ゲームを渡すまでは
俺と父、全然会話しなかったなーほんと。
とりあえず話だけ聞いておこう
しかし、突然話そうと思っても会話が思いつかない。
それに恥ずかしかったし。
んで、色々考えてて
昔、誕生日のときに父にゲーム買ってもらったこと思い出したんだ。
押入れの中を必死で探して、旧型のスーファミ、見つけたんだよな。
なぜかこの時、わくわくしてたんだよね、俺20歳越えてるのに。
んでその日の夕方、家族で食事してるときに声かけてみたんだ
「あのさ・・・父さん」ってね、すごいどもりながら。
何年ぶりだっただろうな、俺から話しかけたのは。
CM好きだったわ
よく母から言われた。
お父さんがね、俺君の調子どうだ、とか、学校どうだって、聞いといてだって。って
よく母伝いに俺のこと気にかけてくれてたんだよね。
長くなるし。
とりあえず、そんな父と会話がまったくなくなり、
数年ぶりに会話。
父、相当嬉しかったんだろうな。
寡黙な父が急に、
どんなゲームだ?ゲームはわしにもできるもんなのか?
体力必要か?
なんてわけ分からん質問までしてきたんだ。
正直嬉しかったな、父と久々に会話できて。
少し心配してたんだ、スルーされるんじゃないか、って。
その日は飯もそこそこにすぐ風呂入ってた。
俺君、さっさと風呂入りなさい。
お湯が冷めてしまうよ、なんて言ってるんだよね。
はやくゲームがしたかったくせに。
いや、ゲームなんてどうでもよかったんだろうな、
きっと俺と、会話したかったんだ。
とかいいつつもそっこう風呂入りました。
内心すげーうれしくて、にやけてる顔見られるの恥ずかしかったんだ。
テレビの前に向かっていったな。
テレビの前には座布団2枚置いてるんだよね。
それ見てる母も姉も嬉しそうに、こっち見てて
ちょっと恥ずかしかった記憶がある。
後で母に聞いたんだが、
父、俺が風呂入ってる間に
俺君は酒飲むのか?あいつの好きなお菓子とかないのか?
なんで用意してないんだ母さん、って
母に言ってたらしいよ。
懐かしい、ほんと懐かしい。
まずは説明書読んで・・・って言ったら
もう説明書2回は読んだぞ!
なかなかわくわくする物語だな、みんなお人形みたいだ!
わしはお人形を動かすのか?
ってすげーまくしたててきた。
最初から飛ばしすぎなんだよ親父。
まだまだ夜は長いんだぜ。
つまり終盤 ちゃんと確認してからネタ仕込めよ
オチがついてからでいいから父親と話さなくなった経緯を聞きたい
とりあえず1です。
トリつけようと思うんだが、うまくてきてんのかこれ・・・
けっこう見てくれてる人がいてて嬉しい。
>>31
そうだったか。結構前なので記憶違いがあるんだ
すまない。釣りと思うなら見なくて良いです。
意見ありがとう。
>>36
実際は呼び捨てです。
便宜上、俺君にしただけです。すまない。
意見ありがとう。
>>46
では、後ほど。
意見ありがとう。
書き溜めもなんもしてないし、文章おかしいと思う。
そういうのが嫌な人には申し訳ないが、しばしお付き合いください。
ポーキー嫌なやつだな、とか
ハエ喋ってる!いつの時代だ。
とかわけわからんこと言ってた気がする。
詳細は覚えてないから割愛するが、
戦闘がターン制ということもあり、序盤は難なく進めてたと思う。
ゲームやったことない親父だったから、
飽きられたらどうしよう、とか少し心配してた気がする。
その心配も次の日には杞憂であることが分かるんだが。
父はとある事情で仕事やめたんだよね、2週間くらい前に。
これが、コミュニケーション取ろうと思ったきっかけだったんだよね。
夕方帰ると父は一人でマザー2してた。
ひたすらカラスとかヘビ倒しまくってて、
街中でもヤンキー成敗しまくり。
ぶつかるだけで瞬殺できるようになってた、装備なしで。
母が
朝からずっとゲームしてるのよ、
○○君のために強くしておくんだ、って言ってきかないのよ。
と少し嬉しそうに話してきたのを覚えてる。
俺は若干引きつつも
装備の重要性、ボスを倒す必要性、
これはひたすらレベル上げるもんじゃないんだよ、という旨を教えた。
俺君、すごく強いんだよ。
街の悪い奴、みんな倒せてるね。
ゲームだけど鼻が高いよ、って。
この時の父の表情、口調は今でも鮮明に覚えてる。
わしの名前のワザ覚えた!!
