280:774RR 2005/12/04(日) 18:37:45 ID:9hgV3J+c
オヤジにも昔話を語らしてくれ。
これはかなり古い話です。
若いヒトたちには判りづらいとこもいろいろでますが
ご了承ください。

http://anago.2ch.net/test/read.cgi/bike/1131028602/
280:774RR 2005/12/04(日) 18:37:45 ID:9hgV3J+c
俺が高校時代、念願の中型免許を取って
初めて行ったロングツーリングの話です。
原付時代もツーリングは何度か行った事はあったが、
今回は初めてのロング。
目的地は当時はやりの清里。季節もほぼ今ごろ。
連れもやっぱり中型初心者のクラスメイト♂。

今ごろの季節になぜ信州か?と
今なら考えることも出来るが、
免許とりたての高校生には
そんなことまで考えが及ばなかったんだなー。
そのおかげでこの忘れ得ぬ出会いがあった訳だが・・・。

試験休み初日、俺達は朝の6時に集合して
とにかく清里をめざすことにした。
清里といってもどこか目標が有る訳でも無く、
ただ当時、若者に人気があった(何でだったんだろう?)
清里に行く事が目的だった。

都内とはいえ、初冬の朝の6時はとても寒く、
俺達の着ているぺらぺらの革ジャンでは
我慢が出来ないぐらいだった。

ちょうど廃品に出された古新聞紙を見つけ、
体に巻き付け即席の防寒仕様にした。
俺が親父から習った戦時中の知恵を応用した。


281
:774RR 2005/12/04(日) 18:39:06 ID:9hgV3J+c
俺達二人は迷いながらも新宿をぬけ、
甲州街道~中央高速を西にひた走った。
しかし初心者の悲しい所で、
まだ途中しか出来てなかった中央を降りると
とたんに二人ははぐれてしまった。
今と違い携帯なんてないし、ポケベルの出現まで、
まだまだ先の我々には連絡をとり合う手段はなかった。

仕方がないので、目的地を目指して俺は20号を走り、
須玉からR141で北上していった。
山あいを走るのんびりとしたツーリングコースだった。
枯れ葉が舞い落ちる片側一車線の国道を
のんびりと俺は走っていった。

予定も大幅に遅れた3時過ぎに清里駅に着いた。
しかし、この時期は
観光シーズンでもないここの駅は閑散としていた。
駅に一人でいても仕方がないので、
R141沿いのある喫茶店に入った。

多分、ここのスレ住人ならば、
知っている人が多いと思われる
音楽ジャンルの名前のついたウェスタン風の喫茶店。

282:774RR 2005/12/04(日) 18:45:24 ID:9hgV3J+c
階段をのぼり、二階の入り口からはいると
中もウェスタン調にまとめられた室内だった。
室内には乗馬の鞍や、馬車の車輪などが飾ってあった。

やはりシーズンオフなのか客はだれもいなくかったが、
奥では暖炉が燃えていた。
俺は初めて本当に使われている暖炉見て感動したので、
暖炉のそばに席を取った。

メニューを見ると「げっ、高い!」、
高校生にとっては
とても高い値段設定だったと記憶している。
いろいろ安い物を探していると、
俺と年のあまり違わないウェイトレスが
気がつくと横に立っていた。
ええと彼女のスペックは25年前の石川ひとみ似かな。

「か・カレーをひとつ・・・あと水を」
と俺は彼女に言うと明らかに彼女の目が笑っていた。
心中をよまれたかと思った。

カレーが運ばれてくる間、
トイレに行こうとしてトイレに向かったが、
ドアが二つあり、どちらに入っていいか判らなかった。
まごまごしていると
さっきのウェイトレスが来て笑いながら言った。

「キングが男性用です」

ああ、トランプがドアに貼って有るのはそういう事かと、
やっと気がついた。
もう二度も彼女に笑われて、
ちょっと俺は恥ずかしい気持ちと、
すこし打ち解けた雰囲気を彼女に感じた。

