じゃあまったりやってくよー
もう6年前の話かな。
仕事が休みだったもんで、友達と飲みに行ってて2件目に行こうと
飲み屋を探し歩いてる時だった。
ミニスカおいしいれすwwww
友「いやあ、こんな時間にけしからんですなww」
俺「ええ、そうですなwwww」
友「これはお仕置きが必要ですなwwww」
多分、いい感じに酔ってたのもあるけど、立派なDQNなもんです。
俺「なにすんだよww」
友「こうすんだよwwww」
急に走り出す友wwww
女子高生の3m後ろくらいでヘッドスライディングをかます友wwww
しかし女子高生は気付かず、駅のほうへ向かっていく。
振り返った友と目が合う。
アイコンタクトが「お前もやれ」、そう告げていた。
アルコールとは怖いもので、気付いた時には走り出す足を止められなかった。
次の瞬間、スライディングをかました俺の視界には
JKの太ももが飛び込んでいて、そこはまるで天国のようだった。
その瞬間までは確かに俺は天国にいたのだ。
さすがに物音に気付いたじJKが振り返る。
スライディングの体制のままの俺と目が合う。
俺「あ、ども。さむいっすね」
おそらく彼女とって、これほどまでに不愉快で不思議な週末はなかっただろう。
ここで追いかけては男の名が廃る、と友と2件目に行こうと
立ちあがり仕切りなおそうとしたとき後ろから声をかけられた。
「君たち、ちょっといい?」
お巡りさんが現れた!
俺「よ、よくないです」
警察「よくないことないんだなー。
君たち今なにした?」
友「スライディングの練習っす!」
警察「人に向かって? とりあえず交番まで行こうか」
このあとしこたま説教と持ち検くらって自宅に帰ることになりました。
コンクリというか、つるつるしたタイル?だったから
予想以上に滑ってこのざまです、はい。
まぁ、酒の失敗なんかは結構すぐに忘れるもんで
次の日にはけろっとJKのことも忘れて仕事にいそしんでいた。
JKにスライディングをかました翌週の週末。
当時付き合ってた彼女とカフェで一服をしようと入ったんだよ。
頼んだコーヒーを持って現れた店員。
店員「お待たせしまし…あっ」
俺「は?」
店員「スライディング男…」
俺「え…」
彼女「すらいでぃんぐおとこ?」
最悪の再開である。
とりあえず状況が飲み込めてない彼女はおいておいてJKに目で
この状況がよろしくないことを訴える。
俺「(あれは一夜の過ちだったんだよ…)」
俺の目力が伝わったのかどうかは知らないがJKはコーヒーを置いてこの場を立ち去ってくれた。
ここからがめんどくさかった。
彼女「ねえ、スライディング男ってなに?」
俺「さ、さあ? 人違いかなんかじゃないかな?」
彼女「俺って隠し事するとき、口調が丁寧になるよね」
俺「そんなことないわ、ぼけこら~!」
彼女「ばかなの?」
散々問い詰められゲロッてしまった俺。
般若のような顔をした彼女。※なおスッピンは変わら(ry
JKのもとに謝りにいくという公開処刑の始まりです。
悪いことをしたら謝る、小さい頃に教わった当たり前のことが
だんだん大人になるとどうして出来なくなるんでしょうかね。
後日見かけたときに謝るということで手を打ってもらった。
その彼女には結局翌月振られるんですけどねww
他に好きな人ができたってなんだよwwww
明らかにスライディングの話が出てきてから余所余所しくなってたじゃねえかww
スライディングは恋人関係もときには壊します。
よいこはマネしないでね☆
さて、JKに謝るという当初の目的は反故になったわけじゃないから
謝ろうとたびたびそのカフェを利用するんだけどなかなか見かけない。
が、かの会いたくて震えちゃう西野カナ氏の気持ちはやっぱり分からない。
もうこの時にはなんとなく謝るという目的よりも
ただちゃんと話がしたいという願望に変わっていたような気がする。
昼休みに昼食を食べに友とファミレスに行ったんだ。
友「またあのJK会えないのかなww」
俺「もういいよwwあれで振られたようなもんだしwwww」
友「責任転嫁もいいとこだろww」
俺「もとはと言えばお前が…」
彼女に振られたのもだんだんと笑い話にできるようになってた。
友「次、もし会えたなら連絡先聞いちゃえよww」
俺「だから会えないってwwそれに今度こそ捕まるww」
友「俺は運命の赤い糸がうんたらかんたら」
俺「もう顔を覚えてるかすら怪しいし」
昼時のざわついたファミレスで
近くの席から聞いたことがある単語が聞こえてきた。
「この前のスライディング男とどうなったの?ww」
偶然とは重なるものである。
友「こwwれwwはwwww」
この男、ものすごく楽しそうである。
俺「まじで勘弁してくれ」
友「向こうも2人みたいだし、俺も一緒に行ってやるからww」
俺「普通に怖がるだろ」
友「大丈夫だって!」
そう言い残し立ちあがった友。
右斜め後ろに振り返れば、おそらくあのJKがいるのだろう。
友「スライディング男の友達の友でーす!
