女系家族の中で育ったんで、異性と話すのは得意なんだが
好きな子に対してはキョドるという最悪の欠点あり
まぁ勉強は嫌いだったけど、
行動真面目でお笑い好きな性格
某ファストフード店でバイトして休み無し
土日は殆どバイトしてた記憶しかない。
バイト生をとりまとめるポジション。
俺の行っていた店は50~80名くらいバイト生がいて、
高校生から熟女まで沢山いた。
どちらかというと女性の方が多い。
月2000万とかうる繁盛店だと
そんな感じだと思いますよ
大した時間バイト出来る訳じゃないんだが
どうしてもシフトに入りたかったんだよね。
ファストフード店は「かなり楽しい」
それ以上にキツいし時給安いんだけど
辞められない理由があった。
どんなに辛くても、
お気に入りの子と一緒に働いたらシアワセですらある。
理系で女の少ないトコだったから、
バイト環境はまさに天国!!
休憩室で一緒に好きな子と2人きりになったりする訳
こりゃ告るかとなる訳だが、
キョドる俺は当然出来る訳無いわな。
なんでこんなあだ名がついたかというと…
集中的にマークして仲良くなって…
で、告るとなるとビビリだからちゃんと言えない訳
だから、手紙とか書いて告白したりしていた。
数打つ状態になってしまい
これで噂を呼び「大目付」と呼ばれるようになった。
「ワタシ俺さんに告白されたんだけど」
と友達に相談すると
「あっワタシも」となり、聞き回ると凄い事に…
今思えばヒドい話なんだけど、俺は俺で
「社会人手前で誰とも付き合った事無いのか!!」と
かなりアセって女の子と付き合いたかったんだよな。
来年就職するんで、今更付き合っても意味ないわな…と
彼女を作るのは諦めていた。
周りが引き立て役になってしまう程の可愛さ
高校2年でとにかく人なつっこい訳
しかも清純さが身体からにじみ出ていて、
守ってあげたくなる感じ
その通りです。
酒井美紀とうりふたつ
これは、当時本人も
「よく酒井美紀に間違われるんですよ~」
と言ってたし
制服でバイトに来た姿は
まさにドラマの酒井美紀のまんまだった…
突然色めき立ったのを今でも覚えてる。
それ位センセーショナルな初対面だったわ。
スターの階段を登っていく
とにかく我先にゲットしようと
大学生・高校生のバイト共が
総当たりの如くアタックし始めるんだよ。
彼女と仲良くなるきっかけに飯おごろうと、
休憩室に大量に待ってる訳よ。
多分、バイト時代に飯代なんて払ったこと
殆ど無かったんじゃないだろうか。
彼女目当てのおじさんが
コーヒー飲みに彼女のレジ待ちに並ぶという…
何とも凄まじい風景が常態化
他のレジは空いているのに、
彼女のところに4~5人並んでしまうという…
俺は大目付だから本当は速攻告りたい訳だが、
遠くの地への就職を控える身
それに加えて、あまりの高競争率に
手を出す気にもならなかった訳
彼女の方が勝手に俺になついてきたんだ。
だから、俺も話し易かったし仲良く見えるもんだから
「デキてんじゃね??」とかウワサが出る様に…
「私、俺さんの妹みたいですね!!」
っていつも言ってくれていた。
出来ることなら付き合いたかったけど、
自分の妹と言ってくれただけでも嬉しかったな。
話しやすかったんだろうと思っていたが
半年後、新たな事実を知ることになる…
彼女の事、この後から妹って書くことにする。
妹にも俺の大目付のウワサが耳に入ることになる。
そりゃ、いつも仲良くしているもんだから
誰かが忠告したんだろう。
昔はそうだったが、今の俺は牙を抜かれた状態ですよ。
「俺さん、女の子に告白ばっかりしてるでしょ??
