自分は副業で定期的に期間限定の派遣もやってる
(例えば決算時に経理に1か月手伝いで入る感じだと思って)
ある会社の契約終了日の1週間前に男性社員Aさんに声を掛けられた
違う部署なのでよく知らないけど若いころからモテたのに独身らしい
「退職前に2人で食事に行きませんか」と誘われ、正直嬉しかったけどw
自分は既婚者なので男性と二人で行く選択肢はない
自意識過剰だったらすいませんフヒヒwみたいに前置きして断ったら
Aさんはすごく考え込んだ顔をして何かを決意したみたいに
「本当は食事をしながらゆっくり話したかったけど…」と声を落として
とある頼みごとをしてきた
頼み事は漫画かドラマか?と思うくらいに真実味がなかったけど
Aさんの真剣さと自分の好奇心に負けて引き受けた
Aさん実家は飛行機の距離にあって日帰りは無理だったんだけど
Aさん友人の女性を私の友人という事にして女同士の旅行で出発
(というか、Aさん実家訪問以外は本当にただの観光旅行)
私が実家に現れた時のA父の驚愕っぷりはすごかった
さすがAさんの父!って感じでハンサム&ダンディだったんだけど
体中がガクガク震えて玄関に崩れ落ちた
変な嗚咽みたいなのも聞こえて漏らしたんじゃないか?って思った
それを見たAさんはすごくうれしそうな顔をして
「こいつ…X美と結婚するから、後いろいろよろしくな」と宣言
私は打ち合わせの通り、にっこり笑って頭を下げてAさんに凭れかかり
そのまま家に上がろうとしたらA父は土下座して「やめて~」「許して~」
Aさんはますます嬉しそうにその姿を暫く眺めてからA実家を出た
後から聞いたんだけど、私を初めてみた時にAさんは驚きのあまり
倒れそうになって会社早退したとか
A父は元々浮気性でホステスと一晩みたいな事を時々繰り返してたんだけど
ある時、最悪な地雷女X美を引き当ててしまったそう
離婚してとA父に迫るも浮気性に加えて無責任男だったA父は会社も辞めて失踪
地雷女の粘着攻撃は全て残されたA家族たちに向けられてしまった
この攻撃がすごくてA母のパート先やA、A妹の学校にも100枚単位の怪文書
出したゴミは玄関先にぶちまけられて、門扉に半殺しの小動物など…
これでもAが「話せる範囲で」と前置きして話してくれた部分です
X美が他のターゲット見つけて解決?した時には家庭崩壊状態だったそうな
X美と年齢が近いA妹はA家からいなくなった
いなくなったというのが独立、失踪、自〇のどれかは怖くて聞けなかった
A母が亡くなった後、A父がA実家に住んでいる状態らしい
A母の遺影と墓があるからAさんは数年に1回くらいの帰省で接していたけど
ずーっともやもやしていたらしい
前回は逃げたけど、もうA父は知らない土地で働けるような年じゃないし
年金や副収入もろもろでA実家を離れる事はできないんだって
これから適当に間を置いて「X美が父さんに会いたいって」とか
「X美がA実家に住みたいと言い出した」とか言うつもりらしい
私が関わったのはここまで
Aさんは報酬として私の給料数か月分くらいの金額を提示してくれたけど断り
観光旅行の代金を持ってもらう事で終わりにした
帰る途中でぼそっとAさんに「僕、おかしいですかね」と聞かれたので
「わかんないけど、A実家遠くて大変だったし、帰るのがしんどいなら
もう帰らなくていいんじゃない」と答えておいた
Aさんと会わないまま何年も経った
最近知人からもう何年も前にA父は亡くなり、Aさんが
A実家からお葬式を出したと聞いた
Aさんがおかしいかはいまだにわからないけど
Aさんが幸せになれていればいいなと思う
長文失礼しました
まあそれはそれとして、面白い話でした。
Aさん幸薄そうなので幸せを俺も祈ります
書き慣れず、当時の事を思い出すままに書いてしまいました
不倫臭で不愉快にしてしまった方、申し訳ありません
旅行はほとんどAさん友人の女性(以下Bさん)と過ごしています
偶然趣味が同じだったのでBさんといろいろな場所を巡って楽しみ
趣味旅行の途中でAさん実家訪問という感覚でした
ちなみにBさんはAさんの昔からの友人で復讐の内容も知ってました
気が合ったけど、連絡先も交換せずAさん抜きでBさんと会う事はしてません
Aさんは元会社の人を含めて食事や飲み会の誘いがありましたが行ってません
当時はX美(の顔をした私)は二人の近くにいない方がいいと思ったんですが
今思えばAさんが会いたいなら会って結末を聞いた方が良かったかもしれません
後悔しているわけではありませんが、どうすればよかったのか時々考えます
ババアの昔話に付き合ってくださってありがとうございました
とても面白く読ませていただきました
既婚者という手前、協力した後に深く関わらなかったことはいい判断だと思いますよ