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:12011/09/03(土) 23:43:06.78 ID:308eT+X70実際あんまり怖くないんだただ絶望する
よくかーちゃんの愛とか聞くけど
当てはまんない人もいる
少なくとも俺には伝わんなかった
冷静に避けて手をつかんだ
もう何も言えず、俺は黙ってた
しばらくして母が包丁を床に突き立てる
シューキョーで何を学んでるんだろう
宗派が変わるとやっぱり厳しいな
って言うか中学生で本山に送るってのもどうかと思う
普通はいつくらいから修行を始めるものなんです?イジメとかないの?
俺の宗派だと早い奴は高校生遅い奴は高校卒業してから
得度自体はもっと早い段階かもしれないけどな
大学時代某密教系の大学で寮生活をしていたけど
そこでは上下関係厳しかった
>>1も言っているけど厳しくしないとグダグダになって統制取れなくなるんだよ
行の時は俺たちの何年か前の人たちがものすごい地獄を見て
宗派内で問題になったらしくてボウリョクは一切なかった
それでもやっぱり厳しい面はあったし今にして思えばそういう厳しさを経験して自分が教える側に立った時にどうするのか
そこが重要なんだと思う
つか正宗は小僧でも白足袋履けるのか…
俺たち足袋は履かせてもらえなかったな
詳しくありがとう。
なるほどね、そう考えると上下関係は仕方ないね。
ただ、上に書いてある真っ赤に焼けた火箸を押し付けるとか、普通なのかなって思って。
ID変わったけど火箸は俺だな
火箸というか焼却炉でつかう火掻き棒な
昔はジサツやら、イジメ過ぎでコロしちゃったとかよくあったみたい
すまん、ひかきぼうか。
過酷な環境で己を高めるというのはわかるが、やはり人に道を説く職業なのに
ジサツに追い込んだとか、イジメ過ぎてコロしたとか、僧侶以前に人としてどうかと思うぜ・・・。
俺が坊さんという職業に対して、清廉潔白なイメージを持ちすぎなのかね。
母が怒鳴る
姉は泣いていた
脱走する前に感じたあの寒気が体を包んで何も考えれなかった
俺は無言で家を飛び出した
今度は服もチョコも手紙もなんにもなかった
靴もはかず上着も着ずT シャツで冬の夜中に家出した
空はあんまりきれいじゃなかった
なんで俺が家にいたらいけないの?なんで俺ハダシで歩いてんの?
寒い。寒かった。
足は勝手に父さんの家に向かう
こんな形で会いたくなかった
そんなことを考えていたからだろうか、父さんの家についても呼び鈴はならせなかった
ただずっと玄関前に立ってた
結局父さんには会わず裏山に入っていった真っ暗で何も見えないが怖くはなかった
ちなみにこの山、昔親友と走り回った山なんだ。
で山奥に入っていってある場所に着いた
昔の秘密基地だった場所に
よく山のなかで地蔵がおいてある小屋みたいなとこな
そこでも俺は床に上がらず床下に入り込んだ
やっぱり見つかったらいけない気がしたんだ
三角座りでじっと夜明けを待った
猫か狸か知らないが頭上の床を引っ掻いてた
仮にあれが幽霊でも勝てたと思う
むしろ仲良くなれると思う
指の感覚はなくなって眠気が襲ってきた
でも寝てもすぐ目が覚めてじっとしてた
まだ引っ掻く音がする
何度も繰り返して、やっと空が明るくなった
体内時計で大体10時ぐらいにそこから這いずり出た
引っ掻き傷が半端なかった
で山を出て家に帰る
どこにも行くとこがないし
寒くてしにそうだった
家に帰ると母は仕事でいない
すぐ風呂に入った
指は一日中冷たかった気がした
もう心のなかで結果は分かってた
俺寺に帰んないとダメだ
また新幹線に乗った
母はまたニコニコしてた
帰って久しぶりに寮に入った俺のギターは壊れてた
同期に久しぶりにあったら意外と普通だった
どうやら先輩が一枚かんでるらしかった
いじめは終わった
俺は中3になる
寮の神になった
みんな安心してくれ、汚い話はもうラストまで無い
もうドッジボールしても怒られない
風呂もゆっくり入れた
春がきて始業式
校長が出てきて、終わって授業
いろんな道を歩いて帰った
Tとはまだけんかしてた
ガチムチは幼い子が好きになっていた
そんなある日のこと同期に訊かれた
Tと仲直りしたい??
