息子に、世界に通用する名前を付けたの!と豪語するAさん。息子の名前は真衣蹴(まいける)
それだけなら無害だが、他の親子の名前を貶めるのでタチが悪かった。
一人一人、親兄弟の名前を聞いては難癖付け、「将来苦労する、古くさい名前で可哀想」といった感じ。
気分の良いものではなかったけど、刺激すると面倒くさいし、当たり障りのない感じでうすーい付き合いをしていた。
キターーー!とばかりにハイテンションなAさん。「うちの息子の名前、マイケルって言うのよ!国際的な名前でry」
とBさんにひとしきりマシンガントークをかます。Bさんはニコニコと「そうなんですか、素敵な名前ですね」と答えてAさんご満悦。
その流れで、みなさんの名前は?という話題になり、ご近所のCさんが自己紹介すると、Bさん驚いたように「妹と同じ名前だわ!」と。
Cさんの名前は「絵美」で、Bさんの妹さんは「エイミー」。へー偶然!と盛り上がる。
Aさんが「マイケルは?Bさんの知り合いにマイケルは居ないの?」と尋ねると、Bさん「いませんねえ」と一言。
最後にBさんの息子の名前の話になって、日本人の旦那さんは「はやと」と名付けたかったが、Bさんがどうしても発音できず「あやと」
なってしまうので「あやと」と名付けた、というエピソードを披露。
そこでまたAさんが出しゃばってきて
「やっぱり国際的な名前じゃないとちゃんと呼んでもらえなくて可哀想よね!
Bさんも、うちの子の名前なら発音しやすいでしょ?」
とBさんに振ると、Bさんキョトンとして「何でですか?」と。
「え?だって、Bさんの国にもマイケル君沢山居るでしょ?なじみのある名前でしょ?」
「いいえ、マイケルという名前は聞いたこと無いです」
「ウソ付かないで!いるでしょ!マイケルジャクソンとか、ジョージマイケルとか!」
Aさんが声を荒げ、マイケルつながりの名前を言うと、あぁ!と合点がいったようで
「もしかして、Mihael(ミィックォーみたいな発音)のことですか?日本ではそう発音するんですね。Mihaelの綴りは色んな国で
名前として使われてますが…。たぶん一般的には「マイケル」と読まないと思います。」
とバッサリ。
Mihaelと言う時とマイケル、と言うときの発音の差が明らかで、Aさん、相当ショック受けた模様。
それからは名前ネタを一切出さなくなり、真衣蹴君のことを「マイ」と呼ぶように。
自信満々のAさんをBさんがバッサバッサ切り捨ててく様が爽快でした。
BさんにはMAIKERU以外の何者でもなかったんだろうな
ところでMihaelってcが抜けてない?
そういう綴りもあるのかな
世界に通用するもなにもないんだけどね