私子…大学生 同じ科、サークルの彼男と付き合っている
A子…同じく大学生 彼男の幼馴染
B男…社会人1年目 私子の幼馴染 A子とは顔見知り
元子…彼男の元カノ
?男…元子の連れ 詳しくは不明
私子と彼男は付き合って3ヶ月が経つ。丁度その頃同棲を始めたころで、交際は順調だった。
私達は元々ドライというか、束縛し合わない、お互いを干渉しない、そんな付き合いをしていたため、
二人共にいる異性の幼馴染(私子でいえばB男、彼男でいえばA子。凄く仲が良い)も特には気にしていなかった。
それが彼男の幼馴染、A子。彼男から話はよく聞いていたが、実際顔を合わすのは初めてだった。
A子はとても明るくて、いつも周りに人が集まってくるような子。
サークルにもすぐに馴染んだし、おまけに顔も良かったもんだから皆の人気者になった。
私子とも共通の知り合い、B男(何度も言うように私子の幼馴染)がいたということで
話も弾み、姉妹のように仲良くなった。彼男も交えて3人で遊ぶことも。
そして夏休み。久々にB男と会うことに。
B男はお世辞にも頭が良くなかったの進学できず、高卒で働いている。
また、稼ぎも新米なため悪いので、バイトを複数掛け持ちしていた。
そこでA子と出会ったのだとか。
久々の再会に心躍らせる私子だったが、そこで激しくショックを受けることとなる。
私子は、A子が彼氏どころか好きな人がいることすら知らなかったものだからびっくり。
話を詳しく聞くと、それが私子の彼氏、彼男じゃないかと。
直接彼男とは会ったことはないが、私子の話や写メを見る限り完全に同一人物。完全にクロ。
私子は呆然。もちろんA子は彼男と私子が付き合っているのは百も承知、知っている。それどころか応援するとまで言っていた。
いくら二人が仲良いからって、それはどうなんだろうか。
彼男は免許取ったばかりで、一番最初に私子を助手席に乗せるなんてほざいてたくせに…。
自分では結構冷めてると思ってたけど、嫉妬深いのかもしれない。
まぁそのときは深く捉えていなかった。
すると、B男は話を続けた。
B「それと、ちょっと面倒くさいことがあって…」
私「何!?ここまで話したんだからもう全部言っちゃってよ!」
B「それがさ、そのバイト仲間に元子さんって人がいて」
私「うんうん」
B「元子さんは凄い男好きっていう噂があって。
バイト先の男は全員喰っちゃってるような人で。
その人がさ、そのA子を迎えに来てる男を気に入っちゃって」
私「…え?彼男?」
B「うん。それで何が何でも落そうって意気込んでるっぽい」
私「マジで…」
その夜のこと。
彼男からメールが入った。たわいもない用事だったけど、私子は軽くこう返してみた。
「いつもA子のことバイトまで迎えに行ってるって本当?
それはちょっと嫌だな…あんまり他の女の子に助手席乗ってほしくないかも」
するとすぐさま返信が。
それは確かに無神経だったかも。これからはもうやめる。
A子から謝りたいって言うから、電話してもいい?」
夜に何で二人でいるわけ?バイトあがりなの?もやもやしてきた。
すると電話が。
A「やっほぉー。私子?」
私「…うん。」
A「ごめんねぇ彼男から話聞いたよ!そんな私子を傷つけるつもりなかったんだよ!ごめんねぇw」(含み笑い)
私「いいよ…別に(何?なんか嫌な感じ。馬鹿にしてんのか?)」
A「あっじゃあまたね!あっ最後に言いたいことある!」
私「…何」
A「そんなウザいと彼男に捨てられるよww助手席くらいどってことなくなーいww
ってかさっきまで助手席どころか彼男の上に私乗ってましたからwwwじゃーねww」
私「はっ!?ちょっと待っ…」
プー…プー…
電話はそこで途切れた。
えっ…
その次の日。彼男からドライブに行こうと連絡がきた。
あんまり乗り気じゃなかったけど、承諾。もちろん助手席に乗り込んだ。
彼「本当にごめんな!私子に嫌な思いさせてるなんて気付かなくって…。
いっくら仲良くたって助手席に乗せるのは良くなかったかな。
無神経でごめん。俺分かんなくって」
私「いいよ。私も悪かったし。…それより昨日の夜何してた?」
彼「えっ?普通にA子迎えに行って、普通に帰ってったけど。
電話のとき車のエンジン音とか聞こえたろ」
確かに…うるさい程聞こえてた。気付かなかった。彼男が嘘をついてるように見えない…。
そこで紙発見。
私「これ何?」
彼「A子のバイト予定表。もういらないし、私子が持っていっていいよ」
私「ありがとう」(昨日はA子遅番だったんだ…電話の時間帯のときは丁度帰り道くらいだろうし。その前に彼男やるのは難しくない?)
