俺はとにかくやれることした。まずは医者に親父の容態についてもう一度詳しく聞くことにした。
お医者さんも忙しそうだったけど、なんとか時間を作ってもらった。
話を聞いてわかったことは、今現在の状況で 打つ手はないってことだった。
大きな病院に連れて行くことも考えたけど、もう移動する体力すら親父には残っていなかった。
その先生が打つ手がないって言うんだ。こんなことあるのかよって感じだったな。
それでも医者はそういうんだから、そういうことなんだろうと思った。
そこまで親父は悪いってことなんだよな。
きつかったろうに。つらかったろうに。不安だったろうに。
そんな時期に俺は何をしてたんだと。。。またマイナスなこと考えてしまっていた。。。そのとき。
医者「ひとつだけ。これはある意味賭けになる治療なんですが」
医者「今、お父さんは血圧がかなり低い状態です。血圧を上げてあげる薬は飲んでもらっていますが
それよりも強い薬を点滴として直接体に送る方法があります」
俺「え!?」
医者「しかしですね。強い薬には必ず副作用ってものがあって、今の弱りきったお父さんの体にそれを入れると
ショックで死んでしまうことがあるかもしれません。」
俺「・・・・」
医者「それに、この薬はお父さんに効くかどうかもわかりません。もしかしから効かないかもしれない。
万が一うまくいけば、血圧があがるかもしれない。
しかし、この治療は寿命をのばすのみの治療です。治るわけではありません」
俺「・・・・・」
医者「この治療。 やってみますか?」
私の両親は健在で、ハタチ過ぎた私を看護学校にまで出してくれた。
私は今年、国家試験に受かって看護師免許をとれたけど、実家を離れて鬱になって、休職という形で実家に舞い戻ってきてしまった。
いま、鬱だから働かなくてもーとか、面倒とか、看護師はいつでも働けるから、とか、ニートみたいな生活。一応休職中だけど。
でも、復職しなきゃなって、このスレ見て思いました。
私は三人兄弟の末っ子で、両親もけっこういい年。
それなのにパートとかして、私を励ましてくれたりしてる。
私何してるんだろう。働かなくちゃ
休職期間、おわったら、また頑張ってみます。>>1さんありがとう。大切なこと、忘れるとこでした。大切なこと、思い出しました。
これ釣りだったらはずいwまぁ何をいいたいかといいますと、働かなくちゃって気になりました、ありがと!親の大切さもわかりました。あと、患者さまの心情も。
主、ずっと見てるからね。ありがと!
これがきっかけとなって前向きになってくれるなんてうれしすぎます。
少しずつだけれど最後まで書くので、よかったら見てね。
良くなる治療ならまだしも、ほんの少しの延命治療。それに投与した時点で死んでしまうかもしれない治療。
そんな治療、「はいじゃあお願いします」なんてあっさり言えるわけがないだろ?
治療のことは少し保留にしておいちゃんに相談した。
俺「あのな・・・今な・・・」
俺は医者から聞いた話をおいちゃんに説明した。
叔父「そうか・・・賭けの治療ってことやな。そしてお前はやるかどうか迷ってると。」
俺「うん・・・」
叔父「なに一人で悩んどるんや。お前には家族がおるやないか。
一人で答えだそうなんて考えたらいけん。せっかく頼もしい家族がおるんやから。
みんなにこのとこを説明せい。そして多数決で決めればいいことやないか。
ちなみにおいちゃんは治療に賛成や!治療するに一票!!」
俺たちは家族なんだから。
みんなの意見を聞くために一人ずつ話しをした。
まず母ちゃん。
母ちゃんは頭が真っ白って感じだった。俺はゆっくり治療のことを説明した。
母「んー・・・・。なにもせずにこのままってのもね。治療したほうがいいのかもね」
母ちゃん、迷いながらも治療に賛成。
妹を病室の前に連れ出す。
俺「あのな。父ちゃんの治療の話なんやけど」 俺は説明する
俺「○○(妹)はどうすればいいと思う?」
妹「それしたらお父さん死ぬかもしれんの・・・や・・・ろ・・・?」
妹の目から涙があふれた。妹は頼りになる。妹は秘密兵器。そんなポジションにいた妹。
だけど妹も我慢していたんだ。がんばっていたんだ。不安だったんだ。
当たり前だ。まだ二十歳になったばかりの妹。どんなに頼もしくたって、まだ女の子だった。
俺は妹を抱きしめて言った
俺「大丈夫。大丈夫だって。だってあのお父さんやで?お父さんが簡単に死ぬわけないやん。。。な?」
妹「・・・・うん。。。。私も治療するほうが・・・・いいと思う。。。」
妹、治療に賛成。
ガンガレ!ヽ(`Д´)ノ超ガンガレ!
