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:1 ◆WRZgIaOVGE @\(^o^)/ 2014/04/29(火) 01:35:34.69 ID:vUl2AkCi0.netかすみ「いいですか?一緒に行って」
かすみ「大丈夫ですよ、そういうのは。さっきもそうですけど、なんか俺さんはそういうとこ大丈夫そうw」
かすみ「それに秋田の方から帰るんですよね?そっちもちょっと行ってみたいです」
どうやらかすみは混浴でのことで少し信頼してくれたらしい
後で聞くことになるけど、一人旅は今回が初めてで、思ったより寂しくなったんだそうだ
だからこのまま帰ろうとした所で誘ってくれてちょっと嬉しかったと
そして2人っきりになっても手を出さないところ、というかはっきり言って奥手な印象を受けたから大丈夫そうだと思ったと
つまり根性無し、所詮はDT
いやそこまでは言ってないけど、要するに一緒に寝ても大丈夫そうだということだった
俺「あ、あぁ・・・ほんとに?」
かすみ「はい」
俺「おー・・・よし、じゃ行こう!」
かすみ「何時くらいに出る予定ですか?」
俺「うーん、8時・・・か9時くらいかな?ご飯終わってからもう一回内湯に入ってこようかなって」
かすみ「なるほど、私もそうしますね!じゃあ8時くらいにロビー集合でいいですか?」
俺「そうだね、そうしよっか」
そのままロビーで別れて、お互いの部屋に向かった
お勤め前にかすみと再開し、そこから一緒に行動することになった
まぁ・・・普通にお経を聞いただけだったから何も言うことはない
ちなみに私は神も仏も全く信じていないけどこんなとこに来ている
その後は朝食だったが、相変わらず席は決まっているので別々に食事をとる
ちなみに夕食もだけど、精進料理のような感じでちょっと少なめ
朝食を終えて部屋に戻り、荷物を整理してから大浴場へ向かう
身体を洗って部屋に戻るまで、かすみと会うことはなかった
8時を過ぎた頃だったのでロビーに向かうと、かすみはもう座って待っていた
俺「ごめん、待たせたかな?」
かすみ「いえ、ほんとに今来たところなのでバッチリですw」
2人でチェックアウトして、かすみの荷物をトランクへ、そしてかすみは助手席に座る
かすみ「改めて、よろしくお願いします(ペコッ」
俺「うん、こちらこそ」
俺「て言うかそんな敬語じゃなくてもいいよ?」
かすみ「ほんとですか?でも何か慣れないのでたまに敬語出ちゃうかもですw」
俺「無理にタメ口にしろってわけじゃないから、話しやすい方でw」
かすみ「じゃ、基本タメ口で、あんまり気にしないで話すことにしますねw」
そう言ったかすみは早速敬語だった
本州を横断するような形になるので、結構遠い
その途中、青森の弘前で桜が見頃だと聞いて、寄り道をすることにする
だが、思いのほか混みまくっていて車を停めるどころじゃなかった
かすみ「すごい混んでますね」
俺「そうだねー、これは車停められないかなぁ」
かすみ「窓から見えるのだけでも私は充分満足出来ましたけどねw」
俺「んー、しょうがないか、ここで時間使っちゃうと何も出来なくなっちゃうしね」
かすみ「秋田まで行く途中で停まれそうなとこあったら停まりませんか?」
俺「そうしよっか」
結局降りられる場所はなく、ほぼ渋滞のまま桜が咲いているエリアは終わってしまった
近い場所なのにその桜エリアを出るともうその先は葉桜になってしまってるんだね
車から降りると結構強い風が吹いていた
かすみ「うわーすごい風ですね」
俺「だね、大丈夫?」
かすみさん、めっちゃ髪ばさばさなってる
かすみ「大丈夫ですw ちょっと行ってみませんか?」
俺「なんか灯台あるね」
かすみ「登ってみたいです!」
俺「行ってみよっかw」
上に着いて外に出ると、下にいるときよりもすんごい風が吹いてる
高めの柵があるから大丈夫なんだけど、吹っ飛ばされそうなそんな感じ
かすみ「やばいですねw 前向けない・・・」
俺「大丈夫?俺ちょっと風避けなろうか」
