707:本当にあった怖い名無し
ウチのばあちゃんから聞いた話。
ばあちゃんは一人暮らししてたんだけど、ある日、夜中にチャイムが鳴ったそうだ。

707:本当にあった怖い名無し
その当時近所に住んでるおじさんがよく遊びに来てたから「こんな夜中に来るなんてどうしたー?」と言いながら玄関に向かった。

包丁を持った男が立っていたそうだ。全然知らない人だった。
ばあちゃんは、ヘタにこいつを刺激したら何されるかわかったもんじゃない、と思ってすごく優しく迎えたんだと。
「ほら、そんなとこいないで中はいって休みな。カニ食うかい?」

それが功を奏したのか、男はなにも言わずに出ていった。
そこで改めて警察を呼んで、その男は逮捕されたそうだ。
警察の話によると、どうもその男は近くに住んでる痴呆の進んだオヤジだったらしい。
もし、その時にばあちゃんが対応をミスっていたら、多分今生きてなかったんだろうな…と思うと少し怖い。

708:本当にあった怖い名無し
ウチの母も、昔自治会長をしてた時そんな事があったらしい。
行事の準備のため、遅くまで独りで事務所に残ってたら、近所のじいさんが来たんだと。
じいさんはすごく酔ってて、エライ剣幕で行政への不満をぶちまけ始めたそうだ。
下手に刺激したらマズイかも、と思った母は、適度にヨイショを挟みつつ話を聞いた。

じいさんは段々機嫌が良くなり、帰る間際に笑顔で「今日はあんたを刺してやろうと思って来たけど、もういいや」と隠し持ってた出刃包丁を見せてきたそうな…。
母ちゃんナイス判断だったと今でも思う。

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