ちょっと時間いい?」
まじかよ…。
ますます振り返れなくなった状況に唖然としながら
ドリンクバーで作ったキューピーを一気飲みした。
汗がハンパなかった。
この世で俺以外にスライディング男と呼ばれている男が他に居てほしかった。
友「おい、スライディング男wwこっち来ていいってww
ラストチャンスだぞ!」
頭を抱えていると満面の笑みで戻ってきた友。
なぜか隣にはJKと一緒にご飯を食べていたであろう友達。
手が早いとはこういうことを言うのだろうか。
右斜め後ろには間違いなくJKがいた。
ものすごく困った顔をしてうつむいていたと思う。
友は早く行けと言わんばかりに、JK友を隣に迎え談笑を始めていた。
仕方なく席を立ちあがり、JKの居る席に向かう。
俺「すいません…スライディング男です…」
JK「あ、はい…w」
かすかにJKが笑ったように見えた。
うつむいたままだったからよく分からなかったけど。
ただそれが嬉しかった。
初めてスライディング男であることを誇れたような気がした。
謝るなら今しかないと思った。
なんてったって長渕の西新宿の親父の唄が頭の中で流れているんだもの。
俺「あのときはほんとにすみませんでした!」
やるなら今しかねえ。
こんな俺でもJKの話題の一部になれたと思えばちょっと興奮した。
立派な社会貢献をしたような気持ちになったのはなぜだろう。
なによりこのJK笑うとすんごい可愛いww
美人系の顔なんだけど笑うとまだあどけなさが残ってんのww
俺「そんなそんな…なんだったらまたしますよww」
JK「真剣にやめてください」
俺「あ、はい」
やばい、話題が途切れたwwと焦っているとJKのほうから切り出してくれた。
JK「そういえば一緒にお店に来てくれた彼女さん?とはどうですか?」
俺「いや、あのかくかくしかじかありまして…」
JK「振られちゃったんですか?」
俺「はい…やっぱりスライディング男が彼氏だと嫌なんですかね…」
JK「wwww嫌でしょ、やっぱりwwww」
JKで毒舌って…これなんてエロゲ?
北の国からかよww
まとめさん黄色でオナシャス
っスライディングオトコ
スライディング男がゆえにJKが笑ってくれたんだぞ!
これを誇らずになにを誇るっていうんだ!
>>28
それはちょっと難易度的に…ww
>>30
今では立派な長渕信者ですww
>>31
ちなみに俺は軽音部だったけどねww
>>32
あるあ…るか?ww
JK「やだよwwスライディング男に教えるとかwwww」
俺「うぐぐ…」
方や左斜め前では友はJK友と連絡先を教えあってる模様。
方やJKの小悪魔っぷりに興奮している模様。
JK「冗談だよww美咲って呼んで!(伊藤美咲に似てたからねww)」
俺「俺の名前は…」
JK(以下美咲)「いや、また今度でいいよwwしばらくはスラ男って呼ぶww」
俺「略すなよ…」
おや、スライディング男のようすが…
スライディング男はスラ男に進化した!