かすみ「すいません、ちょっと後ろ隠れさせてくださいw」
そう言って俺の後ろに回りこむ
俺の上着の背中部分に右手を当て、裾の部分を左手で軽く摘むかすみ
かわいい
ここで昼飯をとることにして、レストランに入る
やはり海鮮系が多く、俺もかすみも海鮮丼を頼んだ
いくらや海老、うにが乗っていて、これは美味い
大間で食べたマグロ丼は正直特別美味いと思わなかったけど、これは美味い
一応言っておくと、個人的には味覚オンチだと思っているのであまり鵜呑みにしないで欲しいけど
ちなみにここでの会計は俺が出した
合計で5000円くらい
かすみは自分が出すって言ってたけど、ここに連れてきたのは俺なのでやや強引に出させてもらった
するとわりとすぐに男鹿水族館が現れる
ここも目的地の1つだったので、寄りたかった
俺「えーと、この先に水族館あるんだけど、寄っていいかな?」
かすみ「ほんとですか!?行きたいです!」
俺「よっしゃ、行こっか!」
かすみ「水族館好きなんですか?」
俺「んー、水族館てか動物が好きなんだよね。動物園もよく行くよ」
かすみ「私も好きです!かわいいですよねー」
俺「お、ほんとに?じゃ帰り道に動物園あるからそこも寄っていい?」
かすみ「行きたいです!w」
入り口の前にはたこ焼き屋やジェラートのような出店があったけど、さっき食べたばかりなのでスルー
ここの入場料も俺が払うことにして、有無を言わさず勝手に出させてもらった
入るとすぐに大きな水槽があり、眺めていると突然アナウンスが入る
『それではこれより、お魚さんのお食事タイムです!ダイバーさんにご注目ください!』
いまから?と思っていたらすぐにダイバーが現れた
かすみ「え、すごいタイミングですねw」
俺「いいタイミングだったねー」
かすみ「かわいいー」
動物園とかではよく見るけど、水族館でホッキョクグマが見れるとは思わなかったので嬉しい
かすみはイルカショーを見たがってたけど、残念ながらここにイルカはいなかった
館内はそんなに広くはなく、でも1000円というリーズナブルな価格としては非常に満足できる場所だった
立地としてもなかなか面白い場所にあって、館内から見える日本海の荒々しさも印象的だった
日本海を眺めながらかすみと話して、あまり遅くなるのも何なのでそろそろ出ることにした
ちなみに、ここまで読んで何となく分かるかもしれないけど
思いのほか長くなりすぎて正直疲れている部分がある
会話部分を覚えているところが少ないので、ただの感想だけになってしまいがちで申し訳ない
覚えている限りは会話部分を入れていこうと思います
そんなに面白い会話でもないかもしれないけどね
俺「ん?」
外に出てすぐにかすみに呼び止められる
足を止めて少し下を向いて黙っている
かすみ「・・・・」
俺「どしたの?」
かすみ「えっと・・・」
俺「・・・何かあった?」
かすみ「・・・・」
俺「・・・・?」
かすみ「・・・たこ焼き、食べていいですか?」
かすみ「すいません、さっき食べたばかりなのに・・・」
俺「足りなかった?」
かすみ「ううん、何かいい匂いで食べたくなっちゃってw」
俺「確かにねー、俺も食べよっかな」
かすみ「そうしましょ!良かった、なんか恥ずかしかったんですよねw」
俺「そんなこと気にしなくてもw じゃ買ってくるね」
かすみ「あ、ここは私が!ほんとに!大丈夫ですから待っててください!」
俺「あ、はい・・・」
すごい勢いで制止された
かわいい
さすがかわいい子は何かと得が多い
小さな受け皿も貰ってきたみたいで、この子はほんとに気が利く
かすみ「おいひー(ハフハフ」
俺「(かわいい」
かすみ「あついですねw(ハフハフ」
俺「(かわいい」
かすみ「食べないんでふか?(ハフハフ」
俺「(かわいい」
俺「え、あ、もらうよw」
この男鹿半島には温泉があるが、ここで温泉に入ると出る頃には夜になってしまう
男鹿半島は結構狭い道が多く、すぐ隣は崖や海になっていて少々怖いので、男鹿半島を出てから温泉を探すことにする