283:774RR 2005/12/04(日) 18:48:25 ID:9hgV3J+c
カレーを運んできながら、
彼女はまるで友達に話すように言った。
「どこから?バイクで来たの?
すごいね、もう寒いでしょ。ひとり?」

俺はその店の雰囲気に合わせようと
背伸び(見栄とも言う)をして。
当時愛読していた小説風に、
なんだか気取った態度で彼女に答えた。

「東京から・・。寒いのは体だけサ。
連れもいるが今は一人だ」

「ふーん。その友達はどうしたの?」と彼女は聞いた。
おれは、さらに気取った態度で言った。

「奴はきっと先に着いて、
おみくじを引くだろう、そうしたら・・」
彼女は俺が言い終わる前に言った。
「あー、その話知ってるー。
待ち人来らずって書いて有るんでしょ。」

「・・・・あれ?。知ってるの?」
「私もその話大好き」

俺はネタもとが割れてしまって、
顔から火が出るほど恥ずかしかった。

彼女はいたずらっぽく笑って言った。
「じゃあ、私たち今夜、そうなっちゃうんだ」

彼女は無邪気にそう言うとカウンターに戻っていった。
当時俺はまだ彼女なんていなかったから、
彼女のそんなセリフだけで、どぎまぎしてしまった。

カレーの味なんて判んなかったな~。

284:774RR 2005/12/04(日) 18:49:10 ID:9hgV3J+c
カレーを食べると、もうやる事もないが、
体が冷えていたので暖炉の前で火に当たっていた。
相変わらず客はだれもいない。

彼女は水を運んで来るたびに、
俺と二言三言会話を交わす。
 
何杯目かの水をのみ、
十分に暖まってから俺は帰る準備を始めた。
彼女は食べ終わった皿を片づけながら言った。

「小説の様に死んだりしないでね。ええと・・・」
「俺はボビーだ(当たり前だが仮名)」
「ボビー君、気をつけて。」

俺は店のドアをあけて既に暮れかかった外に出た。
「あー、雪が降ってきたぁ」
雪がまさに降り始めた直後のようだ。
だんだんあちらこちらが白くなっていく、
こんなコンデションでバイクに乗った事などなかったが
宿泊する金もない俺は、帰り支度を手早く始めた。

バイクに積もり始めた雪を払いながら、
エンジンをかけようとすると
俺の名を呼ぶ声が聞こえる。

「ボビーくぅん!」

彼女は二階の入り口の前で、
手を振って俺を呼んでいた。

285:774RR 2005/12/04(日) 18:49:53 ID:9hgV3J+c
なんだかスレ違いかな、
まつわる恋愛話板に書いた方がいいかな?
ツーリングでの出会いなのでお許し願いたい。
恋愛話板って平均年齢低そうで
オヤジは書き込みづらいんだな。

287:774RR 2005/12/04(日) 19:02:37 ID:X8usOeuf
>>285
どっちでもお好みのスレにドゾー
ついでに、コテハンとトリップもキボン。
清里男とかwで

288:774RR 2005/12/04(日) 19:05:17 ID:YtA12igS
>>285
ん?おしまい?
今リアルタイムで10代を生きている自分には
とてもロマンがあってもっと続けてほしいな。
これでオチだったらスマソ

289:ROCK ◆DJhJYRlWjE 2005/12/04(日) 19:12:44 ID:9hgV3J+c
コテハン考えていたよ。清里男ってw。

>>288
いや、つづきがあるが、
また書きためてから投下するよ。

290:774RR 2005/12/04(日) 19:15:02 ID:X8usOeuf
>>289
ワロスw
マターリ待ってるよん

292:774RR 2005/12/04(日) 19:38:11 ID:b3BX0LZ+
>>285
続きを希望.
こないだ清里通ったら80年代遺跡化してたよ.

