中1の二学期あたりからの話
俺の通っていた中学はトランプまでなら持ち込みOKで
よく休み時間、昼休みに大富豪なんかで遊んでいたんだ
そんなある日、大分普通の大富豪も飽きてきて何か新しい刺激がほしいとみんな考えていた
そこでシャーペンの芯を賭けるということになった
この出来事が後のこのクラスに多大な影響を与えることはまだ知る由もなかった
賭け方は始めに一本参加料を払い
一位が総取りするというもの、ただし二位は参加料が戻ってくる
このルールだと一位がほぼ毎回一位になるということとで二回戦ができない
二回戦をやらないなら三位以降を決める必要がない
などと問題が出てきた
そこで一位は参加料を二倍払うだとか最下位は次一位になったらボーナスがあるだとか
色々細かいルールが決まっていった
可愛いな、おいww
みんなシャーペンの芯を大量に持って行き
そのほとんどが授業ではなく休み時間に使われた
俺はカードゲームと数学が得意だったので
期待値的に三位以下になったら即抜けるという戦法で
50本ほどの芯を300本ほどに増やした
ブラック・ジャック、バカラ、ポーカー、インディアンポーカーなど
多種多様なゲームで芯を取り合いしていた
ポーカー系は窓ガラスにカードが映っているカモが
よくいたので俺の手持ちも500本強になった
このあたりでシャー芯富裕層と貧困層がはっきりしてくる
安定して芯を増やしていた
貧困層は大富豪で最下位でもボーナスねらいでやめなかったり
ブラック・ジャックで破産していたりしていた
その破産者は紙かなにかに
XX本負けましたX月X日までに払う
とかいう契約書を書かされていた
通貨のようになっていく
掃除当番や日直を変わったり
給食のおかずを買えたりなど本物のマネーのように
使えるようになったのだ
今までは芯をその場で何本も渡すのは
本数を鯖読んだり
芯ケースを持っていなかったりで
芯本体は通貨にならなかったのが
この借用書の登場で芯が本格的な価値を持つようになった
俺の手持ち芯が700本に到達しようとしたところで
ある問題が生じた
ニセ借用書が出回ったのである
その借用書が本物かどうかは、そこに書かれた人物にしかわからない。
通貨として大量に出回っているそれを
いちいち確認することは現実的に不可能という
その盲点をつかれた
「そうだ俺が日本銀行になろう」
それから俺は金貸しならぬ芯貸しをはじめる
借用書に自作のハンコとナンバーを振り
俺発行の借用書は絶対に安心とアピールした
ニセ借用書の登場で疑心暗鬼になっていた皆は
俺発行の借用書(以下俺券)以外信用しないという方針になった
「そうだ俺が日本銀行になろう」
それから俺は金貸しならぬ芯貸しをはじめる
借用書に自作のハンコとナンバーを振り
俺発行の借用書は絶対に安心とアピールした
ニセ借用書の登場で疑心暗鬼になっていた皆は
俺発行の借用書(以下俺券)以外信用しないという方針になった
俺は一週間一割と良心的(?)な利子で芯の貸し出しをした
一日にだいたい100本から150本俺券は発行された
一週間で1000本から1500本、
俺はコンスタントに一週間100本から150本ずつ稼ぎ続けた
手持ちが1000本を超えたあたりで
俺はサイコロゲームの親をやるようになった
すげー楽しそうな学校生活じゃないか!
もしかして中高一貫?
いえ、普通の公立です
客の回転率が一番いいのが勝負が一瞬でつくサイコロゲームだからである
目が当たったら何倍返しと色々パターンを変えて
1.5倍から500倍までのゲームをつくった
いずれの確率も控除率は70%ほどつまり
100本賭けたら70本返すくらいの期待値に設定した
大富豪の参加料は最大で60本
ノーリミットポーカーの最大レイズは300本(リミットでも80本)
ブラック・ジャックで上限80本
バカラにいたっては最大150本だった
一方俺は芯貸しとサイコロで
俺の手持ちは2000本に届こうというところまで来た
つまり俺はクラス一
芯を持つ男になっていた
学校へは700本ほど
隣の席の女の子が
「シャーペンの芯なくなっちゃったけど少しくれないかな…」
(どーせこのクラスの男子は芯にガメツイからくれないかもなー)
()は俺の想像です
な時に芯を一ケース(30本)全部あげたことがあった
たまにおこってたみたい
俺はカバンに鍵かけてた
そのあと他の女子に芯をねだられて
計400本ほど奪われたが
手持ち2000本の俺には痛くも痒くもなかった
サイコロと芯貸しで俺の週の収入は約300本弱、
調子のいい週は500本に届くというとこまで来た
0.5のみ53ミリ以上だったかな
手持ちが3700本を超えたあたり
そろそろ一年生も終わりを告げようとしていた
夏休みもクラスの男で集まりポーカー大会優勝賞金500本
とかいうのをやった
四回開かれて二回優勝したよ
夏は大会優勝したんで調子に乗って
ブラック・ジャック50本賭けとかやりまくって
プラス300本超くらいだったかな
大ポーカー大会を企画した
優勝賞金に500本融資し他の富裕層も融資
参加費80本で優勝賞金は
1200本、準優勝で800本というすごい大会となった
俺のフルハウス、相手のフォーカードで決着がついた
結果俺は準優勝
最終的手持ち4737本で一年のシャー芯戦争は幕を閉じた
そういや俺は中二のころに破った紙で掛けてたよww
トランプが持ち込み禁止になり芯ゲームも少しずつ下火になった
今気づいたけど始めに二学期って書いたけど
一学期からだな夏休みもやってたよ
こうして芯貸しも廃業し普通の生活にもどった
質問あれば受け付けます
秤?
清算の時のみ現物でケースに
100本とか書かれたものを渡す
ちなみにケースも芯で売り買いされてて
数えるのは皆家で手で数えてた
まぁ鯖読んだやつもいるだろう
多分俺達が原因、休み時間ずっとトランプだったし
芯だから合法とはいえ賭けだからね
>>119
中学卒業の時に3000本タイムカプセルに埋めて
残りは親戚や高校女子に配りまくって今は手持ち500本です
俺はしなかったよ
他はやってたかは知らないですね
俺券、XX本 ハンコ、ナンバー、借者氏名が書いてある
1本券、5本券〜200本券まであった
クラス何人くらいだったの?
今でも中学の友達と会うとその話したりする?
40人5クラス
たまに違うクラスのやつも遊びにきたな
よく話すよ、ポーカー強かったとか実は数ごまかしてたとか
もう賭けたりはしないけどwww
掃除50本、日直100本弱、その他雑用押し付け
給食買い、デザート50本〜揚げパン80本〜
シャーペン、ケース、その他文房具と交換
荷物持ち、忘れ物庇う、使い方は無限大だったな
200本もつまれたら貧困層なら即受けだったよ
「俺も中学時代にそういうことしたかったなぁ~」と肯定的だった
最後に聞いた保有数は
俺2000本
A1700本 ブラック・ジャック、バカラの親
B1100本 ブラック・ジャックの親、大富豪強い
C800本 ポーカー激強、最後の大大会の優勝者、親でなく子でここまで集めた
若干上かも、ポーカー2強って言われてた
他小金持ちが5〜6人 保有数数百本
残り10人前後が貧困層、保有数100本以下。
俺券の支払いでピーピーしてる
クラスの20%の富裕層がすべての富の7割を独占していたのか…