前記事⇨犯人「おい!お前ん家どこや?早く言え」俺(やばい…これ誘拐だ!!)→子供の頃、誘拐された…【1/6】
もう怖くて限界だった。
「帰らせてください! 」
広島「おいこらガキおとなしいしとけ。殴らなあかんようなるぞ」
義父から虐待受けていたので、暴 力がとにかく嫌いで、それをしてくる大人も大嫌いだった。
ここらへんでちょっとイライラしてきてまた泣いた
すると広島がシサ、
広島が、「帰りたいんやったらおまえの家の電話番号教えろ。直接話しする」と言われた。
この時、本当に家に固定電話が無かった。
「家に電話ないです。」
「このク/ソガキ、さっきからワシらなめとんな 」
と言いながら髪の毛掴まれて後ろに頭を抑え込まれたまま、ほっぺたつねられた。
「ほんとうに無いです。」と言い返すと、
Bに「おい山走らせ」と言って、コンビニの駐車場から県境の山まで移動した。
この時、刹されると真剣に思った
広島がBにしきりに「スコップ積んどるか」や「ガソリンで燃やしてもうたらこんなガキ一人すぐやで」というような間接的に聞こえるように脅しが続いたのと、
一度どこかの交差点あたりで、「おいガキ(この頃にはもう呼び方がガキ)頭さげえ」と言われ、「ポリいとる」と言われた。
また、しばらくして検問が張っていて
一か八かで横道入って加速したのだが、そのときに広島がしきりに後ろを気にしていた。
そうこうする内に、段々と民家がなくなってきたのが分かった
書いててつらくなるなら無理するな
飲酒検問だと思うけども。
ありがとうございます、何とか
といっても、後々ばれるのですが。。
山に入ってから途中のガレージのような所に車を止めた。
広島が、おいこのままおまえ置いて帰ってもええんや
ここでまた泣く。
この頃になるとこちらも泣きつかれていて、涙がさほど出ていなかったようにも感じてた。
とにかく怖いという事を相手につたえ、反抗はしない事をわかってもらいたかった。
義父に暴 力振るわれているときに、殴られながらいつ終わるんかなあという感覚に似ていた。
なんというのか怖いんだけど、感覚が鈍くなってくるみたいな感じでした。
ここから逃げて帰るの怖いし、かといってどうなるかも分からず、もう訳が分からなくなっていた。
心なしかすこし空が明るくなってきたようにも感じた。
それで二人が戻ってくると、「おいおまえ、家わかっとるやろ? 」と聞いてきたので、「はい」と答えると、「これが最後のチャンスやぞ」と言ってきた。
とにかく山から降りて貰わないと困る。
「思い出しますのでさっきのコンビニに行ってください」と言った
なので、極力時間をかけながら最終的には家のアパートまで連れて行って、隣の家を自分の家だと言おうと考えた。
もしバレたら暗かったからと言って、その隣の自分の家を指差せばいいと思った。
あっちでもない、こっちでもないと言いながら、顔色を伺いながらそろそろキレるかもしれないと言う頃合で、「あ!ここいつも通る道です」と誘導していった。
すると、ピリリリリリと音がなった。
広島が、ん?と車内を見回しながらBに
「おい、おまえ何か鳴っとんぞ? 」
B「いや俺違うど?」
広島はこっちを見ると、「なんやおまえ携帯持っとんか?」
そこで開き直って、「はい持ってます。お母さんが持たせています。さっき家に固定電話がないと言ったの本当なんです」と多弁に言った
こんな怖い思いしたのにこんなに詳細に覚えてるなんてすごいな
私は怖い思いは全部封印しちゃうよ
金目的に見えるけど
身代金やろ
だから電話しようとしたり家族と接触しようとしてる
「待て!」と声を荒げ、「おまえ電話出てなんていうんや?」と聞いてきた。
そこでとっさに、「外でウロウロしているところを優しいおっちゃんらに車で送ってもらっていたけど、僕が道が分からなくなって困らせてしまったと言います。」
そのときにBが笑いながら、役者やのおwと吹き出した。
広島は、「そんなもん言うかい。さっきからびーびー泣いとるのに電話でおまえが泣いたら、お前の母ちゃんなんて思うねん」と真に受けず、とりあえず何号線そのまま走ってとBに言った
不在着信がスゴい件数だった。
後から知ったのは、この1時間後ぐらいに母親は警察に通報していたとの事でした。
いつもなら必ず電話に出ていたのと、圏外でもなく電池切れではなかったのにおかしいと感じた点
またどこかで眠っていることも考えたとのことでした。
それから、この時には広島が携帯を持っていました。
ガレージで広島が、「おいこの番号誰や?」と聞いてきて、そこには知らない番号の不在通知がありました。
しかし、とにかく誰でもいいので電話に出たかったので、親戚だと嘘をつきました。
そして持て余していた二人も疲れてきた様で、「おまえほんまにおかしな事言わんやろな?」と聞いてきて、「はい」と答えるものの、広島は頑なに信用しようとはセず困っていた感じだった。