すると結構大きい公衆浴場のようなものがあり、そこに入ることにした
1階はレストラン、2階に風呂があるようだ
ここはもちろん男湯と女湯が分かれているので別々に入る
女湯はどうなっているのか知らないが、男湯の方は結構人がいておっちゃんの巣窟になっていた
正直ちょっと尻込みしてしまった
温泉に浸かって眺めているとサウナを発見したのでそこに向かう
ここには高温と低温の2種類のサウナがあって、俺は低温でゆっくりと入ることにした
20分程入っていたけど、結局誰もこなかった
色々なことを考えた
ここまで、一人旅をしたのは八戸から恐山までの間だけ
偶然にもヒッチハイクで2人と行動を共にし、恐山からはかすみと一緒に帰ることになった
かすみは俺が誘ったんだけど、普段ならこんなことしないんだよなぁ
ほんとに常に一人
水族館も動物園も基本的には一人で行く
誰かと行く方がむしろ珍しいくらいだった
それが今回の一人旅では行く先々で誰かと出会って行動を共にした
偶然とは言え、なかなかに刺激的な体験に、非現実感を感じてしまっていた
もしかしたらもう、一人旅をする度に思い出して寂しくなってしまうかもしれないな
そんなことを思いながら再度湯船に浸かり、温泉を出た
俺「お、早いね」
かすみ「そうですか?俺さん1時間半くらい入ってましたよw」
俺「え、あれ?まじで?ごめん待たせたかな」
どうやらゆっくりしすぎたみたいだった
そこでまたかすみと話して、外を見るとすっかり日が暮れてしまっていたので帰ることにした
外に出ようとすると、1階のレストランが目に入る
俺「・・・・(季節限定がある」
かすみ「・・・・」
俺「ここで食べてく?」
かすみ「同じこと思ってましたw」
後で知ったけど、秋田の名産なんだってね
俺「俺は稲庭うどんにしよっかな」
かすみ「あ、私もです」
俺「おいしそうだよね」
かすみ「はい、て言うか季節限定ってのに弱くて・・・w」
俺「同じ!俺もどっちかっていうとその理由w」
かすみ「いいですよね!旅先だと特に、ご当地で季節限定だと・・・w」
俺「ほんとね、瞬杀殳されるよね」
冷やしを頼んだので、温泉で暑くなったこともあってかなり気持ちよく食べられた
温泉を出て少し走ると海沿いの道に出る
もう夜も更けてきたので寝床を探しながら走ると、海沿いの駐車場のようなところに公衆トイレがある場所を見つけた
今夜はここで車を停めて泊まることにする
かすみには少しの間外に出てもらい、シートを倒して準備をする
俺「大丈夫かな?ごめんね、こんなとこ連れてきてこんなとこ寝させて」
かすみ「大丈夫ですよ、なんかこういうのも新鮮でいいですね」
俺「毛布は何枚かあるから、寒かったら追加してね」
かすみ「はい、ありがとうございます」
俺「よし、じゃ寝よっか」
やはりこういうところの公衆トイレはとてもキレイとは言えず、電気はついていても暗くて少々恐怖を感じる
海がすぐ近くにあることもあって空気は冷えていて、外灯もほぼないので真っ暗
車を停めているのは俺たちだけで、そんなに広くない駐車場だけど車は出来るだけトイレの近くに停めた
車に戻ると俺は運転席に乗り、少しシートを倒す
俺「これくらい倒しても大丈夫?」
かすみ「あ、はい・・・て言うかそっちで寝るんですか?」
俺「うん、そうそう」
俺「あ、ごめん、毛布取ってくれる?」
かすみ「・・・そこじゃ足伸ばせませんよ?」
俺「後ろもそんなに広くないから、あんまり変わらないよw」
かすみ「・・・・・」
かすみ「・・・こっちで寝てください」
俺「!!!??」
俺「まぁ・・・そうだけど」
かすみ「じゃあ私が助手席いきます」
俺「いや、それはダメだって。ちゃんと横になれないと疲れるよ?」
かすみ「ほら、やっぱり疲れるんじゃないですか!」
俺「・・・・(墓穴掘った」
かすみ「私がいるせいで俺さんがちゃんと寝れないのは申し訳ないので・・・」
かすみ「俺さんが後ろで寝るのは決定です!」
俺「・・・・・」
かすみは思ってたより強引と言うか、引っ張っていくタイプ?