とかはしゃいでて、まるで子供のような父だったな。
ちなみにマザー2は、最初の設定で
尊敬する人だったかかっこいいと思う人だったか
どっちか忘れたが、設定できる。
設定した名前が主人公固有の必殺技になるんだ。
父がこのことを知るのはまだまだ先になるんだが。
その後、父は順調にプレイしていったな、
ヒント屋に多額の投資をしながらね。
それは、ボスを倒すとき、一緒にプレイすること。
もちろん俺は横で見てアドバイスするだけだが。
それでも楽しかった。
父、ボスを倒すときに
俺君がんばれ!とか、すげー騒いでたと思う。
2番目の街、ツーソンに到着したんだ。
そこで母の名前を付けた女の子が仲間になる。
俺はどんな反応するかすごい楽しみだった記憶がある。
後にそこでもイベントが最も忘れられない、俺のイベントにもなるわけだが。
ちなみに俺がいるときにボスを倒す、ってことは
だいたい晩飯の後になるわけで。
その時には姉や母もちょくちょく横で見てた。
いや、一緒にプレイしてた。そんな気持ちだった。
ゲームしてたことを知るのは後になってからである。
んで、母の名前の少女が仲間になる。
女の子の名前が母だ!このゲーム、俺君が作ったのか?
とか勘違いしてた。
説明書2回読んだんじゃねえのかよ。
設定で決めれるんだよ、と伝えた。
俺君が母を守らないとね。
俺君強いから、母、守ってあげられるね、
わしは画面の外でそれが眺められるだけで幸せだな、って。
横で見てた母号泣。
俺も泣きそうだった。
何言ってんだよ、そんなつもりでゲームやらせたんじゃねえ。
とは言えなかったな。
父は癌だった。
膵臓癌。
知ってる人も多いと思うが、膵臓癌はやばい。
父の見た目は元気なんだが、もう無理らしいとのことだった。
泣いた
早い段階だがネタばらし。
ゲームは、ゆっくりだが、着実に
父の手で進められていった。
それと同時に父の様態も悪化していった。
3番目の仲間が入るとき
父は病室でプレイしてたっけ。
このマザー2が終るまで絶対しぬなよ!!
↓
いのるコマンドを必死で使わせない
って事か 粋な奴だ
このゲームしたことないから分からんが
>>31の言う通り終盤でしか名前の設定付けられないなら
こういうことってありえないんじゃないの?
見た目もやせていって、明らかに元気なくなってた。
後で母に聞いたんだが、相当つらかったらしい。
でも俺君には内緒にしてくれって、つらい姿を隠してたんだ。
その頃になると、マザー2は父と俺のコミュニケーションツールじゃなく
父と家族全員との絆を深めてくれるものになってた。
所詮ゲームだが。
うまく説明できないが、
ゲームがあったおかげで、みんなお見舞いに行きやすかったんだと思う。
ゲームしてるときの父は、すごく元気そうだったから。
もしかしたら治るんじゃないかななんて。
そう思ってた。
これだけいいシチュエーション揃えたならネタとしてももうちょっと書き方よくできるだろ
メッセージ性が落ちる
キャラクターの名前は一番最初に決めれる。
プレイヤー、つまりゲームのやり手の名前は、途中で決めれる、失念してたが。
んで、もちろんそううまくいくわけもなく
日に日にゲームできる時間は減っていった。
それでも父はなんとかゲームを進めていって
最後にたどり着いたんだ。
ゲームは進むが親父の記憶がとかさ。
もっといろいろあったはずだろ・・
その通りだと思う。
やっぱ文章には推敲が必要だな。読みづらくてすまない。
意見ありがとう。
んで、マザー2プレイしたことある人なら知ってると思うが
最後のボスってのは、
2番目の仲間である少女の、
つまり母の「いのる」ってコマンドでないと倒せないわけ。
もちろん父はそんなこと知らないからずっと、
ひたすらボスと戦っては負けていた。
この強さ、ただごとやないで。
ほんま強いわー、レベル99の俺君でもあかん・・
って、すごい元気ない声で言ってたのを覚えてる。
その時は、「いのる」のことは言わなかった。言いたくなかった。
倒すと終わってしまう。
父とのコミュニケーションが、つながりが。って
そんなこと思うと言い出せなかったんだ。
そっちなら泣けるかもな。でも俺の親父は癌だったんだ。
もしいい文章が書けるなら、
これをもとに、アルツハイマーって設定で文章作ってみてはどうだい。
その時は一報くださいね。意見ありがとう。
>>97
長いと怒られると思ったんだ・・・
ROM専で書き込んだことなくて、勝手が分からなかった。
すまない。意見ありがとう。
じゃ、続き書く。
もう終わるわ、意外と短くて参ったな。
親父は還暦すぎたら老後も楽しまずにしんじゃったよ
そろそろゲームもやめさせてください、
体調に支障が出ますって。
看護師さんに怒られたんだ。
俺はなんとか週末3日の期限をもらって、
ゲームはそれでやめさせる、という約束をした。
もし釣りじゃないなら
