エイチ彦(自称作曲家):25歳
エイチ彦妹子:20歳そこそこ
K子:??歳
自分にとって悲しい修羅場ですが、これを機に思い出にしたいと思います。
が、当時私はOL。エイチ彦は自称作曲家。だけどお金の羽振りはよくて、おシリがまだ青かった私はエイチ彦の職業を信じてやまなかった。
2年とちょっと過ぎたころからエイチ彦から「そろそろ結婚したい。」と言われなんなく了承。しかし安定した職業では無い為、エイチ彦は就職雑誌を買ってきて毎日
必死に面接を受けに行ってました。しかし就職氷河期でことごとく落とされるエイチ彦。精神面でかなり参ってた中でもエイチ彦はなんとか内定もらったようで
そこで働き始めることになりました。
10日ほど過ぎてエイチ彦が「携帯に電話するのを控えてくれない?できればメールの方が都合がいい。」と。
理由を聞くと職場の機密が多すぎて社内は携帯電話禁止だそう。昼休みであろうとみつかると没収されると言うのだ。
ロッカーにずっと放置してあるから仕事終わり次第、こちらから電話なりすればOKだから、と言うのだ。
なんか腑に落ちない部分もあったが、新しい職場も大変なんだなぁーとしか思わず。必要最小限のメールしか送らないことにして、
電話もしないようにした。
エイチ彦の電話は数日に1・2度あったし、週末は一緒に過ごしていたからか変な疑心を持つこともなかった。
ある日「仕事が忙しすぎて近くのホテルに連泊する事になった。週末も帰れるかわからない」と言われた。
週末に荷物をまとめ(彼は実家)最寄の駅まで車で送ると「ごめんな。毎日電話するから。」と言いそのまま駅構内へ消えるエイチ彦。
鈍い私は仕事が忙しいんだろうな。としか思わなかった。それを境にエイチ彦からの連絡はぱったり止んでしまった。
「もしもし?私子ちゃん?エイチ彦知らない?」 ・・・・・・・?あまりの唐突な質問に意味がわからず暫く言葉がでなかった。
エイチ彦は仕事で近くのホテルに暫く泊まるって言ってましたが・・・とありのままに言うと母親は知らないと言う。
よくよく話を聞いてみると就職すら決まっていないと言うのだ。
携帯電話に連絡するのは控えろ、と言われていた話がどうもおかしい。夜8時過ぎに電話をすると「はい。」とエイチ彦が無愛想に出た。
「は?なんで電話すんの?つーか誰?」
思いっきり矛盾してる言葉にカチンときた私だが、母親が心配してる事と就職が決まってない事実を話すとブツリと切れた。
その後電話しても「おかけになった電話は~」になり、連絡が絶えてしまった。
数時間後エイチ彦の母親から電話があり、「私子ちゃん?心配かけてごめんね!エイチ彦から連絡あってね、今**先輩の家で音楽の仕事が忙しくて寝泊りしてるって連絡来たわ。」
**先輩・・・?
音楽の仕事・・・?
母親が言うにはエイチ彦は自分の自宅にちゃんと行き先を連絡していたそうなのだが、知的障害の妹さんに伝言を頼んでいたから母親にうまく伝わらなかった。
とのことだそうだ。母親もフルタイムで働いている身だから数日居ないと心配になってしまったそうだ。
悶悶としていた気持ちが収まりきれず、友人のM美に相談することにした。
就職した会社に行ってるかどうかわからない、ホテルに泊まってるはずが母親の話で**先輩の家に寝泊りしてる事。
よくわからないが音楽の仕事をしている。酒の勢いもあって話すだけ話したら涙があふれてM美が一生懸命慰めてくれた、ありがとうM美。
今はちょっと様子みた方がいいよ、と助言をくれエイチ彦の事はとりあえず置いておいて、自分の生活に重鎮をおくことにした。
10日後くらいたったある日、話しがあるから何時でもいいから家に来てくれる?とエイチ彦から連絡があった。
会える嬉しさと不安が交差する中、エイチ彦の家に行く。
話を聞くとやっぱり就職はしていなく、ホテルに連泊していたのは全く嘘。**先輩は携帯電話で知り合った浮気相手K子。
終いには「お前が結婚を焦らすから、K子のところへ行かせたのはお前の責任。」と言ってきてトドメに
「お前の業務で給料出せる会社が存続なのかが本当に不思議!」と言ってきやがった。
私は「焦らなくてもいい。」と言い支えてきたつもりだったが、ここまで言われたらキレるしかなかった。
エイチ彦の胸倉を掴みグーパンチで殴るとあっさりと倒れてしまった。倒れてしまった後ろがDVDやビデオ置き場だった為、ガシャガシャと崩れた。
「オニちゃん!オネチャンいじめたら!!いじめダメ!!」とさらにエイチ彦に体当たりをした。
上記にも少し書いたがエイチ彦の妹は知的障害で20歳そこそこなのに5歳くらいの知恵しかない。
だけど物凄くいい子で一緒に折り紙折ったり、テレビみたりと普通に過ごしていた。妹も私になついてくれて「私子ちゃん好き!」と言ってくれた。
実際母親も妹さんの方をてにかけており、エイチ彦の多少の外泊はそんなに散策もしなかったのだろう
「妹子!お前がちゃんとかーちゃんに伝えればこんな事にならなかったんだ、だからバカなんだ!!バカ!!」と有り得ない事を言い出した。
知的障害の妹が居るとだけしか聞いていなかった私。一緒に妹さんと遊んでもエイチ彦はなにも言わなかったし、兄弟仲を知る由もなかった。
更にキレてエイチ彦に殴りかかろうとする私を必死で「オネチャンダメ!グーダメ!手がイタタタイ!!」と妹さんなりに必死に止めようとする。
良く見ると妹さんが涙を流していた。それを見て私はエイチ彦を攻めるのを止めた。
子供のようにわんわん泣く妹を必死になだめる私。その間崩れたDVDを直し終わると、悪びれる様子もなくタ/バ/コをふかすエイチ彦。
「・・・ったくだから妹子は・・・世の中の遺伝子がうまくいけばさぁ。。。」
とタ/バ/コを数本立て続けに吸いブツブツ言っていた。
わんわん泣く妹さんをとりなだめ、下の階で落ち着くまで一緒にいた。安心したのか寝てしまう妹さん。
寝たのを確認しエイチ彦のいる2階へ戻ると
「帰れば?」
と言って来た。
私は無言でバックを持ちそのまま玄関へ行きドアを閉めた。
それが最後になりエイチ彦とは会ってません。
妹さんの事が今の今まで心配なんですが、これを機に思い出にすることにします。
妹さん本当に申し訳なかったです。
読んでくれてありがとうございました。
乱文ごめんなさい。
でも妹さんのことのほうがショックだったのかな。
>>652乙。
それより、ちゃんとお別れもできずに急に>>652に会えなくなって寂しいだろうね(´・ω・`)