少し長くなりそうなんで、覚えてる限りのエピソードしか書かないつもりですが、
私が途中で飽きたらすみません
あと文才ないんで読みにくかったらすみません
スペック
女24です
当時の私は学校が終わっても部活には行かず、町立の図書館に直行していました
その図書館は建設されたばかりで清潔感があったし、ビデオルームや雑誌コーナーもあったりして、
時間つぶしには最適だったんです
別に読書は好きでもなかったので、大概の時間は窓辺にあるソファーを独占して
雑誌を読んだり人間観察をしたりしていました
というか、図書館に通う中学生の私って文学少女みたい☆なんか異端でかっこいい☆とか厨二病こじらせてました
まぁそんな感じで人間観察してたら、よく見る顔ぶれってのがあって
その中の一人が彼でした
メガネをかけていて、小さめな男の子
身長が低いのでランドセルがとても重そうに見えたのが印象的です
(本って言っても漫画だったり地図帳だったり)
そして私が彼を覚えるようになった大きなきっかけが、住んでいるマンションが同じだったからです
私も図書館には閉館時間ぎりぎりまでいたので、帰る時間も帰る場所も彼と同じ
片方が数十メートル先を歩き、片方が先行く相手を追い越さぬよう絶妙なスピードで歩く
そんな暗黙の了解的な雰囲気が出来上がり、お互いなんだか気まずい帰宅時間が続きました
けれどそんな気まずい雰囲気を私が壊しにかかりました
元々人見知りではなかったし、何より夕焼けをバックに一人歩く少年の哀愁に、
いたたまれない気持ちになったからです
そう、彼はなんとなく悲壮感を漂わしている小学生でした
私から「一緒に帰ろう」と声をかけました
突然後ろから声をかけられた彼は、変質者を見るような目で私を見ました
「私のこと解るでしょ?よく図書館で会うじゃん」
「あぁ…はい…解ります」
声たけぇwと思ったのを今でも覚えてます
それからは私の独壇場で、気まずさを振り払うかのように喋り続けました
図書館からマンションまでは20分弱
彼はひたすら聞き役にまわり、「…あぁ」「そうなんですか…」としか言いませんでした
なので「何年生?」と聞いてみました
「五年です」と彼が言った瞬間、私は吹き出しました
そう笑う私に、彼は「うるせぇババァ」と極々小さな声で言い、走り去って行きました
まぁ追いかけましたけど
「誰がババァだガキのくせに」そう言いながらランドセルを捕まえてやりました
離せーと暴れる彼に「馬鹿だなーランドセル脱げば逃げられるのに」と言うと、
彼は言われた通りランドセルから脱皮し、走り去って行きました
今度は追いかけず、そのランドセルを持ち帰りました
その晩、彼が悔しそうに私の家にランドセルを取りにきました
「返してほしければババァと言ったことを謝れ」
ニヤニヤしながら言う私を見て、彼は泣きそうになっていました
「それが嫌なら、これから毎回一緒に帰ると誓え」
毎回あんなに哀愁漂わせて帰られたらたまったもんじゃないので、私はそう提案しました
彼はポカンとした顔で「わかった」と言いました
これが私達の出会いでした
あいつ俯いて歩くから余計にwww
出会いだけでもこんなに長くなっちゃって先行き不安です
こっからは淡々と書いていきます
それから毎回一緒に帰宅するようになると、最初は人見知り炸裂していた彼も
私の問いかけ等にはしっかり答えるようになりました
「なんで図書館に来ているの?」
「家にいてもすることがないから」
「友達と遊んだりしないの?」
「別に」
「友達いないの?」
「」
「どwwんwwまwwいww」
「わらうな!」(顔真っ赤)
「良かったね、友達できて。嬉しい?」
「?」(きょとん)
「私が友達になってやってんじゃん」
「友達と思ってないし!!」(真っ赤)(バタバタ)
まじでこんなガキでした
(ちなみに仮名です)
けんごと話をしていくうちに、たまにビックリするくらい大人びたことを言うことに気付きました
というか、同年代の男の子達より断然落ち着いているのだろうなという印象です
感受性も豊かで、人の気持ちにも敏感でした
だけどたまに見せる子供らしさが可愛かった
ムキになって怒ったり、くだらない言い合いをしたり、
初めてできた年下の友達に私は夢中になっていました
私の話で言うなら、両親が不仲な事、親友と呼べる人間がいないこと、あとは生理痛が怖いこと等々
彼の話で言うなら、彼は五年の始めに転入してきたこと、転入初日にみんなの前でゲロを吐いてしまったこと、
それから距離を置かれるようになってしまったこと、苛められているわけではないので悲しくはないが寂しい時もあるということ等々
時にはお互い涙混じりに話すこともあったりして、私は「あぁ青春だ…」と一人噛み締めたものです
それからはいつも一人で座っていた図書館のソファーに彼をお招きしたり、彼の部屋に遊びに行ってゲームをしたりと、
同級生とは遊びもせず彼とどんどん仲良くなっていきました
当時私気絶するほど重たかったんでw
