自転車は鍵が一個しかないし、はいどうぞ持っていってください的なところに置いていた。
なんだか急に自転車取られるといやだなって思ったんだ。そんなことどうでもいいだろうにね
そしてまだ時間もあるし、一度家まで戻って、自転車を置いて歩いて駅までもどってくることにした。
運動は適度にしてたほうがいいよ。もうね、ペダルを踏む力が出ないでやんの俺w
息もちょー切れちゃって、坂道とか自転車押して歩いてんのwもうダメダメw
結局家まで戻ってきたんだけど、歩いて駅まで行ったら電車に乗り遅れちゃうからまた自転車で駅まで向かった。
なんでこんなことしてたんだろうねぇ・・・いま思うとテンパってたのかもしれないね。
見てくれてありがと。
どこに書けばいいのかほんとわからなかった;新参で申し訳ない。
俺は、自転車乗るときでも、ちょっとそこまでコンビニ行くにも、iPodを聞くんだけど
このときはどーするべきなんだろうって迷った。迷う時点でおかしいと思うけどね^;
※(ここは聴いちゃいけないだろ?親父が急変だぜ?そんな音楽なんて聴いている場合じゃない)
(でもいつも聴いてるし・・・電車は2時間もあるし・・・)
かなり迷ったけど聴くことにしたよ。たしか初音ミクの曲だった気がする。
その曲聴きながら、いろいろなこと考えてた。
親父どーなんのかなとか、これから俺どーしようとか、母ちゃん大丈夫かなとか、いろいろ。
親父透析してたのに、バイトもしないで、家にこもって、母ちゃんに心配かけて
なんて俺最低最悪なんだろって、そればっか思ってた。
いまさら思ったって遅いんだよな。時間は待ってはくれないってことをなんだか初めて実感したよ
そう、なーんにもしなくても時は勝手に流れていっちゃう。
そのことを後悔してるときも流れていっちゃう。
なんて残酷なんだって思ったけど、そう思わせたのは俺なんだよね。俺まじしっかりしろ。
読み進めていくと気持ち変わったわ。続けてくれ。
腹が太いからベルト使うの嫌で紐を使ってんだが頭真っ白になってたからw
紐結べないてww
チラシの裏wたしかにそうかも^^;
>>59
テンパってるときの自分を後から見直すと面白いよねw
もちろんデッキで電話を取る。
俺「もしもし?」
母「妹が病院に向かってるから、それに乗せてもらってきな」
俺「わかった」
嫌な電話じゃなくて安心したよ。結構ドキドキだった。
ドキドキしてたのはしてたけど、なんていうか。顔が真っ青になるみたいな感じではなかった。
妙に実感がわかないというか、親父が死ぬなんてこと、想像できなかったんだと思う。
いつも穏やかで、でもちょっと天然でw そこにだまっているだけでも場が和む。そんな人だった。
尊敬してたし、いままで大きな病気になってかかったこともなかった。透析を始める4年前までは。
透析をし始めたときでも、親父ならなんとかなるだろうって勝手に思ってた。
透析は週3回、全身の血を入れ替えるんだけど、これをやってる人はたくさんいる。
30年間透析で生きている人、透析しながら仕事をしている人。 透析によって助けられてる人は確かにいるんだ。
親父もそうなんだと思ってた。きつそうな感じなんて全然見せなかったしね。今思うとずっと我慢してたんだね。
ちょっと具合を悪くしただけだろう。また仕事に行けるさって思ってた。
そのときの少し弱った親父を俺は直視できなかった。見てたんだけど、見てみぬふりをしてた。
誰だって、大好きな人の弱った姿なんて見たくないだろ?
だけど、ここで俺は見ておかなくちゃいけなかったんだ。現実を受け入れて、今の親父の状況を。
目を逸らしちゃしけなかったんだ。 俺、なにやってたんだろ。
駅に着いたら妹に電話をした。姉も一緒に向かいに来てくれていた。
俺「おう」
姉、妹「おかえりー」
姉「とんぼ帰りで大変やったねw」
俺「うん。ちょい疲れた」
姉「あははw」
いつもどおりの会話、親父のことについてはあえて触れないような会話。
俺たち兄弟は仲が良い。たぶんものすごく仲が良いと思う。
暗い話とか、つらい話とかはなぜかあまりしない。だからことときもそうだった。
お互いに暗くしないように、沈黙を作らないようにしゃべってる感じがした。
特に姉がそうだ。あまり頼りない姉だけど、いるだけで楽しくなる姉だった。
いつも家が暗いと、しゃべりまくって元気付けてくれる。 いい姉だ。
いざいうときに力をはっきする。 意外と頼もしい妹。
2人とも俺を好いてくれている。俺も2人が好きだ。
ここで俺がしっかりなきゃいけなかった。2人を、家族を支えなきゃいけなかった。
俺は男なのだから。長男なのだから。
男だからしっかりしなくちゃとか今時はやらない?今時そんなことない?
