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:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 18:09:17.27 ID:4QDc0c6v0そして今年の三月の末。
ユウは就職せずに翻訳家の道を目指すことになった。
よく晴れた日だったな。
そしてユウの作ってきたサンドウィッチを食べるためにベンチで。
ヒラヒラと舞う桜が綺麗なところだった。
「せんせ、おいしい?」
「うまい」
無言で食べる。
「はい」
おお、お決まりのリンツw
「ありがとう」
包みを開け口に入れる。
「だね」
「せんせ、さくらすき?」
「すきだよ」
「わたしも」
まじまじと桜を見るユウの横顔。
小学校の頃となんら変わりがないその愛くるしい笑顔。
見た目は本当に健聴者と変わらない。
でも耳が聞こえないと言うだけでこの子なりに苦労はしてきたんだろう。
小さな一人の生徒だった子がこんなにまで大人に成長した。
歳なのかなw
彼女の横顔を見ているだけで涙腺が緩んだ。
ユウが背中を擦ってきた。
「せんせ、たいじょぶ?」
「ごめん、ごめん」
ユウがハンカチを手渡してきた。
涙を拭きそれを返す。
ハンカチを受け取る小さな手、その手を握った。
「せんせ?」
「けっこんしよう」
「え?」
「けっこんしよう」
驚いた顔をしたと思ったのもつかの間、ユウが急に泣き出した。
初めて見るユウの涙。
「ユウ?」
もしかしてフラグ折れた?と思った。
うわー、まだ早かったかなって。
でもハンカチで涙を拭いたユウの顔は笑っていた。
馬鹿かと思った。
今更なんだよと。
「かんけいない」
「せんせにめいわくかける」
過去を思い返すってのは突然なんだな。
塾で最後の授業の日。
「迷惑だったでしょ?」と言われたのを思い出した。
「かけない。かけられたことなんて、ない!!」
俺は語尾を強くして言った。
「せんせ、いいの?」
俺はリンツの包みを取り出して小さく丸めた。
そしてユウの指にくるくると巻く。
「ゆびわ」
ユウの目からまた涙が零れる。
「けっこんしてください」
「うん・・、あっ」
ユウは首を振った。
「はい」
律儀な奴めw
桜の木の下で俺は彼女にプロポーズをした。
その指輪のとこで俺の涙腺は崩壊した
そこから始まったんだもんな
こんなこと書きながらめっちゃ緊張しております。
まだ連絡がこないから何時に行くのか分からないけれど。
ちゃんと自分の気持ちを伝えにいこうと思ってます。
お前は俺は何回泣かしたら気がすむんだ・・・
俺とも結婚してくれ!
感動した!!
ホントがんがってほしい!
これから少し大変な事もあるかもしれんが
>>1がいれば大丈夫だって信じてるぞ!!
幸せになってくれよ!絶対にな!
そろそろ直した方がいいんじゃないの?
人前だと恥ずかしいけれど長年の呼び名だ、直してほしいとは思わないw
それと>>547のようにまだ・・なんだ。
一年半近く付き合っていて恥ずかしい話w
だからもう息子をは閉まってくれw
確かになw
必ずスレ立てろよ糞が
しっかり結婚の許しを得て来いよ!d(ゝω・*)
報告も待ってるぜ…もげちゃえ(。´Д⊂)
もしここが残っていたら報告しにくるけどね。
があああああああああ、緊張するだがあああああああ
座布団すすめられても座布団に座るなよ!
椅子勧められても土下座・・・とまではいかないけど、立って言うんだぞ!