どうやら彼男は嘘をついてないみたいだった。分からないが、多分そう。
そこで、助手席の脇についてるポケットに何か見つける。
そこにはA子お気に入りのイヤリングと、メモ?
「私子へ 今まで黙ってたけど、私ずっと彼男のこと好きだったの
絶対に奪い取ってやるから、覚悟しててねv
A子」
メモにはこう書かれていた。A子からの宣戦布告…!?
そんなこんなでドライブ終了。彼男に意地悪をしてこんなことを聞いてみた。
私「ねー彼男って私含め二人としか付き合ったことないんでしょーどんな人だったの?」
彼「えっ…それ言わなきゃだめ?」
私「いいから!私のこと心配させたバツ!(ぶりっ子してみる)」
彼「えーしょうがないなー
えっと年上だったよ…浮気されて挙句捨てられた。
とんだビッチだったなー」
私「名前は?」
彼「そこまで言うの!?えーまぁありきたりな名前だし…元子っていう」
私「顔は?どんな感じ!?」
彼「えー」
と、質問攻めにしてみた。
その中で私はあることに気づく。てかほとんど確信。
彼男の元カノは、彼男を狙ってるB男のバイト先の元子では…?
多分そうだ!
じゃあ何で今更?
なんだかんだで一緒に遊ぶことに。
そこでのメンバーは私子、B男、元子、?男、バイト先の友人と思しき男
の5人。世間話などをしてるとあることが分かった。
・元子はA子が嫌い
・?男は元子の連れというか子分 何でもかんでもいいなり ドロンジョ様と豚みたいなやつみたいな関係
そして話を聞く限りA男はもうバイト先へ迎えに来ていないらしい。ホッ。
B男に最近の宣戦布告事件など一部始終を話すと、ちゃんと彼男、A子と話し合った方がいいとアドバイス。
そこにB男も間に入ってやるから、となんとも頼もしい一言。
この時点では、私子、彼男、A子、B男の四人で話し合いをすると思っていた。
そのとき元子が衝撃の一言。耳を疑った。
「そういえばぁ~最近全然来てないA子の彼氏いるじゃーん(違います!)
別れたのかなぁ?その人と前偶然会ってさぁ、元子の元カレだったっぽいの!
そんでぇ色々近況話して、お互いフリーだってことで付き合うことになったの!
A子ざま見ろww」
はい?
元子はその間、ノロケやら自慢やらA子pgrやらしてた。
元子の言葉がおかしいのは、まんま原文です。
私「もしもし!?彼男!?あんた元子さんとヨリ戻したって本当!?」
彼「えっ何で…そのこと…いや違うって!これにはわけが!聞いてくれ!」
私「(何なのその戸惑い様!絶対クロだろ!)わけぇ!?早く言いなよ!321キュードン!」
彼「だから!数日前久々に元子に会って誘われたんだ」
私「で、寝たわけ!?やっぱヨリ戻してんじゃん!最悪!別れよう!」
彼「違うって!寝たけどそれはお前を思ってのことだよ!」
私「はぁ!?」
彼「お前全然ヤらせてくんないじゃん!だから元子と寝たんだよ!言うならばセfレ!」
私「…(放心)」
彼「本当はフウゾクのが良いかなって思ったけど結婚資金貯めてるからあんまお金使えないし…
私子は大事にしたいし…なっ!」
私「ふ…ふざけんじゃねえよバーロー!」
そこでガチャ切り。と、同時にメールが来る。
とりあえずここはカフェの個室のトイレなのでここで話し合っても埒があかない。
とりあえず出るとそこには…元子がいた。
元「聞いちゃった♪私子ちゃんの彼氏だったんだぁー彼男」
私「はい…」
元「ごめんね?」
私「やっ元子さんが謝んなくったって…」
元「彼男貰っちゃっていい?」
私「はい?」
元「やっいらないんならいいかなぁって~」
私「嫌…彼男おすすめしませんよ?」
元「でも私子ちゃんがいながら元子とやるってのは元子のこと好きなんだよぉ~とりあえず遊ぶv」
私「…」
元子も変な奴だった。
とりあえずその場はお開き。
元子とはとりあえずメアド交換。
それから、トイレを出た瞬間に届いたメールはA子からだった。
とりあえず電話。
私「A子」
A「あっメール読んだ?そういうことだから♪」
私「明日昼2時、駅前ファミレスに来て」
A「はいっ?何?いきなり」
私「分かった?」
A「えー?まぁ暇だしいいけど…」
元子、彼男にもメール。二人ともOK。B男にも頼んでおく。
そして決戦の日。
私子とB男は証拠のメールやら電話やら証言者やらちまちま集めておいた。
いざ決行!まず最初は、私子・彼男・A子・B男(傍観者)
私「まず。これを見てください」
A子からの電話、メール、メモ、イヤリング
私「A子は彼男が好きなんだよね?そして私と彼男を別れさせようとしている」
A「あたしのが彼男を幸せにする自信あるもん!」
彼「なっ…俺が好きなのは私子だけだよ!」
私「そして!私は彼男君と別れる気です!」
A「はっ!?」
彼「嫌だ!」
私「とりあえず、これ、説明して」
と、上に乗った発言を流す。
A「本当だよ!私達車の中で愛し合ったもの!ゲスパー乙!
