5:吉田  ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 17:55:19.66 ID:6BmpIy7L0
とりあえず当時のスペック

俺 25歳
身長 173cm 
体重 62kg
容姿 メガネ。韓国人だったらもてそうな顔と言われる。

http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1324198111/
6:吉田  ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 17:56:03.48 ID:6BmpIy7L0
それは、6年前の12月でした。
その日は金曜日で、俺は忘年会だった。
酒が飲めない俺は、家に帰るとクラクラしながら、
テレビを付けコタツに潜り込んでいた。
気持ち悪くて仕方がなかった。
それからしばらくした、たぶん12時ぐらいだったと思う。

7:吉田  ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 17:56:45.56 ID:6BmpIy7L0
「どろぼう!どろぼう!」
「だれか!どろぼう!」
声と同時に、外を走る靴の音が聞こえた。
クラクラする頭で俺は考えた。
(酔っ払いの大学生か?ふざけてんのか?)
(でも、本当だったら面倒だな)
(まぁ誰かいるだろ。俺が出なくても…)
(でもなぁ…とりあえず様子でも見てくるか…)

で、外へ出た。

10:吉田  ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:00:09.58 ID:6BmpIy7L0
アパートの階段をおりて、声がした方向を向くと…
酒が吹っ飛んだ。
目の前に、全身黒ずくめのジャージ姿の男がいた…
うっすらと笑みを浮かべて俺を見ていた。

11:吉田  ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:01:27.57 ID:6BmpIy7L0
そして、右手にはヴィトンのバックを持っていた。
いきなり見つけちまったよ…俺。
この服装にこのバック、こいつ犯人でしょ。
自分の運の強さというか無さを悔やんだ。
でも、開き直った。
「おい、そのバック返せよ。」

13:吉田  ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:04:58.26 ID:6BmpIy7L0
男「なんだよ!」
俺「それ返せよ」
男「なんだよ!」
俺「何度もいわせんな、ぼけぇ!」(声が震えてました)
そんなやり取りをしているうちに俺の後ろから車が来た。

14:吉田  ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:05:31.29 ID:6BmpIy7L0
チャンスだと思った。
俺が手を差し出すと、男は無言でバックを出してきた。
俺「最初からそうすりゃいいんだよ。」
そして、俺がバックをつかむと同時に男が逃げ出した。
バックは俺の手に残った。

追いかけるか少し悩んだが、
すぐに俺は後ろの車の人に声を掛けた。
俺「助けてください!ひったくりです!」

15:吉田  ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:06:07.37 ID:6BmpIy7L0
兄ちゃん「えっ!」
俺「追ってください!」
兄ちゃん「あいつですか!わかりました!」
俺「お願いします!」(声が震えてました)
車で走り出す兄ちゃん。
車の後ろを走る俺。

16:吉田  ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:06:38.06 ID:6BmpIy7L0
男が曲がり角を曲がり、俺には見えなくなってしまった。
しかし、車で先を走っていた兄ちゃんには見えていた様で、
車を停めて住宅の裏へ走り出した。

車からもう一人の兄ちゃんと、女の子が出てきた。
気がつくと周りの家からも人が出てきていた。

なかにはゴルフクラブを持って出てきてるオッサンもいた。
それを見て、少し安心した。心強かった。

17:名も無き被検体774号+2011/12/18(日) 18:07:04.99 ID:6BmpIy7L0
俺「ひったくりです!助けてください!」
できるだけ周りの人を巻き込もうとして叫んだ。
オッサン「どこ?どこにいった?」
俺「この家の裏です!」
走り出すオッサン。眺める俺。

手に持ったバックをどうするか考えていたら、
兄ちゃん二人が男を捕まえて出てきた。
オッサンがクラブを握って後ろを歩いている。
ドヤ顔だった。

20:吉田  ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:21:54.76 ID:6BmpIy7L0
俺「てめぇ!何してんだ!」
男「何にもしてねぇよ!離せよ!」
俺「自分がしたことがわからねえのか!」
男「何もしてねえよ!なんだよ!」
俺「正しいことを言ってんのはこっちだ!
 間違ってるのはお前だ!」
兄ちゃんA「うるせぇ!二人とも黙ってろ!」
俺「…はい」

