中学生の頃の話なんだけど…
ちなみに2chで叩かれがちなDQN県の話です。
うちは二人兄妹。
兄が先天的にとても視力が悪く、いわゆるビンゾコメガネというやつをかけてた。
基本、体育もいつも見学(メガネが割れると命取りなので)。
そのせいで兄は小学生の頃からずっといじめられてた。
兄は成績も良かったし、人に迷惑をかけるような人じゃないし
ただのおとなしい生徒だったんだけど、普通のメガネよりずっと大げさな分厚いメガネで
体育が見学だったり、先生たちにいつもかばわれてたから
「障害者」とか「メクラ」とか言われていた。
なんでかわからないけど、知的障害があると思い込んでるクラスメイトも多かったらしい。
私は兄より二学年下。
小学校の頃はそうでもなかったんだけど、中学になったら急に
「メクラの妹」とか「あーうーの妹」とか指をさして言われるようになった。
うちの兄は視力がきわめて悪いだけで
全盲でもなければ知的障害でもないんですが…
(※全盲や知的障害の方を見下しての文章ではありません。すいません)
当時兄は三年、私は一年。
当時の三年にはすごくタチの悪いDQNがいて、DQNの彼女が
「兄男はビンゾコメガネをはずすと意外とイケてる」
と不用意に発言したのが元らしい。
その発言にDQNがイラついて余計に兄をいたぶるようになり
余波が私のもとにまで及んだらしかった。
知らんがな…。
兄には「ごめん」と言われたけど別に兄は悪くないし。
それより兄は受験生だったから「つまらんことに気をとられず受験がんばりや」
と言うしかなかった。
中学が公立だからガラ悪いんもいるけど、高校になってある程度
レベル統一すれば平和になるの知ってたし。
私の話になるけど、私の学年にはDQNの舎弟がいた。
こいつが中心になって私のことを「カタワの妹。あ~う~」とか言ってた。
でもあくまでしつこくしてくるのはそのDQN一派だけだったし
私は友達と普段は普通に過ごしてた。
そして文化祭の季節になった。
その頃私には気になる同級生がいた。
成績優秀でさわやかでスポーツもできるAくん。
いかにもみんなの憧れって感じで、私も離れたところから「いいな」と思ってた。
文化祭の当日、私はそのAくんに「秘密の話がある」とこっそり呼び出された。
まさか、私みたいな対して可愛くもない子が…と思いつつ
ドキドキを隠せない私。
呼び出された校内某所へ行きました。
Aくん、DQNとグルでした。
「なに期待してたんだよ、カタワの妹のくせに」
「ブスががっついてんじゃねーよ」
「家族にカタワがいるんじゃお前も一生処女だろ。今のうちにやってやろうか」
等々…
DQNどもにさんざん笑われ、DQNに加担してる女にビンタされ
しまいにパンツをおろされそうになったので、死にもの狂いで振りほどいて逃げてきた。
背中にDQNどもの笑い声が痛かった…。
その後、兄は無事志望校に合格。
兄と同級の兄貴分DQNも卒業(高校には進学しなかったみたい)
そして兄の進学した先が知れるにつれ、兄への周囲の目も変わっていった。
遅いっての。でも「進学先」という目に見える形でしかこういう人たちはわからないんでしょうね。
DQNも次第に私に対する興味を失ったようで
卒業時にはすっかり平和になっていました。
地元でそこそこの学校に進み、女子高だったこともあってあとは平穏な生活。
兄は大学に入学すると同時に地元を離れ、
ついでに目の手術をしてメガネがなくても日常生活を送れるくらいの視力を手に入れた。
メガネをはずすと兄、妹の目から見ても意外と悪くない。
イケメン~フツメンの中間くらい。
背も高いしやせ形だし、おしゃれを覚えてぎりぎり雰囲気イケメンと化した。
私は相変わらずで普通に地元の大学に進み、兄は院へ進んだ。
GWに兄が帰省してきたので、地元の菜の花畑の名所を二人でなんとなく歩いていた。
そしたら向こうからカップルが歩いてきた。
見たことあるような、ないような…と思っていたら
Aくんと、かつて兄を「ちょっとイケてる」と言ったDQN女だった。
二人がデキ婚したというのは風の噂で知っていた。
でももうかかわりのない人たちだし、へーと思っただけですでに忘れていた。
なのになぜか私とわかった途端、因縁をつけてくるAくん。
兄に向って
「こいつと付き合ってるんですか?ふ~ん。こいつ俺のお古なんですよ。
残念ですね~こいつの処女もらえなくて」
とかネチネチからんでくる。息が酒臭かった。まだ昼の二時頃だったのに。
止めずにその横でニヤニヤしてるDQN女。
まだ子どもは2、3歳のはずなのに連れてないしどうしたんだろ、と私は呆れながら見ていた。
6分割になります。
しまいにAくん、私に妊娠中絶させたことがあるとまで言い出した。
しゃべるだけしゃべらせておいて、兄が
「で、うちの妹になにか用ですか?」
と言うと、DQN女の方が
「えっっっ!!!」
と絶叫した。
豹変して
「いや~ん、やっぱり兄男くんだったんだ!覚えてる?あたしずっと兄男くんのこと
好きだったんだ~!!」
とクネクネして兄にまとわりつきはじめた。
妻の豹変にAくんポカーン。そして激怒。
「なに言ってんだおま!頭おかしいんじゃねえかゴルァ!!」
「うるせーなテメーがだまってろよかいしょなし!!」
「カタワ相手にもマタ開くのかこのバイタァ!」
などなど。
私たち兄妹のことはどうでもよくなったらしいのでその間に帰宅した。
兄は帰省を終えていたため空振りに。
腹いせにうちの門柱の明かりを両方とも破壊したから通報して現行犯逮捕してもらった。
Aくんはうちに無言電話を100回近くかけてきたので、これも通報した。
最終的にAくん両親をはさんで示談の話し合いになったが
会社の名刺を出させて
「へ~~」
ととっくり眺めていたらなぜか号泣しはじめた。
もっと意味不明なことに
「好きだ~私子、俺は人生をやり直すから結婚してくれ」
と言いだしたので
示談にさらにストーカーの項目まで加わり、A親の払う慰謝料は1.7倍になった。
なんでA自身が払わないかというと、A夫妻の貯金はゼロどころかマイナスだったらしい。
A父が泣くまいと目を真っ赤にして目じりをぬぐってたのが気の毒だったけど
積年の恨みがあるうちの親が頑として折れなかったから
しっかり慰謝料は満額いただいた。
ちなみに兄貴分DQNはすでにいろいろあって亡くなったようです。
舎弟DQNは不明。
A夫妻は離婚したそうです。会社も辞めたとか。
われわれ兄妹はそれぞれ恋人もできて、平和です。
慣れない投下で不備があってすいませんでした。
分かりやすい文章でした。
兄妹が今平和でよかったよ。
お幸せにね。
過去に栄光の時期があったDQNほど手に負えない物はないな…