大目付ってあだ名ついてるでしょ??」
「昔ちょっとそんな時期があっただけで、今は全然だよ~」
とうまくそらそうとする。
「じゃ私が、俺さんが女の子に告白しないか監視します」
俺
「監視してどうするんだよ~」
妹
「怪しい行動したら、先輩に報告します」
俺
「わ、分かったよ。もうしないから」
妹
「じゃ、これから俺さんのスパイ1号ですね!!」
俺が女の子と話すたびに聞き耳を立て始め、
俺と話す時に確認されるという毎日が始まった。
「あの子、ワタシ知らないんですけど
俺さんが好きなタイプじゃないですよね」
とかそんな感じで
バイトが終わった後に勉強を教えたり、
時間が合えば一緒に飯食ったり、
実の妹のように色々面倒見るようになる。
この頃は、彼女にしたいじゃなくて
「相当可愛い俺の妹」って感じだった。
「先着一名様に籍あげるけど要る??」とかイジって
妹が「いつもみんなにそー言ってるでしょー」て言うのが
お約束の掛け合いになっていたっけ。
就職のため引っ越す日も近くなる。
バイト先では、卒業でバイトを辞めることを
「卒店」って言うんだ。
「俺さんの名札バッジ下さい!! 妹から最後のお願い!!!!」
というので
「じゃああげるよ」って言った時の笑顔は
マジで可愛かったな。
プレゼントを買って俺に渡してくれたんだよな。
革製のキーケースなんだけど、
今も使わずに大事に取ってある。
ちょうど妹とのバイトのシフトが会わず、
最後にちゃんと話せずに店を後にすることになる。
妹に名札バッジをあげ忘れていることに気付く
渡そうと思ったけど、
彼女はレジでバイトしてて抜けられそうにない。
仕方なく、ロッカーにこっそり名札バッジを入れて
家路についた。
妹と最後にちゃんと話したかったな…と思いつつ。
当日は一番仲良くしていた
同じ大学のバイト仲間の親友一人が
見送りに来てくれることになっていた。
朝8時前に家族に見送られて駅に着くと、
彼が出迎えてくれた。
「実は、俺一人じゃないんだ。
俺は断ったんだけど一緒に見送りたいってウルサイんで」
コインロッカーの脇から妹が申し訳なさそうに出てくる。
「ゴメンなさい。
でも俺さんの妹だから最後に見送りたかったの…」
とポツリ
俺としては、ちゃんと最後に話せなかったので
正直かなり嬉しかったな。
さえない男2人の間に、
やけに可愛い高2が座るという有り得ない画
自分自身も、初めて親元を離れる時だったので、
ちょっと落ち着かなかったな。
プレゼントをくれ別れようとした時
妹
「面白い手紙を書いたんで、
飛行機に乗ったら読んで下さい。
絶対今開けちゃダメですよ」
といって手紙を渡される。
と言い、2人に見送られ搭乗口に急いだ
素人みたくてすんません。
まとめて書きますね。
(今手紙が手元にあるので抜粋して書こうと思う)
私は最後に俺さんとたくさんお話がしたかった。
あの日は結局お話をすることが出来なくて、
悲しくてそのことばっかり考えていて夜は眠れなくて…
でも、俺さんがちゃんと約束を忘れず
名札バッジをくれたのは、
この私がどれだけうれしかったことか。
俺さんには分からないでしょう。
俺さんってなんか変わった人ですね。いい意味で。
私はそういう人はすごく好きなんですよ。
(※俺注 なついたのは俺が変だったからだという事)
しかし、もう少し早く俺さんの良さに
気付いてたらどんなに良かったことか。
あーあ、もれなく一名様に籍を下さるのなら
手に入れたいものです。
でも無理なのは分かっています。
私はこれからも手紙を書くでしょう。
どうせ書いてくれないだろうけど、
私が手紙を書いたら返事下さいね。
「アイツ、俺の事好きだったんだ…」と。
俺、散々妹のように大事にしてきたのに
気付いてあげられなかった事をすまなく思い、
止め処も無く涙が流れた。
会社の寮までの距離が、とてつもなく長く感じた。
これから社会人デビューというプレッシャーを感じながら、
彼女に連絡取るか悩んだ。
ここで話してしまうと、
彼女も辛い気持ちになるだろう。
もう少し時間が経ってから…とも考えた。
俺は、心の中で妹のことを
どう想っているのか何度も考えた。
