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:名も無き被検体774号+@\(^o^)/2017/01/11(水) 03:45:44.16 ID:J9Rlap6r.net公害怪獣へドラの巻
うちの客層はやはり底辺。
特にホームレスの受け皿という側面が強い。
正直、バイト内で頻繁にでるワードとして、「禁煙なんか臭くね?」がある。
喫煙席はタバコの煙の臭いでなんとかカバーできるのだが、
禁煙斥はそいつの臭いがダイレクトに伝わってしまうため、
すぐに臭いを感じてしまうのだ。
一時天災級のホームレスで、俺が黒頭巾と呼んでいた婆さんがいた。
どこまでも陰気そうな雰囲気に腰は完全に曲がっており、
黒いビニール袋を外套代わりにすっぽりと被ってやってくるのだ。
入店した瞬間レジ前の客と俺達を含め全員が激しくえずきだした。
ビルのテナントの中にあるうちの店はただでさえ
店内の換気がしづらく、狭いため臭いがこもりやすい。
そんな所に蓋をあけたシュールストレミングのような奴が入ってきたのだ。
同僚が涙目になりながら追い返したのを覚えている。
へドラもそんなバイオテロモンスターの一人だった。
日を何回か跨いでも保守するから徒然と書いてくれ
ただし話の途中で寝るのは無しな
>>70続き
へドラは最初に来たときは、
常に口半開きの池沼感半端ない奴
という認識ぐらいしかなかった。
しかし、ある日その認識は一変した。
その時レジ前には相方と俺、入店処理をしているカップルの四人がいた。
その状況でへドラが入店してきたのだが、俺以外の3人の様子が突如おかしくなった。
顔こわばらせ、心なしか鼻声になっている。
違和感を感じつつもへドラの入店処理を終えへドラが視界から消えた瞬間だった。
「おえぇぇぇええ!」
「ゴホッ!! ゴホッ!!」
突然カップルの男が激しくえづきだし、女はせき込みだしたのだ。
同僚はいきなりバックルームに引っ込んだかと思うと
消臭スプレーを1缶なくなるまで使い切った。
俺はこのとき風邪をひいており、完全に鼻がきかなかった上に
マスクをしていたので被害を免れたが、
後で鼻をかみまくって一時的に鼻を通した時、
残り香だけでもとんでもない臭いがした。
1時間だけの滞在であったが、へドラのブース周辺はもはや使い物にならなくなり
消毒用アルコールと衣類用のハイターを薄めた液体をありったけ振りまき
部屋中を水浸しにして1日中漬けおきにするという事態に追い込まれた。
この後、毎回というわけではないが
へドラは発酵状態で入店してくることがあり、
その度にブースを封印する八メになっていた。
そして運命の日。
15時頃俺の携帯に着信があった。
その日は18時出勤だったので、家にいたのだが
店からの電話ということで少し憂鬱な気分になった。
その日の朝番は女の子2人と若い新入社員の男の3人で
受話器からは女の子の声がした。
「もしもし、俺君?今日早く来れたりしない?」
何故か切羽詰まった声だった。
「全然暇だから大丈夫だけど、どしたん?」
「とにかく来れるなら早く来て!こっちで話すから!」
胸に嫌な予感を抱えながら、すぐに俺は店に向かった。
店に到着すると、そこは阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。
まず入店するなり、壮絶な臭気が俺を包んだ。
ひとまず、着替えようと思い更衣室に向かおうとした矢先
通路を見て自分の目を疑った。
うちの店は普通のタイルの床の上に裏がラバーになってる
黒いカーペットをしきつめてるんだが、カーペットが全体的に茶色い。
そう、茶色いのだ。
極めつけにそこら中に甘栗が落ちている。
もちろん剥いちゃいました状態で、だ。
なんと通路はう○こまみれにされていた。
そして、更衣室とトイレは同じ方向にあるのだが、
う〇こロードは多少の振れ幅はあるものの力強くトイレへと続いていた。
センスありすぎw
全く状況が理解できなかった俺はとにかく女の子たちに事情を聞くことにした。
なぜか新入社員はいなかった。
「実は今日・・・・・」
ショックのあまり暗い雰囲気を漂わせながら彼女たちは語り始めた。
何でも昼頃にへドラが入店してきたらしい
この時は特に発酵しておらず、そうでなければ特に特徴のない客なので
ささっとレジから近いブースに入店させたそうだ。
(そもそもへドラは基本的に夜にしか来ないので
朝の時間帯のバイトはあまり知らない)
しかし、入店してからすぐ事件は起こった。
「あーーーーーあああああっーーー!! あーーーっ!」
突如、謎の奇声が店内に響き渡ったのだ!
