復讐した話。893とか嫌いな人は、読まないことをお勧め。
俺が数年前に努めていた会社は、典型的なバカ二世が社長をやっている企業。
嫌がらせの限りを尽くして辞めさせるを繰り返していた。勤めたい人間は幾らでも
いるから、使い捨てでOKの感覚だった。まあ労働基準法違反なんだが・・・
で、ある日バカ二世は、新規工場建設をしようと考えた。もちろん、そんな事が
出来るような社員はいない。両親の健康状態が悪くなって地元に帰ってきて
看病をしていた俺に、バカ二世の親(創業社長)が声を掛けてくれて、工場建設
担当&その後工場長をすることになった。その時初めてバカ二世に会って、
これは工場建設終了時点で辞めることになるだろうとは思ったが、勤務時間に
融通を利かせてくれるのと、創業社長がそれなりの年棒を提示してくれたので、
勤めることになった。なお、創業社長は、俺が入社した時点では既にガン治療で
入退院を繰り返しており、既に現役を退いて代表権のない会長になっていた。
資材の片付け方も合理的、、ちょっとしたトラブル対応もそすそつなくこなしていた。
ところが、バカ二世の考え方が異常で、
「自分以外が何一つ会社について判断しではダメ。会社は自分の箱庭だ。」
と常に社員に話していた。ちょとしたトラブルも自分に報告させて、自分で判断
しないと納得出来ない訳だ。
A君が出荷担当のトップになって大体一か月ぐらい経過した後、バカ二世がA君
を呼び出した。話の内容は簡潔で、
「勝手に判断する社員は要らない。明日から来なくてよい。」
解雇予告手当も何もなしで、社長が一言辞めろと言えば首を切れると思っている
バカ二世。後で知ったのだが、これで辞めさせられた人は結構いるが、誰も
労基に駆け込んだり、裁判したりすることがなかった為、バカ二世は違法である
事すら知らなかったそうなw
ただ、そんなことを言われても納得がいかないA君。実の親に相談した。
A君の親は、土建屋のボスで、息子を鍛えるため自分と一切関係のない会社に
三年間勤めるようにしていたそうで、A君からバカ二世の話を聞いて激怒。
お抱えの弁護士と、仕事上の知り合いの893を連れてバカ二世の家に押しかけ
ることになった。(893は表向きトラブルシューターっぽい名刺を使ったらしい)
自分の会社内では、威張り散らすことが出来ても、弁護士や893、土建屋のボス
の三人を相手には何も言えず、顔面蒼白になるバカ二世。
同席したA君曰く、「コメツキムシのように、土下座して何度も何度も頭を下げた
のち、白紙の念書に自筆のサインと実印を押した」そうな。
白紙の念書なんて、爆弾みたいなもので、何を書かれるか分かったものじゃないの
だが、バカ二世にはそんなことを理解出来るはずもなく・・・
A君の父は、息子をこれ以上この会社に勤めさせるのは無意味と思い、お仕置きレベル
の金(数百万円)をA君に払うようにさせたそうだ。
新規工場用の作業標準書も完成させた時点で、バカ二世から今度は俺に呼び出しが
掛かった。
「俺より出来る人間とかは要らん。辞めろ。続けたいなら、ここで土下座しろw」
みたいなことを言って来た。当然バカ二世は、A君と俺が色々情報交換している事を
知らない。また、数百万円の支出が非常に腹が立ったのか、昔に輪をかけて偉そうな
態度になっていた。要するに、一切反省していなかった訳だ。
そこで、俺はA君から貰っておいた、A君の親の知り合いの弁護士と893の名刺を
取り出して、バカ二世に見せた。そして、笑顔で
「また、一緒に相談しましょうか?」
凍りつくバカ二世。良く見ると身体が震えている。
創業社長にはお世話になったことがある上に、幸い両親の体調も良くなって来た事もあり、
バカ二世を虐める気も無かったので、退職する方向で話を続けた。自己都合じゃなく
会社都合で退職との形にさせて翌月辞めることにした。こちらが要求していないのに
なぜか退職一時金名目で一か月分の給料が余計に振り込まれていたが、口封じじゃなく
創業社長からの心づけだった。創業社長は、俺の退職後三か月ぐらいして亡くなった聞いた。
その会社は、未だにHPが存在しているが、創業社長の死後一切更新されていない。
いずれ倒産するだろうと思う。
いくらいい人でもどうしようもない