凄く長くなると思うけどダラダラと失礼。
私:当時20歳。介護職をしていてゲーセン大好き。
弟:2つ年下。昔から仲がよく遊びに行く時も一緒。
A:親友。当時20歳、6歳から幼馴染。家族仲があまり良くない。
私が中学に上がるのと同時に家庭の事情で隣町に引っ越したりもしたけど、それでも連絡は取り合っていたし自転車1つで遊びに行ったりなんかもした。
私が仕事を初め、1ヶ月後には弟と2人でバイクの免許を取り弟含めAに会いに行ったり遊びにいく回数が増えたりした。
暫くするとAから「子供が出来た」と報告を受けた。
相手はパチンコ店で働いてた同じ職場の男性で失恋した時に優しくしてくれ、その流れで付き合い、子供が授かり婚約するらしい。
私はおめでとう!と祝ったもののAは『相手の事はもう熱も冷めてあんまり好きじゃないんだけどその時にはもうデキちゃったし産みたいんだけど母親が”産むなら結婚しろ!”って言うから…』と
ちょっとうへぁ…としたが母親からあまり良くされてないAが選び、幸せになるならと私は応援した。
その後も引っ越し作業の時は弟や友達を巻き込み一緒に手伝ったり古い家だったので内装を手伝ったりと一緒に過ごす時間が増えた。
そしてとうとう陣痛が始まったと連絡が来て仕事が終わりすぐにバイクで弟と婦人科病院へ向かった。
部屋へ行くとAしか居なくて「親も旦那も明日は仕事だから…」と一人だった。
私は次の日も休みで弟はニートだったので一晩お泊りして友達の手助けをすることにした。(コレは勿論病院にも本人や家族にも確認を取った)
弟と一緒に陣痛で苦しむAの背中を撫でたりマッサージをしたりし、その日の早朝に無事にA子が産まれた。
長年一緒に過ごした親友が母になった!と本当に感動して弟の目の前でボロボロ泣いてしまっておめでとう!とお祝いしてお昼にAの家族が来たので入れ替わりでその日は帰った。
長いので一旦切ります
Aの家族達からもお礼を言われ、AからもA子との幸せそうな話を聞いて私も本当に嬉しかった。
数年してA子がおっきくなったらそんな思い出話出来るかなーとそんな未来を想像してた。
少しすると仕事終わりゲーセン行って帰ってくると母親から部屋に来いと呼び出された。
妙な空気に違和感を覚えながら話を聞くと先ほど弟がお風呂に入ってる間に母親は”今ニートの息子の財布はいくら入ってるのか?”と気になり財布を物色。
すると中からAとのキスをしているプリクラが出てきた。どういうことだと言われ一瞬なんの冗談かと思った。
信じられなくて弟がまだ風呂入ってる間に確認すると出産3〜4ヶ月前の日付で弟とAとキスしてるプリクラを見てしまった。
男性ならおかしくもないんだろうけど財布に近藤さんなんかも入ってて本当に頭が真っ白になって「なんのコラかな?」とか思った。
その後は母親から「おかしいと思っててん…アンタも気付かなかったのか」と遠回しに責められたがその言葉もまともに聞き流す程度には何も考えられずその日はそのまま寝た。
翌日には少し落ち着き、休みだった事もあり母親にAと話をすることを伝え、母親から弟の財布・携帯と念のためバイクの鍵を取り上げてもらい預からせて貰った。(弟は寝てたので預かるのは簡単だった)
Aには大事な話があると連絡をし、すぐにAの家へ向かった。
お互いテーブルに座り、切りだすのが凄く怖かったが預かった弟の財布から問題のプリクラを出し「コレ、説明してくれる?」と話を切り出した。
Aは苦笑いをして少し答えにくそうだったがその後ポツポツと話してくれた。
・告白をしてきたのは弟からだった、私が仕事中やゲーセンに行ってる時に2人で良くご飯を食べに行ってた
・家族から酷いことを言われ、メンタルが弱ってる時に優しくしてくれた弟に少し惹かれてた所もあった
・でもお腹にはA子がいるし婚約している、旦那と別れるつもりはないと言ったが、弟「待ってる」
・そのうち不倫関係に、でも財布に忍ばせてた近藤さんを使用するようなことはしていない(当たり前だが)
・この関係についてはうちの家族や旦那も知ってるし感づいてるけど旦那はAに強くは言わないので訴えとかはしないから大丈夫
話を聞いてて唖然とした。
妊婦で人妻のAが?ニートで?高校出たばっかの弟と?みたいな感じで一気に気持ち悪くなった。
ちゃんとした関係ならまだしも親友の弟を不倫相手にした事、貴方はもう子供をもった母親なんだぞ!と怒りぶちまけてしまった。
それと同時に何をするにもずっと一緒だった家族と仲良くしこの半年ずっと一緒に居た親友A2人に裏切られた気持ちでいっぱいになり涙が出た。
・私の家族はこのプリクラを見て修羅場状態だ。
・弟にもこの話をきちんとする。そして別れろ、連絡するな。(コレはAもすぐに分かったと言った)
・14年の付き合いだったが身内を浮気相手にする人と今後仲良くしていく考えはない
ということを伝え、その日は別れそのままAとは縁切りをした。
その間も母親からバンバンと連絡が来てたので「今話し合いが終わったがすぐに帰る気分じゃない」と話をし、逃げるように行きつけのゲーセンでゲーセン仲間と遊んでいた。
しかしここからが本当に修羅場だった。
ゲーセンで遊んでいると夕方くらいに母親から凄い連絡が来ていて「怒りで精神的におかしくなる、すぐに帰れ」ときてた。
