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:前スレ41 ◆/VImJxJQmw2006/04/05(水) 03:08:20 ID:alINZVeY0卒論仕上げて出席も単位も足りてたから講義とかにも行かずに就職活動に集中。
「まさか帰ってくるつもりじゃないよな。」その言葉で予定通りアパート近辺に糸交って探し始めて。
今思えば物凄く楽観的で。何とかなるだろうとたかをくくって淡々とやってた感じで。
それでもそこそこ体格のある男と言うのは介護の現場では重宝がられるからか、
履歴書と健康診断書提出してそれで落ちるなんて事はなかったし、面接の感触も良かった。
結果、三施設から内定貰って。老健か病院併設のリハビリ施設かで悩んで。
人を治す仕事に関わりたい気持ちが強かったので、病院の方を選ばせて貰った。
学校終わって直接うちに来た彼女に報告したら「えっと、どこですか?」勤務地をまず聞いて。
住所言って、地図見せたら改めて「おめでとうございます。」言ってくれて。
喜んでくれてるかと思ったら、突然すっと涙流して。えー!?って感じで、慌てて。
「ちょっと待って、待って、何で?」「あ、えっと…あは。」ペタ座りして、放心して。
時々「おーい。」とか声かけても「…あは。」力無く笑うだけで。もう、撫でるしかなくて。
張りつめてる彼女は結構見てたけど、抜けきった彼女を見るのは始めてで、ちょっと意外な顔で。
帰らないと言ってはあったけど、まだ不安を感じていて。彼女らしく、表には出さないでいて。
でも就職ちゃんと決まって、安心して。それで一気に、気持ちが弛みきったみたいで。
彼女が動く気配が無いから、食事作ったりして。食べさせて。やっと少し、戻って。
「もう大丈夫?」「…です。」「驚いたよ。」「…ごめんなさい。」妙にしおらしい彼女がいて。
俺の表情伺いながら、何度かためらって。やっと自分から口開いて。
「えっと。これからも一緒にいてくれるんですか?」まだ少し目に不安さ感じて。
「そのつもり。」努めて普通に答えたら「つもりって何ですか?」問い詰められて。
照れくさかったけど「一緒にいてよ。」言わされて。やっと、普通に笑ってくれた。
三月末までには現場に出られるレベルになれなければいらないよと、要するにそう言う事だった。
卒業試験と学校内の資格試験は勿論絶対に落とせない。そう思ってはいたけど危機感を持てなくて。
結局バイト中心の生活。仕事して帰ったら彼女がいて。夕食食べて。送り返して。
「あんたらもう一緒に住んだら?」お婆さんに冗談で何度も言われたけど、さすがに無理で。
ちゃんと家に帰らせる事が最低限の義務と言うか。守らなきゃならない一線のような気がしてた。
家の方にも内定決まったと連絡したら、親父は「よくやったよ。」いつも通り、一言だけで。
後は就職したらなかなか休みも取れないんだろうし、今年は帰って来いよと。それだけで。
長いこと婆ちゃんにも会ってない、自由に休めなくなる。その年は年末年始に帰省する事にして。
おかんが勝手に彼女と話し進めてから「帰るんなら二人にも来て貰う?」俺に言って。
一緒に帰る事になりかかってたんだけど、俺の家に本家のおばさんから電話があって。
久しぶりだったんで就職の事とか学校の事とかちょっと話して。話が彼女の事になって。
婆ちゃんに聞いたと言って。「可愛い子や言うてね。」言われて照れたら、
「でもいかんよ。ええほど遊ぶだけにし。」何の事か解らなくて、黙ってたら、
「親の無いようなのと一緒におったて、出ていく物は全部こっちからになるんやからね。」
「頃合い見て別れんとね。捨て銭いるようやったら、出すけんね。」受話器持ったまま絶句して。
嫁は私が探してるとか、暫く街で遊んだら帰って来て本家継げとか、意味がわからなくて。
「ごめん今日は切るから…。」それだけ言って、とりあえず親父に電話したら、
「やっぱりかよ。」その言葉で予測出来てた事だと知ったて、事情を聞いた。
本家のおばさんは父方の親戚筋で、農家。子供も孫も女の子だけで。跡取りが無くて。
何故か俺に目を付けて、小学校上がる前頃から俺を養子に出せと言い続けてて。
親父は断り続けてたけど専門学校入ったあたりで「いらん事を」と切れだして。
更に彼女の事を聞いて、激怒して。帰ってこないのは彼女の所為だという事になってて。
それ聞いて、俺にはやさしい人だったから、かなりショックだった。
しかし、読めば読むほど、自分の心が痛いのは何故でありましょうか・・・orz
41氏乙です、ずっと待ってました。
そんなことがあったんですか・・・就職が決まってこれからって時に。
純粋に悲しいことですね。。。
おぉ~~~、今まで順調にきておりましたが、ここにきて大波乱の予感!!