別板でも後日でもいいからなるべくイベントの
一つ一つの心情や仕種や反応ことこまかな内容を書いてくれないか
俺の家兄弟多くてさ、
両親がめっちゃ苦労して育ててくれて
愛し合ってる夫婦なんだけど貧しくて時には喧嘩したり、子供にあたったりしたけど
全員見事に健康に育てあげてくれて
今度で末っ子が二十歳を迎えるんだ
何かしてあげたいけど原動力が足りない
感謝の気持ちがこれ見ると沸いて来るんだよ
この日は俺と姉2人でお見舞い。
俺が来ると、最初に言う一言が
「俺君、ゲームやろう。今日ならいけるんと思うんだって」
その頃になると、親父がプレイできるゲームの時間は1時間だった。
その1時間ずっとをギーグ相手に費やしてた。
当然「いのる」なんて使わないから倒せなかった。
俺は友達もいなかったし、週末3日間ひまだったから、
近所のばあちゃん家で泊まらせてもらってた。
余談ですが、
内容はすげー省略して書いてます。
みんなの意見みたら、そんなことしなくて良かったらしく、すまない。
後で質問受け付けるんでその時に色々疑問解消してください。
焼き直し希望する方がたくさんおられた場合は、
後日、きちんとすべて書き直し、書き溜めした後に投稿します。
そう言ってもらえると嬉しい。意見ありがとう。
週末2日目。当然この日も倒せない。
この日と3日目のことは細かく書くことにしよう。意見も多かったことだし。
病室に行き、さっそくゲーム開始。
何度目だか分からないギーグに挑み続ける父。ふと父が
「毎日来てくれて嬉しい。ゲーム楽しいな。
でもわし下手だな。俺君変わってよ。俺君なら倒せるんじゃないか?」って。
そういわれても俺はネタを明かさないし、プレイすることはなかった。
病気に対して、いや、どんな些細なことにでも
俺の前では弱音を吐いたことのない父。
そんな父が、見る見るやせていって
もう痩せるっていうより小さくなってるような。
たかがゲームでも弱気になる父が嫌だった。父に
「あきらめんなよ、倒せないわけがないだろ。
親父がプレイしてるんだ。倒せないわけがないから、諦めないでくれよ。」
って。なぜか涙が出そうになりながら伝えた気がする。
父は
「わしとしたことが情けなかったな。俺君も、母も、姉1も、姉2も
みんな戦ってるんだもんな。勝てないわけがない。
わしには最強の、レベル99の家族がいるんだもんな。」って。
小さな、消え入りそうな笑顔をして言ったんだ。
面会終了後、俺は姉や母に連絡し、
明日の面会には必ず来てくれ、ってことを伝えた。
家族みんながいる前で
いつも通り、父はゲームを開始する。
父
「今日でゲーム終わりになる。ぜったい倒すからな。
調度みんな揃ってるから最高の舞台になったわ。」って笑いながら言ってた。
心なしか、いつもより元気だった気がする。
母も姉たちも
何度もギーグに挑んでは負けるシーンを見ていたから
ゲーム画面には無関心だったな。そらそうか。
なぜ伝えるのがこの日だったかと言うと、
ある準備をしていたから。といってもたいしたことじゃないんだが。
父
「なんではよ言わんのや。わしとお前が一緒にプレイしてるんやから、
知ってたんならアドバイスしや」
って冗談で怒ってたな。
母と姉は結構普通にイラだってた気がする、俺が教えなかったことに。
んで、「いのる」をするわけだ。
何度か「いのる」をすると
主人公が今まで出会っきた仲間
仲間の家族や町の人
それぞれがいのりをささげてくれるシーンが、
「いのる」をする度に見れるんだ。
説明下手ですまない。
家族みんな、いつの間にか画面に集中してた。
「いのる」の最後の方だったか
家族みんなでいのるシーンがある。
それでボスが倒せるんだ。
そして、
やっと倒したんだよ。親父が、最後のボスを。
「やっと倒せたわ。やっぱわしの家族最強やったな。
あきらめんでよかったわ・・・ほんまよかった。」って。
俺はなぜか既に泣きながら
「だから・・・次は癌たおせよ・・・。
俺、親父おらんようなったらあかん・・・」って
嗚咽交じりになんとか伝えた気がする。
母も泣いてた。
姉たちはあまりゲーム見ていなかったから
???ってなってたけど泣いてた。
EDロール終わったとき、
写真撮るシルクハットかぶった
キャラクターが画面越しで俺らのことを写してくれるわけ。
俺はそのこと知ってたから、
あらかじめ衣装屋?みたいなとこにシルクハット借りといたんだ。
看護師の方にも色々協力してもらったんだが、詳細は割愛する。
外で待機してもらってた男性の看護師さんに、声かけて
お察しの通り、シルクハットかぶらせて、
インスタントカメラを持たせて登場してもらったんだ。
ちゃんちゃかちゃちゃーちゃーん
って口で効果音だしながら。
すごくいい人でした。
それで泣き顔だけど、笑顔の家族写真をとってもらいました。
なんだそれwww
いい人を持ったな
看護師さんww