みんなのコメントうれしいです。 俺がんばってます。
次に姉。
姉は仕事に戻っていたので、携帯に電話する。
姉「もしもし?」
治療のことを説明する。
姉「んー・・・・・そりゃあ、しないよりはしたほうがいいのかもしれんけど・・・
もしかしたらってことがあるかもしれんのやろ?」
俺「そうだね・・・」
姉「んー・・・・でもしたほうがいい、、気がする」
姉も迷いながらも賛成に1票。
ばあちゃんは病院には来ずに家でずっといた。
たぶん、一番心配してるのはばあちゃんな気がする。
当然だ。自分の息子が今にでも死にそうなのだ。心中穏やかであるはずがない。
家に電話をするとばあちゃんが出る。
いつものばあちゃんの元気はなく、消え入りそうな声だったことを良く覚えている。
俺は治療のことを説明すると、ばあちゃんは一言だけ
祖母「あんたらにまかせる」
それだけだった。 ばあちゃんは家で一人、なにを思っていたんだろうか。
今考えるとなんだか切なくなってくるよ。
みんな治療することに賛成で一致した。俺を除いては・・・
俺は、なんだか治療したくないって思いがあったんだ。
なんでかはわからない。ただ、なにか、治療する必要がないのではないかと思った。
治療することにより、いい方向にことが進むと、どうしても思えなかったのだ。
だけど、それは多数決で決まった結論に反対を求めるほど大きなものでもない。
俺は、治療することに決めた。家族がみんで決めたんだ。反対する理由はなかった。
その限られた選択肢の中で出来るだけの事したいって思うよ
医者「はい。ではいますぐにでも行います。部屋でお待ちください」
いますぐって言われたときはドキッとしたけど、早いほうがいいに決まってるからね。
俺は部屋に戻り医者がくるのをまった。
とうちゃんの付き添いは交代でやっていたので、母ちゃんと妹は家に帰ることになった。
病院で寝れなくもないのだが、ずっと病院にいると気が疲れてしまう。
なので家に帰ってじっくり睡眠をとるほうがよかった。
そうだよね。ほんとに限れた選択枠しか、できることがないんだよね。。。
だから自分のしてきたことを後悔することに逃げてしまいそうになるんだ。
今まで何したんだ俺・・・ってね。
だけどそうじゃいけない。選択枠は少ないけど今しかできないことなんだよね。
後悔なんてあとでいくらでもできるから、今することするしかない。
俺は叔父さんに言われるまでそれに気づかなかったけど、<<146さんは気づいてるみたいでほんとすごいです。
今の僕には言葉しか言えませんが がんばってください。
俺一人で治療の時間を待つことになった。
親父はベッドで寝ている。寝ているとは違うな。。。横になっている。
いつも辛そうに体を動かしている。前にも言ったけど心不全のひとは体を落ち着ける場所がない。
だから寝れないし、気の休まることもない。
この悪循環から、これからの治療は救ってくれるのだろうか。。。
少しは、とおちゃんを眠らせてくれるのだろうか。。。
俺は期待と不安、半分だった。 そしてその治療がはじまる。
過去の失敗と後悔からそう思ってるんだよ
だけど、その反動で体がびっくりしてしまい、ショック死の危険性もある。
治療が始まった。親父は手首に点滴を打たれていた。
これが吉とでるのか凶とでるのか、信じるしかないと思った。
しかし、点滴し始めてから5分もしないうちに親父言った。
親父「気分が悪い。。。ムー、医者呼んでくれ」
俺は嫌な予感がしてたんだ。なんか治療したくないって思いがどっかにあった。
いまさらいってもしかたないことなのは、わかってるんだけどね。。。。
そうか。。勘違いしてしまって申し訳ない。
いや、別に大した勘違いしてないし謝る事もないよ
自分は過去に失敗して後悔してるから今回は出来るだけの事をしなければって思ってるだけ
まぁオレの話はこのくらいにしてまたROMに戻ります
ここで吐き出せ 聞いてやる
外から帰ったらちゃんと手洗いうがいするんだぞ