293:774RR 2005/12/04(日) 20:08:57 ID:X8usOeuf
>>292
80年代遺跡ワラタ

297:774RR 2005/12/04(日) 23:11:49 ID:2+ZLPIe/
ぼび~に首ったけかぁナツカシス
彼のオートバイ彼女の島とか読んだなぁ

298:774RR 2005/12/05(月) 00:51:04 ID:Ts3VZDqf
時には星の下で眠る、、、いかったなー片岡義男

302:774RR 2005/12/05(月) 02:43:50 ID:IBuqzzId
で? で? (0゚・∀・)

304:ROCK ◆DJhJYRlWjE 2005/12/05(月) 21:41:51 ID:+Y5aKkc7
おおっ
好評でうれしいねぇ。
それとやっぱり片岡の読者がいたね。
もうちょっと待ってくれ、
これでも忙しい身なので
書くのに時間掛かってるんだ。ノシ

Never Give-up!!

305:774RR 2005/12/05(月) 22:36:33 ID:bcS0grmk
ROCKなのに何故かDJのオサーン、
ガンガレ!期待(´∀`∩)↑age↑

320:ROCK ◆DJhJYRlWjE 2005/12/07(水) 01:31:23 ID:fAuWK5CN
おおっ
みんな期待して待ってくれて嬉しいなあ。
あんまり書きためてないけど、
書いた所までカキコするよ。

>>305
>ROCKなのに何故かDJのオサーン
Djって何よ?

俺が彼女に気がついたことを確認すると、
彼女は階段を駆け降りて俺の所まで走ってきた。
「ボビー君電話!電話!おみくじのお友達から」
なんで、あいつ俺のいる場所判ったんだ?
って俺は思った。
奴の名前は「よしお」としておこう。

電話に出てみると、よしおは数十メートル先の喫茶店にいた。
そこは俺がいた店とは異なり、
少女趣味満点な雰囲気な店ということだ。
よしおも一人でその喫茶店で俺の話をしていたら、
雪が降ってきたので
俺がきっとどこか近くの喫茶店にいるだろうと
その店の人が片っ端から電話をかけてくれたらしい。

「ボビー、どこ行ってたんだよ、お前」
「お前こそ、ちゃんと付いてこいよ」
「まあ、お互い余裕がなかったってことだなw」
「ちがいないw」

321:ROCK ◆DJhJYRlWjE 2005/12/07(水) 01:33:03 ID:fAuWK5CN
よしおはこっちの喫茶店に来ると言うので、
おれは再度、彼女のいる喫茶店に入った。

ほどなくして、よしおは店に入ってきた。
「おお、すげえカッコいいな。この店!」
あたりをキョロキョロ見回す。
相変わらず騒がしい奴だ。
「だろ。奥に暖炉も有るんだぜ。本物」
俺はなんだか自慢した口調で言った。

「もう、すっかり常連だもんね。ボビー君。うふふ」
いつの間にか水のコップを置きに来た彼女は、
笑いながら言った。
俺はまた気持ちが見透かされたようで赤面した。

「あれ?知り合いなの?なんで、なんで?」と
また騒がしく聞くよしお。
俺は彼女をよしおに紹介しようかと思ったが、
彼女の名前をまだ聞いてなかったので
しどろもどろになった。

彼女はいたずら顔で自己紹介を始めた。
「私、礼子(これまた仮名)って言います。
さっきボビー君にナンパされました。うふふ」
「ええ?そんなことになってるの?」

そんなふうに俺達は礼子にからかわれたが、
ちょっとかわいい女の子と話すのは悪い気はしなかった。
礼子も俺達二人を見て、なんだか楽しそうだった。

よしおは前に入っていた喫茶店のオーナーと仲よくなり、
今夜の二人分の宿を貸してもらう話をつけていた。
住み込みの従業員用のアパートの一室が空いているので、
雪に足止めを食らった俺達に、
今日一日だけ格安で貸してもらえる事になっていた。

322:ROCK ◆DJhJYRlWjE 2005/12/07(水) 01:35:13 ID:fAuWK5CN
雪が激しくなる前に、
俺達は今夜のかりそめの宿に向かう事にした。
礼子は支度をする俺達を
二階の入り口のところにたって見ていた。

