義弟と義弟嫁さんの馴れ初めを夫に聞いて腰を抜かしそうになった
夫は長男で妹と弟がいる
この義弟が末っ子なんだが、義妹がそれはもう可愛がっていた
義弟は亡き義父似のイケメンで人懐っこい性格なので地元ではそこそこ人気者だった
夫はふくよかな体型で顔は中の下くらいなので、義妹は夫そっちのけで義弟ばかりかまっていたらしい
そんな義弟が兄弟の誰よりも早く１０代で結婚することになり、義実家は修羅場になったそうだ
↓以下夫視点の話になります
ある日、家で寛いでいると玄関のあたりが騒がしくなった
なんだなんだと玄関に向かうと、大きな荷物を持った知らない女性と妹が口論している
その女性は「弟君に会いたくて来た」「弟君が好き」と騒いでいて、妹がキレていた
双方を宥めて話を聞くと、なんとその女性、勝手に家に上がりこんできたらしい
弟を探そうと廊下を歩いているところを妹が発見し玄関まで追い返したところだった
ど田舎の民家なのでたまに近所の方がドアを開けてお裾分けを玄関に置いていくことはあるのだが、
他人が勝手に侵入してくる事はなかったので流石に驚いた
更に話を聞けば、女性は弟の高校時代の先輩で、当時好きだった弟が大学に入っても忘れられず
弟が１８歳になったのを機に嫁に貰われに来たのだという
しかも女性の一方的な一目惚れなので弟との交際経験はないという
相当ぶっ飛んだことを一気に言われ、憤怒の表情をしていた妹もポカンとしていた
とにかく本人がいなければどうしようもないという事で、弟がバイトから帰ってくるまで待機することになった
帰宅した弟は姉と元先輩に熱烈に歓迎され困惑していた
先程までの事をざっと説明して弟の反応を見ると、困ったような満更でもないような顔をしていた
その女性、性格には問題があるが見た目だけはかなりの美人だった
その後ご近所の集まりに出かけていた母が合流し、話を聞いて苦笑しつつも
「まぁ…今日はもう遅いし、泊まっていきなさい」
という事になった
妹は猛反対していたが、本人が拒絶しないため追い返すこともせず一晩泊まってもらうことになった
夜は夜でどこで寝るかという事で妹と軽くバトルになったが、結局女性は弟の部屋に消えていった
結局、その後女性が家に帰ることはなく、結婚するまで居座っていた
はじめはドン引きしていた母も、家事をよくこなし普通にしていれば愛想のいい女性を次第に受け入れるようになり
妹は相当荒れて毎日ヒステリーを起こしていて、それを宥めるのが日課になった
それから数ヶ月後に弟が結婚し、家を出た
しばらく荒れていた妹は翌年結婚し、今では弟そっちのけで旦那と子供達にメロメロである
というまさに「押しかけ女房」な話を聞いてこんな人が世の中に本当にいるんだ…と震えた
私が義実家に挨拶に行った時は義妹が「どうぞ兄を貰ってやってください」と大歓迎状態だったので驚いた
結果的には丸く収まったのね
妹さんも諦めてから結婚相手見つけるの早いな
