・・・冬休みより、この話知ってる女.子.増えてる。
犯人は
「ぶひwサーセンww」
やはり貴様か。
まあ、女はこの手の話が好きだからな
とぶー子に注意する。
「大丈夫ww私、人を見る目はあるからww」
そういう問題じゃねぇ
これはやはり嬉しい事である。
あと3年。その時間で何ができるか判らない。
けど、とことんやってやろうと思った。
まずは有紀子の両親の説得からだ。
何故なら僕は彼らにとって娘をたぶらかした犯人。
やすやすと連絡どころか会ってすら貰えない。
となると、次はやはり太一抹○計画である。
だが
「常識的にむりでしょ?」
との冷静なぶー子の突っ込みにより計画頓挫。
というか、お前が常識語るな
僕、彩香、ぶー子を含めたメンバーは地元の高校へ。
一部女子グループは都会の進学校へ
有紀子は全寮制の高校へ
それぞれ進学した。
どうすれば有紀子と一緒になれるかを考えていた。
彩香も積極的に協力してくれ、有紀子とは会えないが
電話で連絡を取れるようになっていた。
(有紀子の学校の寮に掛け、彩香が取り次いでくれた)
必然と彩香といる時間が長くなった。
この事がとんでもない問題を引き起こすことに。
事の発端は夏休み。
早速、彩香の協力のもとデートセッティング。
夏のデートはどこに行くかを相談に乗ってもらっていたある日。
クラスのDQN、将太に呼び出された。
いきなり意味不明な事を言われ殴られた。
「わかったら調子乗った態度とるなよ。」
全く理解できない。
その事件から2週間後。
デート当日。
有紀子と待ち合わせをして
夏らしくプールへ。
あの時の感動は今でも忘れません。
地球に生まれてよかった。
夏休みはこの思い出だけで過ごせた。
もうそれはそれは。
問題は新学期に入ってからの事。
「お前、俺の警告判んなかったみたいだな。」
そういうといきなり殴る蹴る。
意味もわからずにいると将太が突然激昂し
「彩香と二股掛けやがっ!!」
突然の意味不明発言に
「???????」
状態
「うるせぇ!」
意味もわからずボコボコにされる僕。
反撃しようにも体格差もあり一方的に殴られる。
「てめぇ、これに来れたらふざけた真似スンナよ!」
ああ、ヤキモチ焼いてるのか。
何故なら顔に痣が出来ていたから。
目をキラキラさせながら
「なに!?もしかして有紀子の親と殴り合い?」
とか期待してたようだが、
「いや、違うよ。」
理由を言おうとしたが、将太が睨みつけてくるのが見え、
「何でもないよ」
と席に座った。
彩香を避けるような形になってしまっていた。
そんな態度が数日続いた時
「ねぇ!なんで避けてるの?」
と彩香が怒り出した。
「そんなわけじゃ・・」
理由は話すべきか悩んでいると
「ぶひww理由はアイツでしょwwwフヒww」
とぶー子が割って入ってきた。
「え?誰?」
彩香が聞き返す。
「www将太wwwあんたに気があるからこいつが気に食わないってwwwボコってたwww」
・・・見てたなら助けろ。
「そんなしょうもない事で。」
こうして純愛DQN将太。彩香にばれる。
「ちょっと面かせ。」
と引っ張られた。
「ああ、ばらしたのでやられるのか」
と覚悟していたが
将太。突然の土下座。
「すまん!完全に俺の勘違いだった!許してくれ!」
と言われた。さらに
「話は全部聞いた。俺感動したんだ!俺にも出来る事あったら協力するぜ!」
と言ってきた。
こうして、初めて男の協力者将太が出来た。
コイツには本当に色々助けられることになる。
将太いいやつだったんか!
こういう男は情に厚いんだろうな
の話し合いが持たれた。
高校卒業までこのままのんびりしてはいけない。
そろそろ、具体的な手段を考えなくては
中学の時の女子グループに将太を加えて
両親を2人で説得する
とか
現れる許嫁を片っ端から消す
とか
既成事実を作る
などのエグイ話までが出された。
「なぁ。思ったんだけどよ。駆け落ちすりゃいんじゃね?」
場が一斉にシーンとなった。その後
「はぁ?あんた馬鹿ぁ?」
だの
「頭悪そうな顔して頭悪い意見言わないで!」
など女子にフルボッコにされる。
それもそうだ。
何故なら、それは一度失敗している。
フルボッコの将太、可哀想
それに今から準備していきゃいいじゃねぇ?」
将太の提案にハッとした。
そうだ。卒業したら僕も大人だ。昔とは違う。
働いて稼ぐこともできるはず!