…ん?ちょっと待て、また今度だと?
美咲「またこうやって偶然会えたらねwwそのときは名前教えてよ!
会えなかったらそこまでってことでww」
俺「そ、そうだね!」
なぜか大人の余裕を醸し出そうとしたスラ男。
美咲「じゃあね、スラ男ww」
結局連絡先は聞けずじまいで、友達を連れて帰ってしまった美咲。
友「なんだよー、連絡先は聞けず?」
俺「連絡先どころか名前も教えていらないって…」
友「でもスラ男になったんだろww仕事戻るぞスラ男ww」
なぜかこの日から友にまでスラ男と呼ばれ続け、はや6年。
月日の流れとは早いものです。
突っつかずとも惚気を吐き出しまくる友にうんざりしつつ
美咲にどうやったら会えるかと、そればかり考えていた。
カフェに通うのも1つの手だろう。
だがそれはフェアではない。
あくまでも偶然でなければ意味がないような気がした。
そんなことを考えていると結局会うか会わないかじゃなくて
会えるか会えないかの偶然に期待するしかなくて堂々巡りを繰り返していた。
ファミレスで会ってからもう3カ月がたとうとしていた。
学生時代からたまにアコギ1本持って駅前に繰り出して弾き語りをしてたんだけど
ふとその日、弾き語りをしにいこうと思って直帰してアコギを抱えて駅前に行った。
衝動的なものだったのか、人目につくから気付いてくれるのを期待してかは
今になっては分からないけど多分答えは後者だったんだろうと思う。
ベタ過ぎワロリンwwww
だいたいの人はちら見だけして通り過ぎて行くんだけど
中には足を止めて聞いてくれる人もいて10人程度の人だかりになってた。
弾き語りを終えて軽くお礼だけ言うとその人だかりも散って行った。
「よっ」
少し離れた所から制服姿の女の子が歩いてきた。
もう間違いなく美咲だった、そうじゃなくてもそう思いたかった。
俺「え?」
美咲「やるじゃん、スラ男ww」
俺「俺、名前1だから!」
美咲「はやいはやいww1ね、覚えとくww」
だいぶんフライング気味だったwwww
美咲「んでんで歌うたいのバラッドは誰に向けて歌ってたのかな?ww」
俺「べ、別に誰にでもないよww」
美咲「まwさwかwwわたしに?wwww」
俺「だから違うって」
美咲「ムキになんないでよww冗談じゃんwwww」
いつの間に美咲優位の関係になっていたのだろうか。
純粋に俺を変質者だと思って怖がっていた美咲はどこに行ったのだろうか。
俺「運命だよ運命!」
美咲「はいはいww」
俺「そういやいくつなの? そろそろ帰らないと補導されるぞ」
美咲「17だけどいいじゃん、そんなのww1には関係ないし」
なぜか答えを濁した美咲。
美咲「せっかく会えたことだし、もう1曲なんか弾いてよww
そしたら連絡先教えてあげる」
俺「…リクエストは?」
プライド、というものを小一時間ほど当時の俺に説いてやりたいww
いわばいい大人が子供に入れ込んでるわけだからね。
美咲「スラ男の唄!」
俺「そんなもんあるかww」
美咲「作ってよwwwwしょうがないなあ、ミスチルのシーソーゲームで勘弁したげる!」
弾いたことのある曲だったんで、うろ覚えながらも弾いてみた。
恋なんていわばエゴとエゴのシーソーゲームなんですよね、分かります。
もうしばらくしたら寝ると思いますです。
美咲「んじゃそろそろ帰るねー。あ、これ番号。気が向いたら出たげるww」
俺「気が向いたらかよww気をつけて帰れよ」
美咲「ねえ、さびしい?ww」
俺「分かったからwwww」
美咲はちょっとふてくされた顔をしながら帰って行った。
俺も帰るかと片づけをすませ、美咲の携帯番号が書いてあるであろう紙切れをみると