けんご震えながら聞いてたw
そして私が中三、彼が小六になりました
受験生の私は塾に通い始めました
すると当然のように彼との時間は減っていきました
でもたまにマンションの前で待ってるんですよね、塾帰りの私を
マンション前に自販機が設置されてたので、それを言い訳にして
そんな時は数十分くらい構ってあげて、
「けんごー!寂しいからって泣くなよー!」とお決まりの捨て台詞を吐いてバイバイしてました
それでも少しでも時間が空けば、彼の自宅に電話をしたり、家に乗り込んだりしていました
やっぱ奴の哀愁がそうさせてたんだよね
シークレットゾーンって単語で笑ったwww
1「」(真っ赤)
でもまぁ塾の甲斐なく、私は推薦で高校合格
そっからはまた図書館へ通い、彼の相手をしていました
「(受験の時)寂しかった?」と聞くと「ちょっとだけ」と答えるようになったり、
ちょっとずつ素直になっていったのも可笑しかったです
「高校に行ったら前のようには図書館に通えないかもしれない」と、
彼のベッドに寝転んで私は告げました
「なんで?」と聞く彼に、通学時間が増えること、生活が変わっていくことを説明しました
その時の彼の哀愁度合いも半端じゃなかった…
犬みてぇwと思いました
なので携帯を買ってもらうようにアドバイスし、いつでも連絡は取れるからと諭しました
その日も気持ちよくウトウトと微睡んでいました
「寝たの?」と彼が声をかけてきたのですが、なんとなく寝たふりを決め込んだ私
近付いてくる衣擦れの音、閉じた瞼の中がスッと暗くなった感覚、
彼が上から私を見下ろしている気配に気付きました
今ここで「ワァ!!」って飛び起きたらビックリするだろうな、とタイミングを図っていたら
唇に少しカサついた感触が降ってきました
>彼のベッドに寝転んで私は告げました
?…!?
よく遊びに行っていたから、彼が机、1がベッドで寝込んでたんじゃないの?
>>37の通りです
ビックリして目を開くと、彼が眼鏡を外し、ギュッと目をつぶって私にチューしていました
これはヤバイ!と思った私は再び瞼を閉じ、寝たふりを続行しました
しばらくすると彼は口を離し、大きく深呼吸を繰り返していました
「息止めていたんだな」なんて悠長に思いながらも、
初キスを奪われたショックと突然の彼の行動に戸惑っていました
まぁ気付いたら本当に寝てたんですけど
起きて何事もなかったかのように帰宅しました
でも私は次の日から彼を避け始めました
図書館へも通わず、家にかかってきた電話も居留守を使いました
一週間かそこらだったんだけどね
彼が机で寝ころんでるの想像した俺って…疲れてんのかな…
ほんとに寝るなよwww
罪やなー
母が「ポストに入ってたんだけど身に覚えある?」と声をかけてけました
ノートを1ページ破った紙が四つ折りされていました
中を開くと
「ごめんなさい」と一言だけ
お世辞にも上手とは言えないその字に、見覚えがありました
瞬時に、あの悲壮感溢れる後ろ姿を思い出しました
すごく胸が痛んだのを覚えています
その夜、少し勇気を出して彼の家に電話をしました
電話に出た彼は相手が私だと解ると黙り込みました
「明日から図書館行くけど、あんたは?」と聞くと
「いく」と小さな声で返事をしました
図書館に気まずそうな彼がいました
二人で黙って本を読み、閉館時間になったので帰り始めました
しばらく無言で歩いていました
私はなんて声をかけていいか解らず、また彼の気持ちを知るのも怖くて悩んでいました
すると隣を歩いていたはずの彼が視界から消えたのです
後ろを振り返ると、下を向いて立ち止まっていました
彼の唇がもごもご動いているのに気付きました
咄嗟に私は「気にしてないから!帰るよ!」と彼より先に言葉を発しました
彼からの告白を阻止したかった
何故なら私は中学三年生で、彼は小学六年生だからです
小学生の告白にまともに受け答えする余裕も自信もなかった
目の前の男の子のランドセルが子供の象徴にしか見えなかった
私は彼を弟のように思っていたのです
阻止されると、余計に腹をくくるのが子供のパターンだからな
そう思わせて実は1の誘導
罪な女やで
だから彼に告白させないように私は彼を黙らせました
そして再び並んで歩き出した時、
「高校で彼氏できたらいいなー」と私は言いました
もちろん心の中では謝り続けました
彼の顔は見れなかった
視界の端っこに映っていた彼はうなだれて「うん」とだけ言い、
無言で帰りました
続きは起きて出かける前に書きます
やっぱり長くなるなぁ
書き貯めってすぐなくなるなぁ
でも高校編は淡々といけるかも
読んでくれてる人いるのか解んないけど、駄文にお付き合いいただきありがとうございます
はよう。
もうこっちは準備できてるんだぜ。
ついでに>>52
美人ではないです
でもゆうちゃんにしたのは黒澤優に似てるって言われるので
すみません・・
今の子は黒澤優知らないですよね
楽しみにしてるね!おやすみ!