>>106 ペタ座り萌えましたw
就職決まっていよいよ
あは嬢と結ばれるかと思いきや
強敵の登場・・
気になる・・orz
41氏とあは嬢が結ばれる事だけを切に願っております。
いつも楽しみにしているよ!なんか切ない展開になってきたけどわくわくです!
それと「ここは響子~」さんへ
なんでいつもスレの雰囲気を汚すようなレスがあると「偽物乙」とか言うの?
ハンドルもIDも全く違うよ?誰もあなたの偽物だなんて思ってないよ?
あなたのレス内容自体は、まあ普通の事を言っているところもあるけど
そういう態度とか気持悪いハンドルネームはやめた方が良いですよ
わからん・・・
今は形だけで、一番若い男子がその役。親戚内に男が産まれなくて、俺はずっとその役で。
でも本家のおばさんだけは決まり事だと言い張り、俺が本家の跡を取るのが筋だと言いだして。
それが行き違いの最初。俺の知らない所で、親父はずっとおばさんと揉めていた。
親父が梃子でも動かないから俺を動かそうとして。毎日必ず夜中に電話がかかってきて。
おばさんは車買ってやるとか、毎月十万小遣いやるとか言って俺を揺らそうとして。
でも結局言いたい事は「彼女は捨てて帰って来て本家の農家を継いで。」そう言うことで。
彼女とは別れる気は無いと言っても「子供がでけたらまた面倒増えるのよ。」唖然とした。
おばさんは俺と彼女が既に男女の関係だと思い込んでて。その部分はいくら否定しても無駄だった。
俺が「別れません。」としか返事しないと、彼女に弱みでも握られてるのかと言い出して。
「私が直に話したてあげようか?」勢い込んでたからちょっと強く止めたら、泣かれて。
「働く言うなら居らしてやってもはええけどそれじゃいけんの?解ってや、家には入れれんのよ。」
最大限の譲歩のつもりだったんだろうけど、中二の女の子に対して考えるような事じゃなくて。
キッパリ帰らないと告げると、俺が彼女から離れるならなんでもいいという感じになって。
おばさんが彼女を汚い言葉で貶めるのを聞くのは、明らかな嘘と解ってても辛かった。
俺にはおばさんを止める事が出来できなくて。親父にどうにかならないかと泣きついて。
親父が激怒しておばさんに止めるように言うと、親父とおかんは本家から勘当されてしまった。
おばさんは、本家と切れると脅せば慌てると思ってたらしいけど、親父もお袋も全く動じず。
事が思うように進まなかったおばさんは錯乱して、親戚中に電話かけまくって。
俺が変な女に掴まって家が滅茶苦茶になった、なんて吹聴して。他の親戚が心配してくれて。
俺や親父に電話したり直に来てくれたりもしたけど、事情話せば理解してくれる人が多かった。
親戚内で相手にされなくなり、同居してた本家の姉さん夫婦も子供連れて別居する事になって。
それ以後は、音信すらなくなった。六日間での出来事。全然頭がついていかなかった。
婆ちゃんが彼女の事をおばさんに話したのを気に病んで体調崩して寝込んでしまってたし、
おばさんが実家に彼女が居ると知ったら何かしてくるかも知れないと、親父が不安がって。
おかんが婆ちゃんの体調を理由にして彼女に謝って。彼女は残念がってたけど、
「お大事にってお伝え下さい。」婆ちゃんはそれ聞いて、ずっと泣いてたと聞いた。
婆ちゃんは本家のおばさんと歳近くて仲良かったから、一番辛い思いしたと思う。
俺がおばさんを納得させる事が出来ていたらそんな事もなかったし、
おばさんが孤立してしまうような事も無かった筈で。何もできなかった自分が情けなくて。
彼女には内緒で俺だけで朝一の電車乗って、晩に間に合うように帰る手筈で実家に帰った。
婆ちゃん見舞って。謝られて。泣かれて。気にしてないよと話して。就職の報告して。
親父とおかんにも謝ったけど「お前が謝ったらいかん。」怒られて。彼女を守れと強く言われて。