流石にゲーセンに長居する程体力もなくて友達と別れて家に帰ると母親と妹は出かけており弟と父親が家で残っていた。
いい機会だと思い弟を呼び出し、父親の監視のもと話し合いをすることにした。
Aの話し合いの時と同じ、プリクラを出し「コレは何?」と聞くと弟は「プリクラだけど?」と開き直ったような態度でまた頭が真っ白になった。
話を進めても「何が悪いの?」という反応で一気に頭が真っ白になって気付いたら弟の胸倉を掴み何度も殴ったり叩いたりして怒りで泣き叫んでいた。
どうしてそんな態度で居れるのか、高校出たばかりの自分の将来はどうするのか、人妻妊婦に手を出してなぜ開き直ったと今思うと滅茶苦茶なことも言ってた気がする。
怒る私をただ睨みつける弟に「Aはもうお前と別れると言った、もう二度と連絡するな!」と言うとそこで顔を変え、泣き出した。
本当に泣きたいのはこっちだと思いながら暫く話すも沈黙する弟に今度は自分が惨めになり部屋を出ていった。(ここまで監視の父親 空気)
暫くすると外出から帰ってきた母親に話し合いの結果を話すと母親から「Aと弟の関係に気づけなかったアンタも悪い。」「なんで一番そばにおって気付けなかった、止めれたはずだ」となぜか私が責められた。
もう一気に精神的に辛くなり、考えでも「なんで?」ばかりになり自傷行為のあった私は簡単にリストカットに走ってしまい家族を嫌悪するようになった。
仕事の日は出来るだけ考えないように夢中で働き、残業も喜んで引き受けたり仕事終わりのままゲーセンに向かい、閉店まで遊び深夜に帰ってまた朝早くに仕事に行くという生活が続いた。
ごめん、まだ続く。
黙ってばかりで開き直ったあの話し合いの時の態度を思い出し、精神的に余裕が無いこともあり一気に怒りが湧き「お前と話すことはない!出て行け!顔を見せるな!!お前なんてタヒんでしまえ!!!」と叫び部屋から叩きだした。
その後も部屋で泣き叫び、家を飛び出し公園で泣きながら年を越しました。
その後も家を飛び出したり帰ってこない私や崩壊していく家庭に今度は母親が病み、更に私への八つ当たりや責任をなすりつけたりが多くなった。
流石に耐え切れなくなった父親から何度も頼まれ父・母・弟と話し合いを再度することになった。
しかしとても疲れた私はもう本当にどうでもよくなって、ただ目の前で深く頭を下げて泣きながら謝る弟を眺めてることしか出来なかった。
私は「ちゃんと迷惑をかけた周りの人に謝れ」「高校卒業したばっかなんだ、何をするのかしっかりと将来を決めろ」と約束をしてその日は終わった。
しかしその後もやりたいことも見つけれず、バイト生活の弟。
それを指摘しても「これから頑張るやろうから見守って」と弟の肩を持つ母親になんら変わらないなと思い私も変わらず家に帰らない日々が続いた。
暫くするとゲーセン仲間だった男性と色々とあって人生初めての恋人が出来た。
年上でとても優しい彼も家族仲を知ってくれてたが「やっぱり家族は仲良くのが良いよ」と言って少しずつだが私も精神的にも余裕を持てるようになった。
わずか1周間後には我が家に挨拶をしにきてくれ、母親とのぎこちない関係もいつしかなくなっていった。
でもどうしても弟とは仲良くは出来ず、これには彼にも色々と言われていた。
私自身仲直りする気が無いわけではなかったが、バイトのみで何もしない弟と仲直りするのは少し嫌だった。
暫くすると父親と母親に呼び出された。
・弟がネットの友達の紹介で愛知の車の部品を作る会社に行くらしい
・寮住まいらしく担当は携帯電話1つの連絡しか知らない
・仕事の内容や住所、会社もよくわからない。検索しても出てこない
・明日、朝に愛知駅に来てくれと言われている。弟の全財産、行きの電車賃しかない
と、まぁなんと聞いてもブラックであやしすぎる内容だった。
私は「本当考えがないんだなぁ…」と少し他人事の様に考えてたがそのうち体が動き始めてそのまま弟の部屋に向かっていた。
扉を開けて暫く私を見て固まった弟はすぐに顔を歪めて泣きながら「ごめん…ごめん…」と謝り始めた。
母親たちの目もあるので外に出て話を聞くと弟は、
・この家に居てると俺の意見は聞いてくれない、家を出たい
・自分でも何がしたいのかわからない
と、話し始めた。
なんだかもう隣で泣きながら話す弟を見て「あぁ、やっぱりこいつは弟だ」と、暫く無視して避けて見ないようにしてたけど昔から変わらない弟だと少しだけ安心した。
話の途中でAの事や親の不満、将来についてを色々と話し合った、その時は気付いたらAのことも1年たっていて凄く苦しんでた日々が昔の様に思えた。
”自立したいのはわかるが、今まで育てて貰った親にそれは通じない。ちゃんと筋を通して見つけろ”と話はまとまり、寮への話はなくなった。
帰りは久しぶりに手を繋いで帰ったけど21の姉と19の弟が手を繋ぐのは少し照れくさかった。
それからは弟とも仲直りして今では彼氏と仲良くゲームして遊んでたりして私のが放置され気味。
ふと最近、むかしに繋がってそのまま放置してたAのSNSが更新されてるのに気づきそっとリンクを消したので記念カキコ。
なかなかに長かった私の修羅場でした。