長文になりそうなので、時間に余裕のある方だけどうぞ。
それまで仲間だったはずの奴らから、一斉にシカトされ、攻撃され
何かあると「俺くんがやってるの、見ましたー」と嘘の証言をされ
クラスで泥棒扱いまでされる始末。
俺にレギュラーを奪われたA(俺は盗んだつもりはなかったが)は
副コーチの息子で、その狭い世界の中では権力者だった。
母親には泣いて頼んでスポ少辞めたけど、俺を一番恨んでいるAが
同じクラスだったので、もう最悪。
もう自殺しようかと思うほど、毎日追い詰められていた。
それでも不登校という方法は思いつかず、毎日学校に行ってはイジメられた。
「辞めたい」と号泣してやめさせてもらったので、
これ以上心配させたくなかった。
俺の異変に気づいたのは4歳上の姉だった。
「あんたイジメられてるでしょ」
とズバリと言われた。
「お母さんに言わないでくれ」と泣きつくと
「分かった、言わない」と約束してくれた。
姉は美人で頭も良く、4歳上ということもあって自分には
どこか遠い存在に思えていた。自慢の姉ではあったが、
どう接していいかわからず、ちょっと恥ずかしいという感じ。
だが、これを機会に俺は姉によく相談するようになった。
数日後ひどいイジメに凹んで「もう無理だ。死にたい」と言ったところ
姉は激怒して「バカじゃないの!?」と罵倒された。
慰めてくれると思っていた俺はポカーン(゜д゜)
「あんた、イジメっ子にムカつかないの?」
「ムカついてる・・・」
「Aを殺したいと思わないの?」
「え・・殺・・・?」
「Aはあんたの精神を殺してるんだよ。何度も何度も!
そうやって、あんたが自殺を実行しようかと思うほどにね。
しっかりしなよ、あんたが殺す相手は自分じゃなくAでしょ!」
そういえばそうかも。俺、Aのことすごく憎んでるのかも。
もしかしたら殺したいかも。そうか、俺は自分に殺意を向けてたけど
これはAを殺したい気持ちを誤魔化してたんだ。と気づいた。
「なんでそんだけイジメられてて、殺そうと思わないかねー
私はそっちの方がどうかしてると思うわ」
呆れたようにいう姉の言葉は、俺にとって天啓に聞こえた。
A君はケンカ強い?と姉がきくので、
「1対1なら俺が勝つと思う。でも3対1だから負ける」と俺が答えると、姉は
・とにかく、Aをみんなの前でものすごい勢いでボコってしまえ。
・子分がビビって「助けに入ろう」と思わないくらいハデにやれ。
・Aがイジメてきたから俺が逆ギレした、と皆にわかるタイミングで仕掛けろ。
上記の3点を俺に命じた。
俺は腕相撲ではクラス優勝するタイプだが、気が弱いのですごく心配だった。
「結局、俺が悪者になってもっとイジメられるんじゃね?」というと
姉は「大丈夫。私も援護するからさ」と言ってくれた。
冷静に考えたら、中学生で、しかも女子である姉にどんな援護ができるんだ?と
疑問に思うべきだったかもしれないが、
「Aを殺して構わない」と許可を出してくれた姉は、軍隊の上官みたいに思えていた。
更に
「失敗した場合は、ナイフでサクっとやっちゃいな。あんた子供だし法的にはオッケー。
それに、どうせ死のうと思ってたんでしょ?だったらAを殺してから死になよ」
という力強い励ましの言葉をもらった。
そうか、失敗したらAをサクっと殺して俺もどっかのビルから飛んじまえばいいんだ。
と思ったら、すごく気持ちが晴れ晴れしてきた。「やるぞ!」と闘志が沸いた。
結果的に逆襲は成功しました。俺の鉛筆を全部折って、ニヤニヤしながら
「ごめんな~わざとじゃねんだよ。あ、そういえば次の時間テストだけど
お前の鉛筆全部折れちゃったね。どうすんのー?」
と言ってきたAに、俺はいきなりブチギレて見せました(かなり演技)
胸ぐらを掴んで床にダーンと叩きつけ(頭をぶつけないように気を使った)
みんながポカーン状態の中、半泣きで立ち上がったAに
「テメエ、もう許さねえ!死ね!!テメエぜってえ殺す。本当に殺してやるからな!!」
と大声で怒鳴りながらローキックを入れまくりました。Aが崩れ落ちたのでマウントをとって
「死ね、殺してやる、テメエなんか生まれてこなきゃよかったんだよ!!
今すぐ死ね、飛び降りろ!!!飛び降りるの、手伝ってやろうか!?」
わめいているうちに段々本気になってきて、窓から落としてやるか?などと思い始めた時に
誰かが先生を呼んできて、先生が止めにはいった。
俺はまだ興奮状態にあり
「死ね!!殺す!!先生、邪魔しないでください、俺ずっとコイツにいじめられてんだよ!
