登場人物
私子 自分、当時20歳。
(私子家族/両親、兄二人)
K 元カレ、当時23歳。
(Κ家族/両親、妹二人)
理由はΚの浮気とその他諸々。
Κとは4年近く付き合っていて、結婚話も出てた程の仲だった。……少なくとも周りから見れば、の話だが。
私子の両親は非常にΚを気に入っていて、また私子もΚの両親に気に入られてた。
結婚したら住まいはどうしようか、孫は何人欲しいだ、式場はココが良いと、周りから結婚を進められていた感じ。
私子を除く周りの全てが浮かれてたと思う。
Κも、私子の両親やΚの両親の前では凄く良い人だった。
私子さんと一緒になれたら幸せだ、それだけで自分は仕事を頑張れる。
私子さんも素直で従順だが、芯がしっかりとしていて、素敵な方だと思う。
結婚したい、自分がずっと守っていきたい。
↑
こんな事ばかりを言って、実際は違った。
焼肉屋等に行けば、Κが満足するまで自分は食べる事を許されなかった。
そのくせ店員が来たら、私子のお皿に焼き上がりの肉を入れて、「熱いから火傷しないように気をつけて食べなよ。」と優しいんだよアピール。
私子もΚも、もちろん働いていたし、なのにご飯代やデート代、Κの欲しがる物など、私子が全て持っていた。
自分でもバカだなって思いながらも、『また怒らせたら何を言われるか解らない』と言う恐怖感みたいな感情ばかりが先走って、何も言えなかった。
私子の休日は土日が基本で、Κは日曜と水曜休みが基本だった。
そこにも文句を言われた。
Κ「付き合っている男に休みを合わせないなんて、私子は単なるバカだ、ゴミクズみたいなもんだ。早く休みを変えろ。お前みたいなヤツが会社の人と一緒に働けるワケがない。」
私子「会社が決めている休みなんだから、無理だよ。」
Κ「なら有給使うなり休むなりしろ、お前は本当に単なるバカだな。それくらいの事も考えつかないのか?
無能め。」
思えば、周りから結婚を進められはじめた頃から、こんな感じだった。
このままじゃ私子自身が駄目になってしまう、と思い立ち、自分の母親に訴えかけました。
私子「Κと別れたい、あの人は皆が思っている程に立派な人じゃない。もう顔を見るのも辛い。」
母「アンタの勘違いでしょ。アンタみたいな女、他に誰が嫁に貰ってやるって言うと思うの?」
当時、母はマリッジブルーだと思っていたようで。
私子「あの人の本性を見せてやりたい、Κは変わったんだと思う。」
こう言ってから、少し聞く耳を持ったんじゃないかな。
その夜(多分20時くらいだった)、私子の父が帰ってきてから私子の家族だけで話し合いをしました。もちろん兄二人も参加。
『二人きりの時だけ、会社の休みを合わせろ、私子が食べ始めていいのはΚが食べ終わってから、食事代も何もかも全てが私子持ち。
Κが要求した事を飲まなければ不機嫌になったり、怒鳴られたり無視されたりする。』
こういう人なんだよ、と伝えても家族は納得しないようだった。
だって他人には優しい顔しかしないから。
だから家族はΚに電話するようにって言ってきたんだよね。
正直もう電話すらしたくない気分だったけど、吐き気を我慢して携帯から電話したんだ。Κの声をみんなが聞けるように設定してから。
ここで凄く都合良い事が起きてくれたんだ。
Κ「なんだよ」
私子「もしもし、あのね、今なにしてる?」
まず、想像もしなかったΚの電話対応に家族はア然。
Κ「お前に関係ないだろ?無能で低給な方は仕事もラクで羨ましいですね、将来は男に養って貰えば良いと考えているんだろうけど。」
私子「ごめんなさい、今仕事中だったの?」
Κ「会社の同僚が紹介してくれた子に会いに行く途中。写メ見せてもらったけど美人なんだよねー、お前みたいなブスと違ってさぁ。」
父も母も兄二人も、みんな信じられないって感じの顔してた。
あたしもまさかΚが浮気みたいな事をこれからするだなんて考えが及ばなかったし、この時は悔しかったけど、今ならナイスタイミングって思う。
私子「なんでそんな事するの?私子と結婚するんじゃなかったの?」
↑これは悔しくて思わず出た言葉なんだけど、Κは期待通りの返事をくれました。
Κ「は?別に俺から結婚したいとか言ってないし。てゆーかさぁ、お前まさか俺のやる事に文句つける気?