兄ちゃんB「警察に電話しました?」
俺「してません!」
兄ちゃんAB「してください!」
俺「はい!」

21:吉田  ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:22:40.52 ID:6BmpIy7L0
そのとき、
さっき車から出てきた女の子が俺の肩を叩いた。

女「あの、彼女…」
俺「彼女?いません!」キリッ
女「いえ、あの娘が…」
俺「えっ?」
女「あの娘…」

少し離れた道路を指さした。

22:吉田  ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:23:24.38 ID:6BmpIy7L0
指のさした方向をみると女の子がorzしてた。
俺は走り寄った。
俺「大丈夫ですか?
 これあなたのバックですよね?大丈夫ですよ」
orz娘「ぶえぇぇぇえ。ありがとうございまずずずずz」

俺「ケガは?」
orz娘「だいじょうぶれすすうすす、ぶえええぇぇぇえ」
兄ちゃんB「おい!早く警察に電話して!」
俺「はいぃぃぃ!」

23:吉田  ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:24:18.80 ID:6BmpIy7L0
アパートに携帯を走って取りに行った。
俺は警察に電話するのが初めてだった。
俺「もしもし、ひったくりです!」
警察「はっ、はいいいい!ど、どこですか?」
俺「○○のあたりです!」
警察「○○ですね!!ところであなたはだれですか?」
警察の対応者もテンパっていた。

25:吉田  ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:25:09.27 ID:6BmpIy7L0
俺「は?え?吉田と言います。」
警察「吉田さんですね?えっとどなたですか?」
俺「え?」
警察「えっと…どういった関係ですか?」
俺「え?」
警察「え?」
電話を切ろうと思った。

26:吉田  ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:27:12.16 ID:6BmpIy7L0
俺「とりあえず早く来てください」
警察「いま向ってます。
 あなたはなぜそこにいるのですか?」
俺「えっ?…捕まえたからかな?」
警察「犯人はいますか?」
俺「います!あっ逃げた!」(まじで逃げ出してた)
警察「えッ!」
俺「あっ、捕まえた」
(兄ちゃんBのタックルが決まった!兄ちゃんBすげぇ!)

くらいまでは覚えてるけど、あとは何を話したか覚えてない…
とにかく噛み合ってなかった。

27:吉田  ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:27:58.53 ID:6BmpIy7L0
警察が来ると、
男が放心状態で虚ろな目をして道路を見つめてた。
なんだか物悲しい気持ちになった。
兄ちゃんたちに掴まれて、ズボンが下がっていた。
白ブリーフが見えていた。

32:名も無き被検体774号+2011/12/18(日) 18:38:07.45 ID:NKj/fE4dO
けど…

捕まえたの吉田じゃなくね?

34:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:40:23.88 ID:6BmpIy7L0
>>32
そう!そうなんだよ。俺じゃないの。
でも、その場の流れで俺になったの。

警察にもちゃんと言ったんだが
「吉田で良いじゃん」的な流れになった。

33:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:38:24.72 ID:6BmpIy7L0
男は終始無言でパトカーに乗せられた。
警官からなんか説明をされてる様だった。
男がこっちをむいて口を開けた。
しかし、何も言わず俯いた。
すごく虚しかった。
なんであの男はこんなことをしたんだろう。
怒りと悲しさで何とも言えない気持ちになった。

37:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:44:53.85 ID:6BmpIy7L0
そして、男が連行されると、
警官「えっとね。事情を聴きたいので
 今から署に来てもらえます?」
俺「いまからですか?」
警官「すぐにでも犯人を検察に送りたいので、
 協力してくれませんか?」
俺「あっ、はい」

警官「ご自分で来られます?」
俺「ちょっと酒飲んでるんで車は無理です…」
警官「忘年会ですか?いいですね」
俺「あっ、はい」
警官「じゃぁ、乗ってください。
 寒いので着替えてきますか?」
俺「あっ、はい」
警官「じゃぁ、待ってますので」
俺「あっ、はい」

結構やりとりが強引だったけどこんなもんなのか?

40:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:50:27.35 ID:6BmpIy7L0
着替えてパトカーに乗ると、さっきorzしてた子も乗ってた。
ちょっと戸惑ってしまった。

orz娘「ありがとうございました。」
俺「いえ…あの、大丈夫ですか?」
orz娘「ちょっと転びましたけど、大丈夫です」
警官「怪我してるんですか?傷害もつけられますよ」
orz娘「ちょっとだからいいです。」
口調は強かった。

42:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:52:04.13 ID:6BmpIy7L0
俺「いいの?」
orz娘「いいです」
警官「あんなやつに遠慮することはないですよ」
orz娘「いいんです、ちょっと擦り剥いただけだし…
 フラフラ歩いてる私も悪いんです」

さっきまで泣いてたのに
すっかり気を持ち直してるようだった。
女って強いと思った。

44:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:54:13.93 ID:6BmpIy7L0
最近、分かったがorz娘は
NHKのアナウンサー「井上あさひ」に似ていた。

以下orz娘→あさひ

52:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 19:10:35.62 ID:luT6Y9k9O
49ri3855

井上あさひ(参考資料)

54:名も無き被検体774号+2011/12/18(日) 20:05:04.51 ID:NDVQgDgM0
>>52
美人だったぞクソ

46:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:55:31.94 ID:6BmpIy7L0
署に着いてから、個室に通された。
たぶん取り調べ室。
なんだか小難しい言い回しで書類を作ってた。

刑事「吉田さんは、○○と知ったる家の庭に入り…」
俺「えっ、その人知りませんよ」
刑事「これ見て」と地図を出してきた。
名前入りの地図だった。
刑事「分かった?」
俺「分かりました。」
刑事「いまは、この家がだれの家か知ってるよね?」
俺「…はい」

書類を簡単に仕上げるために、
いろいろ調整しながらやってるのが分かった。
てっとり早く仕上げるために…。

相手は私服だったから刑事と思って書いてます。

47:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:56:35.82 ID:6BmpIy7L0
刑事「こいつ知ってる?」
犯人の免許証を見せてきた。
俺「知りません」

住所はここから5キロぐらい離れた場所だった。
生年月日は昭和30年だった。親父と同じ年だった。
虚しくなった…
白ブリーフを思い出した。

48:名も無き被検体774号+2011/12/18(日) 18:57:08.99 ID:ij0bYgQE0
白ブリーフェ・・・

49:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 18:58:29.51 ID:6BmpIy7L0
それから、ちょっと休憩をもらえて、トイレに行った。
途中、机やソファーのある場所を通ると、あさひがいた。

警官「ちょっとこのカバンを指さしてください」
あさひは写真を撮られてた。

59:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 22:12:00.41 ID:6BmpIy7L0
俺は、すこし様子を見ていた、
バックの中身を調べていた警官が二人で話していた。
中年警官「このDSは幾ら位するものなの?」
若い警官「えっと、2万くらいですかね?
    でも先輩、これDS liteですよ」
中年警官「おおぅ。これがDS liteか。初めてみるな」
など、会話をしていた。

俺は非日常にいるのに、
こいつらにとっては日常なんだと感じた。

解放されたのは朝の5時だった。
俺は、その日も仕事だった。

60:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 22:13:30.02 ID:6BmpIy7L0
解放された駐車場で
刑事「あいつは2~3日のうちに検察に送りますから」
俺「はい」
刑事「今日も仕事なんだって?休めないの?」
俺「お客さんがいますから…」
刑事「相手のあることは仕方ないね。
 とりあえず気を付けて」
俺「ありがとうございます」

ちょうど、あさひも署から出てきた。

61:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 22:14:20.44 ID:6BmpIy7L0
また二人でパトカーで送られた。
俺のアパートの前で停めてくれた。

あさひも同じアパートだった。

64:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 22:20:22.23 ID:6BmpIy7L0
俺「同じアパートだったんですねw疲れましたねw」
あさひ「そうですねw疲れましたw」
俺「ゆっくり休んでください。
 俺は、少ししたら仕事いきますから」
あさひ「怖くて眠れなそうです…
 あの…仕事がんばってください。」
俺「えぇ。なんかあったら201に居ますから、じゃぁ」
あさひ「はい、じゃぁ」