そして夏。
俺らは海に行く
これは人生で三本の指にはいる思い出になった
過去障子をぶちぬいたせいで旅館は別のになってた
何部屋かに別れたんだが
俺、Tと同じ部屋だった
話しかけたいけど、一年以上話してないと難しいもんだな
ぶっちゃけるが初セ〇クスより緊張した
でな、飯の時間になってみんな食堂に行くんだ何故か他のやつはすぐ出てって部屋にはT と俺だけ。
T は窓際でシャボン玉飛ばしてたきっと仲直りの言葉を待ってたんだろうと思う
ぐっと手を握って、言ったんだ
T 、飯食いにいこう
「行きますか!!」
俺のなかのちっさいプライドが大きい友情に戻った瞬間だった
お前ら大好きなんだ
それから一緒に飯食った
いつもの飯より3000倍美味かった
T がエビフライをくれた時なんて嬉しすぎて返した
だって食べてほしいじゃん
その夜はカラオケに誘われた
TはおしゃれだからRIP SLYMEとか歌ってた俺はアヴリル歌った
夜は今までの分を埋めるぐらい話したと思う
寺も捨てたもんじゃねぇなって思ったそんな夏。
お互い笑いのつぼがぴったりなんだ
ほんと最高の同期だ。相変わらず彼女可愛くないが
そして、ついに。
俺に彼女ができる
まだ汚い話があるから安心してくれ
俺は地元の女子に相談した天然が可愛すぎてコカンが痛い。どうにかならないだろうか
女子は言った
告白しろ
無理です。
しかししないと何も始まらないので
とりあえず一緒に帰ることにした
今の俺はお前らメシウマ状態だから
帰りながら思った
これ告白してふられたらもう話せないじゃん
でもオッケー出たら俺彼女持ち!?どうする俺!?
その頃天然は雑草抜きながら歩いてた
そしてとうとう天然の家につく
じゃあ帰るねーって言われたとき
あのさ!!俺、全然かっこよくないしバカだけど!!
俺でよかったら付き合ってくらさいっ!!
噛んだ
なんだこの甘酸っぱい感じは
クソックソッこのハゲ!!
癖で何故か90度会釈してた俺はずっと後悔してた
これはふられる
もう走って帰ろうかと思った
うーん、…ウチでよかったら?
顔を上げた俺が見たのは顔を赤くした天然だった
すまんたった
嬉しくて嬉しくて走って帰った
叫びながら走って
こけたけど痛くなかった
その後帰りはずっと一緒だった
手を握ってるだけでコカンが痛い
なんかみんな怒りそうだからファーストキスの話は省略する
やっぱりなんにもなかった
でも彼女はいたんだ
冬にはいるぐらい。
人生の分岐点がくる
お前正直にいえな。僧侶続けたいか?
急に汗が吹き出てきた
俺は10秒ぐらい黙ってた
そして決めた
いいえ
言った
そうだと思った
H は静かに言った
俺もその頃、消えたはずの気持ちがくすぶっていた
何より自分で自分の人生を決めたかった
もう誰のいいなりにもなりたくなかった
H 「じゃあ自分の言葉で自分の親に言いなさい」
電話を貸してくれた
母とのバトルが始まった
もうすぐラストだこれが最後の山場になる。
それよりそろそろパソコンが使えそうだ