親父が仕事で必要になるから携帯買って、電話は止めろと言った。そここまでしなくてもと思った。
まだ、おばさんも時間経って落ち着けば理解してくれて、元通りになれるんじゃないかと思ってて。
でも「あの子の耳に入る事が無いようにだ。」そう言われると、従うしかなかった。
彼女が帰ってくる時間に何とか間に合って。家で何事も無かったかのように装ってたけど、
「お帰り。」言って座ってたら、横来ても座らずに、膝立ちで頭に手乗せて。撫でられて。
「どして?」「なんとなくですけど。」何かおかしくて。「逆じゃね?」「たまには。」
多分平静装いきれてなくて。婆ちゃんの事だけでなく他に何かあったと、気付かれてて。
どんな意図だったかは解らないけど、とにかく優しい手で。されるがままになってたら、
軽く頭抱えられて。よしよし。完全にそんな感じで。泣きそうになって。
「いいですよ。」彼女の言葉に首振ったけど、そのままでいてくれて。何とか我慢できて。
彼女の優しさは嬉しかったけど、かなり反省した。この子に気遣われたらいけないなと。
どうにか前向いて進める精神状態に戻せて。試験勉強にもやっと、力入れられた。
部屋暖かくして。こたつ入って。テレビ見ながら、年越しそば食べて。ごく普通の年末。
「ゆるい正月やね。」ぜんざい用の栗剥きながら、お婆さんが言ったのが印象に残ってる。
近所の神社で学校の友達と合流して初詣、そのまま新年会の約束してて。彼女も一緒で。
入院の後くらいから、見舞い来てくれた何人か彼女と仲良くなって。集まりにも呼ばれだして。
女の子達は俺と同年齢か少し上だから、彼女にはお姉さん的な感覚で世話やいてくれて。
今思えば、学校以外は殆どの時間を俺かお婆さんとしか過ごしてないってのは、普通じゃなくて。
人と会って話す機会が増えたのは、教育上?いい事だったのかなとも思う。
でも結構いらん事も吹き込んでくれて。困る事もあって。と言うかそれを楽しまれてて。
酒入ってくるとだんだん話題がやばい方向になる事があって。新年会がまさにそれで。
一番広い部屋住んでたやつの所に集まって部屋飲み、あとは自由って感じの新年会で。
俺が男二人と鍋の後始末やってる時に、彼女が何人かに部屋連れ出されて。
戻って来てすぐ脇に来た彼女、顔赤くて。妙に近くて。これは何かあったなとすぐ解って。
でも今聞いたらやばいと何か直感的に感じて。そのタイミングでは聞かずにいた。
色々やってて、彼女の瞼が落ちだしたのが四時くらいで。俺らは先抜けする事にして。
タクシー呼ぼうとしたら「勿体ないです。」彼女が言ったから、距離あるけど歩く事にして。
不意に彼女に手を繋がれて。外ではあんまりしない事だから、ちょっと戸惑って。
「さっき、何話した?」「はい?」「部屋出たとき。」「あ、う。え、えっと。」異常に動揺して。
「ん?」「え、あは。お兄ちゃんとどこまで進んでるのかとか。」あのバカ共はと。
さすがに呆れてたら「でも、ちゃんと、まだ何もして貰ってないって言いましたから。」
ほてった顔で一生懸命言った彼女だったけど、その答えもまた問題アリで。笑えてきて。
多分今頃、いい酒の肴にされてんだろうなとか思いながら、彼女の歩調に合わせて歩いた。
人並みの欲はあったけど、彼女を対象にする事は物凄い悪のように感じてて。歯止めになってた。
結局「お兄ちゃん」と言う立場に安住してた頃だと思う。彼女は不満かもしれなかったけど。
書き込みありがとーです。
ワクテカしながらゆるりと待つのも
いいものだなという今日この頃でございますです。
親戚のおばさんがあは嬢と彼女のお婆さんに直接。。。って展開にならずに良かった。
でも親父さんや41氏のお婆ちゃんの心労を思うと心が痛いです。
あは嬢は本当にいい娘だ。
最後にあった
「お兄ちゃん」と言う立場に安住してた頃だと思う
二人のこれからを暗示している言い回しに、深いものを感じて魅かれた。
