姉「害虫駆除終わったよ」俺「ヒエッッ！！」→ 実の姉なんだが色々と衝撃だった…

姉は昔から学校やご近所さんからも評判の優等生、というか良い子の見本みたいな子供だった。 
弟の俺にもメチャクチャ優しくて、俺の好きなおかずやおやつが出た日は必ず 
「困ったな、お姉ちゃん給食食べ過ぎちゃってお腹いっぱい…かわりに食べてくれると助かるな」 
などと言い(今なら解るが嘘)俺がパクパク食べてる姿を嬉しそうに見てた。

うちは母子家庭で貧しく、家もかなりのボロ屋で台所や風呂場にネズミが出た時期があった。
だが自分も母親もネズミが苦手、こいつらが家を走り回る度に恐怖で手を取り合って泣いてた。
すると当時10才に満たない姉が30cm物差しを片手に巧みにネズミを追い詰め、
その物差しでネズミの脳天を叩き割り一発で葬ってた。
そうしてものの一週間で姉はネズミを8匹近く殺し、家からネズミがいなくなった。

姉は終始真顔でネズミを撲殺し、その後の消毒や処理をしてる最中には鼻唄を歌い
「害虫駆除終わったよー」と報告してきた(そんな姉への恐怖感でその時の母親の対応などの記憶があやふや)

色々と良くしてくれたし俺の世話も頑張ってくれた姉だけど、
俺はその時の躊躇いなくネズミを撲殺する姉がトラウマとなり表面上は良好だが心の距離はかなり置いてる。
本当に誰にでも優しくて常にニコニコ笑顔でほんわかオーラを出しまくってる姉だが、
敵を前にした時のスイッチの入りようと冷静沈着な態度が本当に恐い。

一度、対人間でも正当防衛とはいえ相手を殺してしまうかもしれない事があって、
本当いつの日か最悪な事がおこるんじゃないかと俺も常にビクビクしてる。