私は、大学を卒業後知り合いの紹介で関東にある障害者の福祉施設で働いていました。
そこは理事長が一代で築き上げた法人だったため、神のように崇めさせていた基地な慣習がありました。
そんな場所で私は障害児の部署に配属されました。
Aの手には便所サンダルが、子供は真っ赤になった頭を押さえながら号泣していました。
夜勤明けの回らない頭でもAが殴ったことはすぐにわかりました。
一先ず、子供の手当てをして部署の上司である主任に報告をしました。
しかし主任は「そんなことはない、あの人がそんな事をするはずがない」とヒス気味に否定をし逆に私に対し「あなたは仲間を疑うのか?今までフォローされてきたのにそんなことを言うのか」と罵倒されました。
これ以上言っても意味がないと私はその上の部長に報告をしました。
部長は一応話を聞いてくれたのですが、やはり「あの人がそんなことすると思えないけど」と否定をされました。
その日を境に先輩職員達の虐待ともいえる行為を目撃することが増えてきました。
止めることが出来なかった私は県の福祉課に内部告発しました。
ちょうど監査の時期だったので監査の日に告発の件も調べが入りました。
結果としては限りなく黒に近いが確証がないとのことでした。
それと同時に内部告発したのが私だとお見通しだったようでクビか退職かを迫られ退職しました。
会って辞めたことを話した途端、普段は温厚なBさんの顔が般若のように変わっていきました。
私としてはBさんの顔に泥を塗ったのだから当然だと思い、罵倒されるのを覚悟でいました。が実際は違っていました。
Bさんは辞めたことよりも辞める原因を作った法人に対し怒りを覚えたようです。
Bさんは無言で立ち上がり、どこかに電話を始めました。
電話が終わり、一言「これで大丈夫だから」と温厚なBさんに戻っていました。
私は訳が分からないままお暇させていただきました。
結果としては1か月後に判明しました。
一か月後、朝新聞の地方欄にて部署の悪行と共に法人の悪行も掲載されてました。
Aは警察沙汰になり噂では塀の中にいるとか・・・・
他の職員達も左遷などをされ、職員はそうとっかえされたとのことです。
法人としての悪行は脱税とセクハラで理事長が告発されたとのこと。
その結果、国から支給される職員への処遇改善手当は中止になったと書かれてました。
今では自転車操業で法人を運営しているようだと同期から聞きました。
後から分かったのですが、Bさんは今は大学のキャリアアドバイザーだったのですが昔は厚労省の官僚。
奥様は障害福祉の部署のお偉いさんだったとのことでした。
あの時電話していたのは奥様に調べなおすことを頼んだとのことです。
結果として自分は何もしてないし、復讐になるのかわかりませんが以上になります