しかし親戚のおばさんはその後は納得してくれた(かどうかはわからんが)としても
やっちゃいかん事をやりまくりだなぁ。
金で解決しようとしたり、村八分的な攻撃を仕掛けようとしたりと
田舎の豪農にありがちなやり方に少し鬱になった。
その「バカ共」の質問に対してどこまで質問の中身が把握できてたのだろうか、あは嬢は。
女世帯で兄弟がなしだとあんまり知識はない気がするが。
俺の場合、「お兄ちゃん」と呼ばれると慾情してしまうから何もしないなんてありえない。
それはそうとあは嬢は割とお姉さん的な性格かもしれんな。包容力というか
下手に出ながらも操作するのがうまい女性かも知れぬ
ごっちゃになってストーリー噛み砕くのが大変だったw
> どんな意図だったかは解らないけど、とにかく優しい手で。
> されるがままになってたら、軽く頭抱えられて。よしよし。
> 完全にそんな感じで。泣きそうになって。
> 「いいですよ。」彼女の言葉に首振ったけど、
> そのままでいてくれて。何とか我慢できて。
あは嬢、いい娘ですね。二人の前に乗り越えられない壁は
ない、と信じています。
卒業と資格取得と就職決定。親父に報告したら、突然引っ越すように言われた。
アパートの持ち主が変わって土地が売りにだされるとかで、退居の要請が親父の方にあって。
敷金返還と引っ越し費用の負担の他に生活準備金?だったかを提示されてて。
親父は揉めるのも面倒だと感じてて。俺も無駄に時間取られるのは嫌だったから、
急な事だし住み慣れてたから残念ではあったけど、あのアパートを出る事にした。
彼女にその事話したら「…また遠くなっちゃいます?」予想通り、不安げな目向けられて。
「近くで探すよ。」初めからそうする気だったから、普通に言ったら安心してくれて。
彼女が休みの日に、一緒に不動産屋行って。まず市営から近いと言う条件で探して貰って、
その中から俺でも払えそうだった家賃の物件を抜き出して。彼女に「決めてよ。」言って。
「私がですか?」「いいよ好きなとこで。」「決めちゃいますよ?」「頼むよ。」
買い物にせよ何にせよ、何かを選ぶ事が苦手で。あのアパートに住むようになったのも、
学校に近い物件探して貰って一番最初に出てきた所が予算に合ったからと言うだけだった。
結果的にはその適当さのおかげで彼女一家と出会う事になった。不思議な縁だと思う。
時間かけて彼女が選んだのは普通の小さなマンション。いつも目にしてた建物だった。
部屋見たら小綺麗で。南向きで明るくて。家賃はちょっと高めだったけど、すぐ決めた。
またバイト先でトラック借りて引っ越し。本以外の家財道具は増えてなかったから一度で済んだ。
市営に近くなって徒歩で数分。お婆さんも心強いと言ってくれたし、良い選択だったと思う。
行き来が楽だから夜もギリギリまで居るし、一端風呂入りに帰ってまた来たりで。
お婆さんも一緒に食事するようになったけど「ここは寝るだけかね。」そんな事言って笑って。
「同棲の為の引っ越し?」一人暮らしには広いからか、部屋見に来た連中に言われて、
毎日家に帰ってるから同棲じゃないけど一緒にいる時間長いから半同棲。勝手にそんな判定をされた。
もう一緒にいる事が普通だったから、誰がどう言おうと、どうでも良かった。
回復の兆しキタ(・∀・)!!
自分のペースでどぞー、楽しみにしてます>>41氏
41氏、忙しい中ありがとうございます。
外野の声は気にせず、自分のペースで発表して下さいね。
私は信じて待っています!
長さとかからしてスレの異様な雰囲気察して書いてくれたって感じだな。
そもそもこの雰囲気がおかしい!
大半の奴等はわかってるだろうけど、
俺達は聞かせてもらってる身なんだから催促なんてしちゃいけない。
41氏含め書き手の人はほんと自分の好きなペースで書いてくれ!