妹のように大事にしてきた気持ちって一体何だったのかと。
「俺はタヒぬほど好きなんだ!!」
遠距離恋愛する覚悟を決め、
彼女に電話することにした。
続けてくれ
多分、定型的なストーリーから結構外れると思います。
「もしもしー」
妹
「えっ、どうして電話してくれたんですか!!」
俺
「手紙読んだよ。
ありがとう、ちっとも面白く無かったけど
教えてくれてありがとう」
妹
「ゴメンなさい…」
俺
「俺、お前妹みたいだと思ってたけど、
離れてみて一番大事な存在だって事に気付いたんだ」
妹
「えっ…」
俺
「遠く離れているけど、頑張れるなら…
遠距離でいいなら…付き合って欲しいんだ」
妹
「えっ…本当ですか。私でいいんですか??」
俺
「何いってんだよ!! お前に籍やるって言ってただろう??」
遠距離恋愛はこうやってスタートした。
続けてくれ。
自分も明日朝から用事があるので、
あと30分位で切り上げます。
残ってたら、続きが書けるのですが
書くとネタ的にマズいので、自分は相当違っていたり
そして3日に1度くらいの手紙のやりとり
声だけだけど、独り身で引っ越してきた自分には、
何よりもシアワセな時間だった。
妹は高3になり、卒業すればこっちに来れる。
出来ればこっちに来て専門学校に行きながら、
一緒に暮らしたいと夢を毎日語り合った。
(電話代すごかったなぁ)
当然帰省するに決まってる。
妹を彼女として初めて生で会える日が来た訳だ。
GWの前日に休みを取って早めに帰省
当然彼女はまだ高3で当然出迎えに行けず、一人で実家へ
次の日はようやく妹と一ヶ月振りに会える日だ。
変にキョドってきやがった。
全然落ち着かなくて、かなりマズい状態
仕方無く、「お願いだから一緒に行ってくれよ」と
親友に声を掛けたんだが…
親友はあいにくバイトのため無理らしい。
…仕方無く「元バイト仲間の女友達」を呼んだ。
おまえ最悪だな
感動の再会が修羅場にw
昔はちっとも空気読めませんでした。
今更ながら、
これが無かったら人生絶対変わってると思う。
妹とは違う方向でキレイな1才上の大学生
同じバイト仲間だったので、
彼女のことを知ってるはずだと思ったのだが
な、なんと「知らない」ことが発覚する。
こりゃマズイなーと今更気付く。
イメージ的には、相武紗季のルックスに
上戸彩の肌といった感じでこんな感じの子
人選的に、完全な大失態
ホント修羅場といえる状況
まず妹が速攻で
「あれっ、この人とてもキレイな方ですね~
俺さんとどんな関係ですかぁ??」
この瞬間、俺はこのまま消えてしまいたいと思った。
相武
「俺さん、彼女サン可愛らしいですね。」
妹
「いえいえ、
貴方の方ずもっと可愛いじゃないですかぁ(怒)」
相武
「いえいえ、あなたの方が…(困)」
妹
「いえいえ、あなたの方が…(怒)」
意味不明だわw
そして、恐るべき事態
妹「いやーーーーーーっ」と叫び、
妹はテーブルを立って走って出て行く。
相武「俺さん、彼女を追っかけて!!」
俺は走って追いかけ探し回ったが、
この後妹と直接会うことは無かった。
初めて会った日に振られてしまった訳だ。
この後、電話したり手紙を出したりしましたが…
妹の「もう無理です」という手紙返信を以て、
遠距離恋愛は強制終了したのであった。
まだ、この時点で妹と初めて会って
まだ1年足らずしか経ってないのですが
妹とは、この後全く音信不通になってしまいます。
自分も心のキズが癒えるのに相当時間を要しました。
体重も減ってガリガリになるし、
自責の念で辛かったですね。
ほんと馬鹿だな
もったいない。
>>102
>>105
完全に俺が悪いです。
もしあれか無かったら、
今の自分の将来はどうなってたか….
もう結婚しているのですが、
一緒にいる人は違ってると思います。
運命ですが、後悔しても仕方無いですし。
明日、午前中にちょっと書いて
夜書いて終わりにしたいと思います。
再開して抱き合ってチューってのが定番
どういう形での7年なのか…今は書きません。
これで寝ます。お休みなさい。
午後からも用事があるので1時間強だと思いますが
どうかお付き合いの程を宜しくおねがいします。