嫁が作ってくれた弁当を食べていたら、急に理由もわからず涙が出てきた…

嫁とは中学時代から付き合い
父子家庭だったけど仕事人間だった父は俺の昼食代の数百円を毎朝テーブルに置いていってた
それでパン買うのが日課だった

昔から明るかった嫁は「またパン？何パン？」ってよく聞いてきてた
半分あげたら「あげる」と言いながら実は嫁が苦手なおかずを渡してきてた
別に俺は手作り弁当じゃなくてパンだったことに対して不満もなかった
俺は痩せっぽちで小柄だったんだが
「そんなんじゃ身長のびないよ、ちっちゃいおっさんになるよ」って嫁によく言われた

高校生になって同窓会で久し振りに会った嫁に「よく・・・伸びたな」とびびられた
ノッポだった嫁をすっかり追い越してしまった
でも相変わらず不摂生なものばっかり食べてた
バイトするようになってお金で好きなものを食べる、当時の俺にとっては幸せだった

社会人になって惣菜弁当、コンビニ弁当ばかりで気にせずに食べていた
幸い（？）体質的に肥えはしなかったんだが体を壊した
久し振りに会って遊んだとき悲しそうな顔した嫁に言われた
「ちゃんと食べたほうがいいよ」

はじめて一緒に山登りしたときに嫁が作ってくれた弁当を食べていたら
急に理由もわからず涙が出てきて泣いた俺は、情けなかったと思う
嫁は慣れもしない早朝に起きて作った弁当を俺に数分で食べられて涙してたけど

いまでも嫁が作ってくれた飯食べてると心がほかほかする
何食べても美味いしか感想が出てこないけど美味い
外食しても嫁の飯ほど美味いと思ったものが無い
言うと「おだてても何も出ないよ」と鼻で笑ってるけどご機嫌になる
「今日は人の作ったのが食べたいから当番よろしく」と言って任せたくせに
俺の下手くそな料理を「調理実習を思い出すわ」と微妙な感想で笑いながら食べてくれる

食事中に嫁が食べている姿を見るのが好きなんだが
俺に正面からみられるのが嫌なようで隣に来て食べだすときがある
それがちょっと嬉しいからたまにやる

嫁にアホだと何度言われたかわからないが嫁と暮らせて俺は幸せ者だと思う

>>301
仕方がない。呪いをかけよう。一生ずっと幸せなままでいろ！