やっぱり、その日の仕事はgdgdだった…

65:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 22:20:56.24 ID:6BmpIy7L0
その日の昼に警察から電話があった。
警察「現場検証をしたいのですが、
 お帰りは何時ころになりますか?」
俺「はやくても夜の6時7時ぐらいです。」
警察「そうですか…外は暗くなっちゃいますね。
 明るい時にやりたいんですよ。写真とか撮りますので」
俺「明日なら日曜で休みです。」
警察「じゃぁ、明日の午前9時でどうでしょう?」
俺「わかりました。家に居ます」

やっぱりなんか強引だった。

66:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 22:21:43.32 ID:6BmpIy7L0
当日、現場検証をしていると
近所の人がチラチラ俺を見てきた。
堂々としていればなんとかなると思って、
普段より大きい声で話してやった。
俺は無罪だとあえてアピールしてみた。

人が余計に出てきた…

67:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 22:22:29.03 ID:6BmpIy7L0
その日は、できるだけ普段の生活に戻したいと思って過ごした。
スーパーで買い物をし、洗車をし、マンガ喫茶に行ってきた。
 
気づいたら夜10時になっていた。
肩が凝っていた。背中が痛かった。
家に帰って何気なくポストを開け、
チラシを捨てていたらメモが出てきた。

あさひからだった。

68:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 22:23:41.70 ID:6BmpIy7L0
最初は、佐川急便の不在票だと思っていた。

メモには…
「先日はありがとうございました。
お礼をしようと思って来ましたが、
いらっしゃらないようですのでまた。」
と書いてあった。

マンガ喫茶でキン肉マンなんて読んでる場合じゃなかった。

69:名も無き被検体774号+2011/12/18(日) 22:29:24.81 ID:29hkLWlh0
>>66
アホだwx

71:名も無き被検体774号+2011/12/18(日) 22:30:30.15 ID:29hkLWlh0
>>69
おれもアホだ

72:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 22:35:49.04 ID:6BmpIy7L0
>>69>>71
ありがとう。
おれもアホだ。

74:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 22:36:42.88 ID:6BmpIy7L0
メモには、名前、連絡先はおろか
部屋番号すら書いてなかった。
また、来るんだろうと思っていた。

しかし、月曜火曜が過ぎ水曜日になっても
何の連絡もなかった。
俺もどうでもよくなっていた。

わけがない

連絡が待ち遠しかった。

76:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 22:38:45.63 ID:6BmpIy7L0
しかし、気持ちに反して連絡はなかった。
キン肉星王位争奪戦を読んでた自分を悔やんだ。
 
金曜日になり、また俺は忘年会に出た。
飲めない俺にこの時期は苦行だった。
やっぱり気持ち悪いままコタツにもぐっていた。
先週と同じ12時を迎えようとしたそのとき…

玄関のチャイムが鳴った。

81:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 22:45:20.73 ID:6BmpIy7L0
一瞬にして酒が抜けた。
ジャージではあったが、
身だしなみを整えうがいをしてドアを開けた。

そこには…
ぐでんぐでんに酔っぱらった友人がいた。
しかも二人。

刹意を覚えた。

82:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 22:46:17.08 ID:6BmpIy7L0
こいつら玄関に放置しとけばタヒぬかな?
などと考えつつも部屋に入れてやった。
駅前で飲んでいたらしい。
おねーさんのいる飲み屋に行ってきたらしい。
刹意を覚えた。

83:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 22:51:49.09 ID:6BmpIy7L0
結局、男3人でむさくるしくコタツで寝た。
次の日の朝、友人を外まで送った。

A「悪かったな。またな」
俺「おお、気にすんなよ」
B「また来てやるよ。」
俺「来なくていいよ。またな。」
C「髪の毛すごいですよ。」
俺「パーマかけてるから、毎朝こうだよ。」

86:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 22:59:45.72 ID:6BmpIy7L0
「ナニカガオカシイ…」
声のした方を振り返った。
駐輪場に何かがいる。