それから暫くして、「とりあえずどうなってるか電話にはでてみろ」と言い、広島が考えた通りに言えと提示してきたのが、さきほど自分が考えた、「優しいオッチゃんに車で送ってもらっているが道に迷っている」という内容でした
広島はBに、おいエンジン切れといい
携帯を俺にわたすと片耳をこちらに近づけて聞いていました。
俺「もしもし、、、」
相手「○○くんかな?」
俺「吉田(仮名)のおっちゃん?」
相手「。。。いま、近くに誰かいてるかな?いてる場合はうん、いてない場合はううんと言ってみてくれる」
ここらへんが1に書いた警察がすごいと思った部分でした
事前に想定していて、極力自然になるように話をさせた。
俺「うん」。
相手「ちょっと待ってな」
1、2分待ったところでこちらから電話を切りました。
理由は、この時まだバレている様子は無かったのですが、正直バレることが怖かったのと、いっぱいいっぱいだった
逆探知機かな
居場所がわかるよね
「違う、吉田のおっちゃんの声だった」
広島「なに言うてきとんや」
俺「声が遠くて聞き取りずらかった。」
広島「おい、携帯かせ、ほんでなお前の母ちゃん電話せい」
俺「なんて言えばいいんですか?」
広島「僕は大丈夫やから吉田のおっちゃんに心配せんといてと言え。それと吉田のおっちゃんに帰ってもらえ。僕怒られるの怖いからとかうまいこと言えるか? 」
俺「がんばってみる」
広島「頑張るやったらあかへん、もうちょっと待て」
この当時、子供なのでわからなかったけど
警察が捜査用につかう携帯電話があると知った。
この番号は、下四桁が1234ではありませんでした。
ある程度の年齢になってから、通勤用のバイクを盗まれた時に被害届けを出した際、この当時の事を話すと、そういう専用の携帯を持っていると教えてくれました
しかし、手違いで警察側もこのあと1度ミスをしてしまいます。
広島は、俺に携帯をわたして、さっきのように出ろと言ってまた耳を近づけてきた。
警察「○○かぁ?(さきほどの吉田のおっちゃんになりきっている感じでした) 」
俺「うん」
警察「怪我とかしてないかあ?心配して待ってるよ?」
俺「うん、、大丈夫。」
警察「さっきのように答えてくれるかあ?いま近くに誰かいてるの?」
俺「うん」
警察「いてるんやね?」
俺「うん 」
ここらへんで、広島が肩をたたき、切れと合図してきたので切った
「吉田のおっちゃんってなにもんや?そんなよそよそしい話し方するんか? 」
俺「お母さん離婚してて、一応お兄さんになります。」
広島「おまえのおじさんにあたるんか?」
俺「そうやと思う、おじさんだけどお母さんの父親が違うのでわかりにくくて」
ここらで話をごまかすために、お母さんのお父さんとおじさんのお父さんは別でとか、とにかくややこしく頭がこんがらがるような、友達のお父さんの友達の知り合いみたいなまどろっこしい話をしてました。
辛い日々だたから賢く生きる術を勝手にみにつけてたんかもな
泣けてきた
覚えているのはこの時、会社に向かうスーツの人を結構見かけたので、朝の6、7時ごろに鳴っていたのではないかと思います。
広島の家に着くと、ここで目的を告げてきた。
広島「お前連れ回して悪かったおもとる」
(ここにきて態度がすこし軟化していて、緊張が和らいだのを覚えています。)
1つに警察が探していると知った事プラス、この時点では広島らも気づいていません。
次に山ではなく、広島宅に戻ったことで少し安心感がありました。
広島は続けます。
「お前をなんで連れ回したかわかるか? 」
俺「家に送ってくれるため?」
(子供ながらにそんな訳あるかと思うけど、極力分からないように分からないようにしていた)
広島「ちがう、大人には大人のルールがある。」
ここらで何やら難しい話をしていましたが、最終的に、
「おまえの世話して、あちこち連れてったったんやからお礼を貰わなあかん。おまえな、家にお金置いてる場所知ってるやろ?」
俺「いつも置いてるか分からない」
広島「おまえのお母ちゃんは話わかる人か?」
俺「どういう意味ですか? 」
広島「もうええ、ちょっと待っとれ」
確かにアホやな
アホでよかったなと言いそうになったがそもそもアホだろうが誘拐なんかするなだよな
それと確か家に着いてから、充電が3つ中1になったんだったかな。
広島の携帯電話の充電器と合わなかったのか忘れましたが、電池式の充電器を借りた記憶もあります。
そしてここで、広島が少し声を荒げました。
ここは一気に絶望の縁に再び叩き落されたので、よく覚えています。
広島「おいク/ソガキ おまえほんまに役者やの」
怯える感じで、「え?どうしてですか。。」
広島「おまえやっぱりさっきのポリやんけ」
「え?。。」
広島はBに携帯を投げ、「見てみ これ」
Bは携帯を見ると、「これて○○警察やっけか」
広島「おお」
質問を見逃していてすみません
白い軽自動車でした
逃げられなかったらこうなってたのかな
4回ってすごいなw
変質者の多い地域で口リコンに目をつけられたんよ
たぶん全部同じ人だった