どう見ても家の番号でした。
うそーん。
かけにくいどころか、親が出たらどうすんだよ、これ。
電話する気ないだろ、これ。
まあ、時間が時間だしと適当に理由をつけて電話をかけるのはやめておいた。
それからはまた今度また今度、の繰り返してなかなか踏み出せずにいた。
そんなことを繰り返して1週間。
知らない番号から電話があって、怪しみつつも電話に出た。
俺「はい、もしもし」
美咲「なんで電話してこないんだよー」
声を聞いた瞬間美咲だと分かった。
どうやらファミレスで一緒にいた友達から友伝いに聞いたらしい。
俺「だってあれ家電でしょ…」
美咲「スラ男ならかけてくれるって信じてたのになー」
なぜかスラ男に降格した俺。
俺「家族の人が出たら気まずいし」
美咲「そうだよねー。今日予定は?」
俺「仕事が終われば特にないけど」
美咲「じゃあ仕事終わったら駅の南口で!」
そう言って電話は切れた。
終始美咲は不機嫌でどうしたものかとも考えたけど
なにより会えることが決まって喜ぶ気持ちのほうが大きかった。
昼休みに洗車機かけて車内の掃除までしたwwww
おんぼろのサニトラが喜んでいるように見えたwwww
確か19時くらいだったかな、駅前のロータリーに横付けして美咲に電話をかけた。
すぐに分かったみたいで小走りで美咲はやってきて助手席に乗り込んだ。
美咲「なんか軽トラの車高が低くなった感じ?ww」
俺「まあそんな感じだわなwwどっか行きたいとことかある?」
美咲「特にないんだよねww適当に走らせてよ」
適当って1番難しいと思いつつ
海沿いの道を流して夜景の見える小高い丘までドライブという
とてつもなくベタかつ個人的にはベストなドライブコースを選択したww
道中の会話は特に変わったことはなく
互いの趣味の話とか当たり障りのない感じだった。
1はリア充オシャレイケメンだな
駅前でスライディングしてもJK見て見ぬ振りだったぞ
俺凄い勢いで転んだ人の振りして痛くもない脚引きずりながら戻ってきたけど
今考えたら地元駅じゃん!
また会ったらどうすりゃいんだよ(;_;)
もう秋の始まりくらいの時期で夜風が心地よかったのを覚えてる。
美咲「なんかいいね、こういうのww」
俺「女子高生にも分かるかww」
美咲「なんかロマンって感じwwww隣がスラ男じゃなかったら最高ww」
俺「あのなあ…」
美咲「あのさ」
俺「ん?」
美咲「なんでスライディングしてきたわけ?ww」
スライディングにわけがあるとするならば
それは野球をしている子が次の塁を狙う以外に理由があるというのだろうか。
女子高生の太ももを近くで見たいという理由でスライディングすることは
世間的に認められる行為なのだろうか。
俺「ふ、太ももが近くで見たくて…」
美咲「そんな理由で?ww」
俺「というか悪乗りってやつ?」
美咲「ほんとに怖かったんだからねww」
俺「ごめんなさい…」
美咲「でもこれはこれで悪くないかもねww」
俺「え?」
サニトラ、ごめん。
今までずっと我慢してたけど、俺お前の荷台でいちゃいちゃするのが夢だったんだ。
なんてさりげない美咲の一言にときめいて
ばかなこと考えてたと思う。
仕事が終わってまだスレが残ってればぼちぼち書いてくよ。
落ちてればそれまででww
一応トリップだけつけておきます。
今まで付き合ってもらったおまえら、ありがと!おやすみ。
>>62
当時は頑張ってたけど今じゃオシャレのオの字もないよww
サニトラはまだ乗ってるけどね!
>>63
ばかwwww
また会ったらスライディング男ですって名乗ればいいと思うよww
>>63
お巡りさん呼ばれなきゃw