「そうだよ!それいいじゃん!」
彩香もパッと顔をあげて笑顔になる。
すると、今まで将太に罵声を浴びせてた女子も
「あんたナイスアイデア!」
「馬鹿は馬鹿なりに考えてるんだね!」
と将太をほめたたえた。
まずは目標資金は
前回の反省を踏まえて出来るだけ多く。
可能なら200万はためる事。
「高校生で200万はきついよ。」
と言うと、全員がそれぞれ募金すると言いだした。
次は目的地
これは出来るだけ遠くへ。
どこか住みやすく、働き口のある所
これは後々考えることにして
当面の目的は資金集めになった。
だが、当時僕らの高校はアルバイト禁止であり、
教師が各所巡回しており、バレないでバイトをするのも厳しいものがあった。
バイト探しに若干行き詰まり掛けた時の事。
「ぶひひww良いバイト有るけどwwどうよwww時給千円のバイトwww」
ぶー子だ。
「何?食肉加工場とか?確かに時給良さそうだけど、あそこ前先輩が見つかってんじゃん。」
「ぶふwwちげぇよww私のおじさんの所だから見つかる心配無い所www」
その話、なんとも僕の理想の条件じゃないか!
よくやった。トリュフを見つけてくるとは。
貴様今度からイベリ子と呼んでやろう。
イベリコ豚wwwwwww
加工されちゃう!ぶー子逃げてーっ!
これがとんでもなくキツイ。
当時高校生の僕は箱一つ抱えるのにも四苦八苦していた。
箱が一つ20キロとかである。
家に帰る頃にはへとへとになっていた。
因みに家族には欲しいものできたからバイト始める
と許可をもらっている。
卒業までに200万
有紀子との為に
と思えばやっていけた。
この頃無駄づかいを控え、コツコツためていった。
そして冬休み。
またしても彩香らのアシストを受け有紀子と会えることに。
カンパしてくれた友達には一生頭が上がらないな
そこまでの友人がいるなんて羨ましいよ
何でも
「実家から両親が出てきて年末になったら帰るって・・・」
不穏な空気が流れ始めた。
「会っていた事がバレた可能性がある。」
最悪の事態だ。
このままでは計画が露見しかねない。
僕は非常に焦っていた。
そんな時
「ふふwww私にwwお任せwww」
イベリ子。動く。
新年早々偵察豚から連絡
「ぶひゅwwwなんかwwwばれては無いらしいwwwクリスマスを久しぶりに
親子水入らずで過ごしたかったらしいwwwワロスうぇえwww」
イベリ子からの連絡で一安心。
「あwwwでもwww母親は疑ってたwwwかもwww」
まずい。
正月の初詣行こうと有紀子誘いに行く
家に行くと両親が出てくる。
有紀子に
「クリスマスパーティー突然どうしたの?」
と聞くと
有紀子父
「いやぁすまんね。去年いなかったからさみしくなって。来年はまた誘ってやってくれ」
との事。
「それじゃ、有紀子。初詣いこw」
と出て行こうとした瞬間。
有紀子母
「今日は2人だけなの?」
どうも母親が何か察したような感じだった。
との事
「あ~まずいかもね。母親は敏感だから。」
どうやら、母親というものは子供の変化に非常に敏感らしい。
去年のクリスマス、そして夏休みで何か感じ取られた可能性もある。
「wwwならしばらく連絡だけにすればいいwww」
このイベリ子。
その連絡すらいま中継はさんでる状況じゃないか。
そういうと
「wwwおまwww携帯位買えよwww」
・・・その手が有ったか!
無かったのかよwww
そもそも、僕の村は電波入らないから不要の産物しか思って無かった。
しかし。
イベリ子の提案で携帯が僕の中の最重要アイテムになる。
問題は有紀子が携帯を持っているかどうか。
「wwwバカスwwwそれぐらいこの間チェックしてるはwwwクリスマスに買ってもらってたwww」
イベリ子。
「それとwwwほらwwwメルアドと番号www渡しといてってwwwうぇwww」
イベリ子・・・
お前、卒業後プリマハムへ推薦してやるよ。
資金はバイトしてためたお金があるから何とかなる。
しかし、携帯ショップで唖然とする。
・・・高ぇ・・・
月々の料金も・・・
予想外です。
という事で携帯購入。
すでに携帯を持っていた彩香に教えてもらいながら
初めて有紀子にメールを打つ。
「僕です。メールしましょう。」
なんか、怪しいマッチング系のスパムメールみたいになった
返事はすぐに来た
「携帯買ったの?うれしい!これでいつでも話せるね!」
携帯持って一人でニヤニヤしてたので相当気持ち悪かったと思う。
Eメールとかなかった時代か?
で、調子にのって色々メール送ってたら
「あんまりするとお金大変だよ?」
と返されハッとする。
そうだ。こんなところで消費してる場合じゃない。
そして大体週に一回で僕たちは連絡を取り合ってた。
8時位に戻ってきます><
いってらさ
悪しき風習が残ってる村は全部消えれば良いと思う
スレに対する批判かと思ったじゃないかw
もちろん駆け落ちが100%正しいとは言わないよw
でもこうやって時代錯誤なことする人間が残ってる以上それに反抗する人間が出て当たり前だと思う
自分の子なり孫なりがいなくなったらそれが1番困るのに
いなくなるように仕向けてるってことにマジで気づいてないんだろうな
大体40の引きこもりが何できるんだよww
あ、ごめん「こんなことするから過疎るんだよ~」ってとこがこのスレのことだと思っただけなんだ・・・
なんか熱くさせちゃってごめんね・・・
続き行きます。
有紀子が帰ってくるというので、今度こそ会おう!
