私は昔から理系科目が苦手だった。
どんなに考えても出来ないし、誰かに教えて貰ったら、解き方を教えて貰った問題は出来るけど
別の問題が出てくると全く解けなくなる。
どんなに話を聞いても、教科書や参考書を見ても全然駄目。分からない。
化学式も同じで、どんなに元素記号や繋がる手の数を覚えても全然計算が出来なかった。
でも、周りの人は「お前が何も考えていないから悪い」と言われ続けた。
どんなに頑張っても授業を聞いても分からない所を聞いても分からないのだと言っても誰も信じてくれなかった
塾の先生に分からない所を尋ねたら
「どうして自分で考えようとしないの」
「文章問題なんて国語が出来れば解けるのにどうして分からないの、問題文にヒントが全部出ているのに」
といつも叱られていた。
親にも同じ事を言われた。化学式なんて元素記号とひっつく手の数さえ覚えれば出来るのに
お前が怠けているから悪いんだと。
あまりに叱られ続けて疲れ切ってしまい、高校生当時は陰湿ないじめに遭っていた事もあり
次第に不登校気味になり授業も真剣に聞かなくなった。
私立大学の文系に進学する時には理系科目を捨てていたので、さほど困る事はなかった。
ただ、あまりにも理数系の問題で怠け者扱いされ続けたせいで、もう分からない所を誰かに尋ねるのが怖くなっていたし
数式を見るだけで吐くほど数学が大嫌いになっていた。
あれから十年以上経って、私は結婚した。夫は理系な人だけど、趣味を通じて知り合ったから
話をする時に支障を感じる事はなかった。
ただ、彼の好きな数学の話をあまり理解出来ないのが申し訳なかった。
ある日、夫に化学式がちっとも分からなかった事を話した。
どうしてあんな所に変な数字が出てくるのか理解出来なかったと。
夫はウンウンと話を聞いてくれた後、
「そうか、君は分子と原子がごっちゃになっていたんだね。あのね、この部分はこうで、こっちはこうなんだよ」
と優しく言ってくれた。
ゆっくりと夫と話をしていくと、本当にその通りだった。私は分子と原子をごちゃ混ぜにして覚えていた。
学生時代はそれを指摘してくれる人は誰もいなかった。
「覚えていないお前が悪い、怠けているお前が悪い」
そんな事ばかり言われ続けた。
だから今でも数学や理科の計算の話題が出ると情緒不安定になって涙が出てくる。
あの時、夫みたいに私が勘違いしている部分や引っ掛かっている部分に気付いてくれる人が
たった一人でもいたら、今みたいに数学関係の公式を見るだけで吐き気がする事はなかったのに……
自分が凄く些細な事で躓いていた事を知った時と、みんなから怠け者扱いされていた時が心の修羅場
でも高校時代の>>792おつ
君はダンデライオン~♪ってやつか
さようでござるな、のろけでござる
のろけでござるぞ~
数学くらいで修羅場とか平和ボケもいいとこ。アホかって思う。
ちゃんとわかったんだと思う。
教科書に書いてあることを読み上げるだけの授業してた先生方には
原因がわからなかったから、知識不足指導力不足と言われたくなくて
792を悪者にして責め立てたんだろうね。
文章が理解できずに応用問題が解けなかったっぽいし
今も分子と原子がわかっただけで問題としては解けなさそう
本人は良い旦那様に巡り逢えて幸せなんだから、良いじゃないか。
旦那さんだってこれでどうこうできると思ってるわけでもないだろうし
ともかく何でも受け入れてあげる存在が大事なんだな
まあ本来は親のやることで教師の仕事じゃない
結構なことだと思うよ末永くお幸せに
当時中学生だった妹が高校入試前に国語が全然点数取れないって
いろいろな人に相談してたのに全然だめでへこんでたから
落ち着いて問題文よめば?って言ったらそれ実践して本番で満点近い点数とって
こんなこと言ってくれる人いなかったって泣かれたことあるし
ちょっとしたきっかけで変わることってあるよね
私の妹も数学が全然できなかったけど、高1の夏休みに私の友人が1日家庭教師してくれたら、それ以来見違えるようにできるようになった
苦手意識がなくなったのもあると思うけど、県内トップ校の中のトップクラスだった友人の教え方が上手かったのもあるのかな