時にお辞儀をするって意識があったらしく一拍置いて勢いよく頭を下げて座卓に思いっきり額を打ち付けおった
あかん!やらかした!と同席していた母も私たち夫婦も妹も焦った
父はわりと礼儀に厳しい人だから怒ってないかと様子をうかがったら唇噛み締めて頬を膨らませてた
ハラハラしてると掠れた声で「ど、どうぞwご自由にww大事にしてやってwww」と言ってからゲラゲラ笑い出した
真っ赤な顔で「君面白いわww嫌いじゃないよwww」って言ってむせるまで笑い続けてもまだ笑ってた
そのまま父の笑い上戸状態が続いて落ち着かないから後日改めて詳しいお話ししましょうってことになってその日は解散
家を出た途端に婚約者さんが興奮気味に「なんか笑ってくれたし大成功ですよね!?」って聞いてくるから妹も私たち夫婦も大笑いした
行動や言動がいちいち面白いし父の大笑いも初めて見せてもらったし姻戚になるのが楽しみすぎるw
未来の義兄「お父さん と 結婚させてください!」wwwwwwwwwwwwww
義兄「お父さんと結婚させてください!」
母「あらー、それは私が困るわー」
義兄「ああっ間違えました! お母さんと!」
父「それは俺が許さん」
義兄「あの、いえ、僕は●(姉)さんとおつきあいしたいと」
姉「いや、おつきあいしてますが」
父・母「…………」
義兄「(父に向かって)結婚しましょう!」
父「とりあえず目の前のお茶飲んで。部屋に入ってくるところからもっかいやり直し」