112:名無しさん@おーぷん2018/02/28(水)12:13:05 ID:???
拙い文面はご容赦
沖縄返還の8年前に生まれた私
お盆になると、偶に沖縄戦の生き残り組だった祖父たちの奇妙で素敵な話を思い出す
前後の話を祖父から聞いて、なんでそうなったのかが分かった
自宅の近くに、頑固なのに愉快な小父さんが居た
祖父たちを大変可愛がっていたようで、沖縄戦が始まると頼りがいある兄貴的な存在だったそうだ
戦闘中、艦砲射撃かで祖父の近くで小父さんは戦氏
仇を討ってやろうとやっているうちに終戦
終戦の翌日、祖父の夢枕に小父さんが立って、怒りながら「○○、ここは我が国じゃない! 成ったら帰ってくる!」と告げて消える
他の生き残り組に伝えたら、「あの小父さんらしい。いつになるやら」という反応だった
112:名無しさん@おーぷん2018/02/28(水)12:13:05 ID:???
時は過ぎて、沖縄返還で日本領に
私個人として本当の自由が見えた感じを覚えている
その年のお盆
自宅の敷地で故人の偲んでから、夜には庭で「いつもの陽気な沖縄音頭」が始まった
宴もたけなわ、私もこっそり泡盛飲んでいたので、とろーんと成り始めていたら、祖父たちが次々と静かに
異様な状況に音頭は止んだ
私個人として本当の自由が見えた感じを覚えている
その年のお盆
自宅の敷地で故人の偲んでから、夜には庭で「いつもの陽気な沖縄音頭」が始まった
宴もたけなわ、私もこっそり泡盛飲んでいたので、とろーんと成り始めていたら、祖父たちが次々と静かに
異様な状況に音頭は止んだ
静まりかえった庭で、祖父が「なあ、○○(小父)さん見えなかったか?」と一言
すると、祖父の戦友たちが「ああ」「踊っていたら見えたような」等と
私と親戚は、そのエピソードを知らないので「やだ、何それ怖い」な状態
やがて、海側から来た強い風が吹き抜けると、祖父たちはそっちにあるちょっとした林を見て、最敬礼
そして口々に「○○さん、お帰りなさい!」
祖父たちが言うには、風のあとに林から人影があり、ボロの戦時服を来た小父さんが出て来て、敬礼
そして「みんな、帰ってきたぞ。待たせたな」と言ったそうだ
親父は今回の背景の一端を知っていたようで、状況を把握した様で「本当にこんなことあるんだなあ」と感慨深げ
そして間もなく「さあさあ、喜ばしいこと。楽しみましょう」と演奏を再開
祖父たちが言うには、歌って踊っているうちに小父さんの姿は見えなくなったとのこと
その年からか、祖父も含めて天寿を全うする形で亡くなって行き、一時代に幕な流れになった気がしている
125:名無しさん@おーぷん2018/03/01(木)02:31:55 ID:???
悲しいんだけど、いいお話
感謝と敬意を払いたくなる
感謝と敬意を払いたくなる