一応書き溜めしてあります。
小さい頃から本当に平凡な子だった
銀行員の父
専業主婦の母
2つ上の姉
典型的なサラリーマン一家
俺はよく泣く子で、姉にケンカの度泣かされていた
学校では勉強がそんなには好きになれずギリ平均。
部活は姉の影響でソフトテニスに在籍。中学三年間続けたが常に地区大会止まり。
高校でも少しだけソフトテニス部に入ったが辞めてしまった。
大学や将来の事を全く考えていなかった俺は姉の影響で美大に進む事になった。
ここでも先を考えていない俺は陶芸を専攻
楽そうだからって理由で…
ありがとう
学校以外では少し普通じゃなかったのかも知れない
まず近所の人が経営しているガソリンスタンドで中学からバイトしていた
小学生から始めたポケットバイクレースがキッカケで工具を貸してもらったり、
整備のイロハを教わるうちに中学から開店準備をやることになってた。
草レースだけども徐々に大きいバイクにクラスアップしていく
両親は厳格な人で、レースとかそういったものには一切お金は出さなかった。
バイトのお金はバイクに消えてった。結局高校卒業まで6年間働いた。
でも大学進学と同時に金策がつかなくなりレースを辞めた。
小中高と彼女はいなくて、数人に告白されるも何をすれば良いのかわからず終了ばかり。
ただモテとは違うんだろうけど、休み時間とかにクラスで1番可愛い子が俺の脚の上に座っていつも雑談していたのはいい思い出。
騎馬戦の時、学校1綺麗な先輩の馬になり、股間と胸の感触をいただいたのもいい思い出。
騎馬戦でお近づきになれたその後、街で偶然会ってハグされ、腕組まれたのもいい思い出。
ありがとう
正直、スレ立て初めてなので不手際はご容赦ください
そして大学時代
俺は一人暮らしを始めた。古いアパートだったが一応風呂トイレ付きの間取り2k家賃4万円
初めての一人暮らしでかなり嬉しかったのを覚えている。
しかし喜んでばかりはいられない。両親との約束で、一人暮らしの条件に生活費は自分で出すというものがあった。
夕方から深夜までラウンジのウェイターとして働いた。
時給1000円で賄い付き、飲み放題。
学生にはものすごく有難いバイトでした。
この店は人の入れ替わりが激しくて、いつの間にかウェイターからバーテンになっていて仕入れから仕込みまでやっていた。
オーナーはラウンジのビル上階に住居を構えていて、ほとんど店に降りて来ない。
ママ(オーナー奥さん)も夜8時以降にならないと降りて来ない。
普段何してるのか分からない人達だった。
仕事を回すのにも慣れ、付け回しも客のあしらいにも慣れた頃珍客が店に来た
仕込み中だった俺は酒屋と思い
「ごめんミネ追加でお願い」
「…」
顔を上げると制服女子
固まった
「鍵わすれた」と内階段へ向かっていった
俺呆然として身動き一つ出来ないノーリアクション
その夜ママに聞いたら末の娘さんだそうで誰かわかって安心したのを覚えている。
あんまり親子で会話しないらしいが今日は店通ったとか店員また変わったとか話したらしい。
ミステリアスだった上階家族だったけど、普通の家族なんだなって思った。
翌日、仕込み中に酒飲みながら仕事をしていると
内階段から昨日の女の子が降りて来た。
と訝しげに話しかけてきた
俺「そうだよお腹減っちゃってね」
娘さん「ふーん」
で帰ってった
それからちょくちょく店に降りて来てはカウンターに座って話をするようになった。
俺「はい晩飯」
娘さん「いただきまーす」
娘さん「ごちそうさまー」
いつからか、晩飯を俺が作るというのが普通になっていた。日常はこんな感じ。
みなさんありがとう
俺「何年?」
娘さん「2年」
俺「どこ行ってるの」