明日もよろしくおねがいします
おやすみなさい
子どもの時の気持ちが良いね!
これは続きが気になるでぇ
レスくれた方ありがとうございます
ここからはあまり面白くなかったらすみません
彼の卒業式が終わった後に、私達は久しぶりに顔を合わせました
マンションのロビーで待ち合わせをし、少し気まずさを残しながら図書館へ
一年ちょっと二人で並んで座ったソファーに、私達は腰掛けました
「卒業アルバム持って来いって言ったよね?」
私がそう言うと、恨めしげな顔で彼はそれを出しました
「ゆうちゃんも持ってきた?」
目を輝かせて聞いてくる彼はまるで子犬のようで、しょうがないなぁと見せてあげました
その中の彼は一つも笑っていませんでした
いえ、正確に言えば笑っていたものもあったけど、それは心からのものではなかった
ページをめくる度に、彼の笑える場所はこのクラスになかったんだと実感しました
目の前で嬉しそうに私のアルバムを眺める彼と、アルバムの中で笑う彼
同一人物だとは思えなかった
そして何気なく見たアルバムの最後のページ
友達から手書きメッセージが貰えるように空白になっているページ
真っ白でした
「式が終わってすぐ帰っちゃったから、書いてもらう暇がなくて」と、
アルバムに写ってるまんまの笑顔で言いました
貼り付けたような笑い顔
放課後いつも一人で本を読んでいた彼を思い出しました
いつも一人で俯きながら帰っていた彼を思い出しました
お互いの抱えているものを語り合った時「少し寂しい」と言った彼を思い出しました
私はサインペンを取り出し、最後の空白のページに
「よく頑張りました!卒業おめでとう!!」とページいっぱいの大きな字で書きました
何でそんな事をしたのか自分でも解らない
完全に思い付きだったから
ただこのページを埋めてあげなきゃっていう衝動に駆られたんです
でも書いてる最中サインペンがキュッキュッて鳴る音が凄く気持ちよかった
彼に目を向けると、真顔でその文字を見つめていました
そして「ありがとう、ゆうちゃん」と真っ赤になった目を細めて笑いました
彼に初めて声をかけたあの夕日の帰り道、
私の行動は間違ってなかったのだと心から思いました
勿論と頷くと「見ないでね」と言い、キュッキュキュッキュと何か書き始めました
そして「家に帰るまで見ちゃだめだよ」と言い残しました
なんとなく、なんて書かれたか予想はついていました
でも「ありがとう」と言って受け取りました
そして毎日のように沢山語り合った帰り道を、もう小学生ではない彼と歩きました
「最初ゆうちゃんのこと苦手だったんだよー」「は!?」なんて昔話をしながら
「ゆうちゃんはたまに怖いけどいつもやさしい!
大好きです 健吾」
やっぱり、と思いました
でも悪い気なんて全然しなかった
むしろ晴れやかな気持ちになったんです
なんだか肩の荷が下りたような気がしたんです
告白されるかもしれないっていつも不安だったからかな
いざ伝えられると、なんだかスッキリしました
意味わかんないですよねw
彼はブッカブカの学ランで、私は念願のブレザー
「俺、でかくなるからね」と彼が私に宣言してきたので、
「でかくなるついでにコンタクトにしたら?あか抜けるよ」と言いました
私は何気に気付いていたのです…
彼の眼鏡の裏に隠された両目が、とてもいい形をしていることに!!
綺麗な二重で睫毛ふっさふさ!!!
