なぜかウワキを繰り返すダメおやじの話を見て思いだしたので投下してみる
昼間はOL、夜は銀座のホステス
超高級クラブでもないけど、スナックやラウンジではないミニクラブ
リーマンショックで潰れたけどね
そのお店でたった2回会って話しただけの男性客の話
団体で店に入ってきた中に、そのおっさんは居た
推定40代中盤、恐らく既婚者(接待向けのクラブなので若い独身客の割合はは少ない)
ブサでもイケメンでもない中肉中背のおっさん
名刺を見た限りサラリーマン(営業マン)
だけどなんとなくバブルの香りがした
隣に座って名刺を渡して挨拶をしたら、速攻口説かれた
台詞が多くなるので一部カギ括弧省略するね
はじめまして!君可愛いね~!すごい美人!(実際はそうでもない)
何歳?へぇ~いいねぇ~、女性として一番キレイな年だね
僕は君に一目惚れしちゃったよ
ねえ、僕の彼女にならない?
↑最初の挨拶でここまで一気に言われた
「今日は会社の飲み会ですか?」
「君のその唇、可愛いねぇ~、キスしたいな」
「お世辞がお上手ですね(汗)」
「お世辞じゃないよ、ホントのことだよ。僕はその唇をいつ奪えるかな?」
「・・・(汗)銀座にはよくいらっしゃるんですか?」
「僕は今夜は君に会いに来たんだよ!君に会う為に生まれてきたんだ」
初めて会って1分後の会話がこんな感じで会話成立不可
そして私が少し席を立つと、その男性客は反対側に居た女性に声をかける
はじめまして!うわ!こんな美人が日本にいたんだ!
君本当にキレイだねぇ~、何歳?え?ホント?
僕の彼女としてピッタリな年齢だね!僕達付き合わない?
私が席に戻ると
どこ行ってたの?寂しくて死ぬところだったよ!
ずっと僕の側にいてよ!僕たちの運命の赤い糸がやっと結ばれたんだから!
その後挨拶に来たママ(50代・和服)にもその調子
容姿誉める髪型誉める着物誉める手を握って見つめる
1分後にはプロポーズ
その後帰るまで1時間ずっと、至近距離で私の目を見て
愛してる。愛してる。愛してる。I love you. 愛してる。(ry
帰り際、ビルのエレベータで一緒になった他店のホステスさんまで口説く口説く誉めちぎる
しかも彼はほとんど酔っ払ってない
「お久しぶりです」と挨拶すると
何日も君に会えなくて、僕は死ぬかと思ったよ!
毎日毎日君のことを考えて、仕事も手につかなかったよ!
さあ、今日こそ結ばれよう!誓いのキスをしよう!
・・・その割に私の名前も覚えてないし、私の名刺も失くしたみたいですね
私のテンションが低いというか、
押しまくればどうにかなるタイプの女じゃないと気付いたのか
彼は少し冷静に話をしてくれた
「毎日銀座中の女の子を口説いてるんじゃないですか?」
「そうだよ!僕は毎日女性を口説く!」
「誰でもいい人はイヤなの~!」
「誰でもよくないよ!君は銀座一の美女だ!!僕の彼女になってくれるよね?」
冷静といってもこんなノリだったけど、
全ての会話の中でいくつかのポイントがわかった
・とにかく口説きまくる
・毎日毎日一生懸命女性を口説けば、「昨日失恋した」女性に当たる
・落とせる相手かどうかわからないし、駆け引きもできないから、全員全力で口説く
・たまに失恋直後の女性の心のドアがちょっと開く
・そこで総攻撃をかける
・口説く、電話、メール、花を贈る、直筆の手紙を送る、プレゼント攻撃
常に全力投球してるので、かなりのエネルギーを消費するし
下手な鉄砲数打ちゃ当たるなので、当たらない玉への投資額も半端ないと思うけど
無数の玉を打てば、心にぽっかり寂しい穴が開いた女性にも当たる
それが彼の道らしい
私は新婦の友達として結婚式に参加したんだけど
(新婦は7人兄弟の末っ子)
まさか新婦の一番上のお兄さんがあの口説き魔のおっさんだったw
銀座で会ったことを言うつもりはなかったけど
披露宴会場で目が合ったので会釈したら寄ってきて
君、○○(新婦)の友達?へぇ~、美人だねぇ、
○○にこんな美人の友達がいるなんて知らなかったよ
僕が独身だったら君のような美人をお嫁さんにしたいな~
と、数年振りに口説かれたw
ちなみに弁解しておくと、私は別に美人じゃないし
彼が1分でプロポーズしたママはゆばーばに似てるw
すごいw
彼女いない歴=年齢=享年になりそうで
一度も告白すらできず魔法使いになりそうなうちの兄を修行に行かせたい