でもしっかり気が利く子で、俺のこと考えて言ってくれてるんだろうなっていうのは伝わってきた
俺「だからそれはダメだって。まだ明日も車で移動するんだし、ずっと座りっぱなしになってしんどいよ?」
かすみ「やっぱり俺さんが我慢しようとしてたんじゃないですか・・・」
俺「・・・・」
俺がバカなのか、かすみが上手いのか
俺は自分が我慢して運転席で寝ようとしてたことを白状させられるように見事に誘導されていた
かすみ「私も後ろでいいんですか?」
俺「いや、男と女だしさ、それはちょっとまずいんじゃないかな」
かすみ「じゃあ私が前?」
俺「それはダメ」
かすみ「もうー!」
俺「・・・・」
俺「やっぱ俺がこっちでいいよ」
かすみ「それはダメです!」
かすみ「どうしますか?」
俺「俺が前で寝r」
かすみ「ダメです」
俺「・・・・・」
かすみ「もし隣で寝るの気にしてるなら、ほんと気にしなくて大丈夫ですよ」
俺「・・・・・」
かすみ「・・・ね!」
俺「・・・分かったよ、じゃ申し訳ないけど俺も後ろ行かせてもらうね」
かすみ「最初からそう言いましょうw」
お陰さまで俺は以前のようにタヒ人になるようなこともなく、ちゃんと寝れそうだ
ただ、横を見るとかすみがいる
めっちゃドキドキする
特にこれといって話したりすることもなく、少しだけ明日の予定を話してお互い眠りについた
優しい人なんだなって素直に思った
かすみ「・・さん、・・・俺さん」
俺「ん?(ムニャムニャ」
時間を見ると夜中の2時半?
俺「どしたの?」
かすみ「あの・・・」
俺「ん?」
かすみ「すいません、トイレついて来てもらっていいですか・・・?」
俺「え?あぁ・・・いいよ、そっか暗いもんね」
かすみ「すいません・・・」
外に出てトイレに行くと、かすみは女子トイレに入る前に一言
かすみ「絶対そこにいてくださいね?絶対ですよ?」
俺は入り口のすぐ前、男子トイレと女子トイレが分かれているところで立って待っていた
まだ車は俺の車だけで、他の車は全く停まっていなかった
かすみ「俺さーん?」
俺「どしたのー?」
かすみ「ちゃんといるかなってw」
怖いのか、入って戸を閉める音が聞こえてすぐに声をかけてきた
かすみ「俺さーん?」
俺「大丈夫、いるからw」
かすみ「俺さーん?」
俺「はいはいw」
かわいい
かわいい
とか、書いてないにはかすみには書いてる。
水族館やらいろいろお金もだしてる。
これは。。。w
俺「ううん、大丈夫、真っ暗だもんねー」
かすみ「こういうとこのトイレちょっと怖いですw」
俺「夜だとね、確かに一人だと不安かもね」
かすみ「ありがとうございました」
そう言ってまた2人で横になる
お互いにすぐに寝てしまったようだ
翌朝もまた、俺は「・・スーッ」と目が覚め、ピクリとも動かずに目が覚めた
お互いに内側を向いて寝ていたようで、目を開けた先にかすみの寝顔が見えた
かわいい
ここには自販機がないので、恒例のコーヒータイムがないのが少し寂しい
すっかり明るくなっていて、夜には見えなかった海が見える
位置的に朝日を見ることは出来なかったけど、日の光が海に反射してキラキラしてる
バタンッ
かすみ「あ、おはようございます・・・わーきれいですね!」
海を眺めているとかすみが起きて出てきた
かすみ「うわー、こういうの、車中泊でもないと見れないですよね」
俺「そうだね、それも醍醐味みたいなもんかなぁ」
かすみ「なんかありがとうございます」
かすみ「ううん、来てよかったです、誘ってくれてありがとうございます」
俺「なんかそう言ってもらえると嬉しいよ」
俺「寝るとこなんか車だし、正直迷惑だったかなーって思ってたから」
かすみ「ううん、ほんとに。楽しいです」
俺「それなら良かった、そろそろ行こっか?」
かすみ「あ、もうちょっと見ていっていいですか?」
俺「もちろん、ゆっくりしてこー」
俺は一旦車の中を整理して、海側に車の後ろがくるように動かした
そしてトランクを開けっぱなしにして、車に座るようにして2人で海を眺めた
少し肌寒かったので、お互いに毛布に包まりながら20分近く海を眺めて話していたと思う