アパートの前にパトカーが止まっていた。
部屋のドアの前で隣人のA氏と警察官が何やら話をしているのが見えたので野次馬的に声をかけてみた。
約10万円の現金を盗まれたとのことだった。
A氏や警察と一旦話を終え,とりあえず荷物を置くために自分の部屋に戻る。
ベッドに荷物を置いたとき,自分の部屋の中が土足で汚されているのに気付いた。
「なぜだ??玄関はしっかり鍵をかけていたのに??」
周囲を見渡した私の目の前に全開の窓があった。
・・・あ,朝余りにも暑かったから,窓を開けたまま外出したんだっけ・・・
ちなみに部屋は1階,侵入は容易であった
とりあえず気を落ち着けようと,部屋を注意深く見渡し,
盗まれたものが無いことを確認して安心する。
そしてその場からドア外の通路にいる警察官に向かって叫んだ
「私の部屋にも泥棒が入っていました!証拠の足跡がいっぱい残っています!!」
警察官から返事が返ってくる
「分かりました!すぐ行きますから部屋をそのままにしておいてください!」
私「・・・え?」
・・・・・・部屋を・・・そのまま・・・?
部屋を振り返って青ざめる私。そこにあるのは腐海の森・・・。
(冷汗)・・・ま,まずい・・・!!
警察「これ・・・,泥棒が荒らしたんですか・・・!?」
私「・・・・・・・・・・・・いえ,自分です・・・。」
警察「え・・・・・・」
私「・・・・・・」
ぐおおぉぉぉぉ!!痛い!心が痛いよ。ママン!(血涙)
部屋の中に入った警察官はなにやら足跡を観察する。
そして「分かりました。それでは―――」
・・・うんうん。(早くこの部屋から出ていって下さい!)
「もうすぐ鑑識の者があと3人来ますのでこのまま待っていて下さい」
嫌あああああぁぁぁぁ!!
約20分後,玄関を開けたときの鑑識の人たちの呆然とした顔が忘れられない・・・。
とりあえず部屋に残った指紋の検出等の捜査が始まる。
鑑識「このへんの荷物,押入れの中に入れてもいいですか?」
私「あ,そこは・・・!」
ガラっと押入を開けて少しの間,固まった鑑識はそのまま黙って扉を閉じる。
・・・お願い,何かしゃべって・・・(涙)
「右足の置き場がないな・・・」「これパンツか??」ごめんなさいぃぃ。
鑑識「あのー,指紋の方が終わりましたので―――」
(・・・や,やっと帰ってくれるのか・・・,長かった,本当に長かった・・・)
鑑識「あなたと,この部屋の写真を撮らさせていただきます」
い,嫌ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!(血涙)
それから部屋の中を隅から隅までくまなく撮られた後,
なんとかこの部屋から出ていってくれた・・・。
鑑識が帰る間際に一つ尋ねてみる。
私「あのー,その写真どの位保存して置くんですか?」
警察「最低10年間は保管していますね。」
・・・き,訊かなければ良かった・・・・・・・・・・・・
結局犯人は捕まらず、それ以来私の部屋は一応整頓された部屋になった。
しかし,この事件を思い出すたびに思うことがある。
「コ・ノ・ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・ベ・キ・カ」
乙ワロスw
でも最近はそういう羞恥心湧かせて通報させない事狙いで部屋を物色し
恥ずかしい物を撒き散らして通報させない様にする泥棒も居るから気をつけて…
主に下着や生/理/用/品を撒き散らすらしいが、そういったハズカシイ物はその手の泥棒には絶好の鴨
秘密の扉とか作れたらいいけどね
>恥ずかしい物を撒き散らして通報させない様にする泥棒も居るから気をつけて…
なにそれこわい
自分もけっこう散らかしてるから気をつけないとな・・・
現場保存っつっても最低限の片づけはできるからなー。
「手口」としては弱いよね。
元からの汚部屋を狙えるんならそれなりに有効かw
「ちっ違うんですうううううううううううこっ、これは、こ゛れ゛は゛あ゛あ゛あ゛犯人ガー犯人がああああああああああうぼおえあえおええええええええええええ(号泣)」
部屋には大量の薄い本とアニメの異性キャラのセクシー過ぎるポスター、ヲタ雑誌にDVD、
ぬいぐるみに際どいポーズのフィギュアにヤバい絵の抱き枕まで…
警察「これらからあなたの指紋が出ましたが」
ワロタwちょっと分かる。
何年か前、マンションの駐車場に明らかに事故ったワゴン車が乗り捨てられてて
警察に連絡したら盗難車だったので色々TVみたいな鑑識がひと通り終わった後に
「じゃあ、そこに立って指を指して下さい」
って言われて(心の中で)泣いたわ。
だってすっぴん・全身ユニク□・お風呂あがりでサンダルだよ・・・(´;ω;`)