既に>>161の時点でこの戦いは勝ち戦だ。
適度な緊張は大切だが、礼儀さえ押さえておけば大丈夫。
どーんといってこい
急だな、おい。
行って来る。
深呼吸・・。
逝ってこい
ガンガレ
十時過ぎに帰ってはいたんだが少し書き溜めていたので遅くなった。
報告します。
おかえり
マジで焦って走った。
着いたのは7時15分ころ。
アパートの前でユウが待っていてくれた。
「せんせ」
俺は両手を合わせて謝る。
ユウは笑って首を振る。
「いこ」
そう言われて家に上がった。
リビングのテーブルには既に食事が用意されていた。
ユウは俺が今日なんのためにここに来るのか母親に言ったのだろうか。
そんな疑問を持ちながら食事をした。
想像できると思うが食事中は静か。
会話しながら食べるってのは中々難しい。
まぁ、時折言葉を挟むけどね。
それよりも緊張の方が上。
いつ言おうか。今か?嫌ちがう・・。今か?まだいいだろ。
の繰り返し。
そんなこんなで飯食い終わる。
「男さんは座ってて」
と言われたが積極的動く。
好印象を最後の最後までもたせておかなければとセコイ話w
片付いたテーブルに紅茶とガラスのボールにリンツがたくさんw
親子揃って好きなようですw
ユウはその中でもホワイトしかとらない。
これがデフォ。いいよ、可愛いよ。
んで沈黙。
ユウがチラチラと俺を見る。
ここしかないと思った。
「お母さん」
母親はキョトンした表情を見せた。
俺は椅子から降りて正座をした。
すると呼んでもいないのにユウも俺の隣に正座した。
「お話があります」
ユウの母親も察したのかカップを置き椅子から降りて俺達の前に正座した。
今と思えばなかなかシュールな光景。
でもその時は接近したが故に緊張マックス。
噛まずに・・噛まずに・・と心を落ち着かせる。
「今の僕ならユウさんを幸せに出来ると確信しています。ですから、ユウさんをこれからも一生大事にさせてください。僕にユウさんを下さい」
下さいって言っちゃたよ・・と思いながら床に顔をつけた。
ユウもまた同じように床に顔をつける。
俺の言葉は分からなくても動作で判断したのだろう。
数秒間の沈黙。
「男さん、顔を上げてください」
俺は母親の言葉に顔をパッと上げる。
何故か浮かれない顔。
そしてため息をついてこう言った。
「私は後悔しています・・」
おいおい・・。
99パーセント即答でおkだと思っていた。
自惚れちゃダメなのか・・やはり。
母親は言葉を続けた。
「私は後悔しています。男さんのような人の伴侶が私の娘であることを」
「え?」
「もっと素晴らしい女性がいます。娘は障害者。そしてずっとあなたを愛し続けていたとも彼女の口から聞きました」
母親の口から「障害者」だと?
耳を疑ったが黙って聞く。
こんな母親だったか?
「そうだとしたら私は後悔してもしきれません。あなたの人生を狭めてしまったと」
何を言っているだ?
俺は少し憤っていた。
「どうですか?」
俺は唇を噛んだ。
そして隣のユウを見る。
聞き取れなくてユウは不安げな表情をしていた。
そんなことはない。
心配するな。
俺は心からユウと結婚したい。
俺は母親の目を見てそう言った。
「俺にとってのユウさんは誰よりも愛おしい女性です。こんなに素晴らしい女性に育てたお母さんを僕は心から尊敬します。ですから、後悔なんかしないでください」
すると母親は目を逸らして顔を後ろに向けた。
体が震えていた。
ユウがすぐに母親の元に駆け寄る。
「大丈夫」とユウに言うと俺の方を向いた。
「ごめんなさいね」
母親は姿勢を正した。
「自分の娘を障害者なんて初めて口にしてしまった・・」
「・・・」
「男さんの本音が聞きたくて。ごめんなさい・・」
そういうことか。
「おかあさん、僕はダメ人間かもしれません。でも絶対にユウさんだけは幸せにします。どうか見守ってください」
母親は涙で声にならず頷くだけだった。
ユウが困った笑顔を見せながら俺の隣に再び座った。
「おかあさん」
母親がユウを向く。
ユウは俺の手を取った。
「これからは**さんといっしょにあゆんていきます」
俺の名前がユウの口から出るのは久しぶりだった。
俺も強く握り返した。
「お母さん、よろしくお願いいたします」
床の音がなるくらい俺は思い切り頭を当てた。
「ユウをお願いします」
涙ながらの母親の声に俺も泣きそうになった。
ユウは下まで送ってくれた。
「せんせ、きょうはありがとう」
「こちらこそ」
じゃあなと言って帰ろうとした。
すると「まって」と言われた。
「せんせ、おぼえてる?」
ユウはジーンズのポケットから写真を取り出した。
少し色あせたその写真は紛れもない塾で撮ったものだった。
写真の中の二人は『若かった』。
「たからもの」
ユウが笑う。
俺はユウを抱きしめた。
彼女と出会ってから長い月日が経った。
変わったのは歳か。
程度や種類の違いはあるにせよ彼女を愛おしく思う気持ちは塾の頃から変わらない。
俺はユウが大好きです。
絶対に泣かせたりはしません。
Vipの皆様・・長々とありがとうございました。
とりあえず>>1おかえり
なにが泣かせませんだ!!