俺もそう思ったこともある。前はそうかもしれない。
でもやっぱり男ってのはそういうもんなんだと思う。これは男に生まれてきた宿命だと。
ちょっと大げさかもしれないけど、今はそう思っている。
書きながら俺も少しずつ変わっていけてる、気がしないこともないです。
書き終えるころにはちょっとでも成長してたいなぁ・・・なんて。
以前は5階の個室だったが、今親父がいる部屋は6階の特別室だった。
高級ホテルなみの大きな部屋だ。1日1万5千円かかるのだが、あいにく今空いている部屋が
特別室しかなく、1日5千円と同じ値段で使わせてもらっていた。
親父は大きなエアーベッドで寝ていた。俺は最悪な状態も覚悟していたのだが、なんとか命は保っているようだった。
俺「親父、俺。ムー。帰ってきたよ」
親父「・・・ぉぅ。」
小さな返事。今の親父はその返事が精一杯のようだった。
痛々しかった。親父の姿をあまり直視したくなかった。
でも今の親父はこういう状態なのだ。逃げてばっかりいてはいけないと親父のそばに寄った。
目もうつろな感じで、寝心地が悪そうだった。親父は心不全にもなっている。
心不全の人はたいてい眠れないらしい。体の落ち着く場所がないのだという。
眠れたら、少しは楽になるのだけれど、それも許されないのだ。
祖母はよくしゃべる人だが、このときはさすがに静かだった。
しばらくすると、祖母と姉が帰ることなった。姉は明日仕事で、祖母はこの場いられないといった感じだった。
祖母が部屋を出るときに小声で「たのむね。ムー。」という声が今まで聞いたことがないような、切なく小さな声だった。
姉と祖母が出て行ったあと。
母「休学の手続きはできた?」
俺「うん。母ちゃんが書く書類もあるからあとで書いてね」
母「わかった」
母もいつもの元気がない。そりゃそうだ。大黒柱が今にも倒れそうなのだから。
すると俺の携帯に一本の電話がかかる。知らない携帯からの電話だった。特別室は携帯はおkなのでそのままでることにした。
俺「もしもし?」
??「だれかわかるか?」
俺「ん?どちらさまで?」
??「おいちゃん。おいちゃんだ。あなたの父の弟の」
俺「あぁ!おいちゃんか!」
それは昔から付き合いがある、おいちゃんからの電話だった。
甥「いまから誰も周りにいないところに移動しなさい」
どういうことかと思ったがそのまま従うことにした。
実はこのおいちゃん、俺はかなり苦手だった。嫌いというわけではない。実際できた人だし、いい人だとも思う。
親父とは正反対の性格をしていてよくしゃべるのだ。俺も親父と一緒でゆっくり考えて発言するタイプだ。
でもこのおいちゃんは休む暇もなくガンガンと自分の意見を言ってくる。そのペースについていけないのだ。
だから苦手だった。でも悪い人ではない。そんなおいちゃんからの電話だった。
甥「親父はどーだ?」
俺「うーん・・・。すごく悪い。」
甥「そうか・・・。おいちゃんもな、さっきお前のお母さんから聞いてびっくりしたんよ
まさかこんなことになるなんてな・・・」
俺「うん。。。」
甥「 これからどーするか? リーダー 」
甥「当たり前や!お前以外に誰がおる!」
俺「あぁ…はぁ……」
甥「はぁ…じゃねぇよ!お前がリーダーや!サッカーで言うとお前が中村俊介だ!」
甥は大のサッカー好きで、よく人生をサッカーに例えて説教する。まぁ、わかりやすいけど…
その穴を埋めるために抜擢されたのがムーたい
キーパーが母ちゃんたい。姉ちゃんが少し頼りないけどガッツがあるセンターバック
妹が秘密兵器、いざというときに力を発揮するやつたい。ばぁちゃんが監督や。」
なんとなくそれっぽいのが逆に悔しい…w
甥「さぁ、このチームはお前次第や」
おれも展開に期待して見てるからがんばれ
気になって時々来てはまとめ読みしてる。
朝の来ない夜はないとか一番暗い闇夜は、夜明けの少し前とか。
俺も結構八方塞がりで厳しい状況だが頑張ろうぜ。
携帯で書き込むことに必死で素で間違えてました・・・w
>>82
間違い指摘ありがとwこの間違いは恥ずかしす。