何事かと様子を伺おうとした矢先
レジ前に涅槃の表情浮かべたへドラが千鳥足で歩いてきた。
そしていきなり
「!”#$%&'()”#!”#$%&’!!!!!!!!!!!」
表現できないような奇声と共に
ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!
放出を始めたらしい。
ネカフェ怖えぇ…
もちろんへドラは普通に服を着た状態での着衣放出である。
これが力強いバナナ型の一本糞であり便座の上であれば問題はなかったのだが
運が悪いことに、ゲリライベントであり野外フェスだった。
「あーーーあああああーーーー」
奇声をあげながら、わずかに理性.残っているのか
トイレへ向かおうとするへドラ、その挙動は幼子のそれに等しく
手をせわしなく動かし、体にこすりつけるような挙動をやめなかったため
奴はみるみる糞まみれになっていったらしい。
そして、追い打ちをかけるようにアンコールがかかる
下痢便のモッシュとダイブのせいでフェスの盛り上がりは継続し
トイレまでの轍を作ることになった。
トイレにこもったへドラであったが。
目の前で起きたあまりにも凄惨な事件に
女の子達は動くことができなかったらしい。
そして、20代前半で入った時から中々の使えないオーラを出していた
入社3か月目の新入社員に、この事態を収拾させるのも荷が重すぎた。
あまりのショックに誰もしゃべれない中
社員が口を開いた。
「あのぉ・・とりあえず、これ か、片づけてもらえます?」
二人とも耳を疑った。
まさかの社員であり、男である彼が
この汚物ロードの処理を女に投げたのである。
正直、この修羅の国のような職場でやっていけるか?といった感じの
頼りなさそうな男だったが、これは情けすぎた。
「なんで、私たちがやらなくちゃいけないんですか!!
無理です、無理です!! 社員さんがやってください!!」
まぁ当然の反応である。
しかし、社員は無能な上に
その日の16時から会議のため店を出なければならなかった。
とにかく、もう自分たちで処理できるレベルを超えていると判断した彼らは
迷わず警察を呼んだらしい。
警察は迅速な動きを見せ、へドラはすぐに確保された。
そして、へドラのブースを捜査したところ
当時話題となっていた脱法ハーブが見つかったらしい。
へドラが急にトリップした原因は脱法ハーブによるものだった。
このへドラ確保の流れから、俺がかけつけるギリギリまで
無能社員は店にいたようだが、結局会議にむかったらしい。
というわけで、汚物ロードを処理する役目は必然的に俺ということになった。
汚染されたカーペットタイルをはがして、
新しいものに取り替える作業はこのうえない苦痛であった。
しかしゲロを素手で処理した後
ミートソースパスタを食い始めた俺を見た同僚が
お前は汚物体制S+だなと言った逸話に違わず、
淡々とやり抜いた。
こうしてへドラは出禁となった。
まぁ本人に伝えたりしたわけではないのだが。
ちなみに件の社員は会議に大遅刻し理由を説明したのだが
なんで、そんな奴入れたんだ馬鹿野郎!!!
と理不尽な叱責を受け。
1か月後、急に親が大病を患い介護のため会社を辞めた。
公害怪獣へドラの巻~完~
そろそろ寝ます。もし落ちてなければ起きた後続きを書きたいと
思います。
お疲れさまでした。
おつんこ
お疲れ様!
同じ人間とは思えんわ…
そして>>1のメンタルと耐性.ヤバい
わろた
普通のカフェにしよ
次は3位か…気になるぜ…