俺はこのまま礼子と別れ難くて、
そばに近づいて行って礼子に話しかけた。
「礼子さん、今日はサンキュー。
俺達、○○○○のマスターの懇意で
宿に泊めてもらえることになったんだ。
礼子さん仕事終わったら俺達と遊ぼうよ」

礼子の顔に笑顔が広がった。
首を軽くかしげていたずらっぽく言った。
「そうね。私ナンパされた訳だし。
ふふっ・・・・終わったら宿にいくね」
「おう!待ってる」

クールな顔を保ちつつも、
俺は心の中でガッツポーズをした。
みしらぬ女の子を遊びにさそうことなんて
初めての経験だった。

つづく

ああ、なんだか長編になってゴメン。
短く書くのむずかしいや。

328:774RR 2005/12/07(水) 21:05:04 ID:3UUd4vd2
>>320
テラオモシロス!!

> Djって何よ?
ヒント:ROCK ◆DJ~

331:ROCK ◆DJhJYRlWjE 2005/12/08(木) 23:57:38 ID:Q8bbw6uP
さて夜更かしがつらい年ごろになった。
オヤジ登場。
書きためた後半を投下するよ。
その前に、レスに対する回答をちょっと。

 >>328
>> Djって何よ?
>ヒント:ROCK ◆DJ~

うわー、まだわかんねぇ。だれか答えたのむ。

307:774RR 2005/12/05(月) 23:10:23 ID:qg6V/G68
>長距離ライダーの憂鬱
主人公はどっちの女性とケコーンしたのだろうか

331:ROCK ◆DJhJYRlWjE 2005/12/08(木) 23:57:38 ID:Q8bbw6uP
>>307
>長距離ライダーの憂鬱
>主人公はどっちの女性とケコーンしたのだろうか

たしか、最初の女にふられたと思い込んで、
違う女にプロポーズした方と結婚したんじゃなかったっけ?


332
:ROCK ◆DJhJYRlWjE 2005/12/08(木) 23:58:29 ID:Q8bbw6uP
つづき

俺達はマスターに提供してもらった宿についた。
お世辞にも壮麗&瀟洒な宿と言う訳には行かないが、
何と言っても好意で格安で提供してもらった事を考えれば、
これ以上を望むのはバチがあたるだろう。
まあ男二人で泊まるには広さは十分にあったし、
風呂もついていたので
凍えた体を順番にあたためることができた。

夕飯を外食する金がなかったので、
俺達はコンビニらしき店に行き
食パンを二斤とイチゴジャムを買った。
宿に帰り、二人でジャムを塗りたくった食パンを
ふたりで平らげて、とりあえず空腹を満たした。

俺達二人は、お互いがはぐれてからの出来事を
それぞれ報告した。
後ろにいたと思っていたよしおは、
いつの間にか俺を追い越して、
相当早く清里に着いていたようだった。
俺のことを探してもみつからないので、
乗馬を見ていたらたまたま乗馬の練習に来ていた、
喫茶店の店員と仲よくなったらしい。

よしおは人懐っこい性格なので、
どこへ行っても友人をつくるのがうまい。

俺の事を報告すると、
よしおは俺の行動を意外がり、そして俺を冷やかした。
どちらかと言うと、無愛想な俺が
女の子をナンパしたなんて信じられなかったんだろう。

「そんなんじゃないよ、よしお。」
口ではそんなことを俺は言ったが、
それはそれでちょっといい気になっていたんだろうな。

333:ROCK ◆DJhJYRlWjE 2005/12/08(木) 23:59:53 ID:Q8bbw6uP
部屋のテレビでローカル放送を見ながら
俺達は礼子が来るのを待っていた。
夜もだいぶ更けた頃、
窓のそとから女の声が聞こえてくる。