俺らをこんなに泣かせやがってチクショウ!!!!
ニートだけど
いい話をありがとう(´;ω;`)
本当は前スレに書き込みたかったんだけど意外にも時間を食ってしまって。
本当に心はすっきりしてる。
心だけなww
>>1のおかげで、もう一度夢を追っかけようと思いました。
せんせ ありがと(*´Д`)
前スレだったらすぐに埋まってたからこれでよかっただろう
一人部屋で泣いてもうた。俺も今の彼女を心底愛するとせんせに誓うぜ!
おめでとう!
普段みないvipでたまたま見つけたこのスレ、なんか不思議な縁を感じる。。
運命の素晴らしさを感じた。
末長くお幸せに…
難聴者ってのも色々いるのは事実だ。
発声が出来るユウは恵まれている方なわけだ。
それでも初めて会う人だと違和感、それ以上に不快感を覚える人もいる。
でも何かを伝えようと思う気持ちは人間誰もが持っている。
口じゃなければ目、手、体・・どこでも伝えられる。
伝え方じゃなくて何を伝えるかだとユウと出会って学んだ。
このvipってのもそうだな。
色んな思いがあるわけだ。
って偉そうなことはここまでで去るw
まとめサイトとか映画化とか映像化とか言っているけどそれに俺は口出ししない。
vipに載せている時点で何も言えないしな。
まぁ、億が一にも映画化されたらこっそりと見に行くがw
でも絶対にユウを『障害者』として捉えてはほしくない。
ユウはユウだ。
んじゃ、マジでさいなら。ノシ
元気でな!まじおつ!!!!
乙!
本当に幸せに!
乙!幸せにな
ありがとう
久々に心が温かくなったよ。
ありがとう。幸せを分けてもらった気分だ。
でも色んなコメントを見て一つだけ言いたいことがあったんだ。
酉は日付も変わるから一回だけ付けておく。
こっちはどうもなってないよ。
結婚式の日取りもまだ未定だしな。
夏ごろにはと思っているけどね。
そうじゃなくてさ。
俺がこの前のスレで最後に言った
『ユウを障害者として捉えてほしくない』という言葉。
これに俺の言葉足らずのせいで誤解を与えてしまったようなので訂正したいんです。
これは万が一、億が一、この話が2chだけではなく多く知れ渡ることになった場合、そして何か違った形で表現された場合・・お涙頂戴ドラマのように『障害者』という枠組みで描かれるのが嫌なんだってことだ。
誰かが言うようにユウは障害者手帳を持っているから障害者は障害者だ。
それを否定する気はない。それに加えてそれを気にする気もない。
でもそのハンデを利用するってのは嫌なんだよと。
最近流行の余命一ヶ月の~でも花嫁の切ない『死』が感動を呼ぶ。
普通の死じゃないから故に『泣ける』
ルーキーズは『奮闘』が感動を呼ぶ。
普通の男子高校生じゃない故に『ムネが熱くなる』
じゃあ、俺とユウの話は?
