びっくりしすぎて言葉も出なかった出来事。
4歳の頃に阪神大震災の被災してるんだけど、その時のトラウマで地震と火が苦手。
幼い頃の記憶なんて殆ど残ってないのに、被災したときと、私だけが助けられてその後テレビで見たニュース映像は今でも記憶にこびりついてる。
ライターやマッチみたいに突然手元で火がでるものは今でも使えない。
私に向かって飛んできた電気ストーブは見るだけで今でも動悸がする。その時のやけどは今でもはっきり残ってる。
そんな私に向かって、311の被災者から「阪神大震災なんて大したことなかった」と言われて閉口した。
彼は阪神大震災のあった翌年に生まれてるから阪神大震災のことは知らない。そこまでは仕方ないと思う。
だけど「内陸で海もないのに311と同じくらい被害者面してるのは厚かましいと思う。それに阪神大震災はもう30年近く前でしょ」と真面目な顔をして言われたのは衝撃だった。
311は、地震だけでなく、その後に津波に襲われる恐怖で皆死を覚悟して逃げ回ってた。迫りくる死の恐怖に晒された。
阪神大震災は津波はなかった。地震の規模だって311に比べれば生ぬるい、恐怖の度合いが違うのに、同じ被災者面しないでほしい。
そんな感じのことを言われた。
阪神大震災時は耐震基準が古い建物が多くて、建物に閉じ込められたり下敷きになって逃げられなかった人がどれほどいたか、
逃げられないまま火に巻かれて亡くなった方がどれほどいたか、
そんなことすら知らずに発言してるのかもしれないけど、被災の度合いでマウントとってきたことが何よりもスレタイ。
私の夫は311の被災者。それも被害がかなりひどいところに住んでた。
私にマウントとってきた人は、仙台市のアパートで被災してたみたい。
夫の実家があった場所は、すぐ近くに船が打ち上げられるくらい被害があったし、数年後にお墓参りに行ったときも瓦礫や船こそなくなってたけど、見渡す限り更地のままだった。
だからって夫は仙台市に住んでる友達に「俺のほうが被害が酷かった」とマウントとるようなことはしない。
私も被災の辛さは知ってるから、夫の友達にも色々支援したけど、私に向かってマウントとった人なんて誰もいない。
夫も、夫の親族も、私に向かってマウントとるようなことはしない。
彼が311を迎えるたびに憂鬱になる、死にたくなる、と言うから、
私も被災者だし友達も親も失って、大やけどで体も心もズタボロで苦しかった。
ふとしたときに私には家族がいないんだって思い出して孤独で死んでしまいそうだった。残されるくらいなら死んでしまいたかった。
だから、死にたくなるって気持ちもわかるよって共感しただけ。
それなのに、なんでマウントとられなきゃならないんだろう。
その日マウントとられたことも辛くて感情的になってしまっただけなんだろうと思ってたのに、先週話したらいきなり震災の話持ち出してまたマウントとられて、うんざりした。
それだけ彼の心に311が傷をつけたのかもしれないし、まだ心に折り合いつけられてないのかもしれないけど、だからってこんな態度とられるいわれはないよね。





