娘さん「○○女子」
俺「超お嬢様学校だ」「あれ遠いよね?」
娘さん「うん。この辺友達いない」
俺「そっかー往復だけで3時間くらいか」「頑張ってるなー」
娘さん「行きたくて行ってる訳じゃないけどね」
俺「?」
娘さん「もーいい」上階へ
俺「??」
娘さん「それちょうだい」
俺「ビールだよダメ」
娘さん「ケチ」
ぐびぐび
俺「オイ!」
娘さん「なかなかおいしいね」
顔はとってもおいしそうじゃない
みるみるうちに顔が赤くなってく
娘さん「じゃ戻るね」
ドッタンバッタンしながら内階段に向かうも途中のソファに突っ伏したまま動かない
俺「おいっ!大丈夫か!?」
娘さん「ぎぼちわどぅい…」
真っ赤か
急いで抱えてトイレで吐かせた
とか
娘さん「彼女いるの?」
俺「童貞だ」
娘さんにキャハハキモーイを素でやられた
とか
娘さん「
もういいか
お世辞にもキレイとは言えないゴミの散らかった室内。
オーナー夫妻は身なりにかなり気を使った人で、俺たちのワイシャツなんかは毎日クリーニングに出されていた。
どこの演歌歌手かってくらい二人とも煌びやかな衣装で店に降りて来るので、どんな家なのか興味があったんだ。
いざ入って驚き、あちこち見渡していたがそんな事をしている場合でなく、オーナーの自動車電話に電話して帰ってきてもらった。が、帰ってきた車にはラウンジで働く女の子が乗っていた。
大人の事情なのだろうと見て見ぬ振りをした
仕込みに戻って数分後、上階からハデな音が聞こえたが人様の家庭の事情には入り込めないと無視をした。
開店中、ママさんから席に呼ばれ行くと常連さんが俺も一緒に寿司行こうと。
俺は寿司なんて一年以上食べてないので「ハイ!」即答
寿司屋では何故か一つ席を空けて俺が座らせられ、好きなもの頼めと言われた。
常連さんのデカい背中にブロックされ表情は見えないものの声は普段より艶っぽかった。
食いまくってやった。
お土産貰ってタクシー代1万円貰ってバイバイ
俺なんなの?居る必要なくね?
なにこの待遇こわい
でもまだ若い俺は、まいっかで済ました。
このアフターはこの後、週1は必ずあって必ず俺もセットだった。
ふと気になってバイバイした後で付いていくと、ソッコーでホテルに二人が入っていった。
童貞には気持ちが悪くて帰り道何度か吐いた。
オーナーは決定的なところは見ていないけど、白ではないだろう。
ママは二人きりではないアピールからのホテルなので、後ろめたい気持ちはあるのだろう…そんな事はどうでもよくて
真っ先に頭に思い浮かんだのは娘さんにはこの事を知られてはいけない。これしか頭になかった。
見て見ぬ振りや、まいっかで済ましてきた俺。予防線を張る事はできなかったのか、関係ない俺がしゃしゃり出る事ではないとかを無限ループで常に考えていた。
仕込み中
娘さん「ねえ知ってる」
俺「なに?」
娘さん「うちの両親不倫してるんだって」
俺「…」
黙っちゃダメだと思い
俺「なんかあったの?」
娘さん「昔からだって」
俺「気のせいじゃないの?」
娘さん「ううん。お姉ちゃんが言ってた」
俺「お姉さんがいるんだ?」
娘さん「うん。よく一緒に食事行くんだって」
俺「なんだよそれは」
娘さん「これって普通じゃないよね?」
俺「異常だよ」
娘さん「ふーん。お姉ちゃんは〜買ってもらったんだってさ」
俺「…」
娘さん「私も買ってもらおうk」
俺「ダメだっ!」大声で言ってしまった
娘さんはビクってして大きな目が更に大きくなった
娘さん「そんな事くらいわかるよっ!」
ダンってカウンター叩いてドアもバンって閉めて内階段で帰っていった。
上階からまた大きな物音が聞こえてきた。