『障害者』であるから故に・・ってのが嫌なんだよと。
・・まぁ、この言葉が俺から出たのは正直なところ「映画化?書籍化?うはwちょっと嬉しい」なんていう自惚れからだと思う。
冷静さを保とうと思ってもボロがでてしまったんだなぁ・・。
なんか少し舞い上がってたんだ。
非日常的なことが起こりうるのかもしれない??と思ってな。
でも今は余計な一言を入れてしまったなと後悔しています。
でも色々なまとめサイトに載せて頂いて多くの人に読んでもらえたことでも嬉しいです。
難聴者に対する理解が少しでも広まればなんて偉そうな事を言ってイミフな駄文を閉めます。
荒れるのは目に見えているから日曜日の事、そして有給を使って実家に帰った時の話を少し話して終わりにする。
後日談なんていらねーって言う人は・・すいません。
ろう学校のユウの恩師だ。
中学1年、2年、そして高校の3年間の担任だったそうだ。
今は退職されていてボランティアで幼い難聴者のために手話で本を読んでいるという。
結婚するということを報告に行きたいとユウが頼んできたんね。
俺は車でその先生の元へと向かった。
家の前に着くと生垣の先に見える大きな窓越しに先生らしき人物見えた。
車を出るなりユウは彼女に手を振る。
彼女もこちらに気づいたようで窓をゆっくりと開けて微笑んでくれた。
「せんせ!」
ユウが元気な声を出す。
おー、先生はみんな「せんせ」なんだなw
思わず反応しちゃったじゃねーかw
後で年齢を聞くと80近いという。
息子夫婦と一緒に暮らしておりボランティア活動がない日はこうやって家でのんびり本を読んでいるとのことだった。
ユウと俺は彼女に婚約したことを伝えた。
皺くちゃな顔をもっとシワシワにさせて喜んでくれたよ。
それから彼女は話を聞かせてくれた。
独り言のように語っていたけどw
ユウが学生の頃の話だった。
ユウは前にも話したように小学校は普通の地域小学校だった。
でも中学校からはろう学校。
反発や疑問、不満が多くあったそうだ。
この話はユウからも聞いていた。
なんで私がろう学校に?ってな感じだ。
耳が聞こえないという現実を受け入れていたのにそれが崩れた。
家でも母親に八つ当たりをしていたらしい。
学校でもそう。同級生はおろか、先生にも悪態(無視みたいなもん)をついていた。
友達は当然出来ない。
授業も一人違うことをやっている。
担任である彼女は見兼ねて一対一で面談をしたという。
それ以来何度も何度も・・諦めずに接したと言う。
耳が聞こえない子に対して感情を言葉で伝えるのは難しい。
難しいけれども言葉じゃなくても感情は伝えられる。
「伝えたいと思う気持ちが大事なんですよ」
俺も同じ考えだ。
「何事も諦めたらダメなんです」
どっかの漫画の名台詞と似たような事を言うw
「何を言っても騒ぐ子供に何かする度に注意する。ずっと続けていけばいずれ静かになるものなんです」
なるほど。根気が大事なんだな。
俺も短気を直すべきだ・・と反省するw
半年掛かったと。
ユウは面目ないっと言った具合でその話を聞いていた。
一通り話を終えてコーヒーに口をつける彼女に俺は尋ねた。
「でもよく覚えてらっしゃいますね」
歳がいっているからとか、そんな失礼な質問じゃないぞw
多くの生徒を教えてきた中で、ここまで鮮明にユウの事を覚えているものなのかと。
「ユウちゃんは人一倍手間が掛かりましたから・・ね?」
ユウに向けて目を細める。
ユウはふざけてとぼけた顔をする。
「そうじゃなかったですか?男さんも」
流し目で俺を見てくる。
このおばあちゃん・・まだまだ長生きするなw
「これからお互いの気持ちにすれ違いが出てくることもあるでしょうが、その時は怒りに身を任せるのではなく一度深呼吸をして相手を見つめてあげてください。ユウちゃん、あなたもちゃんと旦那さんを支えるのよ?」
ユウが頷く。
俺も一緒に頷いたよ。
もちろんユウも連れてね。
ユウの母親からの許しをもらったということを家族に報告ってのもあったが一番の目的は俺の唯一無二も親友(仮名:山本)と言っても過言ではない彼と食事をすることにあった。
中高と共に過ごした山本。
昔も今も小太りで眼鏡の山本。
昨日も変わらない山本と飲んできた。
実家から数分の所に二世帯で住んでいる山本の家でご馳走になった。
「いらっしゃい」