「ボビーくーん。よしおくーん」礼子の声だ。
「お土産買ってきたよ」
自転車にのって礼子はやってきた。
手には差し入れの麦ジュースを入れたビニール袋をもって。

「自転車でさむくないの?」と俺が聞くと
「免許持ってないもん。
それともオープンカーで来ると思った?」
「・・・」

小説ネタで俺はまたからかわれてしまった。

俺達3人は俺とよしおの過去のツーリング話を肴に、
差し入れの麦ジュースを飲んだ。
俺もよしおも原付でのいろいろな失敗
(諸兄も覚えがお有りだろう)を得意になって礼子に話した。
礼子は大いに喜び、涙を流すほど大笑いをしてくれた。

さほど麦ジュースはうまいと思わなかったが、
背伸びをしてみたい当時は
さも飲み慣れた経験が有るように
俺達は振る舞っていたんだろう。
大した量も飲んでないうちに、
だいぶ酔いが回ってきた。

よしおは、もうだいぶツブれて、ほとんど寝かかっていた。
礼子も壁によりかかりひざを抱えてる。
テレビは放映が終わったので既に消えている。

少しの無言の時間が流れた。

「二人とも仲良しだね・・・」
ぽつりと礼子は言った。
昼間見せた無邪気な様子ではなく、
寂しげな表情をみせていた。

「私にもそんな友人がいれば、
ここに来なくて良かったんだろうなぁ・・・」

334:ROCK ◆DJhJYRlWjE 2005/12/09(金) 00:01:52 ID:Q8bbw6uP
抱えたひざに頬を乗せて、礼子は自分の事を話し始めた。
なぜ、ここにバイトにきているか。東京でなにがあったか。

「・・・だからここへ逃げてきたの。
4月になったら復学するって親に約束して・・・
でも、私まだ帰れる勇気ないんだ。弱虫だから」

俺は何にもいえず、ただ礼子の言うことを聞いていた。
こんなときって何て言えばいいんだろうって考えてた。
片岡の小説にはそんな所はなかったよなぁ。
結局、気の利いた事は言えなかった。

礼子はひざを叩いて立ち上がった。
「もう暗い話はおしまい!
ねえボビー君、外散歩しようよ。
私、酔っちゃったから 風に当たりたい」

礼子はまた無邪気な礼子に戻っていた。
よしおはもうすっかり寝ていたので、
毛布を適当に掛けておいてやった。

俺達は夜更けの外にでてきたらもう雪は止み、
空は晴れて星がすごく綺麗だった。
俺は空を見上げる礼子の横顔をみて、
さっき礼子が言った事を考えていた。

「あー、もう雪止んでるね。これなら明日帰れるよ。
よかったねボビー君・・・東京帰ったら、手紙ぐらい頂戴よ」
おれはまだ無言でいた。
「?」礼子は空を仰いでいたのを止め、
俺の方を振り返った。
「どうしたの?」

俺はやっとまとまった考えを礼子に言った。
「礼子さん。俺と一緒なら東京帰れないかな?
4月になるまえに迎えに来るから
そしたら一緒に帰ろうよ東京へ」

礼子は一度驚いた顔をしたあと、
一度目をふせ、ゆっくりと顔を上げた。
そして声にださず、笑顔でうなずいた

俺はこの時の礼子の姿を一生忘れないだろう。

335:ROCK ◆DJhJYRlWjE 2005/12/09(金) 00:03:01 ID:Q8bbw6uP
そのあと部屋に戻った俺と礼子は、
寝ているよしおの首に雪をいれてたたき起こし
外で雪合戦をした。
そして三人で部屋で雑魚寝をして、
朝方に礼子はまた自転車で帰っていった。
友達の証として固く握手をして俺達は別れた。

「バイバイ。ボビー君」
「バイバイ。僕のお気に入り。・・・約束忘れないよ」
礼子は耳まで紅くなった。

礼子が見えなくなってから、
よしおから痛烈なケツキック。
「なんだよ、約束って。
・・・あー、俺が寝てる間に何があったんだーw」

PickUp!

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