あの時だって、俺は盗んでなんかいない!!コイツが嘘ついて俺をハメたんだ!畜生、死ね!!」
と喚き続けた。先生は「うん分かった、わかったから」「ちゃんと話きくから」と言って
俺をなだめてくれた。Aはグシャグシャの顔で「うええええ」って泣いていた。
それぞれ聞き込みをうけた。
俺はAたちに今までされたことを、全部正直に喋った。
校長先生は俺の言っていることを、なぜか知っていたかのように
「うん、うん」と聞いてくれて
「他にこんなこともされなかったかな?」などと、俺の言い忘れていたことを
知っていたりした。
「あ、それもされました」といいつつ「なぜそんな細かいことまで知ってる?」と思いました。
結局、俺はAをボコボコにしたにも関わらず、さほど叱られることもなく
「暴力はよくないね。まず先生に相談するように」などと言われて放免。
そして被害者のはずのAの方が指導室に呼ばれて長々と説教をされているので
「???」と思っていた。
互いの親も呼び出され、何か長々と話し合っていた。
いじめの詳細を学校側が知っていたのは、県の教育委員会から指導がはいったためだった。
学校にとって市の教育委員会は怖くないが、県の教育委員会というのは怖いものらしい。
県の教育委員会が、なぜか俺がAにイジメられている詳細を知っていて、
校長に直接、注意喚起の電話をしてきたとのことだった。
匿名で公衆電話から、俺のクラスメートを装ってかけたという。
いじめホットラインだか、いじめ110番だか、県教委に繋がる相談電話を探して
「クラスでこんなにひどいイジメがあるんです。でも私が言ったっていうと
私もAくんにイジメられそうで怖いから、匿名で話させてください」
と言って、イジメの詳細を全部、県教委に話しておいたらしい。
姉が「私が援護するよ」と言ってたのは、これのことだった。
おかげでAはイジメっ子、俺はイジメにキレて逆襲した勇者みたいな扱いになった。
Aはビクビクして小さくなり、性格も変わってしまったようだった。
「親がスポ少で地位がある」という権威に自信を持っていたが
いざ虐めていた相手に襲いかかられた時、その権威がなんの役にも立たなかったのは
ショックだったと思う。親の権威の上にアグラをかいてるやつだったから。
俺は「怒ってもいいんだ」ということを初めて知って、すごく自信がついた。
あれ以来、性格もすごく明るくなった、と言われる。
姉にもすごく感謝してるし、今でもすごく仲がいい。姉というよりも
男同士、アニキ、みたいな感じ。見た目は女らしいけど性格は男みたいなので。
小学生同士のショボイ復讐かもしれないけど、俺にとっては人生の転機だった。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
いい姉を持ったね
口だけじゃなく、ちゃんと援護してくれたって嬉しいね
グッジョブ
「死ね、殺してやる、テメエなんか生まれてこなきゃよかったんだよ」
「窓から飛びおりて死ね、手伝ってやろうか」
等というかなり恐ろしいセリフは、姉の考案でしたw
普段、おとなしくてヘラヘラしているタイプの俺が、突然暴れだした上に
ものすごい暴言や毒台詞を吐いたら
Aも子分たちもビックリして固まってしまうだろうと言われて
「え、そんな酷いこと言うのかよ…」とビビリましたが
セリフも活用して周囲ごとビビらせないと、子分が助けに入って3対1になるから
言いなさい!と命令され、練習までしましたねw
言って正解でした。姉が考えたセリフとはいえ、自分の本心でもあったし
Aは本当に俺に殺されると思ってビビったらしく、二度と絡んできませんでした。
市教委を避けて、わざわざ県教委に繋がるホットラインを選ぶなんて賢すぎる。
市教委にイジメ相談なんかしたら、学校とグルになって裏工作して
もみ消されるのがオチだからね。
県教委はトップダウンで、いきなり校長にガツンと食らわせる。
なにしろ、校長の人事権を持っているのは県教委だから、そりゃあ
ベッタリ癒着してる市教委なんかより怖いだろう
お姉さんがそこまで計算してたと思うと、かなり戦慄するわ
全くスキがないというか 策士すなあ
いいお姉さんがいてよかったね
ほんと解決してよかった
大人でもなかなか知らないんじゃないの?
お姉さんは、弟を守りたくて必死だったのかもしれないね
市は駄目だから県にってのもそれで学んだか…
あるいはネットで調べて何処に言う可きか考えたとかな
前者6後者4位の確率か
スカッとした。オレも過去にイジメられてたから尚更。やはりその場で怒って大騒ぎにさせるのは必要なんだな。県教委の知識もだが。
あと参考にしたいんだが、お姉さんはどういう男が好みなんだ? >>463ではないが、正義感の強い嫁が欲しいなーと思って。