結婚したら氏ねよ、そしたらお前の保険金で好きなだけ遊んでやるから。」
Κはこう言うと鼻で笑って電話を切りました。
悔しくて悔しくて泣き始めた私子を兄貴が慰めてくれた。
今考えるとかなりの兄妹愛だけど。
それで、私子が結婚したくない理由を解って貰えたんだ。
このお陰で、結婚話は取りやめようという流れになりました。
それだけで充分だった。後は自分で別れを告げようと決めてたし。
理由は『結婚を控えているし、新居も探したい。その為に挨拶に来た』と。
父は今までΚにとっていた態度を急変させ、母は姿すら見せない。
兄二人はΚに質問をした。
『昨日の夜、何してた?』
Κ『昨日ですか?……同僚と残業したあとに飲みに行ってました^^』
本当にそうなんじゃないか、と思うくらいにスラスラと言葉が出てきた。
兄はそれだけで黙ってしまい、私子は喋りたくもないので沈黙。
知られているとは知らないΚは、『ご都合が良くないようでしたら、また後日お伺いします……』とだけ言っていなくなった。
その晩は、Κから私子に対する悪口等のオンパレードメールや電話がきまくり。
一応証拠にもなるし、いざとなったらコレを突き付けて婚約解消してしまおう、となった。
Κ家族の構成は、両親、Κ、妹二人。(祖父祖母は他界。)
私子はΚ妹と仲良くて、メールも電話も遊んだりもしてた。
用意した食事を半分くらい平らげた頃、私子父がΚ両親に言った。
私子父『誠に勝手ですが、息子さんと私子の婚約を解消して頂きたい。』
Κ両親『え?』
Κ家族がみんな固まったように思えた。
Κ『やだなぁ、お義父さん。』
口は笑ってても、目が笑ってない。
顔は私子父に向いてるけど、視線は私子。
小説や漫画の表現だけだと思っていたけど、そんな表情をする人が実際居ると思わなかった。
普段から無口な私子父が、この時ばかりは饒舌になってた。
たまたま聞いてしまった電話のこと、私子にきたメールの事、電話した時に録音していたテープがある事、なによりΚは私子を人間として扱っていないように感じる事。
全て告げた時はΚ両親は信じられないと言った顔をしていたけど、私子に届いた数々のメールや録音したものを聞かせたら、信じてくれたようだった。
そうして、婚約どころか別れるという流れにまでこぎつけた。
本性を知られたのが悔しいのか、Κが暴れだした。(事前に食事会ではナイフやフォーク等を使わないで済む食事にしてた。武器にされても困るし。)
まさか、お箸を武器にするなんて思わなかった。
解りやすく説明したら、くのいちみたいな感じの武器の持ち方。
それで尖った方をブンブン振り回されたから怖かった。幸い、お箸だったから私子も家族も、Κ家族も無傷だった。
振り回しながら何か叫んでいたけど、もう人間の言葉じゃなかった。
声も裏返っていたし、目が本気だった。
それを見たΚ家族が警察を呼んだみたいで、Κは事情聴取?みたいなので連れていかれた。
それからしばらく経ち、私子の携帯も私生活も仕事も安全で充実した生活を送ってました。
実家にΚが来るまでは。
平日はとにかくジッと外に居て、手紙みたいなのも何十通か有った。
【殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す】
【お前みたいな奴が一人で生きていけるワケがない。ラクにしてやる。待ってろ殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す……】
無言電話も続いて、私子は本当に狂うかと思いました。
本気で氏にたかった。
でも、友達や家族の協力で、手紙や、Κが実家前に張り付いている所を写メや携帯のSDビデオに録画したのを持参して警察まで行く事が出来た。
警察は早速来てくれて、何日目かでΚは御用になりました。
暫くは警察署内で過ごす事になるだろうと言われたので、私子家族はその隙に引越しをしました。
そして、Κは私子が引っ越した後も(私子家族が引っ越したのを知らずに)元住んでいた家の前に張り付き、違う人が引っ越してきても【殺す殺す殺す……】の手紙を送り続けたそうで、また警察に御用となったそうですw
*以上*
長くなった上にオチも弱く、しかも携帯で申し訳ない。
今はΚの知らぬ土地に引っ越し、心底幸せを感じさせてくれる彼がいます。
ありがとうございました!
Kわけわからんな・・・未練たっぷりじゃないか
本当に乙,。今が幸せで何よりだ。
最初は単なる糞かと思ったが、それを通り越して電波入ってたんだな。
また御用になったKのその後&火病ったKを見たK両親の反応とその後をkwsk
Kは結婚話が出た途端そうなったらしいが
「この女は俺の所有物」と思っちゃったんだろうか?
自分に自信がないから、自分より下の人間を作らないと自分が保てないんだろうね。
でも今は家族共々幸せなようで良かった!
しかしKも、家族の前で暴露された上に何度も御用になってるんだから、
K家族からも見放されてそうだなー。
怒り狂ったΚを見たΚ両親は、Κを押さえるのに必死でした。
妹ちゃんは、泣きすぎて多少パニックになってたんじゃないかと思う。
警察から解放されたΚは、仕事に就かずに毎日私を探していたみたいですorz(Κ妹情報。)
で、Κは両親に縁を切られたと聞きました。
妹ちゃんからは、そのくらいで連絡を取り合う事が無くなりました。
>>754への愛なのかどっちなんだろうねえ・・・。