みんなも見てくれてありがと。おかげでがんばれます。
(なんで俺が?この家のリーダーは母ちゃんだろう。俺にそんなことできるわけがない)
情けないことを考えていると、いつも言われ続けたあの言葉がおいちゃんの口から
叔父「お前は男なんだから!男はお前一人や!」
ずっと昔から言われ続けたこの言葉。男だから。家を守っていかなければいけない。
世の中ではこれが普通だ。男だから跡を継ぐ。男だから家を守る。
俺が昔から言われ続けて、そして大嫌いな言葉だった。
情けないかもしれないが、そんな責任、俺には無理だ・・・いや、やりたくない、めんどくさいと思っていた。
だけど、このときはそんなこと言ってられる状況じゃなかったんだ。
俺「んー・・・・」
叔父「さぁ、考えろ考えろ。お父さんのこと、お母さんのこと、姉のこと、妹のこと、おばあちゃんのこと
さぁ、考えろリーダー」
俺「・・・俺が、めちゃくちゃハイテンションになる」
考えるまでもなかったことだ。わかってた。でも、誰かがやってくれると
姉がやってくれるだろ。妹がやってくれるだろ。母ちゃんが。 ほんと馬鹿だったなぁ俺。
叔父「わかったとるやんw お前が元気ならみんなも元気になるんや!
今は落ち込んでる暇なんてない。後悔するときでもない。
空元気でもええから、暗い雰囲気なんか吹き飛ばせ!」
このときばかりはおいちゃんに感謝したよ。おいちゃんからの電話がなかったらどうなってたことか・・・
今まで苦手意識しててごめん!ってw こんど一緒にお酒飲もう!ってw
なんて単純なの俺w
叔父「おいちゃんも何日かしたらそっちに行くから。
頼むな・・・おいちゃんはもう”その家の人”ではないんやから。」
おいちゃんは色々あって養子に行った。だから本当に男は俺だけなのだ。
電話を切るとき、気持ちは変わってきた。俺のやるべきこと、しなければならないこと。
俺が、みんなを守るんだ。
病室に入る前に、少し深呼吸をした。と思う。気合を入れなおして父の元へ寄った。
すると、妹が父のそばで笑いながら話をしていた。
妹も不安だろうに、心配だろうに。それでも、一生懸命がんばっていた。
昔から妹はすごいやつだと思ってはいたけど、改めて実感させられたなぁ。
俺なんて、怖くて近くに寄ることすらためらっていたのに、それを平然とやっていた。
母と一緒に、笑いながら自分の話を父に聞かせていた。
俺もしっかりやらないとって思った。その会話に参加して、いつもより大きな声で笑った。
別に嘘で笑っているわけではない。ほんとうに面白い話だった。けど、普段よりは声を張り上げた。
ちょっとでも、この場の雰囲気がよくなればと。
ちょっとでも、みんなの不安を減らせたらと。 自分で言うのもなんだけど、俺、がんばった。
母ちゃんはしばらくおいちゃんと話をしていて、その後親父と変わった。
親父とおいちゃんはとても仲が良い。結構頻繁に連絡をとっていたらしい。
親父はおいちゃんと話をするときに、きついだろうに、声を張り上げ、呂律が回らない口を一生懸命に動かしてた。
昔話をしたのだろう、親父が大きな声で笑った。何度も。何度も笑ってた。
そのときふと、母ちゃんに目をやると かあちゃん、泣いてたんだ。
親父が楽しそうに話をしてるから?
久々に親父が声張り上げて笑っているから?
なぜなんだろうと。これから何度だって話せるじゃないか。
元気になって、いくらでも大きな声で笑えるじゃないか。
母が泣くとこなんて、ドラマで感動したときくらいしかみたことない。
なんで母ちゃん泣いてるんだ?
となりに談話室があって、そこで話した。
俺「何でさっき泣いてたん?」
母「え? あ、そうか。ムーにはまだ言ってなかったね」
俺「何を?」
母「・・・えっとね。おとうさん。あと一週間くらいしかもたないらしいのよ」
俺の中で、親父の存在はでかい。 死ぬなんてこと、ないんだと思ってた。
神様っているんだろうか・・・。
いや、かあちゃん、きっと大丈夫!
笑ってたら大丈夫!
大丈夫だといいな…
ムーが自分と被って仕方ない。
神様っているんだろうか
俺も何度もそう思ったよ