出席者は会社の営業を始め、販売店のディーラーさんが全国からやってきた。
総勢300人ほどが集まっただろうか、夜の部はというと宴会場で立食パーティだ。
正面入り口にはオードブルが、そこを一辺としてテーブルがコの字に配置され、
寿司、サラダ、フルーツ、ケーキ、飲み物なんかが山のように積まれていた。
会議の性質上、我々スタッフ部門は昼が、営業&ディーラーは夜の部がメインとなる。
スタッフ部門が営業に巻き込まれると何かと厄介であることは事前に知っていたから、
俺はそそくさとメインのオードブルから世界の三大珍味をとり、人だかりから離れていた。
とドキドキしながら味わってみたんだが、正直言って期待外れだった。
キャビア・フォアグラ・トリュフ何れも美味いんだけど、日本人の味覚に合わないとでも言うか。
そうこうしている内に場の空気が段々と営業色に染まってきたから、俺は宴会場の一番奥に避難。
正面入り口のオードブル周辺と違って、こっちは全然人がいない。
さあ安心して食うぞ、と思っていたらお蕎麦のコーナーがあり、テーブルの奥には
若い板前さんが立っていた。
そこにはわんこ蕎麦のように二口ほどの冷たいお蕎麦がお椀に盛られ、汁と様々な具
(ネギ、納豆、おくら、とろろいも、うずらの卵等々)が入っていた。
適当に一つ食ってみたらこれがバカうま!
「う、うめえ!!!」
『ありがとうございます。まだまだありますのでどうぞ』
誰もいないのをいいことに俺一人で70杯ぐらいは食ったかなw
よくよく話を聞いたらこの板前さん、俺と同い年で今は修行の身でいずれは実家に戻って
蕎麦屋を継ぐとのことだが、そこがなんと俺の故郷と一致。
すっかり意気投合して俺はお開きまでそこにいた。
今でも年に数回、帰省する度にそのお蕎麦屋さんには必ず立ち寄り、
同い年の彼は蕎麦屋の名店○代目として腕を振るっている。
彼曰く、
『三大珍味より美味いとバクバク召し上がっているお客様(俺)を見て、すっかり自信がついたw』とのこと。
食い意地も何かの役に立つことはあるんだなw
板前さんの実力もあったんだろうけど
工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工
>>724の話にはほっこりしたw
親や親戚に会うよりも、蕎麦屋が目的だったりしてな。
盆、正月、GW。
GW抜いても数回にはなるだろ。
うちもそんな感じだ。
それって役に立っているの?
他2つは中級しか知らないけど、上級のキャビア喰ったらマジで旨いよ。
所詮は魚卵だから日本人の口に合わないものではない。
結構高かったけどね。
帝国ホテルのパーティーだろうが、その値段のものを出すパーティーなんて
そうそうないだろう。
あと、ソバは茹でたてに限る。
立食パーティーでその場で茹でて盛っているわけじゃないだろ。
ましてや具が沢山で美味しいなんて。
実際は分からないけど、一般論として大して旨くないものを旨いと
評価して(カラ)自信を付けさせたとしたら、それは罪とすら言える。
もうちょっと物の味を知ってから人の料理を評価すべきだな。
たいそうグルメな舌をお持ちで。
誰の役にも立たない批判だけどな。
山岡士郎ばりにウザイな
レスくれた皆さん、どうもありがとう。
長文スレチ書いた俺が叩かれるのはともかく、お蕎麦屋さんが叩かれるのは忍びない。
静観を決め込むつもりだったが、すまんが1レスだけ貸してくれ。
>>743
724では文字数制限内に収めようとかなり端折ってしまった。その点は謝る。
あのパーティにおいて、お蕎麦のテーブルには最初50杯ほどのお椀が並べられていた。
何れも具は控えめで、メインのお蕎麦を邪魔しない程度にちょこんと添えられていた。
この作り置きされたお蕎麦も十分旨かったが、俺が半分(25杯)ほどを
物凄い勢いで平らげたあたりから、 板前さんは追加のお蕎麦を茹でてくれた。
あの時少なくとも寿司と蕎麦のコーナーには簡易的な厨房があってね。
手打ちの生蕎麦だから茹で時間は一瞬で、俺が食うペースに合わせて
次々とお椀に冷たいお蕎麦(と汁と控えめな具)が盛られた。
作り置きとは明らかに違う出来立ての蕎麦は、旨さがまた格別。
俺が調子に乗って「うめー!」「うめー!!」って連呼していたあたりから
他のスタッフ部門のメンバーも集まりだした。
俺を含めて約15名で軽く500杯ほど空けたんだが、みんな「うめー!」って言ってたな。
宴会場は都内の帝国ホテルで、板前さんはそのホテル近くのお蕎麦屋で修業の身だった。
今日のパーティみたいにイベントがあると時々出店するとのこと。
だけど大抵の人はオードブルや寿司に集まり、 蕎麦は見向きもされない。
今日のように大勢の人に集まってもらい、用意した蕎麦が底をついたのは初めてです、
と彼は随分と感激していた模様。
それ以上に感激していたのは、旨い蕎麦をご馳走になった俺らなんだけどねw
「え?ちょっと待って下さい。では、今茹でている蕎麦が最後ですか?」
『そうです。具は余っているので、最後は何を乗せますか?』
「あ、リクエストOK?なら何も乗ってない、普通の盛り蕎麦をお願いします。」
『はい、かしこまりました。』
俺は70杯ぐらい食ってもうお腹いっぱいだったのだが、最後の最後までこのお蕎麦は旨かった。
「こんな旨いお蕎麦、これが最後だなんて絶対許さないからね!必ず俺の故郷で再会しましょう!」
『はい!私もそれまでもっと腕を磨いておきます!』
あれから十数年、彼との交流は続いている。おそらくは一生…。
読まなくていいよ
よくわかったよ〜
最後の4行がちょっと自分でウットリしすぎなのでw減点だが
補足レスもあって良かった。
俺の目は全然滑らなかったから安心しろ。
俺も美味い蕎麦というものを食べてみたい。
どうしてくれる
自分はスーッとした!
いろいろ言われているが気にすんな
いい話だが蕎麦が食いたくなって困るだろw
そうやっていい職人が育っていくのはとてもうれしいことだおね。
エエ話や、蕎麦食べたくなった。
でも良く考えたら夕飯に食べたからもういいや。
全然目が滑らなかったよ。
この程度で目がすべるとか3行目までとか、どんだけ字が読めないんだよ。