「コンタクトにした方が格好いいよ」私は念を押しました
それから何日かしてですね
彼はサラッとコンタクトにして現れました
しかも自分がコンタクトにした事に一切触れず、いつも通りを装って話しかけてきます
「あ、ゆうちゃん、俺携帯買ったんだよ」(チラチラ)みたいな感じでw
触れてほしそうだったので触れませんでした
その日の彼はずっとソワソワしてましたw
何だか甘酸っぱくって読んでるこっちが
ムズムズするwww
ずっと読んでるよー(*´ω`*)
高校に入学してしばらくすると、私に初彼氏ができました
けんごに言うべきか悩んだのですが、
「もしかしたらけんごにも好きな人できたかも」と軽く考え、
図書館の帰り道にけんごに告げました
「へー」と一言でした
でも雰囲気が変わったことに気付いたので、私は一方的にしゃべり続けました
しかもテンパったのか彼氏の話までベラベラする私の浅はかさ
「バスケ部でねー背が高いんだー」とか「この前デートしたー」とか
最低ですよね
でも、これでいいとも思いました
早く私を対象外にしてほしいと思っていたから
「そうなんだ、良かったね」と言ってくれた彼に罪悪感を感じつつもホッとしました
「友達に誘われた」と
「早くうまくなりたいんだー」と言う彼に、「頑張ってね」としか言えませんでした
それから彼も私もお互いの学校生活が忙しくて、
当たり前だけど以前より顔を合わす機会が少なくなりました
けれどメールはたまに来ていたので、あまり疎遠って感じにはならなかったです
お互い時間が合えばマンションのロビーで話したりしていたし、
相変わらず仲は良かったです
あ、あと彼は中学で気の合う友達が沢山できたようで、
そっちの心配をすることはなくなりました!よかった!
声も低くなっていったような…
そんな彼を女の子は放っておかないようで、私といる時に何度も女の子からメールが来ていました
「彼女ー?w」とわざといつも聞きました
「違うよ」どんどん彼の声は冷たくなっていきました
私もその頃には三人目の彼氏がいました
わざとにしても、恋愛系の話はどんどん振りにくくなっていきました
彼氏を家に招待した時のエレベーターの中でけんごと鉢合わせしました
「あ」と言おうとした瞬間、けんごが他人の振りをしたのに気付きました
エレベーターがほんの数階分下る程度の時間を三人で過ごしたわけですが、
すごく長い時間に感じました
その日から、けんごからメールがくることは無くなりました
バッタリ会っても気まずそうに片方の口角を上げるくらいで、
もう二人であの図書館に行くことも無くなりました
寂しさは感じましたが、こんなものだと思っていました
たまに見るけんごは、もう昔のけんごじゃありませんでした
あんなに小さかった背も高くなり、あんなに細かった体も筋肉がついて
少し丸顔だったのに、シュッとした輪郭になって目鼻立ちもクッキリ
エレベーターの中で彼に会った時、気まずさに堪えきれず
「格好良くなったね」と声をかけました
え?と彼が笑いました
いつものような嘘の笑い方じゃなかったので嬉しかった
笑うと昔のような幼さが垣間見れました
その夜から、彼はまたメールをしてくるようになりました
「本当にかっこいいって思った?(絵文字)」という具合にw
「ゆうちゃんはどんどん綺麗になるね」そんなメールが来たときは少し嬉しかったです
勉強の合間にちょくちょくメールがきました
息抜きと言って、マンションのロビーで会うこともありました
ちなみに私は高校からエスカレーター式の短大に入学予定だったのでそんなに焦ってませんでしたw
文が親戚のやらしいおっさんみたいだw
そうですか?ww私の前ではあどけないですよ
多分私の書き方が悪いですすみません
そしてその日も息抜きと称してロビーで落ち合いました
勉強疲れがピークだったみたいで、すごく脱力していました
私は「きっと大丈夫だよ」と励ますことしかできません
すると「合格したらご褒美ちょうだい」と彼が言いました
私はつい「中三の言うご褒美なんてエ口い事だろー!だめ!」と
チャラけながら答えてしまいました
するとガックリ肩を落とし、「違うし…」と力無く彼が呟きました
焦って「ごめんね、冗談だよ!ご褒美何がほしい?」と訪ねると、
彼は一度顔を上げ、「あー」「うー」と唸りながらまた俯いてしまいました
とにかく雰囲気を明るくせねば!と思い、「言ってみなよ!」と胸を叩いた私
彼は俯いたまま、「受かったらさ、受かったらだけど」「うん?」
「抱きしめたい」
そう言いました
彼の気持ちがまだ私にあることを自覚しました
期待を持たすようなことをしてはいけない、それは解っていました
でもそれで受験を頑張れるなら、とも思いました
返答に困っていると、
「もう無理やりチューしたりしないから」と真っ直ぐな目で彼は言いました
あの日の、あの初チューの事を言っているんだ、と思いました
それを言われると、「うん、解った」としか私は言えませんでした
すみません、今日は多分ここまでです
お出掛けしてきます
韓国F1の次に楽しみにしてくださっていた方のご期待に添えられたでしょうか(´・ω・`)w
あまり文章がノらなくて駄文になってしまい申し訳ないです
しかしやっぱり長くなるなぁー
ゆうちゃん。。かわええ
もてなかったんだな…元気だせ
ヾ(・ω・`)