私子まだなんでしょww哀れww」
私「A子をフウゾク代わりにしたってわけ?あんた最悪だね」
彼「違うんだよ!A子が迫ってきたから…」
A「フウゾク…?どういうことよ!」
彼「うるせえよ!お前のせいでこうなったんだぞ!私子と別れたくなんてねえよぉぉ」
泣きだすが無視
私「泣いたって無駄。本当最悪。私は絶対に別れる。
浮気して寝たうえ、それをフウゾク呼ばわりする奴が彼氏とかあり得ない。見たくもない」
A「…フウゾクなんてひどい!私は本当に彼男が好きで!」
私「そんなこと知ったこっちゃないから!あんたの好きな彼男、本当最悪だよ!」
そこでB男が元子を連れてくる。
A子呆然。元子にやにや。彼男は頭を抱えていた。
私「というわけで彼男がどれだけ最悪か分かっていただけたでしょうか」
B「以上を持ちまして終了です」
私「彼男、別れよう」
彼「嫌だ…何でこんなことに…嫌だ…」
次の瞬間
彼「嫌 だ あ あ あ あ !」
発狂。そしてA子の胸ぐらを掴み
彼「元はと言えばお前が…バイトに迎えに来いなんて言うから…」
A「嫌っ助けて!」
そこでB男が彼男を殴る。
B「お前最低だよ!何やってんだよ!お前が悪いんだろ!
私子が好きなら他の女に手ぇ出すなよ!フウゾク代わりとかふざけんなよ!」
彼「俺は私子のためにやったんだ…それが間違えてたなんて…」
A「こんなのあたしの知ってる彼男じゃない!もう帰る!
彼男なんて好きじゃない!こんなにしたのはあんたのせいだから!」
A子、コップを私子に投げつけ帰って行った。
彼「A子、待てよ!!」
夏休み間は実家に戻っていましたが。ショ女なので3ヶ月は早すぎかな、と…。彼男も納得してくれたのですが。
A子は逃げ帰って。シーン…と静かになった。
私「彼男。別れよう」
彼「嫌だ…うう」
私「私のためなんて言うけど私これっぽっちも嬉しくないよ、こんなことされて」
彼「…」
私「別れて」
彼「…はい」
私「それじゃ最後に」
バッチーン!平手打ちをしてやった。ここで甘やかしちゃいかん。
私「これで終わり。B男ありがとう」
B「いいよ、別に。別れられて何より。元子さんはあいつ好きにしてやって」
元「分かったぁ~お役に立てて何より♪しばらくはあいつ遊んどく~A子をいたぶるためにも♪」
私・B「…」
これで修羅場は終わりました。疲れた…。
支援してくれた人ありがとう!「
A子はサークルを辞め、それから顔を会わせてません。
彼男は元子曰く散々遊んで浪費させた挙句、結局捨てたそうですww
彼男は今サークルでもこの話は知れ渡り、孤立w
私は知らん顔でいます。
そして!私は今B男と付き合ってますww
支援してくれた人ありがとう!
後不思議に思われた方も多いでしょうが
付き合って3ヶ月、彼男両親に押され婚約(私には両親はいません)
彼男は末っ子でしかも随分年が離れていたらしく、甘やかされて育ったそうです。
早く孫が見たい、と急かされて婚約。婚約数日後同棲開始。
そして順調なまま夏休みへ。夏休み彼男は実家へ帰る。
その間にA子車でセイ行為→私子とドライブ→元子と寝る→修羅場 というのを
ほんの数週間で行われました。
乙
B男と幸せになーれ
昼寝ができない件