出迎えてくれたのは奥さんだった。
山本は26の時に結婚している。
奥さんは現在妊娠中。
こちらも山本と似ているポチャ子さん。妊婦だから余計だった。
でも相変わらず夫婦揃って可愛らしい。
山本も顔出す。
「ユウちゃんも久しぶり」
ヨッと手を挙げる。それに反応してユウも同じ動作をする。
「ようやく結婚か・・」
すでに出来上がっている様子の山本。
お腹を擦りながら感慨深げだった。
飲み会はというと楽しい席だった。
お酒の弱いユウも地酒を振舞われ飲んでいた。
すっかり赤くなる。
大丈夫か?と思ったが山本の奥さんと楽しそうに話しているのでよしとする。
「不安か?」
山本が突然そんなことを言ってきた。
「何が?」
「少しは不安なんじゃないか?」
昔からだ。変に勘ぐるところがある。
山本は俺が少しでも顔色が悪かったり、元気がなかったりすると声を掛けてきてくれた。
こいつ俺のこと・・なんて良からぬ想像をしてしまったことはいい思い出だw
「気を悪くするなよ」
顔に不機嫌が表れていたのか肩をすくめる山本。
「不安に思っていてもしょうがないだろ」
不安がないかと言われれば・・そりゃあるよ。
恋人ではなく夫婦になるのだから。
「相談があったらいつでも連絡しろ」
「ありがとよ」
ユウをチラっと見る。
目が合う。
酔っ払ってたんだろうなw
手を振ってきた。
俺も呆れながらも手を振り返した。
漠然とした不安は無きにしもあらずだが・・。
逆に不安がないってのも怖いもんだと思うし。
大丈夫。
正直な話そうやって言い聞かせていた。
プロポーズをしてからずっと。
なんか引っかかったまま俺は若松を出た。
空いていた。
「せんせ、つかれてる?」
どうやら口数が少なかったようで。
「へいきだよ」
「そう」
その、なんていうか、俺は感情を隠せないんだわな。
不器用っていうか。
何か考え事をしているとそれに没頭してしまうようで。
「せんせ、けさにゅーすみた?」
突然ユウがそんな事を言い出した。
「ぜんもうのひとがぴあのこんくーるてゆうしょう」
ああ。耳には入ってきていたな。
「すごいよな」
「うん」
「それがどうかしたか?」
「ううん」
「・・・そっか」
なんか俺の心が読まれているんじゃねーかと思った。
何を言いたいのか理解出来なかった。
「わたしは・・」
「いうな」
やっぱり。昨日の山本との話は筒抜けか。
酔っ払っているようで見ているところはしっかりと見ている・・か。
「わたしはみみがきこえません」
「おい」
「まえむいて、きいて」
「・・・なんだよ」
ユウが淡々と何かの『詩』を語りだした。
私は耳が聞こえません。
あなたの声が聞こえません。
あなたの喜びを聞くことが出来ません。
あなたの悲しみも、怒りも聞くことが出来ません。
そしてあなたの「愛している」さえも。
でも
私は誰よりもあなたの成長を喜んでいます。
誰よりもあなたの悪さに悲しみ、怒りもします。
そして誰よりも愛しています。
これはユウがろう学校にいた時に心に残る詩らしい。
難聴の母親が子供に向けて歌った詩。
ユウはそれをスラスラと口から出した。
「・・・なに?」
「わたしも、わたしもせんせのこえきこえなくても・・せんせのことわかるから」
言葉が力強かった。
「お、おう」
「せんせのかお」
「かお?」
「せんせのかおをみてりかいてきる」
あー、ムキになってるんだなとw
吹っ切れた。
不安?どうでもいいだろそんなことと。
「じゃあけんかのときもちゃんとみろよ?」
意地悪を言う。
「なるべく」
そーですかw
この前のスレで終われば『綺麗なまま』だったと思う。
でもそうもいかないのが現状。
色んな人の支えあっての二人。
これからが本腰をいれないといけないところだと思うのも重々承知。
キモいスレだということも承知。
でもこの前の最後のレスの言い訳だけはしたかったからな。
じゃあ、そろそろ消えるよ。
結婚するんだから不安はあって当然だ
お互い違う人生を歩いてきたもの同士が
同じ屋根の下で生活を共にするんだから
ぶつかる事が多少なりとも出てくる
それこそ先生の言うように
一呼吸置いて話し合うってスタンスが重要になってくるのよ
・・・俺もマダマダだけど・・・
彼女と幸せになれよwwww
自分は蛇足だとは思わん。色んな壁があるかも知れないけど、力を合わせて乗り越えて行く事を願ってます。