という話になった。
「夏祭りに行きたい」
という有紀子の希望で今回のデート場所が決まった。
彩香とイベリ子に協力を依頼する。
が、ここで一つ問題が。
「でも、このあたりの祭りだと誰かに見られる可能性があるよ」
僕らは村の人間に見つかる事だけは避けなくてはならない。
ここの夏祭りは僕の村からも見に来る。
諦めるしかないか。
と思った時。
「だったら、○○の花火大会行けばよくね?」
将太が提案する。
ただ規模は小さいのでこの地区からそちらに行く人はほとんどいない。
「でもどうやって行くのよ?」
彩香が突っ込む。
確かにそこに行くには車かバスしかない。
しかもバスは本数が少ないのが欠点だ。
「問題ねぇよ。俺が兄貴に頼んでやるから。」
どうやら、当日将太の兄がその花火大会にいくから
乗せて行ってくれるように交渉してくれるらしい。
これは嬉しい提案だった。
「ただ、俺だけ一人で行くのも・・・なw」
将太。便乗する。
将太、策士だなww
その日を迎えることになった。
当日待ち合わせ場所で将太の兄に挨拶。
かなりイカツイ風貌だったが、
「将太から話は聞いた。俺に任せろ!」
と彼女と一緒に歓迎してくれた。
そうこうしてる所に有紀子がやってきた。
やっぱりかわいい。
もう、ちょっと照れくさそうにしている仕草がたまらない。
「おいwかわいい子じゃねぇかw」
バンバンと将太の兄に背中をたたかれる。
一方の将太は、有紀子の隣の人物を見て唖然としてた。
「マジかよ・・・」
「ぶふww彩香wwwじゃなくてwwwサーセンwww彩香友達と約束あるってさwwww」
まさかのイベリ子。
その姿。まさに力士。
将太。かわいそうな子。。
やめてくれ。そんなチワワみたいな目で見るな・・・
というか、将太兄&彼女。
お腹抱えて笑ってるし。
ここからはそれぞれ自由に回って花火が終わったら集合し帰宅。
という流れになった。
将太はイベリ子に引きずられるように屋台群へ消えていく。
僕は有紀子とある場所へ。
イベリ子いわく
「花火がメチャクチャきれいに見える最高のスポットがあるww」
との事。
こ奴。トリュフ見つける事に関してはやはり天才か。
トリュフという発想はなかったわwww
ちょっとした高台のような場所で確かに花火はよく見えそうだ。
しかし。
暗闇の中に無数の人の気配が。
どうやら、この場所はそこそこ有名の様で
沢山のカップルがいちゃついていた。
ちょっと気まずい思いで有紀子に聞いてみた。
「ううん。ここでいいw嫌?」
嫌な訳がない。
地面に座って花火の開始を待つ。
「ありがとう。私すごくしあわせかもw」
そう言って寄りかかってくる有紀子がもうかわいくてしゃーない。
と、その時
ドン!
と目の前で花火がはじけた。
イベリ子の言うように確かに最高の風景だった。
何よりもこれを有紀子と一緒に見ているという事が何よりもうれしい。
嬉しそうに有紀子が歓声を上げる。
花火が終り、一瞬シンとなる。
「あ~綺麗だったwさ、いこ。待たせたらいけないし。」
そう言って有紀子が立ち上がる。
この時。僕のはもうこの場で言うしかないと思った。
だから、高校を卒業したら、僕と一緒になってほしい。」
たどたどしく、噛みながらもこう伝えた。
その間、有紀子は視線をそらさず、じっと僕の目を見ていた。
そして
「うん。。ありがとう。すごくうれしい。私もずっと変わらないよ。
だから。」
こうして僕らは高校卒業後の駆け落ちを約束した。
。゚(ノ□`。)゚。。
「すみません。遅くなって」
というと
将太兄はニヤニヤしながら
「上手くいったんだろw」
と言ってきた。
とりあえず
「はいw」
と答えた。
将太・・・返事がない。ただの屍のようだ。
> 将太・・・返事がない。ただの屍のようだ。
まさか・・・ぶー子に・・・
目の焦点の合って無い将太と
幸せで浮き上がりそうな僕らは帰路に就いた。
哀れwwww
卒業までに資金を稼ぐ。
もう目標はそれだけ。
夏祭りでの約束は今まで応援してくれた誰もが祝福してくれた。
冬には貯金は60万程貯まった。
だが、まだまだ足りない。
最低でも200万を目標にしている僕にとって
目標は果てしなく遠くに見えた。
しかし、バイトを増やすというのも当時厳しいものがあった。