年の離れた姉が色々とぶっ飛んだ人だった
昔俺が13ぐらいの時に父親が連帯保証人で
700ほど借金を背負わされたことがあった
母親は父親が保証人になってたことすら知らず、
もう泣いて喚いて発狂して手のつけようがない
いつも仲良い両親の修羅場と借金取りの
異様な空気にのまれ俺も泣きそうだった
「700かぁ~」とボソッと呟いた
情けないことに俺は今後のことが不安で半泣きで
「ねーちゃん…(´;ω;`)」と姉にすがった
姉はニッコリ笑って
「(俺)は明日サッカーの試合でしょ?
もう寝る時間だから部屋に行きな」
と俺の頭を撫でながら部屋に連れてってくれた
そこからうろ覚えなんだが、たぶん俺は姉に
強制的に布団に押し込まれそのまま眠ってしまったと思う
両親はいつもの仲睦まじい夫婦に戻っていた
あれは夢だったのかと何度も頭を抱えたが、
姉が消えていたことからやはりあれは現実だったんだと実感した
その日からどこ探しても姉の姿がなくて、
何度も姉の部屋に入ったけど家具も私物も何も減ってなかった
両親もいつも通り、家もいつも通り、
何もかもいつも通りなのに姉だけが消えた
怖くなって両親に問い詰めたが
煙に巻かれ何も教えてもらえなかった
そしたら一月ほどして、俺が学校から帰ると
珍しく母親が先に帰宅してた
そんで受話器握り締めて「ごめん…ごめんなぁ…」
て泣きじゃくって、
俺は咄嗟に電話の相手が姉だと思って靴も脱がずに
母親から受話器を引ったくった
「姉ちゃん!!!!!!」
「お?(俺)か~?学校終わったの?ww」
「姉ちゃん!姉ちゃん!」
「落ち着けっておねーちゃんだぞぉww」
「姉ちゃん…ううう…(´;ω;`)」
「泣くな泣くなwwそうだお土産何がいい?」
「お土産?」
「今(都市名)にいるんだよね~あと半年もしたら帰るからさww
今のうちにねだっとけww」
「なんで!?なんでねーちゃんそんなとこいんの!?
なんで俺に何も言わずに家から出てったの!?」
「まぁまぁww大人は色々あんのよww」
「色々ってなに!?オカンもオトンも何も教えてくれない!」
「あ、母さんと父さん責めないでね~
何も教えないって約束させたのあたしだしww」
「なんで!?」
「(俺)の泣き虫が治ったらね~ww
じゃああたし帰るまで母さんと父さんよろしく!
お土産はおねーちゃんセレクトでお楽しみにww
サッカーがんばれ!宿題もさぼんなよwwバーイww」
言うだけ言って電話切られるし相変わらず母親は
何も教えてくれないしで俺大混乱…ory
でも姉の元気な声といつものおちゃらけた口調に
すごく安心して母親と一緒にちょっとだけ泣いた
華奢な両手と背中に山のようにお土産を携えて、
突然消えたあの日のようにフラッと帰ってきた
俺が強めに「どこ行ってたんだよ!?」と怒っても、
いつものおちゃらけた感じで
「ンフフ~社会見学ww」しか言ってくれなかった
それからまた大分後に母親がやっと話してくれたんだが、
姉は借金取りと青ざめる両親を前にある方法を思い付き、
俺が寝た後で単身借金取りに話しをつけ
あの半年間で借金を綺麗サッパリ返し終わったそうだ
きっと姉と両親が話したがらない様子をみるに、
もうこれ以上深く追求するのやめようと思う
世の中知らないことが幸せってこともあるのかな?
今でも姉は相変わらず昔のままで、
遠くの土地で飄々と生きてるらしいけど
俺や家族がピンチの時は真っ先に駆け付けてくれます
初めてで上手く日本語をまとめられず
ダラダラ書いてしまってすみませんでした
よくそんな糞親とまだ家族やってるね、最低
俺も最初そう思ってた
それで両親を激しく罵倒したがその時に
母親がそれは違うって話してくれた
ある方法を思い付いたのは姉で、売るとかじゃないんだって
真っ当なやり方なら隠さないし
お水でナンバー入りだったとか?とりあえずお姉さん乙
ぶっちゃけ姉は超美人、
街を歩けばスカウトナンパがわんさか湧いて出る
そのせいで小学校から痴漢ストーカー付きまといが
耐えなかったから姉は男嫌い
学校や仕事だと自分を保てるらしいけど
男女の付き合いは嫌ってるから、
たぶん夜の店でないってのは本当だと思う
母親も言い訳って感じじゃなくて自分と父親が100%悪い、
でも姉の名誉のため言わせてくれ夜の店に入ったわけなじゃい!
て涙流してたから
まぁ俺もその言葉を信じたいだけなわけだが…
言えない内容ってことだな
両親はいつもの仲睦まじい夫婦に戻っていた
娘売りとばしてこれかよw
糞みてーな親だな
それは俺も思った、なんたって思春期だったから
でも逆に姉に叱られたよ…ory
なんでも俺に何も教えないこと、
姉が去った後もいつも通り振る舞うことは姉からお願いしたらしい
実は俺も反抗期で共働きで家にいない母親より
俺の世話してくれる姉に母親感じてたから、
姉には悪態ばっかついてた…今思い出しても申し訳ない
だから姉は相当俺に嫌われてると思ってたらしく、
自分がいなくなっても俺が気にするとは思わなかったって驚いてた
真実を知りたい気持ちはずっとある
でも何より姉がそれを望んでないのがわかるし、
下手にほじくり返して傷付けたらそれこそ本末転倒だ…
俺もようやく社会人だからこれからは
世話をしてくれた姉に少しでも恩を返していくよ
お前の前で気丈に振る舞ってても
そうとう心に傷を負ってると思って間違いないよ。
とりあえず姉ちゃんだけは大事にしろよ。
もしも将来娘が出来たら心の底から親を軽蔑するだろうな。
お前がまともな神経をしてればだけどな。
姉は大事にするよ
思うところあって高校からは姉と二人暮らしなんだ
ていっても、さすがに不信感だらけの両親と一緒にいたくないって
中三の時に寮のある高校希望して、
その高校は俺が元から希望してたとこじゃないから
不思議に思った姉が訳を聞いてきて
「親父とお袋と一緒にいたくない」
「じゃあおねーちゃんとこおいで!行きたがってた高校から近いよ?」
そんな流れで居候させてもらってた、
今も俺だけは両親と疎遠だけど姉は親とメッチャ仲良いよ
今まで誰にも言えず悶々としてたから
人に聞いてもらって意見聞けて少しスッキリした
俺はやっぱ今までもこれからも姉が大事だし、
返しきれないほどの恩がある
姉が俺にかけてくれた恩を少しでも返せるように
社会人一年目がんばります
小出しにしちゃって自分でもわかりにいと思ったから補足させて
最初は両親、俺、姉で同居
→姉帰ってきてから一人暮らしスタート
→俺高校の進路で悩み姉と同居
→俺、遠方の大学に受かり一人暮らしスタート、姉も一人暮らしに戻る
こんな感じです、俺が実家に帰りたがらないから
姉が寂しがって親の話しばっかするから情報は入ってくる