昨日の事に触れずにお腹減ったーって
やっぱり高校生といえども子供に近いんだなって思ってた。
娘さん「ねー家どこ?」
俺「あっち」
娘さん「一人暮らし?」
俺「ナイショ」
娘さん「けち」
俺「寝に帰ってるだけのアパート」
娘さん「いーなーいーなー」目キラッキラ
俺「いーだろー」
娘さん「一人暮らししたいなー」
俺「家事とか全部やんなきゃだめなんだよ」
娘さん「じゃ誰かにやってもらお」
俺「はい一人暮らし無理〜」
娘さん「ばか」
ツカツカぱたん。ぱた。
娘さん「ごちそうさまでした」ぱたん。
ほっこりした。
こんな事が数ヶ月続き、バイト後のアフターも続いていた。ついでにオーナーの不倫現場も見てしまっていた。
娘さんが不憫でならなかった。
夕方の晩飯タイムだけでも良いものにしようと料理はかなり上手くなった。
娘さんも開店ギリギリまで店でいる事が多くなった。
懐いてくれているのが嬉しかった。
ドアをトントン叩く音で目覚め、ドアを開けたら娘さん。
俺「えーと?」
娘さん「履歴書」
俺「なるほどね」
娘さん「でしょ」
俺「で?」
娘さん「おじゃましまーす」
脇をするると抜けて入ってきた。
探検を一通り終…数周して座った。
ようやく出していたお茶に気付いて落ち着いたようだった。
俺「どうしたの今日は」
娘さん「遊びにきたの」
俺「男の一人暮らしの家なんかに来たら親心配すr」濁してしまった
娘さん「ね」なんとも言えない悲しい表情だった
オーナー夫妻は娘さんに対して無関心なのだと俺は感じていた。なにより娘さんの孤独感は俺なんかでは想像もつかないものだったろう。
その孤独感を気付かせないよう気丈に振る舞う姿は寂しさが溢れていた。
でも今日の娘さんは普段よりもはしゃいでいた。
なんだかこっちまで楽しくなってしまう。
ご飯作って食べたり、家の物をこれなにこれなにと聞いてきて答えを繰り返していた。
娘さん「この後友達と遊ぶの。だから大丈夫」
俺「早く帰りなよ」
ドアが閉まる寸前、なにか違った
胸騒ぎなのか今まで感じた事のない言いようのないモヤモヤしたものを感じた。
時代が時代なら立派なストーカー。俺は娘さんの後を追った。駅とは反対方向の住宅街方面に娘さんが見えた。あのモヤモヤが何なのか、気のせいなのか、これって恋?テヘ的なものまで色々考えていた。声を掛けるか逡巡していたら娘さんとの距離が離れた。
公団マンションに入っていくのが見えた。
友達の家か。
安心して引き返そうと思った。
エレベーターあるのにずいぶん上まで娘さん登…!
ダッシュした。
途中は覚えてない。
娘さんの頭パーンって叩いて、泣かれて、俺の家に連れていった。
無理矢理お嬢様学校に通わされている
辞めて公立に通いたい
水商売の子と学校でイジメを受けている
何度親にお願いしても転校させてもらえない
親戚への見栄でお嬢様学校へ入れている
二言目にはいい学校へ行かせているのに何故言う事を聞かない
色々聞いた。怒りに震えてしまった。
2年生は高校ではなく中学2年生でした…
この日初めて気づきました。
中学生…男の一人暮らし宅で二人
まずいまずいって思うと同時に何とかしないともっとまずいって考えた。
まず、オーナー夫妻に会う
…会って何言う?どうする?
娘さんに
俺「どうしたい?」
娘さん「家に帰りたくないもう全部いやだ」
俺「死ぬ気だったんだもんな」
娘さん「最後に顔見たいなって思った」
ほっこりした
してる場合ではない
俺「俺に任してみてくれない?」
娘さん「いやだ」
俺「俺がお父さんとお母さんに会ってくるから」
娘さん「帰らない」
とりあえず一人にはしておけない。ラウンジの同僚に来てもらえるように頼んだ。