うちの柿はおじいちゃんが丹精込めて育てた木で、すごく甘いので毎年ご近所におすそ分けして喜ばれている。
おじいちゃんが亡くなった後は、旦那がおじいちゃんに教わった通りに世話を続けて、出来栄えは維持できてました。
その年もいっぱい生って、味も申し分なく、次の休みは一斉収穫だとなったとある週末前。
深夜に『あぎゃ~~~!!』バキバキバキバキドッスン!という音が響き、旦那も私もその音にたたき起こされました。
私たちだけでなくご近所さんも次々に電気がついていき、何事かと窓から顔を出してきた。
庭を見るとでっぷりした豚が一頭転がってた…ように見えたけど、全然知らない太ましい人が木の下で伸びていました。
柿の木にはほとんど実が残ってないことと袋から散乱してた柿という状況から柿泥棒と思い、すぐさま旦那が出て行った。
私はその間に警察に連絡していると、旦那が血相変えて「急いで救急車呼べ!!」というので、警察に
「泥棒が怪我してるようなので急いで救急車もお願いします」とお願いしたところ、外ではご近所さんが騒ぎ出していました。
上から見ても木の枝やら人垣が邪魔で、よく見えません。
その後、到着した警察と救急車で色々処理をしてもらえたのですが、私は結局現場を見せてもらうことはできませんでした。
翌朝庭に出ると、見たこと無いはしごと見たこと無い車、そしてほとんど実の無い柿の木。
枝が上から下まで折れてる部分があり、泥はおよそ4mほど登ったところから落ちたみたいで、その下の部分は土が掘り返されて新しい土になってました。
これはたぶん旦那の仕事で、泥が落ちた場所を整えてたみたい。
現場で対応してくれたご近所さんたちにお話を聞くと、旦那に口止めをお願いされていたらしく詳細は教えてくれなかったのだけど、
「泥棒は問題ないと思うけど…泥の子供が下敷きになってて…」
泥が幼稚園くらいの男の子の上に落ちて、たぶん子供は助からないだろうという状態だったそう。
教えてくれたのは
・泥はうちにはまったく関係ない、遠方から来た知らない人。
・ご近所さんにおすそ分けした柿がどう流れたのか泥の口に入り、出元がうちの柿と知って盗んで商売しようと企てたらしい。
・というかそうやって盗んだものを無許可路上販売して稼いでいた人らしい。
・泥が柿の実を落として子供が拾って車に持っていくという連携プレイだったが、泥が上でバランスを崩して拾ってる子どもの上に転落した。
ということ程度。
柿に限らないけど、落とすと割れたりつぶれたりしてすぐ痛むから、落とすのはダメなんだぞ!
そして柿の木は枝がもろいから登っちゃだめだし、はしごもかけたところが折れるから、高枝切りバサミか脚立しかダメ。
いつもおすそ分けしてたご近所さんも「こういう状況なら仕方ないからね、来年を楽しみにしてます」とこちらが謝る前に皆さんに言っていただけました。
柿は泥の車に運び込まれてたそうですが、証拠物件だからと車ごと警察に持っていかれ、結局返却されたのが二週間ほど経過してからで、傷んだまま
入れられたりしてたためほとんどがダメになっていました。
携帯とか財布とか生活に必要なものは先に返却されるみたいに聞いてたのですが、嗜好品は返してくれないとか不公平です。
その後はここで言われるような家に直接電話や親族の突撃等はなく、静かでした。
特に慰謝料とかはもらわなかったそうですが、新しい柿の木の苗をもらったそうです。
傷ついた柿の木は1/3程の枝を落としたりしたストレスのためか翌年はほとんど実をなさなかったのですが、今は前と同じ甘い実をつけています。
新しい柿の木はまだ実をつけません。
泥子については口をつぐんでしまっていたので、きっと助からなかったんでしょう。
柿泥のママは刑務所だか精神病院だかに入ったと聞きました。
泥棒するなら一人でやれと、あまつさえ失敗して子供を巻き添えにするとかふざけるな!といいたいですね。
柿の木は本当にもろいからねぇ
そうか、もろくて脚立じゃないとだめなのか 〆(._.)メモメモ
柿の木は折れやすいから登っちゃいかんと知らなかったのか
蛇足だが、時代劇のシーンで子供たちが柿の木登って遊んでると
あー落ちてケガして、あとあと大変な事が起きるんだなと予想できたもんだ
柿は初めてだったからとかかもな。
はしごかけたから平気と思ってたのかもしれないし。
ちなみに柿の木にはしごかけると、上って上の方に重量かかると枝どころか幹でもぱっきり行く。
そしてバランス崩れて横スライドして倒れる。
倒れる最中に枝つかんでも折れるので無意味、太い枝でも信じられないくらい簡単に折れていくので、クッションにもならない。
俺が体験したから間違いない。
2m程度だったから打ち身ですんだけどな、4mじゃ下手すりゃ死ねる。
悪い意味で子供がクッションになったのかもな
そう思うとなんとも言えない気分になるけど