友人の家庭がこの手のウソは一切受け付けない家庭だったんだが、娘さんが幼稚園の先生はサンタはいると言うのに、両親はサンタはいないと言うのでパニックになってた。
幼稚園の先生がちょっと思い込みの激しい人で、子供にサンタがいないと言う親がいるはずがないって思ってて、それで余計にこじれてしまってた。
直接はきいてないが友人家庭ではサンタはいないと言ってるのはほぼ間違いないし、俺も実際の所、サンタはいないと言い切る家の子なのでサンタがいるとは言えなかった。
「幽霊も宇宙人もいるかもしれない。そういう意味ではサンタだっているかも知れない。でも、タダでみんなにプレゼントを配る赤い服着た白ひげのおっさんサンタはどこにもいない。」
そう答えたら、友人娘は泣き出してしまって、ああ、子供の夢を壊してしまったかとちょっと心が痛んだが、娘ちゃんが泣いた理由は全然違ってて「お母さんがサンタさんはいないって言ったから、お母さんは嘘つきだって言っちゃった」って
「おかあさんウソついてなかったのに、おかあさんにひどい事言っちゃった」って
お父さんの方がものすごい挙動不審だったから、お父さんのこともちょっとは心配してあげようねとか思った。
落ち着くまで話し相手になってなだめてたんだが、最後までお父さんの話は一度も出なかったよ。
厳しい生存競争を生き残れないでしょう。
なぜ、よその国の宗教の祭りなぞやらねばならんのかと言うのと、サンタがタダでプレゼントくれると言うのにものすごい嫌悪感を感じてる。
俺も子供の頃にものすごい釘を刺されてた。と言うか杭を刺されてた。
「クリスマスプレゼントももらえないなんてあそこの家は貧乏だと言われるわけにはいかないからプレゼントは買う。
だが、勘違いはするな。このプレゼントはお父さんが汗水流して一生懸命働いて稼いだお金で買ったものだ。
サンタクロースなんて言うどこの誰とも知れない輩に恵んでもらったものなんかじゃない。」
「働いてるお父さんに感謝をしろ、サンタクロースなんてヤツに間違っても感謝などするな」
クリスマスのたびに何度も何度も言い聞かせられた。
実際問題、いい子にしてないとサンタさんがプレゼントくれないってことは、貧乏人の子は悪い子だって事だもんね。
学校の先生が堂々と「クリスマスプレゼントを買えない貧乏人の子供は悪い子です」なんて教えていいものなのかねェ?
ちょっと変わりものっぽいけど、お父さんをたててるいいお母さんじゃないかなぁ
他国の文化に迎合してお祭り騒ぎするのは大好きなんだけど、影で頑張ってる人への感謝を忘れちゃダメだよね