その性格のせいか同じ中学から来た子に友達はいないらしく、高校初日に席が近かった私に声をかけてきたのが始まりだった。
私はおとなしいというかスカート長めというか地味なタイプ。
性格ブス(仮にA子)はチャラめで並以下の顔を下手な化粧でよけい酷くしてるタイプ。
それからたまたま部活も同じになってそこそこ仲良くなった。と思っていた。
お互い他にも友人が増えた5月半ば、A子に呼び出された。
なんか秘密のお話しかなーなんて気楽に応じたら体育館裏でおもしろいことを言われた。
「教室では話し掛けないで」
「話してるとこクラスの子に見られたくないから…」
「あ、部活では話してもいいよ」
「じゃ、私教室戻るから…ちょっとしてから戻ってきてね」
私はしばらく唖然として突っ立っていた。
つまりダサい地味っ子と話してるとチャラ仲間から笑われると。
いやむしろすでにチャラ仲間の中で私は何あの子超ダセーwと言われてる存在だから話してると体裁悪いと。
だから部活では話して“いいよ”か。
そのくせ部活で少し厳しくされると泣きついてきて自分かわいそう話を延々と聞かされた。
A子にとっては都合のいいお人形だったな。イジメてもなんも言わないし困った時には優しいし。
ついでに私には他に友人がいないと思っていたらしく「あなたには私が必要」「私がいてよかったね」とかほざいていた。
それでも付き合ってやってた私はどこまでお人良しなんだ。
机の中に石が入っていたり、椅子を引こうとしたら背に貼付けてあった画鋲が刺さったりすると
いつもA子中心のチャラ仲間達が少し離れたところでクスクス笑ってた。
本人たちはプチどっきり成功☆みたいなかんじにしか思ってないみたいだったけどこっちのダメージは深刻だった。ほぼ毎日だし。
画鋲の傷が治るのに何日かかるのかとかクリーニング代とかなんて考えもしないでやってたんだろうな。
復讐したかったが根っからのお人良しが災いしてか集団攻撃系が思いつかない。
A子は外面だけは良いから他クラスの子にも協力してもらいにくいし。
だからとりあえず自分だけで動くことにした。
・下駄箱にラブレターをいれて体育館裏に呼び出し→体育館裏の地面にチョークで「誰がテメーみたいなブスと付き合うんだよww」
・窓の下を通るA子に窓から空き缶投下→空き缶に「性格最悪だなブス」って書いてある
・私物を移動させる(筆箱の中身を鞄の中にバラバラ、財布のチャックを開けといて小銭バラバラなど本人の不注意で済むレベルに)
そんなかんじに色々と。悪意は明確に、正体は見せず。
でも怪我や汚れる系のことはしない。
(親とかに訴えにくくするため)
もちろんその間も私はA子のお人形を演じつつ愚痴も聞いてやりながら。
向こうからのイジメは二年生になってクラス変わってからは無くなってたけど私はやり続けた。それはイジメのぶん。
今日やるのはアンタ自体を否定するため。
いつものスクールバッグに教科書や辞書をいっぱいつめて大事なものは全部だして
肩が軋むくらい重たくなったバッグを抱えてA子のとこまで足音立てずに走って行った。
たいして頑張ってもいないくせに感動したがりのA子は泣く。A子が泣くのはいつだって道場の裏。
泣いてるトコ見られたくない(> <)とかいって私が慰めにくるのを待ってる。
いつも私が来る西側の出口を向いてしゃがむA子に後ろから近寄り、遠心力を使って後頭部に思い切りバッグの角を叩き込んであげた。
後ろは見ずにさっさと逃げたからあとはどうなったかは知らない。
でもすごくわくわくしたしびっくりするくらい爽快でした。
なぜか全校集会とかにもならなかったしそれ以来接点もなくなったので後日談はないです。
殴ったあとは悪戯もやめましたし。
>>349
気がつかずに体重かけたりして思い切り刺さるとひどいですよ
道場って書いてたし
骨折か下手したら殺すぞ
弓道場に近接して道場があるんだわかりにくくてすまん
よくやった。すーとした。