眼鏡をしていない俺にはまったく見えなかった。
裸眼視力0.09は伊達じゃない。
目をこすった。

目を開けたらあさひがいた。
ダッフルコートを着て、スカートにブーツ姿だった。
白いマフラーだけ俺にはよく見えていた。

俺の顔を覗き込んできた。目がキラキラしている。

深々とお辞儀をして

あさひ
「おはようございます。先日はありがとうございました。」

ニッコリ笑った。

そして、俺の心がひったくられた。

87:名も無き被検体774号+2011/12/18(日) 23:01:47.75 ID:qtP/yIhz0
>>86
うまいこと言ったつもりか

88:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 23:03:28.32 ID:6BmpIy7L0
>>87
すいません。

89:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 23:04:40.57 ID:6BmpIy7L0
あさひ「楽しそうですねw」
俺「あっ、どうもw」
あさひ「なかなかお礼にいけなくてすいません」
俺「あっ、ああ。都合のいい時で構いませんから」

あさひ「う~んじゃあ、今日の夜は居ますか?」
俺「います。居るようにします。」
あさひ「じゃぁ、学校から帰ってきたら寄りますねw」
俺「えぇ。わかりました。いってらっしゃいw」
あさひ「いってきますw」

ニコニコ笑いながら手を振るあさひ。

俺の心が強盗に遭いました。

ドヤッ

90:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 23:08:34.40 ID:6BmpIy7L0
すんませんすんません。

まじめにやります。

91:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 23:09:19.17 ID:6BmpIy7L0
俺は、部屋に戻ると風呂に入り、着替えをしマツキヨへ向かった。
掃除用具を買うためだ。
マツキヨはやってなかった。時計を見ると午前8時だった。

とりあえず、近くにある
24時間営業のビデオショップに向かった。
時間調整のつもりだったが、昼まで吟味してしまった。

96:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 23:11:31.60 ID:6BmpIy7L0
帰ってからは、とことん掃除をした。
床も水拭きした。窓も磨いた。
念のために布団も干した。
そして、午後8時チャイムが鳴った。

97:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 23:12:12.45 ID:6BmpIy7L0
あさひ「こんばんは~」
俺「おかえりw」
あさひ「ただいまw」
俺「部屋、入ります?」
あさひ「できたら、コタツにも入りたいですw」
俺「そうwwwどうぞ」

お礼はクッキーだった。

98:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 23:13:04.11 ID:6BmpIy7L0
実は大切なことを話していなかった。

俺「ところで、名前は?www」
あさひ「あっ!言ってませんでしたか?」
俺「一言もwww」
あさひ「聞いてくれてもいいじゃないですかw」
俺「聞けないでしょwあんな状況でw
 俺も言ってないけどw」
自己紹介が始まった。照れ臭かった。

99:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 23:14:26.18 ID:6BmpIy7L0
あさひのスペック

身長 168cm
体重 不明
スリーサイズ 不明
趣味 旅行

100:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 23:15:10.73 ID:6BmpIy7L0
そして、事件の話になった。

あさひ
「酔って歩いてたんですよ。
で、駅から付けられてるのは気づいてて怖かったんです」
あさひ
「で、そこの電灯の下で振り返ったんです、
そしたら男が走ってきて、
バックの奪い合いになってご覧の通りですw」
あさひ
「追いかけたんですけど、見失っちゃって転んだんです。
で、顔を上げたらお地蔵様がいて、
次に顔を上げたら吉田さんがいたんですw」

ものすごい勢いで話された。
相づちを打ち続けた俺は、目が回っていた。

102:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 23:16:20.69 ID:6BmpIy7L0
そのあと「笑ってはいけない温泉旅館」の
DVDを見て二人で爆笑した。

しかし、DVDを見ている俺は必タヒに考えた。
「次に会うきっかけを作らねば」
「爆笑したふりをしつつ、ボディタッチは可能か?」
「帰ると言い出すタイミングはいつ来るんだ」

答えのでたものは一つもなかった。

しでかしたい想いだけがいっぱいだった。

104:吉田 ◆YtFiiqjbeo2011/12/18(日) 23:19:08.84 ID:6BmpIy7L0
とりあえず、書きためた分が終わりました。
更新が遅くなります。すいません。

また、明日書きます。おやすみなさい。

PickUp!