自分は車屋なんだけど、ある日出社すると社長から
「お客様のAさんが追突事故を起こされて自走が出来ないから車を引き上げてきて」と。
自分も「あー、昨日から降り続いてたしスリップ事故ですかね?」
と、すぐに積載車に乗って教えられた現場へ。
出勤ラッシュも少し落ち着いてきた時間だし20分程で現場到着。
途中、救急車にすれ違ったから
「人身事故か?車も積載車に簡単に積めれば良いな〜」位に考えていたんだけど、何かいつもの事故現場と違ってパトカーが多い。
引き上げる予定のAさんの車は追突した側。
近くにいたお巡りさんに
「A様の車を引き上げに来た○○自動車ですが〜」と言ったら
「ちょっと待ってくれ」と言われ
「わかりました。引き上げOKなら呼んでください」とそのまま積載車で待機。
その時点で追突したAさんも追突されたほうのドライバーも現場にはいなかったけど人身事故だとよくある事。
それにしても、いくら国道とは言えこのパトカーの多さは何だろう?と、Aさんの車を見ると映画で見るような鑑識班みたいな人達が車内を調べている。
「?」と思い、よく見たら交通課にはとても見えない私服の刑事っぽい人もいて雰囲気が重々しい。
その後お巡りさんから引き上げOKもらったけど何故か事故車を警察署に運んでほしいと。
自分も「わかりました」と言いながら内心は
「やっぱり飲酒か薬に間違いないな」とその時は思ってた。
警察署で車を降ろしてから会社に戻り社長に、これこれこんな現場でもしかして飲酒とかなら事故の保険がもめるかも?と話してから通常の業務へ。
夕方Aさんの奥様が代理で引き上げ料金や自動車保険について来社され、色々と説明ついでに
「飲酒の場合など通常以外では保険も〜」
と恐る恐る言ってみたところ、奥様の説明から朝の重々しい事故現場の雰囲気の原因が判明。
話によるとAさんは雪とか関係なく前方不注意で赤信号で止まった前の車に衝突。
すぐさま前の車に行ってドライバーに「すみません!」や「大丈夫ですか!?お怪我はありませんか!?」と言うつもりが、慌てたAさんが思わず出た言葉が、
「どうでした!?」
それを聞いたドライバーはわざと狙って追突してきたと思い、すぐさま携帯で
「狙われてるんです!」「殺される!!」と110番。
Aさんは「違うんです!そんなつもりじゃないんです!」とドライバーに説明しようとしていたらしいが、ドライバーが追突で首が痛むと救急車に乗ったため、警察に計画的事故と疑われながらの現場検証が真相でした。
警察署でまったく面識のないドライバーさんとの交遊関係など色々と調べられたらしいAさんが修羅場だったと思うけど、この時期スリップによる追突事故を見ると今でも思い出します。
長文失礼しましたm(__)m
前の車の人にとっちゃ「どうでした?死にました?」的な
意味合いに聞こえただろうねww
こんなん言われたら反射的にぶん殴るかもわからん